母さんが、師匠の携帯番号を持ってきたその夜、希は家に来なかった。
希に連絡したが、返事はなかった。
心配になり、東條のおばさんに連絡し無事を確認した。
理由は、わかならいが私が何かしたのか。と思った。
次の日、朝から私は隣の希家の呼び鈴を鳴らした。
しかし、出てくることわなかった。
仕方がないので、弁当は作ってあることを連絡して伝え学院へ向かった。
~~
希side
昨日の夜真夜くんと夕食を食べず、家で1人で食べた。
お母さんから『真夜くん、心配してるわよ。』と連絡が来て、わたしは自分が惨めに感じた。
高坂さん達のライブの後、真夜くんが絵里ちに言った事が頭から離れなかった。
おそらく、真夜くんは覚悟を決めて絵里ちと敵対したんだと思う。
なら、わたしは?わたしは、いつ動く?いつになったら、意地っ張りの絵里ちの力に、わたしの占いを信じてくれた真夜くんの助けが出来るの?
それと、真夜くんには頑張ってね。と言ったが、本当は今まで通り側にいて欲しかった。
そう、頭で考えていると自分が何をしたいかわからなくなってきた。
朝になり、呼び鈴が鳴った。
真夜くんだと思ったが、出なかった。
おそらく、もう意地になっていたのかもしれない。
携帯も鳴った、メールは真夜くん。
内容は、『先に行くよ、弁当作ってあるから。それと、私は、希の味方だから。』
なぜだろ、この言葉だけで気が楽になった。
わたしは、立ち上がりカーテン開けるとお日様のスピリチュアルパワーを貰った。
希sideout
~~
学院の屋上、私はバイオリンを引いていた。
曲は、eup○○ric field。
某アニメの主題歌。
ダンサブルで、弦が切れるのでは?と思われるほど激しい曲だがリハビリには丁度良い。
μ'sに加入して、初めての練習だが私は欠席した。
まだ、私はやることがあるからである。
まずは、1年生を入れなければ。と思っていた。
私は、考えが纏まるまで曲を引き続けた。
~~
希side
絵里ちと私は、理事長を訪ねていた。
真夜くんは、勿論居ない。
けど、仕事はキッチリ行っているようだ。
真夜くんは仕事の書類を、誰かに預け渡すようにするか、誰も居ない生徒会室に、書類だけを置いている。
クラスも、真夜くんが1組、わたしと絵里ちが3組で会うことはない。
ちなみに、にこっちは2組である。
絵里「生徒は全く集まりませんでした。スクールアイドルの活動は学院にとってはマイナスだと思います。」
ひな「学校の事情で生徒の活動を制限するのは」
絵里「できたら」
絵里ちは、一歩前へ出て言った。
絵里「学院存続のために、生徒会も独自に活動をさせてください。」
ひな「……それは、ダメよ。」
絵里「なぜですか!」
さらに、ズイッとよる絵里ちに理事長はパソコンを見せた。
ひな「それに、全然人気がないわけではないみたいですよ。」
絵里ちと、わたしはパソコンの画面を見た。
絵里「あ……」
希「この前のライブの……」
そこには、ステージで踊る3人のライブ映像が映っていた。
希「……誰かが撮ってたんやな。」
わたしは、チラッと絵里ちの方を見た。
絵里「……」
ひな「…ところで、北原君は?」
絵里「…知りません。あんな……裏切り者……」
希「っ!?」
ひな「…それは、どうゆうこと?」
絵里「何でも、ありません。失礼します」
絵里ちは、一礼をして理事長室から退室していった。
わたしも、後を追おうとした。
ひな「…東條さん、話して下さい。」
理事長は、黒いオーラになっていた。
~説明中~
ひな「…そう、そんなことになっていたのね。」
希「その、申し訳ありません。」
ひな「あなたのせいじゃないわ、東條さん。とりあえず、この話は私だけに止めておきます。よろしいですね。」
わたしは、一礼をして理事長室を退室した。
そのまま、生徒会室ではなく教室へ戻った。
希sideout
~~
放課後、私は生徒会の仕事を終わらせてそれを生徒会室の前に置いて学院から出た。
高坂に呼ばれ“穂むら”へ向かう。
?「あ」
真夜「うん?」
声に気付き、後ろに振り向いた。
そこには、電柱に隠れる異様な小泉がいた。
真夜「なに、してるんだ?」
花陽「えっと、その」
真夜「無意識に、隠れたのか?」
花陽「は、はい。」(照)
私は小泉に、手招きをして呼んだ。
小泉は、ちょこちょこと私の隣に来て一緒に歩いた。
真夜「小泉は、こんな時間にどうした?」
花陽「はい、西木野さんに落とし物を届けて色々お話ししてて」
真夜「西木野か、なに話したんだ?」
花陽「スクールアイドルの事とか…あと、西木野さんの音楽について」
真夜「西木野、音楽?」
花陽「はい。西木野さん、『私の音楽は、もう終わってるから』って言ってたちょっと、寂しそうな顔をしていました……」
真夜「そうなのか…」
花陽「先輩は、西木野さんの気持ちわかりますか?」
真夜「…そう、だな。わかるかな、私もずっとやり続けてる事が出来なくなって辞めよう、と思った時期もあったから。」
花陽「…辞めちゃったんですか?」
真夜「いや、辞めてない。むしろ、最近また出来るようになった。」
花陽「…みんな、色々あるんだなぁ……」
真夜「…そうかもな。」
話していると、穂むらもう目の前だった。
真夜「私は、ここに用があるから。」
花陽「あ、私もお母さんにお土産を」
どうやら、小泉も寄ろうとしてたらしい。
私は、“穂むら”の扉を開けた。
穂乃果「いらっしゃ あ!!北原先輩!…と、花陽ちゃん!!もしかして、メンバーに」
私は、テンションが上がり小泉に詰め寄る高坂の頭に手刀をした。
真夜「落ち着け高坂、小泉は土産を買いに来ただけだ。」
穂乃果「なんで、先輩と?」
花陽「そ、そこであって。ですよね、先輩。」
穂乃果「そっかぁ~……あ、二人ともちょっと上に行って待ってて、店番終わらせてから私も行くから。」
真夜「あ、すまんな高坂。先に、お手洗い貸して貰えるか?」
穂乃果「うん、いいよ!そっちにあるから!花陽ちゃんは、階段上がって奥が私の部屋だから!」
花陽「は、はい。」
私は、小泉から離れお店のお手洗いに向かった。
すると、上からバタバタと音が聞こえた。
ようを済ませ、階段を上がると、小泉が園田とバスタオル姿の女の子に囲まれプルプルと震えていた。
~~
花陽「うぅ、ごめんなさい。」
小泉はそう言い、悪くないのに謝っていた。
まあ、園田も高坂の妹の雪穂ちゃんも悪くわないのだが。
穂乃果「ううん、こっちこそごめんね。でも、海未ちゃんがポーズの練習してたなんてねぇ~」
海未「そ、それは穂乃果が店番で居なくなるからです!」
真夜「…ふぅ。それは、関係ないと思うが」
海未「っ!!」ギロリッ!
花陽「あ、あの!」
ため息を吐く私と、私を睨む園田に小泉はアワアワしていた。
ことり「お邪魔しま~す。あ!」
花陽「お、お邪魔してます。」
ことり「え、本当にアイドルに!!」
穂乃果「たまたまお店に来たから、ご馳走しようと思って。“穂むら”名物“穂むら饅頭”、略してほむまん!美味しい?」
ことり「穂乃果ちゃん、パソコン持ってきたよ。」
穂乃果「ありがとう!肝心なときに限って壊れちゃうんだよなぁ~」
南は、テーブルにパソコンを置いて開いた。
その前に、私と小泉はテーブルの物を避けていた。
ことり「あ、ごめん。」
花陽「い、いえ。」
真夜「小泉、とりあえずこっちに置いとこ。」
私は、小泉から菓子やら飲み物を預り邪魔にならないところに置いた。
海未「それで、動画はありましたか?」
ことり「まだ、確かめてないけど。多分、ここに」
穂乃果「あった!!」
海未「本当ですか!」
私と小泉も、パソコンを覗き込んだ。
そこには、講堂でのライブ映像が流れていた。
おそらく、絵里が載せたものだろうと私は思った。
ことり「誰が撮ってくれたんだろう?」
海未「すごい再生数です。」
穂乃果「こんなに見て貰ったんだ~」
感動する、高坂たちを見て私も初めて知ったように言った。
真夜「ほぉ、これはこれは」
私は、チラッと小泉を見る。
花陽「……」
穂乃果「あ、ごめん花陽ちゃん。そこじゃ、見辛くない?」
花陽「……」
海未「小泉さん!」
花陽「は、はい!」
穂乃果「スクールアイドル、本気でやってみない?」
花陽「え?で、でも、私…向いてないですから…」
海未「私だって、人前に出るのは苦手です。向いているとは、思いません。」
ことり「私も、歌忘れちゃったりするし。運動も苦手なんだ。」
穂乃果「私は、凄いおっちょこちょいだよ。」
花陽「……で、でも」
真夜「小泉。プロなら君や高坂たちは、ダメかもしれない。だが、スクールアイドルなら可能性は無限にあると。私は、ある人から聞いた。」
花陽「い、今、その人は?」
真夜「…今は、スクールアイドルから離れている。だが、必ず戻ってくるよ。」
私は、頭の中で黒髪ツインテールの悪友を思い浮かべた。
穂乃果「だから、やりたいって思ったらやってみよう!」
ことり「それが、スクールアイドルなのかもしれないし」
海未「もっとも、練習は厳しいですが」
真夜「……園田」穂乃果「……海未ちゃん」
海未「はっ!……失礼。」
穂乃果「ゆっくり、考えてた答えを聞かせて」
ことり「私たちは、いつでも待ってるから」
それから、小泉は考え込んだ。
私は小泉に時間を聞き、3人に「小泉を送るって帰る」と伝え、小泉と共に帰った。
~
花陽side
私は、俯きながら北原先輩の隣を歩いた。
真夜「小泉、誘われて困るか?」
と、突然北原先輩が聞いてきた。
私は頭が、真っ白になりっていた。
花陽「い、いえ!とても……」
真夜「どうしたら良いか、わからないか?」
花陽「……はい」
そう俯きながら言うと、突然頭に温かい手の感触が現れた。
私は状況が理解できずに、不思議なくらい冷静だった。
小泉「…あの、これは?」
真夜「…す、すまない。昔、幼馴染にやっている感じにやってしまった。」
北原先輩の温かい手が、離れていった。
もうちょっと、やってて欲しかった気持ちもあったが何も言えなかった。
私は、頭を上げて北原先輩を見た。
真夜「……小泉。さっき、私と西木野の音楽の話をしたの覚えてるか?」
花陽「はい」
真夜「私と西木野にとっては、音楽は生活の一部。…捨てられないものなんだと思う。」
花陽「…棄てられないもの」
真夜「そうだ。だが、小泉にも棄てられないものがあるのではないか?そうだな、例えば……アイドル。とか」
私は、ハッとして歩いてたのを止めた。
先輩は、私の方を見て笑って言った。
真夜「棄てられないなら、また挑戦してみなよ。」
私は、体が暑くなりモヤモヤしたものが晴れたような気がした。
花陽sideout
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その日の夕食は、希と食べた。
小泉を送り、自宅に入ると既に希が夕食を作っていた。
希「お帰り。もう出来るから、着替えていてね。」
真夜「あ、うん。」
自分の部屋で、制服から部屋着に着替えリビングに行くとなにやら豪勢な夕食が並んでいた。
希曰く、「昨日の一緒に食べられなかったから」ととのことだった。
希と共に、夕食を食べ進める
希「そういえば、練習はどう?」
真夜「まあまあ、だな。足りないものだらけだが、今はメンバーを集めるのが優先だな。」
希「そっか。…こっちは、任せといてな。」
真夜「あぁ無理しない程度に、絵里にも無理させるなよ。」
希「うん、わかったよ。」
そう言って、夕食を食べ進めて言った。
だが、結局多過ぎて弁当のおかずになった。
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翌日の朝、生徒会の仕事をしに学院に来ていた。
仕事は、すぐに終わり私は絵里が来ないうちに屋上へ向かった。
ケースから、相方を取り曲を引いた。
曲は、小さ○もの。
某主人公が黄色い電気ネズミやらと旅をするアニメの映画主題歌をバイオリン向けに編曲したもの。
リハビリは、順調に出来ていた。
だが、まだ50%もいってないと思った。
私は、時間が許す限り引いていた。
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その日放課後、屋上で高坂達と練習をしていると小泉達1年生が訪ねてきた。
訪ねて。は、語弊があるかもしれない。
星空と西木野に、脇下から持ち上げられる小泉。
まるで、某有名な宇宙人が連れ去られる写真の様だった。
ことり「つまり、メンバーになるってこと?」
凛「はい!かよちんは、ずっとずっとアイドルやってみたいって思ってたんです。」
真姫「そんなことはどうでも良くて、この子は結構歌唱力あるんです。」
凛「どうでもいいってどうゆうこと?!」
真姫「言葉通りの意味よぉ」
真夜「星空、西木野、落ち着きなさい。小泉はどうしたい?」
私は、二人を止めつつ囚われの小泉に尋ねた。
花陽「わ、私はまだ、何てゆうか……」
凛「もう、いつまで迷ってるの!絶対やった方が、いいの!!」
真姫「それには、賛成。やってみたいって気持ちがあるならやってみた方がいいわ。」
花陽「で、でも……」
真姫「さっきも言ったでしょ、声を出すなんて簡単。あなたなら、出来るわ。」
凛「凛、知ってるよ。ずっとずっとアイドルになりたいって思ってたこと。」
花陽「……凛ちゃん。……西木野さん。」
凛「頑張って、凛がずっとついててあげるから。」
真姫「私も、少しは応援してあげるって言ったでしょ?」
花陽「え、えっと……私…小泉」
声が小さく弱々しい小泉の背を、西木野と星空はそっと押した。
小泉は、二人をの方を振り向きまた、こちらに向き直した。
その目には、小泉の決意の色が見えたように思えた。
花陽「……っ!私、小泉 花陽と言います。1年生で、背も小さくて、声も小さくて、人見知りで、得意なことはなにもありません。……でも、でも!アイドルへの想いは誰にも負けないつもりです。だから、μ'sのメンバーにしてください。」
小泉は、高坂達に頭を下げる。
高坂は、ゆっくり近づき手を差し伸べた。
穂乃果「こちらこそ、よろしく。」
小泉は、高坂の手をとった。
小泉と高坂のそれを見て、星空は涙を溜めていた。
凛「うぅ~かよちん、偉いよぉ。」
真姫「なに泣いてるのよ。」
凛「だって、西木野さんも泣いてる?」
真姫「だ、だれが!泣いてなんかないはよっ!!」
真夜「それで、二人は?」
私は、残り二人にも声をかけた。
凛 真姫「え?」
ことり「二人はどうするの?」
凛 真姫「えぇ、どうするって……ええぇ!?」
海未「まだまだ、メンバーは募集中ですよ!」
園田と南は、高坂のように手を差し伸べた。
凛「…り、凛も」
真姫「し、仕方ないわね。」
星空と西木野は、それぞれの手をとり小泉と星空、そして西木野はμ'sに加入した。
~~
翌日の朝、私は神社での練習に参加した。
昨日の夕食の時に、希に1年生3人がμ'sに加入した事を伝えた。
私が神社に向かうと、階段の所で1年生がワイワイとしていた。
私は3人に声をかけた。
真夜「おはよう。」
花陽「あ、北原先輩おはようございます!」
真夜「お、小泉おはよう。コンタクトにしたんだな。」
花陽「は、はい。どうでしょうか?」
真夜「あぁ、凄く似合ってて可愛いよ。」
花陽「……ふぇ」真っ赤
真夜「うん?どうした?」
花陽「い、いえ!な、何でもありません!!」
小泉は、顔を赤くして私から顔を背けた。
~
花陽side
北原先輩に、可愛いって言われて私は顔が熱くなった。
この間も、こんなことがあった。
北原先輩と、高坂先輩の家から送ってもらう時だった。
先輩に、触れられたり可愛いって言われると顔が熱くなって、胸がドキドキする。
凛「か、かよちん!!」
真姫「は、花陽顔真っ赤よ!?」
花陽…ほぇ?」
これって、恋なのかな??