色々規格外な提督と元ブラック鎮守府   作:薪音

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決闘後編

紅音「......」

 

 口の中での爆発......並みの生物では間違いなく致命傷どころでは無いだろう。しかし

 

紅音「ヤルナ」ギョロ

 

紅音にとってこの程度の攻撃どうと言う事は無い。

 

紅音「明石!」

明石『は、はい!』

紅音「頑丈二作ッタンダロウナ!」

明石『勿論です!』

 

 その言葉を聞くと紅音は空中に羽ばたき、夕立を指差してこう言う。

 

紅音「予定変更ダ。少し本気(・・)デ行クゾ」

川内海風「えっ」

天使の輪を作るスキル『天輪現掌』ブロッケンフェノメノン

光を司るスキル『怠るの墓』サボタージュビーム

 

 紅音(ドラゴン)の頭上には天使の輪、そして背後には巨大な光の輪が出現する。

 

爆発を司るスキル『発破六重死』アハトアハトデッサン

夕立「ッ!」

 

 背後にある巨大な光の輪から照射された無数のビームは地面に当たると同時に爆発していく。

 

夕立「......!」

 

 そのビームの雨を夕立は、右へ左へ前へ後ろへと縦横無尽に動きビームを避ける。だが、紅音は追撃の手を緩めるどころかビームの数を増やしていく。

 

夕立「あっ」

 

 頭上で枝分かれしたしたビームは、夕立を確保する檻の様になって照射される。

 

紅音「終ワリダ」

 

 その言葉が終わると光の檻は爆発し、夕立を爆炎の中へ誘う。

 

夕立「グゥ......」

 

 そして爆風により吹き飛ばされた夕立の背中には艦装。そう、夕立は咄嗟の判断で中破の艦装を展開する事により、ダメージを最小限に抑えたのだ。

 しかしダメージを最小限に抑えただけであってそれ相応のダメージは受けている。

 

夕立「アアアアアアアア!!」

 

 地面を数回転がり着地した夕立は叫ぶ事により自らを奮い立たせ、その鋭い眼光を空中に浮遊している紅音へ向ける。

 

紅音「ソレデコソ」

「ドォォォン!」

 

 紅音の指先から放たれた光線は夕立へ放たれるが、それは夕立の目前で爆発する。

 

紅音「実力ヲ出シタ甲斐ガアル」

夕立「......」ギロ

 

 

 

 

明石(予想外な事態ですよこれは......まさかここまで実力を出すとは......)頭抱え

明石(とっくに決闘じゃ無いですよ......仕方ないですね。〈サプライズ〉を送りましょうか)

明石「妖精さん。例のを」小声

 

 明石は襟に仕込んでいた小型マイクにそう言う。

 

 

 

 

紅音「オ前ガマダ実力ヲ出シテイナイノナラバ......」

再生のスキル『蘇生組織』リピーターキッチュ

紅音「俺モモウ少シ実力ヲ出セル......!」

腕を増やすスキル『腕が鳴る』シンギンブマニュピレーター

「ゴキゴキゴキボキゴキボキボキ!」

栄養補給不要のスキル『絶飲絶食』コロリーオフペース

火を司るスキル『間違いなく放火』エキジビションマッチ

夕立「......」

 

 翼の他に腕が更に4本増え、計6本となった腕。その姿は神話に出てくる神と言われても疑わないだろう。

 

紅音「第2ラウンドト行コウカ」

 

 紅音の6個の拳に火に覆われ、その拳を夕立に振りかざす。

 

夕立「私も」

 

 最初の拳を大きく横に跳び回避する。

 

夕立「本気を出すっぽい」

「ゴォォォォォン!!」

紅音「何......ダト......?」

夕立「......」

 

 夕立は2撃目の拳をなんと両手で真正面から受け止めたのだ。自らの何10倍もある燃え盛る拳をだ。しかしその両手、両腕はこれでもかと言わんばかりに青筋が浮き出てる。

 

夕立「これ......だけっぽい......?」

紅音「フッ......」

紅音「ハハハハハハハハハハ!!」

 

 その声を聞いた紅音は、顔を手で覆いながら大声で笑い叫ぶ。そして

 

紅音「ドウヤラ俺ハオ前ヲ甘ク見テイタヨウダ」

紅音「コノ拳ヲ止メラレタノハ久シブリダ!」

紅音「殺サナイヨウニ......息ノ根ヲ止メ無イ様ニトドコカデストップヲカケテイタ」

紅音「コレデヤット......」

紅音「1%ヲ出セル」

暴走を司るスキル『情熱暴走』ハンドリングバーサーカー

 

紅音の全身を数10万度の炎が包み、目の色が赤から白へと変わる。

 

紅音「行クゾ夕立!」

夕立「!」ピクッ

 

 紅音の口から直視できない程眩い炎のブレスが吐かれる。その炎の温度はもはや『燃やす』を通り越して、『蒸発』させるの方が正しいだろう。そんな恐ろしい炎のブレスが夕立に吐かれる。

 

?「やりすぎですよ」

 

 何処からともなく現れたマントを羽織った人物は夕立を脇に抱えると、観客席へひとっ飛びする。

 

夕立「ぽ、ぽい?」

?「初めまして佐世保の夕立さん。私は通りすがり......と言う訳では無いんですが」

夕立「?」

夕張「大本営所属の夕張と言うものです」

 

 

 

 

時雨「ゴホッゴホッ」

蒼音「......」

 

 地面に背をついて倒れている時雨を蒼音は右足で胸を踏み、眼前に刀を付き当てている。

 

時雨「降参だよ。僕の負けだ」

蒼音「ふんっ」

時雨「それに......」

 

 時雨は倒れたまま視線を闘技場の中心へと向けられる。

 

時雨「あっちも終わったようだしね」

 

 

 

 

「ビー! ビー!」

 

 闘技場のある地下の更に下の空間。そこでは現在、けたたましいアラームと共に闘技場へのカタパルトが開き、サヘラントロプスが発進準備をしている。

 

明石(本来は紅音達と時雨さん達が協力して倒す。そして絆を深める手助けをする様だったんですが......)

明石(この場合はあの紅音を鎮めるために使うとしますか......頼みましたよ)

明石(量産型ケニアントロプス)

 

 

 

 

?「仕事よ」

?「誰が鎮めるのです?」

?「ジャックは別行動中だし、私はねぇ......2人のちどっかでしょ」

?「じゃあ私がするのです」

?「じゃあ頼んだわよ」

 

 

 

 

紅音「夕張カ」

夕張「お久しぶりですね」

紅音「邪魔ヲスルカ」

夕張「このままだと殺しちゃいそうなのでね」

紅音「ソウカ......ナラバ、貴様モ相手ダ」

夕張「丁度良かった......私も新しい私を試してみたかった所なんですよ!」

 

 そう言い終わると羽織っていたマントを一気に脱ぎ捨てると、左手を紅音と対峙する。しかし

 

?「暴れすぎなのです」シュッ

紅音「!?」

「ド!! ゴォォォォォン!!!」

 

突如紅音の胸部に強烈な1撃の発勁が放たれる。その発勁により紅音は後方に吹き飛ぶ。

 

「パラパラ」

?「......」シュッ

夕張「ありゃ......?」

明石(一体何が,,,,,,!?)

紅音「ゴフッ」

川内「ああそう言う」シュッ

海風「理解しました」シュッ

川内「青葉ー!」

青葉『な、何でしょうか?!』

川内「紅音は私と海風で何とかするから、取り合えず皆を解散させて!」

青葉『分かりました!』

 

 

 数分後

 

紅音「本当ニ申シ訳ナイ」正座

川内「1回戦いを楽しむと周りが見えなくなる。そこは兄妹少し似てるんだから......」

海風「後処理をする私達の身にもなってください......」

紅音「何モ言エマセン」

川内「この前もこの前でさ」クドクド

紅音「ハイ、反省シテマス......スミマセンデシタ」

海風「そのセリフを何回聞いた事か......」こめかみ抑え

紅音「ソノ、何カゴ所望ノモノガアレバ手配シマス......」

川内海風「休み(ですかね)」

紅音「善処シマス」

 

 

 

 

 その頃、闘技場の更に下では。

 

妖精A「量産型サヘラントロプスの発進まだか!」

妖精B「それが......」

妖精A「?」

妖精B「命令を聞かないとの通信が!」

妖精A「なんだと!?」

妖精A「どこの射出口だ?!」

妖精C「射出口B......鎮守府正面海域です!」

妖精A「即応部隊を送れ! なんとしても海上に出る前に止めるんだ!!」

妖精B「即応部隊......間に合いません!」

妖精A「現地部隊はどうした!」

妖精B「通信に応答しません!」

妖精A「クソッ!」

?「......」

 

 

 

 

紅音「ふぅ......」人間の姿に戻り

川内「溜息つきたいのはこっちだよ」

紅音「休みだな......OK。頑張る」

夕張「こんにちはー」

紅音「こんにちは」

夕張「いやー面白そうな事してましたね」

紅音「まぁ、色々あってな」

夕立「提督さん」

紅音「?」

夕立「最後は夕立の負けっぽい。もし仮にあのまま戦ってたら確実に夕立が死んでたっぽい」

紅音「ふむ......」

時雨「僕も降参だよ。あんな姿見せられたんじゃ戦う気力なんか無くなるよ」

紅音「そうか?」

時雨「提督、君は人間かい?」

紅音「難しい質問だな......まっそんなの気にすんな」

時雨「......」

紅音「取り合えず俺と蒼の勝ちで良いんだな?」

時雨「いいよ」

夕立「良いっぽい」

紅音「ふふっそれでは2人には」

夕立時雨「?」

紅音「明日から長門達と一緒に訓練を受けてもらう」

夕立「夕立もっと強くなれるっぽい?」

紅音「あぁ強くなれるぞ」

紅音(簡単な事じゃ無いけどな)

紅音「て事で解散」

時雨「随分軽いね......」

紅音「俺はやる事があるからね。バイ」

 

 そう言うと紅音は武器を回収して颯爽と闘技場を後にする。

 

紅音「ふむ......」

 

 口に火の付いたタバコを咥えた紅音は、空いてる手に持っているバインダーに視線を送っている。バインダーに挟まれている紙には、数名の艦娘の名前と顔写真が載っており、紅音はそれをめくって行くと途中で手の動きが止まる。

 

紅音「ふむ......」

紅音「少し......気になるな......」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お     ま     け

 

 

 

利根「紅音よ!」

紅音「どうした!」

利根「最高に面白いネタを思いついたのじゃ」

紅音「ほう?」

利根「吾輩は利根である」

紅音「うん」

利根「名前はまだない」

紅音「......」

利根「......」ドヤァ

紅音「......」

利根「......?」

紅音「おまえは何を言っているんだ」




 一応次の話は書き終わってるので、明日も多分投稿出来ると思います。
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