とある少年の転生物語 作:猫缶
あの後、ずっとツクヨミ様と楽しく雑談をしていた。
もうそろそろ別れるという時、こんな話を始めた。
ツクヨミ「お主はなんという種族なのじゃ?人間が持っている力もあれば、人間には使えない力も持っておるぞ。」
雄輝「人間に使えない力というのは、どんな者が使える力ですか?」
ツクヨミ「お主に分かるかは知らぬが、『穢れ』という者が持っている力に似ておる。」
永琳「ちなみに力は全部で4種類あるわ。それは、霊力、妖力、魔力、神力の事を指すわ。
霊力は普通の人間が持つもの。妖力は私たちの言う『穢れ』が持つもの。魔力は数少ない人間が持っているもの。そして神力は、神様が持っているもの。」
ツクヨミ「永琳の言った通りじゃ。じゃが、お主からは4つの力が全て感じ取れるのじゃ。まあ、神力はほとんどないがのう。」
雄輝「そうなんですか!?てっきり僕は霊力しか持っていないと思いましたよ!」
ツクヨミ「そうか。
永琳、ちょっと雄輝と2人で話したいことがある。先に帰ってもらっても良いかの?」
永琳「良いですよ。しかし、雄輝がまだ道を覚えていないんですよ…
彼の帰りはツクヨミ様に任せてもよろしいですか?」
ツクヨミ「分かった。それは任せておけ。」
永琳「はい。よろしくお願いします。」
~永琳退出中~
ツクヨミ「では、これからいろいろと話していくぞ。長くなるかもしれないから、楽な格好でいてくれて構わないぞ!」
雄輝「それでは、お言葉に甘えて楽にさせていただきます。
ふぅ〜」
ツクヨミ「ついでに、喋り方もいつものようにしてくれ。違和感しかない。」
雄輝「はーい。やっぱり慣れないことはやるもんじゃないな…」
ツクヨミ「では、またいくつか質問をするぞ。
まず一つ目。さっきも言ったようにお主には4つの力がある。これはなぜだ?答えなくてもわしには分かるが、こういうのは自分の口から言ってほしいのじゃ。」
雄輝「…分かった。じゃあ話すね〜
実は僕は、半人半妖らしいんだ。」
ツクヨミ「ほう。『妖』というのは穢れのことかね?」
雄輝「うーんと、多分そうだね〜
その種族は知らないんだけど…」
ツクヨミ「ほう…まあ、良いじゃろう。
じゃあ次じゃ。お主の心をわしが読んでしまった時“また”と言っておったが、心を読まれたことはあるのか?」
雄輝「うん!一回あったよ〜
ここだけの秘密にしてほしいんだけど、実は僕は転生したんだ。」
ツクヨミ「ふむ、それは何ていう神かの?」
雄輝「それが、まさかの龍神様だったんだよ!」
ツクヨミ「龍神様じゃと!?なんと!」
雄輝「ツクヨミさんは、龍神様と何かしらの交流があるの?」
ツクヨミ「交流も何も、わしの父親じゃ!」
雄輝「えっ!?すごい!」
ツクヨミ「父親は元気にしておったか?」
雄輝「うん!とっても元気だったよ〜」
ツクヨミ「それはよかった!
おっと、話がずれてきてしまった。元に戻すぞ。
じゃあ最後の質問じゃ。今、お主の心が読めないんじゃ。なぜかわかるか?」
雄輝「心が読めない…だと…!?確かこれだったら読めないはず…ってことはまさか…!」
ツクヨミ「どうしたんじゃ?何かわかったかの?」
雄輝「いや、もしかしたら僕の『妖』の部分の種族がわかったかもしれなくて!」
ツクヨミ「それは本当か!その予想を教えてくれ!」
雄輝「僕が思うのは、自分が『覚』ではないかと思ってる〜」
ツクヨミ「その『覚』というのは…?」
雄輝「転生前の知識なんだけど、『覚』というのは相手の心が読める者のことだよ〜」
ツクヨミ「ほう。じゃあ試しにわしの心を読んでみてくれ!」
雄輝「やってみる!」
集中、集中…!
(ワシの好きな食べ物は、桃じゃ!)
雄輝「読めた!」
ツクヨミ「本当か!じゃあわしが何て思っていたかをいってくれ!」
雄輝「『わしの好きな食べ物は、桃じゃ!』って言ってた!」
ツクヨミ「お見事!正解じゃ!
ということはお主はその『覚』というやつと人間のハーフなんじゃな!」
雄輝「多分そうだね!やっと分かった〜」
ツクヨミ「分かって良かったの〜
そういえば、そろそろ時間じゃ。わしが永琳の家まで送って行くぞ!」
雄輝「はーい!よろしく〜」
~少年&神移動中…~
ツクヨミ「ほれ、着いたぞ!また今度遊びに来てくれ!いつでも歓迎しているぞ!
ちなみに門番とかに通してもらいたい時は、この紙を見せてくれ。これを見せるだけで通してくれるぞ!」
雄輝「分かった!また遊びに行くね〜
バイバーイ!」
雄輝「永琳ただいま〜」
永琳「おかえりなさい!どうだった?」
雄輝「とーっても楽しかった!」
永琳「そうなの!よかったじゃない!
そういえばもう夜なのね。私からも話したいことがあるから、明日いろいろと話そうね。」
雄輝「はーい。おやすみなさーい!」
-こうして、転生してから過ごした初日が終わった。-