古宮 咲の暗殺教室   作:隔離場

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他の作品の投稿が控える中、やっちゃいました!勘弁してください!(建前)

勉強とかの息抜きで投稿してる感じにしようと思います。


本編
1話 心配の時間


私の名前は古宮 咲。椚ヶ丘中学校の3年A組に所属し、家に代々伝わる使命に乗っ取り深月家の従者として働く日々を送っている。

 

私達の仕事は深月家の人物の身の回りの世話・警護だ。主人の要望には基本絶対服従。反論することは許されない。と父の古宮 誠司に教わった。なお、どうしても叶えられない要望であれば、不満に思われないような代案を提案しなければならない。

 

私は中学生ということもあり、平日や行事で学校のある日は私の父が代わりに仕事をしている。私は休日を返上して働いている。

 

深月家の命に従い行動するというある意味束縛されていると捉えれる日々だが、あまり不快感はない。現当主で私が仕えている深月 優さんは気分屋だが無茶な命令をしないし、それなりに上等な待遇も受けている。一応親しみを込める意味合いで優さんと私は呼んでいる。…いや、呼ばされている。前の当主の鬼畜指導には散々痛い目にあわされたが、今は平和に過ごせている。この生活で唯一不満があるとすれば、優さんがなにかと私にメイド服を薦めてくることだろうか。

 

一人称が“私”なのは最近見たアニメの執事キャラの一人称がどれも“私”だったからそれを真似しているだけだ。特に深い意味はないので私の部屋のクロ―ゼットにメイド服を入れるのと、私の本棚に『世界のメイド服』などという本を入れるのはやめてほしい。私に女装癖は無い。ついでに着る気もない。

 

 

 

 

 

 

 

ではなく。

 

最近変わったことが二つほどあった。

 

一つは月が7割ほど蒸発し、今後三日月しか見られなくなったこと。

 

これに関しては正直どうでもいい。月など私はあまり見ないし。優さんが「お月見の楽しみがなくなったじゃないか!咲ちゃんなんとかして!」とか言ってたが無理だ。出来るわけがない。あと咲ちゃんって言うな。

 

もう一つはついに優さんの頭がおかしくなったこと。

 

なんでも仕事場に月を爆破した『イケイノセイブツ』さんとやらが来て、飛び交う銃弾を交わしながら椚ヶ丘中学校の3年E組の担任をやると言い出したらしい。

 

 

 

「…どうかされましたか?最近頭をどこかに強く打ったとか」

「大丈夫!打ってないし正常だからその目をやめて!」

 

 

私は優さん――というか深月家の仕事を全て把握しているわけではないので心労はまるで理解できないが、幻覚・もしくは妄想に取りつかれているであろう目の前の優さんを見るとかなりのストレスがかかるようだ。流石防衛相。

 

私にそのストレスをぶつける日が来ないことを切に願っていたが、この主人はもう既に準備を終わらせていたらしい。

 

「あ、そういえば咲ちゃん来週からE組で授業ね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――は?」

 

この主人に罵声と暴力を浴びせたくなった。そんなことを考えてしまったが私は悪くないはずだ。多分。

 

E組とは、椚ヶ丘中学校に存在する特別強化クラスのことを言う。椚ヶ丘では学力の高い生徒を集めたA組、次いでB、C、Dとランク付けをされている。Eはその中でも最底辺。E組は本校舎から1km離れた別校舎に教室があることや、集会などで専ら馬鹿にされるなどの差別を受けている。

 

…少なくとも私が行きたくないわけではない。人を下に見て優越感を味わう連中の近くにはいたくないから。

 

というか優さんの掴んだ情報がデマだったことは今まででもそうないので『イケイノセイブツ』さんとやらもいるのだろう。そいつの情報を集めることが今回の目的かもしれない。少し変な声が出たのはビックリしたからという事にしておこう。

 

「……いえ。承知しました」

「あれ、意外。もう少し反応あると思ったんだけどなー」

「話の流れからしてイケイノセイブツさんの調査が目的ですか?」

「うーん。調査ってか暗殺かなー?教室全体でそいつ殺そうとしてるし。あとE組の生徒の様子も見てきてほしいなぁ。突然訳わかんない生物が担任になって混乱してたし」

「了解しました」

「あ、登校するときはここの仕事着でね?」

「了解しま……ここの?」

 

ここの、と言う以上この屋敷での仕事着、つまり今は執事服になるわけだが…。椚ヶ丘は私服禁止だ。指定された制服でないと指導が入る。

 

「…あの、お言葉ですが…」

「だいじょーぶ!理事長に許可とったから!」

「アッハイ」

 

…理事長も理事長で何してんすか。

 

「あとは~、E組に行くにあたっていくつかの支給品が防衛省から届いてるよ。今日の業務はもういいから確認してきなー。口外したら記憶処理だから気を付けてねー」

「はい」

 

記憶処理とかさらっと言われたけど、正直優さんなら本気でやりかねないから困る。支給品というのが何か気になるところではあるが、まぁ貰えるなら貰っていこう。

 

◇◆◇(自室移動中)

 

部屋に入ってまず目についた変化は部屋の中心に見覚えのない段ボールが置いてあること。…防衛省が段ボールで送ってきたのか?……いや、多分優さんが配送料ケチって適当な段ボールに入れて持ってきたな。

 

とりあえず部屋着に着替えてから中身を確認する。いくつかのケースに入った様々な凶器的なものがわんさか出てきた。

 

中に入っていたのは私が普段持ち歩いている武器をそのままゴム製にした物とモデルガン、BB弾と服。同封されていた手紙には武器や服は今回の調査対象に有効打を与えることが出来る物質を加工して作ったものらしい。正直何言ってんのか分からない。

 

服はデザインがうちの執事服と酷似している。これを着ていけば良いのだろうか。ハンガーにかけておく。

 

箱の底の方に耳にはめるタイプの無線機が入っていた。優さんの持っている同じタイプの無線機にのみ繋がる特別製だそうだ。何か面白いことがあれば連絡するように、という意味の文が3か所くらいあった。誰が連絡するか、緊急時のみでしか使わないようにしよう。どうせ夜に根掘り葉掘り聞かれるんだから。

 

明日は月曜日。優さんの言っていたのは”来週“だったのだが、おそらく明日からE組の教室に行けということだろう。…体力は多少自信があるが、山登りは久しぶりだ。

 




ちなみに私がメイド服を着なかったのはクローゼットに執事服があったからです。メイド服を着ろと明言されてないのでそちらを着ました by古宮
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