ロクでなし魔術講師と死神の魔術師   作:灰ノ愚者

4 / 22
今回のお話しも頑張って書いて投稿しました。

はははっ‼︎ 腕が筋肉痛……きつい、^_^;

シャレにならない…… (>人<;)


【お気に入り】『52人』になりました。


本当にありがとうございます‼︎

これからも頑張っていきますので、『応援』などを
していただけると、ありがたいです‼︎ (≧∀≦)



孤独な廃棄王女と皇帝陛下密会編
廃棄王女と虚ろな死神


ノワールはゴロツキ達を倒した後、暗い森の道を

歩いて行き2日かかり夜にやっと、目的の場所に

着いた。

 

 

此処が『学究都市フェジテ』……か。

 

 

(アルザーノ帝国……他国からは魔道大国とも

言われるだけはある……まぁ、魔術だけが

発展し過ぎ魔道大国って所かな…)

 

 

「しまいの果てには帝国の治安を守護している

面倒くさい宮廷魔道士団様がいるからな」

 

 

そうノワールが呟いた瞬間、胸の辺りがズキズキ

と痛み出した。

 

 

 

「ッ‼︎ …イルシア…」

 

 

 

宮廷魔道士団を考えるとあの冷たくて残酷な

あの時の過去を思い出す……そう、彼女の事を

鮮明に鮮やかに……あの冷たい銀色の世界に彼女を

一人にして置き去りにして行ったノワールにとって

許されない咎であり拭い去れないその過去は一生、

ノワールが背負う罪そのものの記憶だった。

 

 

 

「…さてと、考え込むのは後にして…フードを

被らないと自分の正体がばれたらヤバイから……」

 

 

 

そう僕はあの日、あの冷たくて白銀の雪空の世界

でイルシアと別れた後、僕は裏の世界に自ら入って

行った。あの『冥府の鎌』でたくさんの薄汚い

外道魔術師を刈り取ってきた。そして外道魔術師達

は怯えて裏の世界などで情報が流れていて僕が

呼ばれる名は『死神』もしくは『幻影の死神』など

世間や裏の世界ではそう呼ばれていた。

 

 

 

その理由は………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『誰も正体や姿を見た事が無いからだ。

それに、死体には傷は一つも無いのだ。

まるで魂だけ刈り取った後みたいに…』

 

 

 

それにあの帝国の有名な宮廷魔道士団様も血眼で

必死に事件の真相を調べているらしい…なんせ

その事件を調べているのはあの有名な宮廷魔道士

だからな……

 

 

 

 

 

 

 

執行官No.17 コードネーム『星』

 

 

『星のアルベルト』

 

 

『アルベルト=ブレイザー』

 

 

彼はこの都市伝説事件の『幻影事件』を隅々まで、

洗い直しを行なっていた。だが、決定的な証拠や

情報は結局、何も見つからずにその事件は上層部も

お手上げで結局、『幻影事件』は未解決となり

フェジテでも『幻影の死神』の噂が多いのだが、

嘘か本当か結局の所、上層部達は真相は全く

分からずじまいなので世間での『表向き』は

『外道魔術師同士の仲間割れ』などで事件は

終わってしまっているだから『幻影の死神』

の噂はいつも都市伝説扱いになるのだ。だか、

アルベルトは諦めていないらしく今も事件の

洗い直しを続けてるらしい

 

 

 

「証拠は消したけど…まだ諦めないの?

全く『星のアルベルト』厄介な人物だ…」

 

 

 

更に面倒な事にあの人物まで裏で動いている

らしい…

 

 

 

 

 

 

執行官No. 1 コードネーム『魔術師』

 

 

『魔術師のイヴ』

 

 

『イヴ=イグナイト』

 

 

彼女は特務分室を纏めている特務分室の室長で、

帝国魔術師の未来を担うと周りから優遇されて

期待されている。特務室のまとめるリーダーで

一流エリートである。更に言うと彼女は帝国古参の

大貴族様でなんとあのイグナイト公爵の姫君様だ。

帝国の権力の殆どがイグナイト家が占めているのは

間違いなくそうだ。

 

 

 

「まぁ…肩書きだけは凄いけど……」

 

 

 

彼女も最近、この事件、『幻影事件』は室長として

見過ごせないらしくかなり本部で篭って資料や書類

を調べているらしい…実に面倒くさくて厄介だが…

まあ、流石と言える外道魔術師達が敵視する特務室

の執行官No. 1コードネーム《魔術師のイヴ》と

周りから呼ばれて帝国古参イグナト公爵のご令嬢で

あり、その肩書きは伊達じゃないと思う。

 

 

 

「しかし、それはそれとしても……奴等に見つかる

と面倒だからなぁ…さてとまずは情報収集かな…

確か…この街には情報屋がいた筈だ」

 

 

 

ノワールは情報収集はかなり得意だが彼は街の

最新の情報を出来るだけ知っておきたいし、

もしかしたら良い情報が手に入るかもしれない

なので彼は情報屋を利用して情報を確かなのか

しっかり裏どりなどをして腐った外道達を

刈り取っていくのだ。

 

 

 

「さてと、これからどうしようかな? 本当は街の

美味しい物や観光したかったんだけどな〜…

かなり楽しみだったのに……暇だな…」

 

 

 

 

ノワールは考えていると遠くから女の子の叫び声

が聞こえた

 

 

 

「キャ──‼︎ 誰か助けて──‼︎」

 

 

 

「‼︎」 (今の声は⁉︎)

 

 

 

その瞬間ノワールは走った。フードを深く被り

口当てをして漆黒のマフラーをなびかせながら

少女の声がする方へと走っていくと金髪で

幼い少女が男達に囲まれていた。

 

 

 

「や、やめてください‼︎」

 

 

 

「この女には身の程を教えてやらないとなぁ?」

 

 

 

「そうだな‼︎ 流石だぜ‼︎ 兄貴‼︎」

 

 

 

 

 

(不味い‼︎ 早く急がないと‼︎)

 

 

 

ノワールは街の家の屋根に登って街の街灯に

両手で捕まり外道魔術師の背後に着地すると

その外道魔術師の首をあっさりとへし折って更に

もう一人の外道魔術師を背後から一瞬にして

刈り取ってノワールは無意識に女の子を庇う様に

冥府の鎌を構えて前に出ていた。

 

 

 

(間に合った‼︎)

 

 

 

ノワールは一人の少女をチラッと見ながら

怯えている少女の安全を確認してノワールは少女が

無事だと分かると心からの安堵の溜息をついて

外道魔術師を睨み続けていた。

 

 

 

「おい、お前‼︎ 誰だ‼︎ 俺達の邪魔をするのか⁉︎」

 

 

 

「…外道に名乗る名は無い……」

 

 

 

「なっ! 何だと‼︎」

 

 

「それに死んで行くクズに必要なの?」

 

 

「ふざけてるのか? それとも貴様、

『正義の魔法使い』を気取っているのか?

だったらお前、馬鹿…「黙れ」ごふぁぁ‼︎」

 

 

 

「その臭い口を開くな……」

 

 

 

ノワールは、冷たい言葉を放ちながら『冥府の鎌』

を振り回しで虚ろな瞳で話していたデブの男の首

を一瞬にして正面から刈り取った。

 

 

 

「さてと……次は誰が相手なの?」

 

 

 

その瞬間、男達は一瞬で青ざめて手足が一歩も

全く動かなかった。

 

 

「あ、あんた……い、一体何者だ?」

 

 

「そうだね…世間では僕の事は……『死神』、

もしくは『幻影の死神』なんてご大層な呼び名で

よく呼ばれているらしいよ?」

 

 

「なっ‼︎ なに⁉︎」

 

「死神ってあの『幻影の死神』なのか‼︎

あの都市伝説類の『幻影の死神』か⁉︎」

 

 

 

「うん、その死神らしいよ? それ以外にある

と思う?」

 

 

 

「う、嘘だろ……⁉︎ だって、幻影の死神なんて

ただの都市伝説の筈だろ‼︎」

 

 

 

「け、けど…あいつの黒くて長い口当てや更には

あの漆黒の鎌などを使っているところから見て噂と

一致しているぜ…?」

 

 

 

「そ、そんな‼︎ ど、どうするんだよ‼︎」

 

 

 

男達はその名前を聞いた瞬間、泣き叫んだり、

必死になって命乞いを始める男達がしてきた。

 

 

「た、助けてく、くれよ‼︎ 頼む‼︎ か、金なら

い、いくらでもやるぞ‼︎ そうだ‼︎ この後ろにいる

たった今、攫ってきたこの女をやるよ‼︎」

 

 

 

「だ、誰か……助けて……」

 

 

 

「うるせぇぞ‼︎ 黙ってろ‼︎ 女‼︎」

 

 

 

「………」

 

 

その瞬間ノワールは虚ろな瞳で冥府の鎌を

振り回してその男の首を容赦なく一瞬にして

刈り取った。

 

 

「な、何で……?」

 

 

「何でって…? それ言っちゃうの?

あんたら本当につまらない事を言うね?」

 

 

「な、何だと⁉︎」

 

 

 

「何で僕があんたらみたいな腐った醜い畜生共を

助けないといけないの?それって自分勝手だよね?

それに人の命を 奪うって事はさぁ……あんたらも

命を奪われる覚悟があってやったんじゃないの?」

 

 

「そ、それは……」

 

 

「目的の為に悪で成そうとすれば新たな憎しみや

争いがそうやって何度も生まれる。なのにそんな

愚か者が余計な事を考えたり意地を張るせいで

屑共が罪なき人間からたった一筋の光を理不尽な

理由で奪われて罪の無い人間が涙を流し無駄な血が

流れ落ちて恨みや悲しみに穢れてそれに溺れていく

のに愚か者共がそんな自分達が起こした『邪悪さ』

を『醜さ』を『愚かしさ』を自らの罪過を一切を

認めようともしない」

 

 

 

「あ、あぁ…‼︎」

 

 

 

「なのに、なんでそんな人を不幸にする畜生共を

助ける理由があるの?」

 

 

 

「う、うぅ………」

 

 

 

男達は涙を流しながらも言葉を返せなかった。

死神と言われている少年の言っている事は間違い

なく事実だった。

 

 

 

人間は強い力の持ち扱い方を間違えると人間は

それを誇示しようと自分よりも弱い人間を

痛め付け誇示する更に新たな力を手に入れると

人間はそれを玩具感覚で遊ぶ子供の様に残酷に

命を弄び外道に成り下がる。そうなると更に

厄介な事に罪悪感も無くなって自分の行いを

正しいと勝手に肯定して思い込んでしまう。

 

 

 

男達には思い当たる節があった。だから反論さえ

も出来ないし許されない完璧な有罪だから故に

 

 

 

「………」

 

 

 

「理解した…? なら、もう良いよね?」

 

 

「えっ…?」

 

 

ノワールは、冥府の鎌を振り回して男の首元に

刃を向けギリギリに当てた。

 

 

「次は貴様等を刈り取る…何か遺言はある?」

 

 

 

「う、うわぁぁあああああ──‼︎」

 

 

 

「邪魔だ‼︎ 退け‼︎」

 

 

 

「うるせぇ‼︎ テメェが邪魔だ‼︎」

 

 

 

男達(クズ達)は冥府の鎌を向けられた瞬間、

ノワールから逃げ出していた。

 

 

 

だか、ノワールは男達を追わずに一人の少女に

話し掛けていた。

 

 

「大丈夫?」

 

 

「だ、誰なの⁉︎ あなたも私を殺しに来たの⁉︎」

 

 

「? 何でそう思うの?」

 

 

「だって、今までの人達は私を殺そうして

きたもん‼︎」

 

 

「だから、僕も君の命を取りに来たあいつ等と

同じ奴等そうじゃないかと?」

 

 

「……違うの?」

 

 

「確かに僕は死神に成り果てた暗殺者なのは否定

しないし事実だけど、だからって僕は人の命を

そんなむやみに取らないよ……だから君の命を

奪わないよ?」

 

 

「で、でも……」

 

 

(思ったよりかなり警戒するな…何でだろう?

…聞いた話では、この街には確か変な風習や

噂があったけど……この子のもしかして……)

 

 

 

「君は、もしかして……『異能者』なの?」

 

 

 

「ッ‼︎ な、何で⁉︎……ど、どうして…ッ‼︎」

 

 

 

(やっぱり、僕と同じ異能者なのか…

だとすると……理由はやっぱり……)

 

 

 

「やっぱりあなたも私を殺しに来た人達と

一緒なんだ──‼︎」

 

 

「えっ?」

 

 

「嫌だよ‼︎ 死にたくないよ‼︎ 助けて‼︎

殺されたくない‼︎」

 

 

 

(やばいッ‼︎ このままじゃ⁉︎…仕方ない)

 

 

 

するとノワールは決意したのか、その泣いている

少女そっと抱きしめる。

 

 

「いやッ‼︎ 離してよ‼︎ 死にたくない‼︎」

 

 

 

自分を嫌がり引き離そうとする少女に対して

ノワールは戸惑いながらも少女の耳元で

『ある真実』を話した。

 

 

 

「大丈夫…僕も異能者だから……君と同じだから

安心してくれ…大丈夫だから……こんな血塗れた

人殺しの僕が怖いかもしれないけど大丈夫だよ…

とにかく頼む…今だけは我慢して落ち着いてくれ…

頼む…今だけで良いから僕を信じては

くれないかな?」

 

 

 

「‼︎ あ、あなたも異能者なの…?」

 

 

 

「…うん……君と同じだ……今日、いきなり

出会って怪しい奴からこんな事を言われても

信じられないと思うけど今は僕を少しでも良いから

お願いだから僕を信じてくれないかな?」

 

 

少女はノワールの悲しそうな姿を見てかなり申し訳

なくなりながらも顔を真っ赤にしてもの凄く

オドオドしていた。おそらく、かなりの人見知り

で初めての話す相手だから彼女は緊張と

恥ずかしさでいっぱいだったのだろう。

 

 

 

「……分かった。私、死神さんを信じる!」

 

 

 

「ありがとう、君の名前は?」

 

 

 

「…る…ルミア、『ルミア=ティンジェル』」

 

 

 

「そうか…ルミアか 良い名前だな……」

 

 

 

「あ、ありがとう……」

 

 

きっと彼女も誰かに必要とされ、そして愛情を

注がれ愛されてきたのだろう……

 

 

 

ノワールはそう考えている中ルミアと話していると

ルミアは何故かノワールの顔をじぃー…とマジマジ

と見ていた。

 

 

(顔は幻覚の魔術で見えない筈だ…

なのに何故? もしかして……)

 

 

嫌な予感して僕はルミアに聞いてみた。

 

 

「……ルミアさん? 何で僕の顔ばかりを

マジマジと見ていらっしゃるんですかね?」

 

 

 

するとルミアはいきなり、僕の顔を見ていきなり

笑い出したのだ流石の僕も傷付く反応だ。

 

 

 

「ごめんなさい…死神さんの都市伝説の噂は

『彼女』から聞いていたけど噂とは違って全然

怖くないからつい……」

 

 

 

「そうか……僕を怖くないと言うなんて

君は少し変わってるな?」

 

 

 

(ちなみにどんな噂なんだ……?)

 

 

 

「そうかな?」

 

 

 

「はぁー……ルミア、お前は甘いな……

もし、僕がルミアを殺しに来た悪人だったら

どうするの?」

 

 

 

 

「大丈夫‼︎ 死神さんは絶対、みんなが噂で

言っている怖くて悪い人なんかじゃないもん‼︎」

 

 

 

「…………そうか」

 

 

 

 

死神は子犬のような嬉しそうな笑顔を見せる

ルミアに対してノワールは嫌な顔せずに彼女が

満足するまで話しを聞いた。

 

 

するとルミアが突然、暗い顔になっていき

死神に話しをしていた。

 

 

「死神さん……実は私、本当はお母様に捨てられて

自分の生まれた意味や生きる意味がそしてそう

言われてきた自分が何者なのかが自分でも全く

全然、分からなかったの……」

 

 

(何で今になって……? まさか‼︎)

 

 

 

「私が捨てられたの理由は…「待って‼︎ ルミア‼︎」

 

 

 

「し、死神さん……?」

 

 

 

「辛い事や嫌な事を自ら無理して言わなくても

良いんだよ?」

 

 

「‼︎ ふふっ…ありがとうございます。でも、

死神さんにも今から話す内容を全て知っていて

欲しいんです。本当の私を……私と言う

ルミア=ティンジェルの事を……」

 

 

「ルミア……分かった最後まで聞くよ」

 

 

「ありがとうございます…死神さん……

死神さんにだけは聞いて欲しいので…」

 

 

「……分かった」

 

 

「お母様に捨てられたの理由は……

『私が異能者だったからです』」

 

 

 

「………」

 

 

 

「私は異能者は悪魔の生まれ変わりだとか言われ

私は家から追い出されてしまって、だから自分が

怖くて本当に自分はあの人が言った通り悪魔の

生まれ変わりじゃないかって怖くて体が震えて

不安になってしまってどうすればいいのかさえも

自分でも分からないんです」

 

 

「ルミア…」

 

 

「すみません……こんな事をいきなり

お話しても死神さんが迷惑ですよね……

忘れて下さい……」

 

 

ノワールはルミアの顔を見て思い出していた。

彼女、イルシアの事を昔、彼女も一人で苦しそうに

悩んでいた。彼女が生きていたら彼女と全く同じ

歳だろうそう思いながら、ノワールは何故かルミア

を無意識に抱きしめて今にも泣きそうなルミアの頭

を撫でながら必死に話していた。

 

 

「ありがとう………ルミア」

 

 

「し、死神さん……?」

 

「それにそんな嫌な事を思い出したくない事を

僕なんかに話してくれて……」

 

 

 

「そ、それは……」

 

 

 

「ルミア…君は今は不幸かもしれない……

僕も今どうしたら良いか 全く分からない…でも、

それでも…いつかルミアを必要としてくれる日が

来るそんな人達が、いつか…いつか絶対に来る筈

だからだから…誰かの為じゃなくて自分の為に

生きる目的を見つけて幸せになってほしい。

頼む、ルミア 」

 

 

 

「…………」

 

 

 

「……ルミア?」

 

 

 

ノワールはルミアを見るとルミアは瞳からポロポロ

と嬉し涙を流していた涙は頬を伝って頬が真っ赤に

なっていた。

 

 

 

「う、うわぁ‼︎ す、すまん、ルミア‼︎」

 

 

 

「あ、ありがとうございます…わ、私、こんな事

初めてで…本当に誰かにこんなに認められた

みたいで…嬉しくて……あ、あれ……?な、涙が

止まらない…ど、どうして…? どうして涙が……

止まらないの?」

 

 

 

(ルミア………)

 

 

 

「僕も昔、あったから……ルミア…此処には誰も

見てないから泣きたい分だけ泣けば良いよ……

見られるのが嫌なら後ろ向いているから……」

 

 

 

「……し、死神さん……」

 

 

 

ノワールが少し離れた場所に立ち上がろうと

移動とすると

 

 

「ま、待って‼︎ 死神さん‼︎」

 

 

「? どうしたの? …ルミア?」

 

 

「……す、少しだけ、少しだけ…死神さんの

せ、背中を借りて良いですか? お、お願い……

します」

 

 

 

ルミアは子犬のように死神に近づきコートの端を

握って体を震わせて縋るように瞳を潤ませでいた。

 

 

 

「本当は……怖いんです。このままだとまた一人

ぼっちになりそうで怖いんです」

 

 

 

「ルミア……」

 

 

 

「死神さん……一人ぼっちはもう……

もう、嫌……嫌だよ……」

 

 

 

(ルミアみたいな歳の女の子は母親に甘えたい

時期だったはず…なら僕が今、彼女に出来る

事は…)

 

 

 

「し、死神……さん?」

 

 

 

「……良いよ、じゃあ……背中向くから…

好きなだけどうぞ」

 

 

 

「‼︎ ……ありがとうございます」

 

 

ルミアはそう言うと我慢していたのか沢山の涙を

流して白い頬を濡らし嗚咽を漏らした。ノワールは

何も言わずにルミアの頭を撫でてただ綺麗な満月を

見ていた。子犬のような彼女が満足するまで

ノワールは一歩も動かなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…る、ルミアなんかごめん……」

 

 

「ふふっ、何で謝るんですか? 私は大丈夫

ですよ? それに死神さんのおかげで心が

少し楽になりました」

 

 

 

「そうか、良かった」

 

 

「死神さんは本当に優しいですね」

 

 

「そんな事ないよ…僕は……」

 

 

ルミアの純粋な言葉はノワールの心にグサリと

深く突き刺さり苦しめた。何故なら、人助けと

言っても結局人殺しをしてこの手は既に汚れて

穢れているのだから……

 

 

「正義の魔法使いとは程遠い……」

 

 

「死神さん?」

 

 

ルミアはノワールを心配そうに顔を見ていた。

ノワールはルミアをこれ以上心配させまいと

ルミアを見て別の話しに変えた。

 

 

「そうだ、ルミア」

 

 

彼女、『ルミア』には一つだけこれだけはお願いを

しとかなければいけない

 

 

「ルミアお願いがある……僕が『異能者』だって

『幻影の死神』が居た事を秘密にして欲しい…」

 

 

 

「良いですよ?」

 

 

 

「‼︎ い、良いの…?」

 

 

 

「はい、良いですよ。あの時、死神さんに

助けてもらったお礼にはなりませんけど…」

 

 

 

「いや、それで十分だよ…それに……

ルミアの笑顔も見れたし……」

 

 

ノワールはルミアにそう言いながらルミアの頭を

撫でてあげるとルミアは顔を真っ赤にして

俯いていた。

 

 

「あ、あぅ……し、死神さん…い、意地悪です」

 

 

「おっと、すまない……」

 

 

ノワールは冷めた心が少し暖かくなるのが

分かった。その後、ルミアが真剣な顔で

ノワールを見ていた。

 

 

 

「あ、あの……」

 

 

 

「?…どうしたの、ルミア?」

 

 

 

「死神さんの名前を教えて下さい‼︎」

 

 

 

「そ、それは…」

 

 

それは難しい相談だった。自分の正体を知られて

しまえば最悪の場合、宮廷魔道士団に捕まる

リスクが高くなるそれだけは避けたいのだ。

 

 

(どうしようか…? でも…こんな少女を…

ルミアを巻き込む訳には……)

 

 

ノワールが、どうするか考えていると

その瞬間、『あの男』が現れた。

 

 

 

「その子から離れろ──‼︎」

 

 

 

男は手に持っていたのは……

 

 

『魔銃ペネトレイター』だった。

 

 

ペネトレイターをノワールに銃口を向けて

何発も放った。

 

 

弾丸の一つはノワールの頬を掠めてノワールは

ルミアと男から離れて距離を取る。

 

 

「死神さん‼︎」

 

 

 

「お前が噂の『幻影の死神』か?」

 

 

 

「そうだよ……僕が『幻影の死神』だよ?」

 

 

 

「そうか……お前が…都市伝説の……」

 

 

 

右手にペネトレイターを握りしめ左手には

『愚者のアルカナ』を持った男がペネトレイター

を構えながら銃口をノワールに向けて質問した。

 

 

「君は、もしかして……」

 

 

 

ノワールは宮廷魔道士団のある噂を思い出して

いた。

 

 

(宮廷魔道士団の愚者のアルカナ使いで反則級

の魔術封殺と魔術師殺しの異名で更には裏の世界

で恐れられている彼の噂を僕は彼を知っている)

 

 

 

何故なら魔術封殺なんてそんな反則級な芸当が

出来る魔術師は僕が思い当たる魔術師でそれは

『一人』しかいない筈だからだ。

 

 

それは……

 

 

「初めましてコードネーム……『愚者』?

それとも宮廷魔道士団、愚者のアルカナ使いの

宮廷魔道士団特務分室、執行官No.0

 

『グレン=レーダス』かな?」




最後まで読んでいただきありがとうございます。


今回は『グレン』と『ルミア』がやっと登場‼︎


きちんと最後まで書けたか心配です……(汗)


主人公が外道魔術師達に暴言が凄すぎる件に
ついて……


_:(´ཀ`」 ∠): た、大変だった……


【評価】もしくは【感想】をできればよろしく
お願いします‼︎
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。