友人帳の世界に転生しました!   作:まるくら

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更新だぜ!ペースが遅すぎて、こいつどんなだったっけ~って読み直してから書くっていう作業を繰り返してる。馬鹿か?馬鹿でした。

感想下さった方ありがとうございます!感想のおかげでこの作品の命が救われてると言っても過言ではない。シブでも二次創作書いてますが、この作品と同じく2017に投稿した話完全にストップしてるのでね……。本当に、本当にありがとうございます!楽しく書かせていただいてます!


第12!

「あー、その、なんというか……すまない」

 

いや本当にすみません。まさかそんな騒ぎになってるとは思わなかったっていうか、俺まだ何もやってないんだけど!居るだけで皆の視線を引きつけちゃうなんて、俺ってば存在が罪~♡じゃねーんだわ!気色悪いな!

 

「何か知ってるのかい?」

「知ってるというか、その噂の出処は俺だと思う」

 

噂を広めたのは多分、俺や双子の様子を遠巻きに見ていた小物妖たちだろうけど。妙な奴が居るぞ、なんて話してるうちに、それが誰かの式の耳に入って払い屋に伝わったんだろう。

 

「双子の鬼の妖とは家族みたいなものなんだ。今日は家で留守番させてる。森には、散歩で良く」

「なるほど、もう手遅れって訳か。全く、夏目はどうしてこう、厄介事に首を突っ込むのかな」

 

俺が友人帳のファンなせいです、すみません。低頭平身して謝ります。って待てよ。

 

「なぁ、その話、もしかして的場にも」

「伝わっているだろうね」

「おうまい……」

「まぁ、的場に気配に聡い式は居なかった筈だし、当分は人間に溶け込んで大人しくすることだね」

 

確かに、原作で的場さんが扱ってたあの黒のっぽ達が、柊みたいに事前に人や妖の気配を察知するような描写はなかった。気配に聡い式が居ないってのは恐らく、右目の約束を反故にしたことで、まともな妖とは契約が結べなくなったからなのだろう。目標が定まってるならともかく、的場さんに俺の姿を知られていない今、人間として暮らしていれば的場さんを避けることはできそうだ。けど。

 

「それでいいのか?てっきり、他所にいけとか、夏目に関わるなとか言われるのかと」

「他所に行けって、一体どこに?こちらとしては、的場より先に君が見つけられただけ儲けものだよ。いざという時の対策も取れる。それに、関わるなと言ったところで夏目は言うことを聞かないだろうしね」

「あぁー」

 

確かに。俺がいくら夏目を避けたところで、縁が巡り巡って結局どこかしらで関わることになりそうだ。それも多分、丁度俺が危機に晒されているタイミングで。ほとんど話したことがないような妖でも、相手が困ってるならきっと夏目は見捨てられないだろうし、それなら最初から厄介事に関わるつもりで対策を練る方が名取さんも立ち回りやすいだろう。

もっとも、そうならないように俺が気をつけなくちゃいけないんだけど。

 

「わかった。双子にも、不用意に出歩かないように私から伝えておこう」

「その方がいいだろうね。……それにしても、君、『俺』と『私』、どっちが素の方なんだい?」

「黙秘権を行使する!そんなことより、そろそろ夏目達の方も片付いただろう。戻るぞ」

「わかったよ」

 

イケメンは肩を竦める動作ですら様になる。クッソかっこいいな、羨ましい。一人だけ画風を少女漫画にしてやろうかコノヤロー。俺の平凡さが際立って悲しくなるだけか……。

 

意気消沈しながら夏目達の方へ戻ってくると、サモエドの頭を優しい顔をした夏目が撫でている所だった。犬を撫でるだけで神々しく見えるイケメンって、居るもんなんだな。最早何も感じない。というか感じてはいけない。こんなんで一々ダメージ受けてたら、美男美女ばっかのこの世界でやっていける気しないしな!大丈夫大丈夫!別に、ブスって訳じゃないんだし!普通顔だ普通顔!普通……普通ねぇ、うん。まぁステルス機能としては抜群ですしお寿司。この普通ってステータスが就職氷河期に牙を剥いてきたことなんて別に気にしてませんし?やめよう、なんか虚しくなってきた。

 

「あ、名取さん、マコ。どこに行っていたんですか?」

「……どうやら、そちらの用事も終わったみたいだね。ところで、犬の妖の君はこれからどうするのかな?話を聞いたところ、もううろを守る必要は無いんだろう?」

「うむ。大妖はもとより、祓い人を警戒して小さきもの達もあの辺には近づかぬだろう」

 

静かに伏せられた目はどこか寂しげで、じゃあ俺の家に来ないかって、少し前までの俺なら声をかけてたと思う。けど、的場にまで俺の噂が広まってるってわかった以上、俺のところに来ても自由に行動させてやることはできないし、何よりコイツまで危険に晒してしまうかもしれない。とはいえ、誰もいない元の場所に返すってのも可哀想だ。コイツが言ってる小さきもの達とは、なんとなく仲が良かったんだろうなってわかるから、余計に。

 

「あ、そうだ!夏目、あの花守りの妖が住んでる場所って知ってるか?」

「あぁ、知ってるよ」

「ナイスだ夏目!」

 

あの花守りの妖は、妖達に囃し立てられて俺にちょっかいをかけに来たと言っていたから、おそらくあいつの住む場所には色んな妖が集まってくるのだろう。ご神木から力を分けてもらっているようだし、その近くなら力が弱いっていう白毛玉も過ごしやすくなるかもしれない。それに、

 

「ものは違くても、同じ守る仕事なんだ。お前さえ良ければ、花守りの妖に置いてもらえないか聞きに行ってみないか?」

「あぁ、恩に着る」




29巻読んだばかりなので感想垂れ流し。
※まだ見てない人は注意!

29巻は夏目と田沼の立ち位置の違いみたいなものが、個人的に凄く刺さった。人間特異なものに目が奪われるものだから、夏目の視界は妖に寄ってしまうんだろうなとか。田沼は日頃から人を気遣っている子だから、人の機微に気づけるんだろうなとか。夏目がごく自然に妖や異質な物を自分の世界に入れてしまうからこそ、普段妖に関わっていない田沼の方が異質な物への気配に聡いのも、良く見えるのと気配に聡いのでは見てる世界の常識が違うんだなって感じて良き。まあ田沼の審美眼についてはそれ以前にマジモン見てたからって本人が否定してたけど、オタクの解釈は自由なのでね!次巻もwktk全裸待機
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