ロクでなし魔術講師と死神の魔術師   作:灰ノ愚者

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今回は頑張って、最新話を書いてみました‼︎


ちなみに今回は『イルシア』さん登場‼︎


良かったら是非とも最後まで読んでみてください‼︎



冬空の雪下の少女

 

 

ノワールは教会の入り口に立っている少女に

虚ろな目を少女に向けて声を掛けた。

 

 

 

「…あんた…誰だ?

『天の智慧研究会』の関係者だろ?」

 

 

 

「…そうね、私の名前は『イルシア』、

『イルシア=レイフォード』よ。あなたを連れて

帰ることが私が『天の智慧研究会』に与えられた

任務よ」

 

 

 

(…………この人)

 

 

 

「何? 私に言いたいことあるならちゃんと

言いなさいよ?」

 

 

 

「……そうかじゃあイルシア僕も君に一つ

聞きたい事がある。 君はどうしてそんな……

『冷たくて 悲しそうな 目』をしているの?」

 

 

「‼︎ ……どうしてそう思ったの?」

 

 

 

 

「…だって、君の目は今にも泣きそうだから……」

 

 

 

「なっ‼︎」

 

 

イルシアは、驚きを隠せなかった。それ以前に

何故、彼がそんな言葉を敵である自分に

言ったのか分からなかった。少年にとって

自分はとても許せなくて復讐したいと思う程の

相手の筈だ。それに自分に警戒するのが普通だ。

 

 

 

「……私も『天の智慧研究会』の 一員よ? 

つまり、貴方の敵なのよ? それすら分からないの?

まさか……今更私が女だからとかで

戦えないなんて言わないよね?」

 

 

 

「イルシアがあっても僕には戦う理由は無いよ?」

 

 

 

イルシアはノワールとのこの話のやり取りに

何故か、分からないがイライラしていた。

その理由は分からなかったが、ただ彼は

『天の智慧研究会』の一員である自分を憎み妬み

そして絶対に許せないはずだ。それにイルシアには

わかっていた。その『漆黒の鎌』を使えば敵である

自分の命や魂さえ簡単に刈り取ることがいかに簡単

か暗殺者のイルシアには分かっていた。

 

 

 

『どうして?貴方は私にこだわるの?

貴方と私はそんなに久しい関係じゃないのに…

ねぇ、どうして、分からない…貴方の考えが

全く分からない……』

 

 

 

できる筈だと分かってるなのに彼は私に何を

求めているのか?イルシアには『そこが』 全く

分からなかった。

 

 

 

「それは…イルシア、君がとても寂しそうに

しているから…それにイルシアは自分が言っている

程の 悪い人間じゃないよ?君は優しい人間だよ?

だから僕は出来れば君を殺したくない…」

 

 

 

 

「……ふざけないで‼︎ あなたの集落の人間を

殺した『 仇』である私の何処が優しいの⁉︎

もう御託はうんざり‼︎あなたを組織に……

『天の智慧研究会』に連れて行く‼︎」

 

 

 

イルシアは剣を構えた。僕も鎌を構えイルシアと

戦った。何度もイルシアと剣の刃と僕の鎌の刃が

ぶつかり合い火花が飛び散った。

 

 

何度も鎌と剣の打ち合いが続いた。しかし、

何度打ち合っても決着は全くつかなかった。

 

 

 

「これでも私が悪人じゃあないっていう偽善を

まだ言えるかしら?死にたくないなら良い加減に

本気出しなさい‼︎」

 

 

 

イルシアは剣をノワールに振りかざし物凄い

スピードでノワールに近づいてノワールを

追い詰めていく。

 

 

 

 

(クソ‼︎ 全く……いくら打ち合っていても

これじゃあ、埒があかない‼︎)

 

 

 

「ほらそこ‼︎」

 

 

 

「くっ‼︎」

 

 

 

ノワールはイルシアに魔術を放とうとするが

イルシアはそれを全く許さず鋭い剣撃でノワールを

追い詰めていく

 

 

「ぐ…ッ‼︎ なかなか、凄い剣撃だ…凄いな…

イルシア!」

 

 

ノワールはイルシアの剣撃をガードしながら彼女

のを賞賛の言葉を言うとイルシアはそんなノワール

の賞賛の言葉にイライラしながら更に剣撃を速く

して攻め続けていく

 

 

「これであなたも終わりよ‼︎そんな傷だらけの

身体では何も出来ないでしょ?」

 

 

 

「いや…勝負は最後までやって見ないと

分からないよ…イルシア」

 

 

 

ノワールはニヤリとしながら言うとイルシアは

とうとう堪忍袋が切れたのか顔を真っ赤にして

 

 

 

「もういい‼︎ これ以上、あなたの戯言や虚言に

付き合いきれないし‼︎ 聞きたくもない‼︎」

 

 

 

 

 

イルシアがノワールに向かって来る中、

ノワールは冷静にイルシアに狙いを定めて

ノワールはイルシアの不意をついて魔術を

使っていた。

 

 

 

(今だ‼︎)《雷精よ・紫電以て・ 撃ち倒せ》

 

 

「きゃあ‼︎」

 

 

 

詠唱すると【ショック・ボルト】の加減をせず出力

が大幅に下がったとはいえ、今のイルシアには避け

きれずに地面に座り込んでいた。

 

 

 

「これで君とちゃんと話しができる…

お願いだから話しを聞いてイルシア…?」

 

 

 

「なんで? なんで手を抜くの‼︎ 私は貴方の

『敵』あり『仇』の『天の智慧研究会』の一員

なのよ‼︎何でこんなに優しくするの‼︎何で私を

憎んでくれないの⁉︎ ねぇ、どうして‼︎どうして‼︎

教えてよ‼︎」

 

 

 

 

イルシアはノワールしかいない協会で嗚咽と懇願

が混ざった嘆きが教会の十字架の前で叫びながら

かなりの悔しさに古びた絨毯を力強く握り締めて

涙を流していた。

 

 

 

 

 

「…そもそも君にはいくつか不自然な疑問が

あったんだ……」

 

 

 

「……なんのこと?」

 

 

 

「まず、イルシアはこの街の人間を 誰一人も

『殺してないよね?』」

 

 

「うっ‼︎」

 

 

「それにイルシア程の魔術師なら、

僕を捕まえること容易く出来たよね?」

 

 

 

「そ、そんな……事……」

 

 

 

ノワールは男達に追われている時、ある違和感

に気づいていた。

 

 

 

「あれ、イルシアだよね?」

 

 

 

「そ、それは……ッ‼︎」

 

 

 

それにイルシア…君はこの教会で最初から

僕にわざと負けて『死のうとしたでしょ?』」

 

 

 

「…………」

 

 

 

その時、イルシアはただ俯いてノワールに何も

言い返せずにいた。沈黙は肯定と同じだ。つまり

自分の考えを全部が確実に当たっていたからだ。

 

 

 

「だから僕はイルシアを 『信じよう』と思った。

そして『助けたい』と君を見てそう思ったんだ。

だから君を『信じさせてくれ‼︎』そして君を

『助けさせてくれ‼︎』頼む‼︎」

 

 

 

ノワールがその言うとイルシアが驚いた表情を

しながらしゃがんだままであるが一歩後ろに

下がった。

 

 

 

 

 

「で、でも…私は『天の智慧研究会』の……

あの人達と 同じ中身が腐った人間だから──

『そんなことない‼︎』」

 

 

 

「な、なんでそこまで…‼︎」

 

 

 

「だって、イルシアは… だってそんな悲しい顔

している君が好き好んで人殺しをする筈がない‼︎

どんなに自分を悪人ぶっても君を見ればすぐに

分かるよ? それにイルシアは彼奴みたいな

『殺戮者』じゃないし『道具』でもない

ちゃんとした心がある普通の女の子にみえるよ。

だからこれ以上自分自身の心に『嘘』を

重ねないでよ?」

 

 

 

ノワールがイルシアの肩をがっしりと掴みながら

イルシアの瞳をしっかりと見ていた。

 

 

 

 

「うっ……うっ……」

 

 

 

「もう良いんだ…嘘を重ね無くても

もう良いんだよ……イルシア」

 

 

 

「うっ、うっ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

 

 

ノワールが涙で濡れたイルシアの頬をゆっくりと

撫でながらそう言った瞬間、とうとうイルシアの

心は決壊して握っていた剣もカラン‼︎と鈍い

金属音を立てて地面に落として泣いてしまった。

彼女は『天の智慧研究会』の『最強の暗殺者』

と言われ賞賛されても彼女は好きで暗殺者に

裏の人間になった訳では無いからだ。彼女も今の

『血塗られた身勝手な魔術の世界』の『犠牲者』

の一人なのだ。

 

 

 

「イルシア……」

 

 

想像以上の苦しい人生だったのだろう…

裏の世界は毎日が人殺しで地獄のような

毎日だからだ。彼女みたいな人間には

生きていけない世界の筈だ。

 

 

 

(しかし、こんな可愛い彼女がこんな血塗れの

世界にいるなんて…なんで…これじゃ…

あまりにも可哀想過ぎるよ……)

 

 

ノワールがそう考えているとイルシアは顔を

上げて笑顔でノワールに優しく微笑みながら

お礼を言い続けた。

 

 

「いきなり泣いてごめんね……でも、

ありがとう…その言葉だけで…私は十分に

嬉しいよ…」

 

 

 

その時、イルシアの顔には、涙で頬を濡らして

目元が真っ赤になっていながらも幸せそうな

笑顔で満ちていた。

 

 

 

「そうか…なら良かったよ……」

 

 

 

ノワールも初めて見たその本当の笑顔を見れて

とても嬉しかった。何故か分からないがノワール

の心臓がバクバク言いながら不思議とイルシアの

手を握り口が勝手に動いていた。

 

 

 

「イルシア…僕とこのまま逃げよう?今からでも

遅くはない筈だよ‼︎ このまま誰も僕達を知らない

場所に『天の智慧研究会』から離れよう?」

 

 

 

僕はイルシアに言うとがイルシアはノワールに

『兄さんを置いては行けない』とすまなそうに

言った。

 

 

僕はその瞬間、何かとてつもなく

嫌な可能性が頭の中によぎった。

 

 

 

(まさか……考えたくない予想だが……)

 

 

 

「もしかして… 僕を連れて行かないと

君のお兄さんを殺すと脅されているんじゃあ……」

 

 

 

「‼︎……うん…本当は組織から任務に失敗したり

もしくは逆らえばお前の大事な兄を目の前で殺す

って言われてるの……」

 

 

(やっぱり…どうにかイルシア達を助けるには

どうしたら…)

 

 

 

そう考えていると、突然、イルシアが僕に

 

 

 

「あなただけでも逃げて…お願い……私は

貴方に言えた人間じゃあないけど…生きて…

日の当たる場所で生きて……お願い…」

 

 

僕はイルシアのその言葉と悲しそうな顔を見て

僕の心の中である決心をした。

 

 

 

「イルシア……僕は、決めたよ。

僕は『天の智慧研究会』に 行くよ…」

 

 

 

僕が笑顔でイルシアにそう言うとイルシアは一瞬、

理解出来ないといった表情を浮かべていたが

次の瞬間、理解したのかかなり怒っていた。

 

 

「貴方、今口にして言ってる意味が分かってる⁉︎

貴方なら 『天の智慧研究会』、彼らの恐ろしさを

知らな筈ないでしょ⁉︎魔術の真理を究めるためなら

どんな非人道的な事にも簡単に手を染める帝国

きって以来の最低最悪な外道魔術師達の組織よ⁉︎

それに奴等が貴方を絶対に実験台のモルモットに

するはずよ‼︎それでも行くの⁉︎」

 

 

 

(イルシアの意見は確かに正しいでも…)

 

 

 

「でも、僕のせいでイルシア達をこれ以上、

苦しませたくないし、死なせたくない。それに…

ここで逃げたらきっと後悔すると思う。」

 

 

 

僕がそう言うとイルシアは諦めた顔で

 

 

 

「わかった…一応、ちゃんと私は忠告は

したからね…」

 

 

 

「…すまない。さてと……まずは……」

 

 

 

僕は、ある呪文を詠唱していた。

 

 

《目せよ・我が幻想の戯曲・

賢治は我は化の声で歌わん》

 

 

そう、【セルフ=ポリモルフ】を唱え、

老人の姿に変身した。

 

 

「よし、これで良いかな? どうだ、イルシア?」

 

 

 

「何処からどう見ても、『ただの老人』に

見えるけど…どうして変身したの?」

 

 

 

「だって、イルシアがさっき言っていたじゃん

正体を知られたらやばいでしょ?」

 

 

 

「なるほど…貴方、本当に随分と変な所に

こだわるわね……」

 

 

 

イルシアが右手を頭の額につけ溜息をつきながら

やれやれと呆れた表情を浮かべていた。

 

 

 

 

「 い、いいだろ‼︎ じ、じゃあ、行こうか‼︎

いや…違うなぁ……いくかのう……」

 

 

「……うん」

 

 

それが……冷たくて少し暖かい銀色の世界で

出会った僕と寂しがり屋で泣き虫な赤毛の女の子

『イルシア』こと『イルシア=レイフォード』との

初めての出会った瞬間だった。




続けられて良かった……_:(´ཀ`」 ∠):


これからも一生懸命に頑張りますので【評価】や
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そうすれば更に『創作意欲』が出てきます‼︎
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