友人帳の世界に転生しました!   作:まるくら

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第7!

「そろそろだよ!」

「ありがとう。こっからは全員喋んないようにな」

 

遭遇イベント的にもっと声を出せよ!とか修造的な意見はいらない。べつに、大声で会話してボロ晒したくないとかそんなんじゃないからな。そりゃもう、まったく。そんなことはないですとも。えぇ。

 

まぁ、どんな会い方をするにしても、出来れば友好的な関係が築けるといいなとは思う。夏目は兎も角としてもニャンコ先生の信用を得るにはかなりの時間がかかりそうだし。用心棒怖い。どうせなら酒とか持ってくればよかったな。もしくは七辻屋の饅頭とか。

 

しばらく歩くと、視界の先に少し開けた場所が見えた。

壊れた鳥居がある。

 

「ここって確か妖が引き寄せられるとかいう・・・」

 

カイの話に出てきたのってここだよなぁ多分。(6巻参照)

リアル聖地だし拝んどこ。

 

「何をしている。さっさと歩かんか」

 

肩でぺちぺちと人の頬を叩きやがるこいつはさっきチビった時とはうってかわって自由だ。さては懲りてないなこいつ。

まぁ、俺もあんまり長居したくないから移動しますけども。

前に双子が祓い屋が活発になってるとか言ってたし、こういうとこにいるとエンカウントしそうだ。

 

「「あ、人間が居る」」

「うっそ」

 

双子が指す方向を見れば確かに、乱立した木の幹のせいでかなり見えづらいが人型が見える。気になるなぁ・・・気になるけど自ら見に行くべきかいなか!これで祓い屋だったら俺の人生、じゃなくて半妖生終わるんだよなぁ!

 

「何をしている、見に行くぞ」

「お前何もしないくせにホント自由だな!?・・・あ」

 

やっべ今の声絶対聞こえた絶対気づかれたさっさとここから逃げ

 

「誰か居るのか?」

 

耳障りの良い穏やかさの引きだった神谷浩史にしては珍しい好青年ボイスだあぁ・・・。

 

「よし出向くぞ」

「今の一瞬でお前に一体何があったのだ」

 

肩のやつはひとまず無視するとして、木陰から突然出てくると殴られるかもしれないので堂々と出よう。

 

「もし驚かせてしまったようであれば、すまなかったな」

 

布の面をつけていることにこれ程感謝したことはない。だって表情見られないからな!出会い頭にめっちゃにやけてたら夏目に警戒されそうだし!

 

「友人帳の夏目殿であるとお見受けする。相違ないな?」

「そうだが・・・」

「ほれみろ、私は夏目じゃなかっただろ」

「むむ・・・そのようだな」

「えっと・・・?」

「あぁ、すまない。実はこいつが先程私をお前と勘違いをしてちょっかいをかけてきたのでな。私の興味が大半だが違うということを教えるためにお前を探していたのだ。」

 

なんか所々口調がボロボロな気がする。いやまぁ、ヘコヘコ頭下げてばっかだった人間が、高圧的な口調が違和感なくできる訳もねーよな。成長特典で頑張ろう。

 

「友人帳に用があるわけじゃないのか?」

「あぁ、それは全く・・・と言ったら嘘になるが、お前から奪おうとはしていないよ」

 

奪ったところで俺には手に余る代物だし、奪う理由もない。てか奪ったら殺される自信があるし、友人帳は夏目が持つべきだ。うん、奪いたくないってのが本心だな。こえーし。

 

「ところで、お前は何故こんな所に居る?」

「それは・・・実は、解呪に必要な花を探しているんだ。友人が呪いに苦しんでいて、どうしても必要だっていう妖が居るんだ」

 

なるほど、つまりはニャンコ先生で言うところのお人好しってやつか。しかし力になってやりたいものの俺はこの世界に来たばかりだし森のことには詳しくないんだよなぁ・・・。

 

「なんだ、それなら私が持っているぞ」

「え」

 

ほれと夏目の方に向かって投げた満天星を夏目が慌ててキャッチする。

 

「え、何でお前がそんなもの持ってんの?」

「私は花守りなのだ。力を持ってしまったただの花を誰かに荒らされないように守っているのだ。今は結界の強化のために力のほとんどを使ってしまってこんな姿だが、本来であれば貴様など遠く及ばない程の力があるのだぞ!」

 

へへーんと胸を張ってるこいつはどうみたってちんちくりんにしか見えないが、多分こいつの言ってることは本当なんだろう。

 

「お前そんな凄い奴だったのか・・・」

「称えるがいいぞ!っと言っても、私も花も、神木からお零れをもらっているに過ぎないがな」

「それでも、そんな大切な花を渡してくれてとても嬉しいよ。ありがとう」

 

夏目が礼を言うとちんちくりんは耳を赤く染めながらそっぽを向いて悪態を吐いた。まったく素直じゃないやつめ。

 

「悪い、妖にこの花を届けなくちゃいけないから、おれは失礼するよ」

「あぁ。呪いが解けるといいな」

「あぁ!ありがとう!」

 

短い邂逅だったが中々な好印象を残せたんじゃなかろうか。これでニャンコ先生にも警戒されないで貰えたらそれが一番嬉しいけどそんな好都合なことは多分ないよね!悲しいな!

 

「私もそろそろ戻ることにする。必要としているものが未だにいると分かった以上、荒らされないように守らなくては行けないからな」

「ん、そっか。今度甘味でも持ってってやるよ」

「あぁ!待っているぞ!」

「・・・俺らも帰るか」

「「そうだね」」

 

って、あれ?そういや俺ら自己紹介してなくね?




んっふふ、夏目の書き方も分からないんだなこれが
とか言って、大体の人分からんのだけどね
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