ロクでなし魔術講師と死神の魔術師   作:灰ノ愚者

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なかなか難しかったです。【感想】や【評価】、
【お気に入り】更には【しおり】などしてもらえる
とところありがたいです‼︎(汗)^_^;


『過去追憶編』はこのお話で終盤となります。
次回は『新たな章』が始まりますので是非、
楽しみにしていてください‼︎



何卒、応援よろしくお願いします‼︎




【評価】がとにかく欲しいでござる‼︎
欲しいでござる‼︎ 欲しいでござる‼︎(>_<)



死神の絶望の嘆き

 

 

その後……

 

 

『天の智慧研究会』の連中の砦に向かった。

そして、僕は、黒いパーカーの服をきて牢屋に

閉じ込められた。

 

 

そしてイルシアの兄『シオン』に会った。

 

 

そして、彼に本当の事を話した。

 

 

「そなたが『シオン』殿じゃな?」

 

 

 

「‼︎…あなたは…誰ですか?」

 

 

 

 

「儂はイルシア殿と来た小さな集落にいた

嫌われ者のただの異能者じゃよ……」

 

 

 

「…そうですか……本当にすみません。

あなたのような『御老人』をこんな事に

巻き込んでしまって本当にすみません」

 

 

 

「いや、良いんじゃよ…貴方の姿は一度、

見たかったしのう…それに『僕の事』を

本当の姿を知っていだだきたいので来ました」

 

 

「⁉︎……貴方は…一体…?」

 

 

 

シオンは理解できなかった。本当にこの人物は

何者なのか? 老人に見えるけど本当に老人

なのか? シオンは老人の姿をした僕を見て

考えているとイルシアは状況を説明をして

くれた。

 

 

 

「兄さん…彼は、兄さんに会う為だけに、

ここまで一緒に付いて来てくれたの……」

 

 

シオンはかなり驚いていたがイルシアがシオンに

これまでの事を丁寧に伝えてくれたおかげで

シオンは何とか理解してくれた。

 

 

 

「そうでしたか……」

 

 

「すみません。騙すような事して貴方に会うには

こっちのほうが早いと思いまして…では本当の姿を

見せますね」

 

 

そうノワールが言った瞬間、白髪でシミだらけ

だった老人の姿が一瞬にして黒い髪、白い膚、

黒い目の少女と間違えてしまう様な美少年の姿に

変わっていた。

 

 

 

「それが…貴方の本当の姿なんですか?」

 

 

 

「うん…そうだよ」

 

 

 

シオンは一瞬で理解した。イルシアと来たノワール

と言う少年は自分達を信じてここまで来たのだけと

そしてシオンはノワールに自分の疑問を質問して

いた。

 

 

 

「では、改めてお聞きます…どうして此処に

来たんですか?」

 

 

 

 

「それはイルシアとシオンさんを助けたくて

自分の意思で此処に来ました」

 

 

 

ノワールがシオンにそう言うとシオンは驚いた表情

を浮かべていた。

 

 

 

「ありがたいですが…信じられません……」

 

 

 

「兄さん…ッ‼︎」

 

 

 

「イルシア、分かっている筈だ……それに貴方は

ここに来ることの意味を理解している筈だ。それに

…このままじゃあ貴方は実験台のモルモットに

なって死んでしまいます……」

 

 

 

シオンはノワールに悪いと思ったのか苦しそうな

表情を浮かべていた。

 

 

 

「良いんですよ……僕もイルシアに助けてもらった

命ですしそれに僕は異能者なんで…何処に行っても

他の死者がでるし、異能者の迫害が多いですし……

それに行く所は無いですし誰も心配する人なんて

誰もいないですので大丈夫ですよ?」

 

 

 

「そうですか……そう言ってくれると

僕もありがたいよ」

 

 

 

その後、そう言ったやり取りをして何年間も

続いた。イルシアが食事を持って来てくれた。

その度にイルシアが親身に僕の話し相手に

なってくれた。僕もイルシアとの話はとても

楽しかった。たまに、イルシアが話しを

している時、頬が真っ赤になっているように

見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近、イルシアと話しではこんな事を話していた。

 

 

 

 

 

「ねぇ、ノワール君はどんな女性が好き?」

 

 

「ぶっ‼︎ ぶぶぅぅうううう‼︎ ゲホゲホ……ッ‼︎

 

 

 

「だ、大丈夫⁉︎ の、飲み物いる⁉︎」

 

 

 

「い、イルシア⁉︎ ど、どうしたのいきなり?」

 

 

 

「い、いや〜意味はないんだよ! ただ気になって

ノワール君はどんな女性が好きかな〜ってね?」

 

 

 

「そ、そうだな……優しい女の子かな…?

思いやりがあって…そうだなぁ…一緒にいて

くれる人かな…?」

 

 

「ふ〜ん、そうなんだ……」

 

 

 

「な、なんだよ、気になるじゃん」

 

 

 

「も、もし、もしもだよ‼︎ 組織とかのしがらみ

が無かったらそ、その…え〜と……き、今日は

良い天気だね!」

 

 

 

「お、お〜いイルシアさ〜ん…?

話しを逸らさないでくださ〜い。

それに此処は雪しか降ってませんよ〜」

 

 

 

「‼︎ そ、それは⁉︎」

 

 

 

(イルシアって、嘘つくのがもの凄く……

へ、下手すぎる‼︎ こんなに下手だったのか⁉︎)

 

 

 

「あ、あの〜イルシアさ〜ん変なことを

聞くかもしれないのですが…もしかして……

イルシア……周りからドジっ子って言われる?」

 

 

 

「ッ‼︎ っ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

 

 

 

(あっ‼︎やっぱり…イルシアって…)

 

 

 

「イルシアって、やっぱり…どじっ【ザクッ】」

 

 

 

「………えっ?」

 

 

 

気付いたら、僕の顔の隣には何故か一本のナイフが

刺さっていた。

 

 

 

「イ、イルシアさん……?」

 

 

その時、イルシアの顔はどうなっていたかと

言うと……

 

 

 

「ノワール君…今日の事は忘れなさい……

でないと…そうだな…「あー‼︎分かった‼︎

分かったから‼︎」」

 

 

「ふ〜う……良かった」

 

 

イルシアは何故か分からないが笑顔のままなのに

声が怖かった。

 

 

(って、いうかイルシアの目が笑ってない‼︎

目が‼︎)

 

 

「ノワール君がとても理解が早い子で

助かったよ〜」

 

 

「僕は子供かよ…全く…僕にはイルシアが

鬼に見えたよ」

 

 

 

「……ふ〜ん、ノワール君は『まだ』扱かれ足り

ないのかな?」

 

 

 

「あっ‼︎ 嘘です…ごめんなさい…調子に

乗りました」

 

 

 

「分かったならよろしい」

 

 

 

僕はイルシアに、綺麗なスライディング土下座を

していた。イルシアには頭が上がらない…

 

 

「ふぅ〜…で、イルシア最後に言い掛けた言葉は

何だったんだ?」

 

 

「そ、それは、その…あっ‼︎ 用事思い出した

ノワール君じゃあね‼︎」

 

 

 

「あっ‼︎ イルシア‼︎ ま、待てよ‼︎ 全く…」

 

 

 

(最近は少し胸が苦しいなぁ…何でだろう?)

 

 

胸が苦しくなるのは最近、イルシアと話している

と胸が苦しく感じる事がある。そんな事を少し

考えてるとシオンさんがふらりとやって来た

 

 

 

「イルシアがすみません……」

 

 

 

「シオンさん…良いですよ。別に僕も…牢屋の中は

退屈ですしでも……イルシア怒ると怖いですね…」

 

 

「イルシアに関しては本当に…何から何まで

スミマセン…」

 

 

「い、良いですよ⁉︎ シオンさん‼︎ イルシアとの

話は楽しいのは本当ですから‼︎ シオンさん⁉︎

そんなに落ち込まないでください‼︎」

 

 

「…そう言ってくれると助かるよ。……最近の

イルシアは、組織の訓練で『人形という名の

暗殺の道具になっていくようで怖い』って言って

泣いてたんですよ……」

 

 

 

「えっ?」

 

 

 

それを聞いたノワールはその言葉の意味が一瞬、

分からなかった。

 

 

 

「…嘘…だろ…だって、いつもみたいに笑顔で

そんな表情を見せないし……」

 

 

 

「…それは……ノワール君。君にはそんな姿を

見せたくなかったんだろうと思うんだ。

ノワール君が来る前は実験の毎日で目が死んで

いたから…」

 

 

 

「そ、そんな…」

 

 

 

「でも…君が来てからはイルシアは とても

嬉しそうだった。だから僕も嬉しいんだ。

イルシアが喜んでいる顔を見るのは久しぶり

だからね」

 

 

 

「ッ‼︎……イルシアをどうにか、どうにか

助けることはできないんですか⁉︎」

 

 

「…残念ながら……今の現場ではイルシアを

助ける方法が無いんだ……それに、君の異能の

能力に目をつけた組織の幹部達は君の異能の

能力を検査して君を近いうちに本部にどうやら…

送る事が決定したみたいだ…」

 

 

 

「クソッ‼︎ 天の智慧研究会め‼︎ 一体、何が

『天なる智慧に栄光あれだ‼︎』 ふざけるな‼︎

外道魔術師共が‼︎善人の皮を被ったペテン師共が‼︎

偽善者ぶりやがって‼︎」

 

 

 

「…イルシアは近いうち…ある実験に参加する

ことになっているんだ。その名は………」

 

 

 

シオンの口からある『プロジェクトの名前』が

出てきた。

 

 

 

「『project: Revive Life』だよ」

 

 

 

「それって…ッ‼︎」

 

 

 

『この実験は僕の【固有魔術】を持って利用する

……最悪の実験だ』

 

 

 

シオンさんは話してくれた。

『project: Revive Life』について…その実験は

非人道的な最悪な物だった。錬金術的に錬成した

身体を持たせてイルシアのその記憶情報を元に使い

『アストラル・コード』で魔造人間に引き継がせる

そんな実験だった。だが一番最悪なのはそれをする

為に何十人の沢山の人間の魂を犠牲にしなくては

いけないのだから余計に胸糞悪いそんな最悪の

実験だった。

 

 

 

「シオンさん‼︎その内容は言ってはいけない

極秘情報じゃあないんですか⁉︎それをそれ以上

極秘情報話したらシオンさんの命が危険じゃあ‼︎」

 

 

 

 

「いや、良いんだ…こんな人の命をもて遊ぶ様な

研究が許されて良いはずがない……」

 

 

 

「シオンさん……」

 

 

 

その時のシオンさんの姿はとても……寂しそうな

姿だった。

 

 

 

 

(…そうだ…人が……人の命を好き勝手に弄って

良い訳がない‼︎)

 

 

 

「…お願いだノワール君……これからも…

イルシアの話し相手になってくれ」

 

 

 

(イルシアの為にも…此処は…僕が‼︎)

 

 

 

「……わかりました。僕で出来る事なら‼︎」

 

 

 

「ありがとう…… ノワール君。

君もあと少しの辛抱だから頑張ってくれ‼︎」

 

 

 

「⁉︎ シオンさん…?それは一体…どういうこと

なんですか⁉︎」

 

 

 

「実は…密かに内通していたある『宮廷魔道士団』

が近いうちに助けに来てくれる予定なんだ。」

 

 

 

『‼︎』 (もし、それが本当なら 『イルシアを

救える』かもしれない‼︎)

 

 

 

「僕に何か手伝えることがありませんか‼︎」

 

 

 

僕がそう言うとシオンさんは……

 

 

 

「君にはこれまで通りイルシアの話し相手になって

くれ君の前だとイルシアは特に笑うからね?」

 

 

 

「で、でも、シオンさんの方が……」

 

 

「…君じゃなきゃ駄目なんだ…君じゃなきゃ……」

 

 

 

その時のシオンさんのその言葉の意味がその時の

僕には解らなかった…けど…

 

 

 

 

「分かりました‼︎ やります‼︎」

 

 

 

「ありがとう…ノワール君にならイルシアを任せる

ことが出来るよ」

 

 

 

(シオンさん本気なんだ……僕も頑張らないと…)

 

 

 

「一緒に此処を脱出しましょう‼︎」

 

 

 

 

 

「ああ、勿論さ‼︎ じゃあ、僕は準備に掛かるよ‼︎」

 

 

 

 

シオンさんはそう言ってその場を去っていった。

 

(やっと希望が見えて来た‼︎ やっと胸糞悪い

此処とおさらば出来る‼︎)

 

 

 

ざわざわ……

 

 

 

「えっ?」

 

その瞬間、何故か解らないが嫌な予感がした。

 

 

 

「…まさか…な…」

 

 

 

そんな事はない大丈夫だと自分に

言い聞かせていた。

 

 

 

しかし、自分でも色々と考えていた。

 

 

 

 

『イルシアやシオンさんの事など』そして、

『project: Revive Life』の事などそんな事を

考えていると、

 

 

 

 

「…ん…くん……」

 

 

「うーん…どうするかな?」

 

 

「ノワール君‼︎」

 

 

 

 

「うわぁ‼︎びっくりしたなんだ〜

イルシアか〜」

 

 

「『なんだ』とは何よ‼︎失礼ね。ご飯は要らな…

「イルシアさんごめんなさい‼︎ご飯はとてもとても

欲しいです‼︎」」

 

 

「よろしい」

 

 

イルシアの顔が笑っていたけど目と声が全く

笑っていなかった。やっぱり怒らせると怖いな…

 

 

 

僕はイルシアから冷めた硬いパンをもらって

ただ必死に引きちぎって食べていた。

 

 

「………」

 

 

僕はイルシアの様子が少しおかしいのが何故か

一瞬で分かった。何年も一緒にいた仲だからだ。

僕は勇気を出してイルシアに聞いた。

 

 

「イルシア…あのさ……? もしかして

何かあったんじゃないの?」

 

 

「……なんで?」

 

 

 

「だって、イルシアとても辛そうだもん‼︎

イルシア‼︎本当の事を言って欲しい‼︎

僕は、イルシアの役に立ちたいんだ‼︎」

 

(確かに、此処でシオンさんの言ってた事を

言えば簡単だと思う、でも僕は……やっぱり、

彼女からイルシア本人から聞きたい‼︎)

 

 

「…………」

 

 

 

僕が、イルシアを見ているとイルシアは観念

したのかノワールを見ながら呆れた顔して

 

 

「…全く…ノワール君には敵わないなぁ……

分かった…話すよ……」

 

 

「……ありがとう」

 

 

その後、イルシアは包み隠さず全てを

話してくれた。全部の話しを聞いた後、

イルシアは今まで絶対に見せなかった涙を

流して泣いていた。

 

 

 

「ノワール君…私… 実は怖い。組織の訓練を

毎日、受けてると自分が人形になっていきそうで

怖い…」

 

 

(…シオンさんの言ってた通りだ。イルシアは

僕やシオンさんに変な心配させないように

組織の実験を一生懸命に我慢していたんだ。)

 

 

僕は、イルシアの震えている体をギュッと力強く

抱きしめた。

 

 

 

「イルシア……気付いてあげられなくてごめん…

今、シオンさんが宮廷魔道士団に連絡して

助け出してもらえる算段をしているから…

もう少しだけ、我慢してくれ…」

 

 

(本当は此処まで頑張った彼女にこんな事は

言いたくない……でも……でも……)

 

 

そんな事を考えているとイルシアは僕を

ギュッと抱きしめていた。

 

 

 

「兄さんに話しを聞いていたんだね…

ノワール君。本当にごめんね?そして

あ、ありがとう……」

 

 

彼女と僕はお互いの手を外してお互いが背中

合わせで恥ずかしくなっていた。そりぁ、

彼女でも無い女の子を抱きしめるなんてイルシア

にとても失礼だと思うし……ここはしっかりと

謝らなければ…よし、

 

 

 

「あ、あの、イルシア…い、いきなりごめんね。

わ、悪気は無かったと言うか……」

 

 

 

「落ち着いてノワール君…わ、 私は……

むしろ…嬉しかったから……」

 

 

 

イルシアは顔を真っ赤にしてノワールに

言っていた。

 

 

 

そして、イルシアは体を何故かモジモジしながら

何かを決意したのか、イルシアは真っ赤な顔を

こっちに向けてきて、

 

 

「の、ノワール君じ、じちゅわ‼︎」

 

 

 

「「…………」」

 

 

 

(イルシアが噛んだ‼︎)

 

 

ノワールがそう思った瞬間、何とも言えない

空気に苛まれた。こんな時なんて言えば良いのか

本当に自分でも分からない。

 

 

(僕はどうしたら良いのか解らないけど……

と、とにかに、な、何か言わねば‼︎

と、とりあえず……)

 

 

 

「い、今のも…か、可愛いよ」

 

 

 

(ど、どうだ? これなら間違いはないはずだ‼︎)

 

 

「……ば」

 

 

 

「ば?」

 

 

 

「馬鹿にするなー‼︎」

 

 

 

「えーーー‼︎ なんでーー⁉︎ 理不尽過ぎるーー‼︎」

 

 

……お分かり頂けただろうか? 彼女の強烈な

グーパン【グーパンチ】が僕の顔にパンチが

めり込んで しまってとても痛い……

 

 

 

 

「い、イルシア。痛いじゃあないか‼︎

全く…褒めたのにこれだから、イルシ…

「《紅蓮の獅子よ・憤怒のままに」イヤァァ──‼︎

やめろ‼︎ やめて‼︎やめてくださいー‼︎

お願いします‼︎イルシア様の冗談は冗談には

聞こえないから‼︎」

 

 

 

 

 

 

「…………爆ぜろ」

 

 

「‼︎」

 

 

「今、小声で『爆ぜろ』って言ったよね‼︎」

 

 

 

 

「《吼え狂え‼︎》」

 

 

 

「お願い‼︎ 本当にやめて──‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……その後、どうなったかって? 勿論ちゃんと

謝ったよ?もちろん世界万国共通の土下座で……

そしたら、なんとか許してくれたよ。でも、一番…

何か大事な物が僕の中から無くなった気がする……

何故だろう命は助かったのに…とてつもなく

泣きたくなってきた…

 

 

 

「全くノワールは、もう、大袈裟…」

 

 

 

「大袈裟なものか──‼︎って、あれ?」

 

 

 

「どうしたの?ノワール?」

 

 

 

「今、ノワールって、言わなかった?」

 

 

 

「い、言ったけど…? い、嫌だった…?」

 

 

 

「いや、嫌いじゃないけど……」

 

 

 

「けど……?」

 

 

 

「どうしていきなり呼び捨てかなと思って…」

 

 

 

「そ、それは……」

 

 

 

「それは?」

 

 

 

「それは…」

 

 

 

「それは……?

 

 

「…………」

 

 

「い、イルシアさん…?」

 

 

「……秘密」

 

 

「………へ?」

 

 

「だ か ら、秘密〜‼︎」

 

 

「な……なんじゃそりゃ〜〜‼︎」

 

 

 

「本当にごめんね〜」

 

 

 

(本当にそう思ってるのかなこの人?)

 

 

 

「じゃあ、私は行くから?」

 

 

 

「今度はいつ来るの?」

 

 

「当分は来れないかな……」

 

 

「あっ‼︎」

 

 

「な、何?」

 

 

「もしかして、宮廷魔道士団が来るから

準備が忙しいから来れないとか?」

 

 

「そ、そう、そうなのだから……

忙しいからごめんね……」

 

 

「……良いよ…しょうがないよ、ね?」

 

 

「……ありがとう…じゃあ、本当に行くね……」

 

 

「‼︎」

 

 

その瞬間、嫌な予感がまた…此処で止めないと

もう二度と会えなくなる予感がした。

でも………

 

 

「イルシア‼︎ また……会えるよね?」

 

 

「………勿論。当たり前だよ」

 

 

 

と言って去った後、彼女『イルシア』は

それっきり、姿見せることは無かった。

 

 

 

 

「イルシア…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして何日も、そしてまた何日経っても

『イルシア』と『シオンさん』があの日を境に

姿を見せることは一度も無かった。

 

 

 

そんなある月の夜に『あの運命の夜』が起きた。

 

 

 

 

 

ノワールがいつもみたいに暗い牢屋の中で

寝てると

 

 

 

ドッカ───ン‼︎

 

 

 

突然、爆発が起きた。目が覚めて起きて見ると

爆薬の匂いがして牢屋の壁が壊れていた。僕は

チャンスだと思い牢屋の外に出た。もしかしたら

イルシアとシオンさんに会えるのではと思い

『天の智慧研究会』の砦の中はかなりの業火で

燃えていた。それでも業火の中、ノワールは走り

回って必死に二人を探し続けた。だが、幾ら探して

も二人は、イルシア達は見つからなかった。だが、

僕は部屋の奥に研究室の扉が開いていてゆっくりと

研究室の扉を開けて覗くと見たことある人影が

あった。

 

 

 

それは………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「し、シオンさん…?」

 

 

目の前光景を信じたく無かった。目の前に倒れて

いた人物はシオンだった。身体中が血塗れで

倒れていた。

 

 

 

「し、シオンさん‼︎ しっかり‼︎

しっかりしてくださいッ‼︎」

 

 

 

僕はシオンに声を必死に掛けた。するとシオンさん

の声が聞こえた。小声で聞きづらいが「…ま…い」

と言っていた。恐らく「すまない…」って僕に

言ったんだろうと理解した僕はシオンさんに優しく

「安心して下さい‼︎ 大丈夫ですよ‼︎」と僕が言うと

シオンさんは安心したのか穏やかな顔をしていた。

僕はその後、実験室を調べたりすると録画機能の

機械があったので再生した。

 

 

 

 

「……………」

 

 

 

言葉にできなかった

 

 

 

ただ信じたく無いただそれだけだった。

 

 

『その瞬間、涙がたくさん溢れ出た』

 

 

それは……シオンさんがが死ぬ前に残していた

遺書の様な記録映像だった。

 

 

シオンさんは僕がいつか来ることが分かって

いたのだ……だから最後にそれを残して

いたのだ………

 

 

 

『ノワール君……君には本当にすまない…

こんな形で約束を破る形になってしまって………

だが、もし君が僕達のことを本当に思うなら…

自分勝手だが…… 君だけでも生きて欲しい』

 

 

 

その後、機械はすぐに壊れてしまいモニターは

真っ暗になって全く何も映らなってノワールは

動かなくなった血塗れのシオンを見ると

 

 

「ッ‼︎ うっ⁉︎ うおぇぇぇぇぇぇ‼︎」

 

 

ノワールは下から中の物が込み上げてきて口から

大量の吐瀉物を吐いて服の袖で口元を拭きながら

独り言をぶつぶつと呟いた。

 

 

『分からない……分からないよ……何で…本当に

自分勝手過ぎるよ…シオンさん…どうして…

どうして……』

 

 

 

そして、ノワールの頭の中は黒一色に塗り潰されて

無意識に心の奥底にあったある疑問が浮かんできて

そして『ある言葉』を一人しかいないで発してた。

 

 

 

 

『魔術とは何だ?』

 

 

『魔術師とは何だ?』

 

 

『正義とは何だ?』

 

 

 

『何故⁇』

 

 

 

『何の為にある?』

 

 

 

『本当に崇高で偉大なのか⁇』

 

 

 

『…理解出来ない……理解出来ない…

今では……それすら分からない……』

 

 

 

 

ノワールは何度も何度も考えたが、

結局、答えは全く出なかった。

 

 

 

 

「これが…崇高で偉大な魔術…………あは、

あはは、あはははははははは‼︎

確かに崇高で孤高な学問だ‼︎素晴らしい‼︎

………………………………………………

………………………………………………

……るな……ふざ……るな………………

ふざるな‼︎ ふざるな‼︎ ふざるなーー‼︎

何でイルシアとシオンさんがこんな目に二人が

合わないといけないんだよ‼︎ 何が崇高で孤高な

偉大な魔術だよ‼︎ ただの人殺しの術じゃないか‼︎

畜生‼︎ 畜生‼︎ 畜生‼︎ 畜生‼︎ クソが‼︎

馬鹿野郎‼︎ 馬鹿野郎ーー‼︎」

 

 

 

ノワールが目の前の状況が理解出来ないで

泣きながらただひたすらに考えるていた。そして

この『人殺しの魔術の世界』と『大切な人』を

守れなかった自分自身にただ『絶望』と『憎しみ』

が泥のようにどろどろと溢れてきた。

 

 

 

 

神は世界は僕達弱者がどれだけ救いを求めても決して

救わずただ傍観する。そして悪人や力ある権力者達

は僕等をそこら辺に生えている石っころや雑草の

ように見下して更にその小さく乏しい命はただ

踏みにじられていく。

 

 

 

嗚呼、一体、誰のせいだ? 誰が悪い?

そして溢れ出す泥の様な醜いこの感情を

どうすれば良い?

 

 

 

 

ノワールがシオン姿を見て理解出来ないと考えて

いるとあの人でなしの最悪の外道達がノワールの前

に現れた。

 

 

 

 

「誰かいるぞ‼︎ 捕まえろ‼︎」

 

 

 

「絶対に逃がすな‼︎」

 

 

その声の正体は……『天の智慧研究会』だった。

 

 

「おい‼︎ あのガキを捕獲しろ‼︎ 」

 

 

 

「 捕まえて実験モルモットにするんだからあいつ

を絶対に殺すなよ? あれは例のとっても貴重で

大事なサンプルだからな?」

 

 

 

ノワールはそんな外道魔術師達を見てドス黒い感情

がどろどろと泥のように溢れ出て来る。それは相手

への『憎しみ』と『復讐』だけの事しか今は考える

事は出来なかった。

 

 

 

「…愚かだ……こいつらは……実に愚か過ぎる…

本当に狂っている…」

 

 

 

(こんな奴等がいるから…二人は死んだんだ……)

 

 

 

僕は虚で悲しそうな瞳で冷静に呪文の詠唱を

したその瞬間、禍々しい魔力が溢れてきた。

 

 

 

「《原初の深淵よ・冥府理にて・斬滅せよ》」

 

 

 

 

今なら…分かる鎌の名前が……

 

 

 

この鎌の本当の名は…………

 

 

 

神殺しの鎌……『冥府の鎌』

 

 

 

詠唱していくに連れて『冥府の鎌』が【固有魔術】

でなく【眷属秘呪】に変わって適合していくのが

一瞬で分かった。

 

 

だが、その魔力はとても禍々しくて『冥府の鎌』

は魔力だけではなくただ漆黒の霧を放っていた。

 

 

 

(あぁ…これじゃあまるで…本当に……)

 

 

 

それはまるで本物の死神の如くなり自分でも

この恐ろしく禍々しい魔力が分かった。

 

 

 

「おい‼︎ あれを見ろ‼︎」

 

 

 

しかし…ノワールを見た『天の智慧研究会』の

奴らは怯えて怯む所かノワールを見て満面の笑みを

浮かべて「素晴らしいこれが神秘なる力なのか‼︎」

などと酔狂な事を言ってノワールを神聖な物をように

完全に狂ったように崇拝していた。

 

 

 

「僕が素晴らしいだって… ? ……理解が出来ない…

こいつらは何を見てそう言ってるのか全くもって

分からない…………」

 

 

 

奴らは、何を見て言っているのかさえノワールには

分からなかった。

 

 

 

だって………

 

 

 

 

『こんな禍々しい力なんて……別に欲しくなんて

無かったのだから……』

 

 

 

 

 

だが今のノワールには全くもってどうでも

良かった……だって…

 

 

 

 

(こいつら腐った外道を全員を刈り取り

殺せるんだから……)

 

 

 

 

そうだ、こいつらのせいだ…全部、全部全部全部、

あいつらのせいだ…あいつらさえいなければ二人が

傷ついて死ぬことはなかったんだ…

 

 

 

 

 

嗚呼、もう考えるのはやめよう…どれだけ後悔を

してもシオンさんは帰ってこないし、それに…

いや、今は必要ないか……むしろもう何も

考えたくない…

 

 

 

 

僕はフードを被って相手を睨みつけながら無意識

に使ったのかそれとも意識して使ったのか全く

分からなかったがこの言葉を言っていた。

 

 

 

「………全て刈り取る」

 

 

その瞬間、自分の何かのスイッチが入り殺戮の機械

のように何十人もの組織の人間を刈り取った首から

沢山の血が出ておびただしい死体の山を作り上げて

そして冥府の鎌は霧のように消えていった。

 

 

この時からノワールが覚悟を決めた瞬間だった。

それはノワールなりの最大の覚悟の現れであり、

これからの『血塗られた人殺しの道』を自ら歩く

覚悟を今決めたのだ。

 

 

 

ノワールはそう決心した後、『天の智慧研究会』と

いう『人の形をした屑共』を次々とただひたすらに

一人で刈り取っていく

 

 

 

「貴様等のその汚い首を置いていけ」

 

 

 

「ひぃ…‼︎ た、助けて……」

 

 

 

「だ、誰か‼︎ 誰でもいいから 奴を止めろ‼︎」

 

 

 

「俺はまだ死にたくネェ‼︎」

 

 

 

ノワールは『殺戮者』に成り果て更に何万人だった

外道の組織の集団を『冥府の鎌』で次々と奴らの

命の灯火を『冥府の鎌』で最も簡単に容赦無く

無慈悲に何度も何度も外道達の首を落とし刈り

尽くしていった。

 

 

 

(黙れ……黙れ…黙れよ‼︎ お前等、屑共は

そう言って泣きながら今まで命乞いをした弱い

奴等の命を『玩具』みたいに『代用品』みたいに

片っ端から使い殺したじゃないか‼︎今更になって

命乞いなど都合が良すぎる‼︎……決めた。貴様等は

簡単には殺さない‼︎ それどころか貴様等には様々な

苦痛を与え続け絶対に慈悲など与えない‼︎ 今まで

苦しんできた人達の痛みを彼らの『無念』と

『怨念』を知れ‼︎ そしてその身を以てじっくりと

味わえ‼︎)

 

 

 

『天の智慧研究会』達は復讐に飢えたノワール

の姿を見て怯えていた。その姿はまるで『復讐』

をただ糧にして『憎しみの刃』を目の前の人間達

に振りかざして動く歪な『殺戮者』……正しくは

『人の皮を被った化物』に今の彼等にはそう写って

見えた。

 

 

 

「そ、そんな………」

 

 

 

「ふ、巫山戯るな‼︎ あの大軍をたった一人に

全滅だと⁉︎」

 

 

 

「そんな馬鹿な‼︎ こんな事ある筈がない⁉︎

こ、これはきっと夢に違いない‼︎」

 

 

 

外道魔術の大軍で残った人数はたった3人しか

残っていなかった。

 

 

 

 

 

 

「…死ね…死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね

死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね

死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね

死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね

死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね

死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね

死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね‼︎

お前らみたいな醜くて薄汚い貴様等は全員屍を

無様に晒して死ね‼︎ そして何も喋るな‼︎

一分一秒も息する事も許さない‼︎」

 

 

 

二回目の戦場でむしろ出来過ぎた位だった。

 

 

 

ノワールは濁った瞳を残りの外道魔術師達に

向けて今にも呪い殺しそうな勢いで呪詛のような

言葉を放ちながらも一瞬で奴らの命を刈り取った。

 

 

 

最後の一人を刈り取ろうした。最後に一人の

外道魔術師は脳内が壊れて目の光が消えていた。

そして思考が壊れたのか男は高らかに笑い声を

上げていた。

 

 

 

「ふっ、フはハハハハハハハ‼︎ 素晴らしい‼︎

これこそ天から授かりし『神の力』であり歪な人外

の『化物の力』であるのか‼︎ 最後にサンプルとして

研究出来なかったのはとてつもなく非常に残念では

あるがな‼︎ だが、いずれ…いや、必ず我らが同士が

果たしてくれるだろう…我らが天の智慧に栄光

あれーー‼︎」

 

 

 

「……黙れ…これ以上、耳触りだ……さっさと

地獄に逝け外道…」

 

 

 

そして、ノワールは『冥府の鎌』を使って

その耳触りな高笑いする外道魔術師の心臓を

ブスリ‼︎ と音を立てて刺し貫いた。そして一度

ではなく何度も何度も鎌で刺した外道魔術師の

心臓部を容赦なく力強く滅多刺しにした。

 

 

 

「まるで……本当の化物みたい…か…」

 

 

 

はは…ッ、嗚呼、なるほど…化物か……自分で

言ったのだが…確かに人ですらない今の自分を

そう例えるには充分過ぎるくらいぴったりな例え

だと思う。

 

 

 

 

その後、ノワールは滅多刺しにして男の返り血が

付いた自分の汚れた手を見て雪が降る空を

見上げていた。

 

 

 

顔の周りには付着していた血が目元から頬に

血の涙みたいに流れ落ちていきながらも彼女を

必死に探し続けた。

 

 

 

「とにかくイルシアを見つけないと‼︎」

 

 

 

外を必死でイルシアを探し続けた。手や足の裏が

赤くなりながらも必死に探し続けた。そして外に

出て探すと雪に埋もれていた傷だらけのイルシアを

見つけ必死に声を掛けた

 

 

 

「おい‼︎ イルシア‼︎ しっかりしろ‼︎」

 

 

 

 

イルシアに近づくとイルシアの体には沢山の血が

白い雪の上に流れ落ちて白い雪が真っ赤に染まる。

 

 

 

「傷からして刺し傷、刃物……ナイフあたりか…

こ、これは酷い…」

 

 

 

この出血の量ではイルシアがもう助からない…

これは命が抜け落ちる寸前の冷たい体………

分かっていたけどこのままイルシアを見捨てる

なんてことは絶対に出来ない。シオンさんにも

頼まれたんだ‼︎ 必ず助けてみせる……

 

 

(例え……………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分の命を差し出してでも‼︎)

 

 

 

 

 

 

すると、イルシアが目を覚まして虚ろで見えない

瞳で震える手で必死になってノワールを

探している。

 

 

 

「…ノワール…いるの…? ノワール、何処…?

…何処にいるの…? 真っ黒で何も見えないよ……」

 

 

 

「…ここに…ここにいるよ、イルシア……」

 

 

 

その時、物凄くノワールは『天の智慧研究会』を

憎くて許せなかった。何故、イルシアが何故、

彼女がこんな目に残酷な目に遭わなければ

いけないのか分からなかった。

 

 

「…良かった……やっと見つけた…」

 

 

 

「あぁ‼︎ もう大丈夫だ‼︎ 今すぐ助けるからな

安心しろイルシア‼︎」

 

 

 

嘘だ。イルシアの身体中にはおびただしい程の

酷い刺し傷を見たその瞬間、ノワールの心をある

一色の色が支配したそれは……

 

 

 

黒、真っ黒一色だった。

 

 

 

イルシアを傷付けた犯人を絶対に許せなかった。

イルシアを傷付けた奴は今でものうのうと私服を

肥やしていると考えると憎しみが溢れてくる。

今すぐにでも殺してやりたい。そんな思いだった。

 

 

他の魔術師達は魔術を人に知識をもたらして更に

崇拝すべき神の学問だと口を揃えて述べるだろう…

しかし、だからと言って魔術を崇高で素晴らしい

学問なんて言う綺麗事思えない…むしろ、人の心

を蝕む呪いであり、呪詛に近い忌むべき力だ。

 

 

 

 

しかし、これはなんと滑稽なことだろう…

二人を助ける為、人外の化物にまでなったのに

二人を救うどころか彼女達を危険に晒して彼女の

兄、シオンさんを死なせてしまい。更には人を殺す

ことしか生きる価値がない自分だけがのうのうと

生き残ってしまった。

 

 

 

どうすれば良い? どうすれば良かったのだ?

どうすれば二人を救えのだろうか…? 分からない

…分からない。だから誰か教えてくれ……

 

 

 

分からない分からない分からない分からない

分からない分からない分からない分からない

分からない分からない分からない分からない

ワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイ

ワからナイわカラない…もう、分からないよ…

 

 

ノワールは声にならない程の苦しみを出して涙を

ぽろぽろと頬に流しながら嗚咽しているとイルシア

はノワールに最後の気力を振り絞った。

 

 

 

「最後のお願いがあるの……」

 

 

「嫌だ… 嫌だ‼︎ 嫌だ‼︎ 最後なんてやめてくれよ‼︎

もう僕を…僕を一人になんてしないでくれよ‼︎

お願い…お願いだから頼むよ…イルシア‼︎

一人ぼっちはやだよ…………」

 

 

 

 

嫌だ…嫌だ嫌だ…僕の…僕のたった一つの

拠り所だったのに…嗚呼、神よ…これが、

こんな残酷な結末が正しいというのか?

彼女達は確かに罪を犯してしまった…だが、

他の、他の外道魔術師達は何故、裁かれないのだ‼︎

 

 

 

 

 

ノワールは子供のように泣きながら血で濡れた

イルシアの手をしっかりと手をただ握り締める

 

 

 

「ノワール…お願い…お願いだから……

私の最後に話しを……聞いて……」

 

 

 

イルシアは口から大量の血を流して瞳から一筋の

涙目で最後の力を振り絞りノワールには

頼んでいた。

 

 

 

「分かった……分かったよ。その願い聞くよ。

イルシア」

 

 

 

「ありがとう… ノワール君……ッ」

 

 

 

イルシアの意思の強さを感じてノワールは諦めて

イルシアの話しを聞いていた。

 

 

 

「…で、話しってなんだ? イルシア」

 

 

 

「もう、ノワール君……そんなに悲しい顔を

しないでよ……」

 

 

 

「…ごめん…イルシア」

 

 

 

「良いよ…ありがとう… ノワール君…」

 

 

 

「でも、ノワール君かぁ……なんか懐かしいな…」

 

 

 

 

「ふふっ…そうだね…何もかも懐かしく

感じるね……」

 

 

イルシアはかつての思い出を走馬灯のように

思い出して楽しそうに語っていた。それに

連れてイルシアの手の力が弱くなって体温が

冷たくなっていくのがすぐにも分かったが

ノワールはイルシアの為に泣きそうな感情を

押し殺してイルシアの話を最後まで笑顔で

話しを聞いていた。

 

 

 

「あぁ、そうだな……」

 

 

 

ノワールも、かつての思い出を思い出していた。

それはイルシアと初めて教会で出会ったあの日の

事を……

 

 

 

するとイルシアは自分の最後悟ったのだろう。

 

 

 

「ノワール君……生きて…私と兄さんの分まで…

お願い……」

 

 

 

その言葉を聞いてノワールは涙を拭きながら……

 

 

 

「…分かった…守るよ…約束する…よ」

 

 

 

イルシアは穏やかな顔になって「良かった」と

微笑んでいた。

 

 

 

「ノワール君…私なんかに良い思い出をくれて

ありがとう……」

 

 

「……イルシア」

 

 

すると、男の魔術師の声がした。

 

 

「おい‼︎ 誰かいるのか⁉︎」

 

 

「‼︎」

 

 

遠くから魔術師の複数の気配がした。

 

 

「人数は…… 1人か?……」

 

 

「行って、ノワール君……」

 

 

「で、でも…イルシア……‼︎」

 

 

「いいから‼︎……早く!」

 

 

 

「……分かった」

 

 

ノワールが去ろうとするとイルシアは最後に

微笑んで小声で「ありがとう…」と最後の気力を

使いノワールに呟いた。

 

 

 

ノワールはイルシアの最後の言葉に涙を

流しながら最後に

 

 

 

「……ありがとう…そして…さよなら……

『イルシア』…『イルシア=レイフォード』……」

 

 

 

 

その瞬間、ノワールは近くにいた一人の魔術師に

警戒しながら倒れているイルシアを見て涙を

流しながらその場を離れた。

 

 

「おい! 大丈夫か? 生きているか⁉︎」

 

 

その男はイルシアを見つけ声を必死になって

掛けていた。

 

 

その男の名は──

 

 

 

 

 

 

【宮庭魔道士団 No.0】コードネーム=【愚者】

『愚者のアルカナ使い』こと『グレン=レーダス』

だった。

 

 

 

「チィ‼︎もう手遅れだったか……もう少し

来るのが早ければ…ッ‼︎」

 

 

 

イルシアはまるで眠るように天使のような微笑み

を浮かべながら真っ白な世界で息を引き取り

亡くなっていた。

 

 




今回イルシアさんドジっ子キャラにしてみました。

【感想】や【意見】などありましたら是非とも
お願いします‼︎ (>人<;)(汗)


更に少しだけですが『グレン』登場しました‼︎


自分で作って何ですがやはりレイフォード兄妹が
とても可哀想に見えます。 。。゚(゚´ω`゚)゚。




次回の章は『孤独な廃棄王女と皇帝陛下密会編』
お楽しみください。\(^ω^)/
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