「アーシア、良かった無事で」
「イッセーさん、私あの人に助けて貰ったんです」
そう言い、アーシアはヴァーリを指さした。
「そうか。なあちょっといいか?」
「ん?俺か?」
「ああ。アーシアを救ってくれてありがとう。俺は兵藤一誠」
「ヴァーリ・フランディだ」
「フランディってインちゃんと、ヨウちゃんと同じ!!」
「まぁ義兄妹だからな」
「そうなんだ・・・でも何でここに?」
「それは私がヴァーリに連絡したからよ」
イッセーが疑問を口に出すと、いつの間にかやって来たリアスが答えた。
「部長!!ヴァーリと知り合いだったんですか?」
「ええ、彼は私の義弟なの」
「えええええええ!!?ってなんで朱乃さん達は驚かないんですか!?」
「ふふ、私達全員面識ありますから驚かないのは当然ですわ」
「でも何でヴァーリに連絡したんですか?」
「俺は『神の子を見張る者(グリゴリ)』所属で、義姉さんから連絡があって直接話を聞きに来たって事だ」
「グリゴリ?」
「堕天使の組織だよ。イッセー君」
聞いた事の無い単語に首を傾けていると、佑斗が説明した。
「え!?何で悪魔が堕天使の組織に?」
「色々訳有りなんだ。今度話すから今は勘弁してくれ」
「分かった。正直気になるが仕方ない」
「すまない。所で義姉さん、こいつ等の事だが俺に任せてくれないか?」
「あら、アザゼルは許可したの?」
「ああ。ここに来るまでに簡単に説明した。で、アザゼルはこう言っていた。『もし戦争に発展しそうなことだったら、お前の好きにすればいい』って」
「そう。なら貴方に任せるわ。イッセーもそれでいいかしら?」
「は、はい」
「て、事でお前達」
ヴァーリはイッセー達から堕天使達に目を移した。
「お前達はこれから俺の下で、無償奉仕で働いてもらう。勿論またこんな計画を実行しようなら・・・次は完全に息の根を止めるからな」
ヴァーリは言葉をいったん切り、ドスのきいた声でそう言った。
『は、はいぃぃぃぃ!!』
「て、事で俺は帰るよ義姉さん」
「ええ。ありがとう」
『赤いの、何時までそうしているつもりだ?』
「アルビオン?」
ヴァーリが帰ろうとすると急にアルビオンが口を開いた。
『気が付いていたか白いの』
その瞬間、イッセーの籠手の宝玉が点滅し、籠手に赤い龍の紋章が浮かんだ。
「まさか赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)!!イッセーが今代の宿主だったなんて・・・」
「ぶ、部長、何なんですかこれは!?」
「イッセーそれはね・・・」
リアスはイッセーにニ天龍の事を説明した。
「赤と白の因縁って事は、ヴァーリは俺と殺し合うってことですか!?」
「・・・どうなのヴァーリ?」
「・・・義姉さん。こいつは義姉さんの眷属なの?」
「ええそうよ。私の『兵士』よ」
「なら答えは決まっている。・・・俺は兵藤一誠とは戦わない!!」
『ヴァーリ!!』
「すまないアルビオン。だが俺は義兄さんと義姉さんが悲しむことはしたくない。ここで兵藤一誠を殺せば義姉さんは悲しむ。そんな義姉さんを見た義兄さんも悲しむだろう。俺は義兄さん達を悲しませる為に強くなったんじゃない。護る為に強くなったんだ。お前なら分かるだろ? アルビオン」
『しかし!!・・・いやそうだな。お前達に起こった事を考えば仕方ない。だが俺はいいとしても赤いのは・・・』
『向こうはそう言っているがお前はどうしたい?今代の相棒?』
「お、俺は未だに何をすればいいか分からないけど。俺も戦わない!!今戦えばきっと後悔すると思うから!!」
『俺が言えた義理ではないが、いいのか赤いの?』
『ああ。お前がそこまで大人しくなるなんて珍しいからな。なにより俺もお前の変化に興味がある。今度聞かせてくれないか?』
『いいだろう。これまで戦い続けた俺に起こった変化を今度話してやる』
『楽しみだ』
「アルビオン達の話は終わったようだな。所で兵藤一誠」
ニ天龍達の会話が終わったのを見計らってヴァーリはイッセーに話かけた。
「イッセーでいいぞ」
「そうか。ならイッセー、強くなれ。そして義姉さんを護れる最強の『兵士』になれ。そうすれば義兄さんは安心するだろう」
「おう!!ってその義兄さんて誰?」
「ルータム・フランディ。フランディ家当主で私の許嫁よ♪」
「えええええええ!?部長に許嫁ぇぇえええええ!!」
「まぁ今はこの世界に居ないけどね」
「じ、じゃ冥界ですか?」
「義兄さんは今異世界に行っている」
「い、異世界!?悪魔はそんなことも可能なんですか?」
「いいえ。ルータムには右手に空間を、左手に時間を司る力を持っているの。私の消滅の魔力と同じ様な物だと思えばいいわ」
「で義兄さんはその力を使って、異世界に眷属を集めに行ったんだ。3年以内に戻るって言ってね」
「後ここに居る全員、ルータム君と面識ありますわ」
「へ?そうなんですか?」
「そうにゃ。ご主人様のおかげでこうして白音といられるにゃ」
「姉様そろそろ離してください」
「嫌にゃ。帰るまで白音成分を補給するにゃ」
「ヴァーリさん早く帰って下さい」
「あ、ああ。帰るぞ黒歌。それにお前達も」
ヴァーリの言葉で堕天使達は立ち上がり、イッセーを騙したレイナーレはイッセーの方を向いた。
「・・・イッセー君ごめんなさい。許してもらえないのは分かっているけど謝っておくわ。本当にごめんなさい」
「・・・アーシアに何かあったら許してなかったかもな。グッバイ俺の初恋・・・」
「義姉さん、また近い内に尋ねるよ」
「ええ分かったわ」
「それじゃ」
「白音、寂しくなったら何時でも読んでね。お姉ちゃん飛んで来るにゃ!!」
「結構です・・・ですが偶に顔を出して下さい」ボソッ
「ガーン!!」
小猫はきっぱりと言ったが小声で本音を言った。
「これから大変そうだな」
「あの、イッセーさん?」
「帰ろうアーシア」
「はい!!」
はいニ天龍和解です!!