シルヴァリオグランドオーダー   作:マリスビリ-・アニムスフィア

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序章 特異点A 極点英雄聖戦 アドラー 3

 突然の声に身構える。新たな敵かと警戒するが。

 

「そう警戒すんなよ。オレは、テメェらの味方だ味方」

 

 現れたのはフードをつけて、杖を持った男だった。炎の中から、こともなさげにこちらの前に現れて、気さくに声をかけて来た。

 敵意はないと武器も構えずに、目の前の椅子に座ってきた。本当に、味方なのか?

 

「アンタ、一体」

「ああ、それについては説明してやるが、まずは、そうだな英星(サーヴァント)ってわかるか?」

 

 ――英星(サーヴァント)

 その名前は、確か聞いた覚えがあった。

 それは、このカルデアにおける世界を救うための要である存在。天の星を駆る者(マスター)と対となる概念であるという説明を俺は思い出していた。

 

 英星(サーヴァント)

 特別な加工をした神星鉄(オリハルコン)である聖晶石を媒介として、天文台(カルデア)が観測した極晃星(えいれい)の力を、天星奏者(マスター)を媒介としてこの世界に付属(エンチャント)した存在。

 その出自からいわゆる人造惑星(プラネテス)たる魔星に近く、こちらも人造惑星と同じく星辰奏者(エスペラント)をはるかに凌駕した存在である。

 

 かつてその星を扱った人物そのものをそのまま引き出すというのが、この英星と魔星の大きな違いだろう。魔星はその製造工程からどうしても我欲が強くなる。

 だが、英星は、本体そのまま顕現する。第二世代人造惑星とほぼ同義であり、第二世代において問題となった人的資源の摩耗や倫理など数多の改善を行った次世代の人造惑星(プラネテス)

 

 そして、本来であればそれを手繰るのがカルデアに集められた俺たちの役割だった。この英星と呼ばれる存在を呼び出すには在る資質が必要なのだ。

 それは星辰奏者に対する資質と同じであり、いわゆる付属性だ。核となる聖晶石と感応、極晃星と接触しそれをそのまま付属させる為に、天星奏者(マスター)には相応の付属性の資質が必要となったのだ。

 

 本来であれば、カルデアの先遣隊が特異点に橋頭保を確保。その後、後発チームとともに、この英星を召喚するというのが初期の特異点探索プランであった。

 世界を救うためにはどうやっても英雄、冥王、界奏などと言った規格外の力が必要。

 しかし、英雄は既に没しており、冥王および界奏を動かすとなれば、三国家の思惑があり難しい。ゆえに、聖教国の巨頭、天体科の君主(ロード)は、この理論を打ち出した。

 

 観測された数多の極晃星(スフィア)というデタラメにもほどがある情報と、それを有効に安全に扱うという秘密の計画。

 そうこれは秘密の計画だ。

 極晃星の利用などというものは、どう足掻いても、先人たちにとって不評であることをマリスビリーという男は理解していた。

 古都プラーガで起きた騒動と、それ以降三国家間で行われている諸々の交渉戦やら条約締結やらを見れば、嫌でもわかるだろう。

 

 だからこそ、計画は秘密裏に行われ、そういったしがらみもなく裏もなくただ世界救済のための選抜と称して付属性の高い者たちを集めた。

 全ては、世界を救うため。

 

「ああ、それで? そんな英星が一体、何の用なんだ?」

「しばらく見てたがアンタらはまともそうなんでな、一つ協力でもしないかってな」

「協力?」

「ああ、今ここがどうなっているかわかっているか?」

 

 それにはマシュが応える。

 

「いいえ、こちらも来たばかりで。ええと、ミスター」

「ミスターはいらねえよ、キャスターだ」

「はい、キャスターさん。それでは」

「ああ、全部話してやるよ」

 

 まず、と前置きを置いてキャスターと名乗った男が話し始める。

 

「オレはこの特異点に呼ばれた七騎の英星の一つだ。理由は、聖杯っつうやべえ星辰体炉心を奪い合う事。それがあれば、なんでも願いが叶うって触れ込みでな。これをオレたちは聖杯戦争って呼ぶ。それが巻き起こった結果が、このありさまってこったな。だが、こうなっちまったのは、おそらく誰かが何かしやがったからだ」

 

 キャスターによれば、普通ならばこのような大量大破壊などは起きないのだという。マシュは、聖杯は万能の願望器であり、この世界を救うために必要なものだといった。

 何者かの介在によって、聖杯戦争は変質し、世界は焼けた。

 

「オレはこの聖杯戦争の唯一の生存者ってやつでな」

「ほかの英星たちは、どうなったんだ?」

「セイバーと名乗る騎士にぶっ倒された」

 

 キャスターが言うには、セイバーのサーヴァントに倒されたサーヴァントは、黒くなり、あふれ出してきた異形とともに何かを探しはじめたらしい。

 

「それで、オレが協力を必要としてるってのはここからだ。まだ聖杯戦争は終わってねえ。オレかセイバーどっちかが倒れない限り終わらない。そして、それはこの特異点が延々とこのままってことだ」

「どうにかする方法はあるのか?」

「ある。だからテメェらの協力が必要なんだよ。セイバーをぶっ倒す。そうすりゃ、この特異点は元通りになるって寸法だ」

「というわけで、目的は一致している」

「なるほど、手を組むということですね。キャスターさんはセイバーを倒したい。ですが、戦力が足りない。我々はこの問題を解決したい」

「ああ、そういうこった。利害は一致しているしな」

「先輩、どうしますか?」

 

 マシュに問われて、オレは一度考える。

 彼と共闘した場合どういうことになるか。英星の力だ、並みの星辰奏者とはくらべものにならない力を持っていることは想像に難くない。

 こちらとしても、マシュと二人で何もわからずに行動するよりは、勝手を知っている者がいることは大きい。

 問題は、彼が信用できるかどうか。

 

「…………」

 

 いいや、そうだ、考えることじゃない。

 

「わかった。一緒に戦おう」

「よろしく頼むぜマスター」

「ああ」

 

 本来の役割の通り、マスターとしてこれから戦うことになる。

 

「それじゃあ、目的の確認と行こう。アンタらが求めているものとオレが目指す場所はおそらく一緒だ。セイバーの根城だな。この土地の心臓部といっても過言じゃねえ」

「セイバーは城を構えているのか」

「まあ、そんなところだ。道筋は教える」

 

 やはり目的地はセントラルで間違いなかった。その地下深くにセイバーはいるらしい。

 

「そんじゃ、まあ行きますか」

 

 そこへキャスターの先導で進む。途中敵と遭遇して、何度か戦ったが問題なく目的のセントラルへとたどり着いた。

 途中で、マシュの尻を揉んだキャスターは全部終わったらぶん殴ろう。そこをさわっていいのは彼女に選ばれた益荒男だけだ。

 

 そんなことはどうでもよく。

 

「ここがセントラル」

 

 不気味なオーロラが天を覆う、まさしく悪の居城とでも言わんばかりに黒く変質した構造体がそこにはあった。

 

「ああ、そうだって、さっそく来やがった――お嬢ちゃん! 防御だ!」

「――っ! はい!!」

 

 マシュが盾を掲げた瞬間、直撃する衝撃。視界の端でとらえたのは剣弾だった。無数の剣が降り注ぐ。

 

「来やがったな」

「つくづく縁があるようだなキャスター」

「ヘッ、そんなもんは願い下げだっつうの。良いかテメェら、オレはこいつを押さえる。テメェらの役割はわかってるな?」

「突撃して、セイバーを叩く」

 

 キャスター単体で、この守護者であるアーチャーとセイバーを同時に相手をすることは出来ない。ゆえに、協力者が必要だった。

 どちらかがどちらかを押さえている間に、セイバーを倒すための。

 

「ああ、行くぜ――」

 

 掛け声とともに、盾から飛び出す。降り注ぐ剣群を観察眼と心眼と直感で躱して、前へと進む。

 切り払いたいが、避けることに徹する。この剣には触れてはならない。触れれば最後、切り裂かれるだけでは済まないのだ。

 剣を形作る、ほの暗い瘴気。底冷えする地の淵から這い出してきた死人の如き冷気が見ているだけで伝わってくる。

 

 触れれば最後、生きる気力を失うことになるだろう。この深淵の粒子はそういうものだ。

 発動値へと移行し、全力でこの場を通り抜ける。背後からあるキャスターの援護に任せてマシュとともにアーチャーの横を抜けていった。

 

 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

「逃がさん――」

 

 当然、この場の守護者たるアーチャーはそれを逃がすことはできない。

 

「行かせるかよォ!」

 

 剣群が止んだその瞬間にキャスターは、杖での一撃を加える。それだけあれば星辰奏者にとっては十分。既に内部に侵入した。最深部に着く前に追いつくことは不可能。

 なにより追いかけば背後から、キャスターが来る。

 

「ならば、君を倒していくのみだ」

「ぬかせ!」

 

 オリハルコンの二刀と杖が交差する。

 ぶつかり合う剣戟と杖戟に差はなく、地力で勝るキャスターの方が押すほどだ。だが、それをアーチャーは技巧でもって追いすがる。

 振るわれる杖に対して、わざと隙を創り出して攻撃の誘導。心眼による見切りは、槍の如き杖さばきを迎撃する。

 

 加速していく戦線。

 されどこれでまだ本領を発揮していない。

 英星同士の戦いがこの程度であるはずなどありはしない。

 

 なにせ、ここからが異星同士のぶつかり合い。

 超常の星を持つ者だからこそ、それを本領とせずして何を本領とするのか。

 

「であれば、こちらから行かせてもらう。いつまで持つか見ものだな」

 

 剣戟の合間、アーチャーが嗤う。

 これは単純に前提条件の違いだ。アーチャーとキャスター。どちらが長く戦えるのかという点。

 補給があるのかないのかで大きく変わる。

 英星はその存在からして大量の星辰体(アストラル)を必要とする。それは、戦闘とはまったくことなる領域であり、無茶を成して付属しているがゆえに、その分、存続のために星辰体を必要とする。

 

 使えば減るのは当たり前であり、存在に必要な星辰体の量こそが、どれだけ戦えるかの値となる。主を有するアーチャーであれば、問題はないが、マスターを得たが、契約していないキャスターでは、それだけで差になる。

 その制約上、星辰光(アステリズム)を多用すれば、そのまま極晃星に帰るくらいには。それは一種の安全装置だ。力を地上に残さたないための。

 それは第二太陽(アマテラス)下のリミッター。

 

「へ、言ってろ」

 

 ならば遠慮なく、と奈落の底からアーチャーは星をくみ上げる。

 

「天墜せよ、我が守護星――鋼の冥星 (ならく)で終滅させろ」

 

 紡がれる反転詠唱(ランゲージ)

 黒く犯された詠唱が呪詛となって襲う。

 

「体は剣で出来ている

 血潮は鉄で、心は硝子」

 

 燃え上がる漆黒の焔。それこそは錬鉄の英雄が持つ唯一にして無二の超新星(いのう)

 ただ正義の味方になりたかった男の成れの果てが、獲得した確かな異界法則が地上に顕現される。

 しかし、それは今や醜く穢れてしまった。

 死の奈落の底で食した柘榴(どろ)が、今、彼の全てを反転させている。

 あふれ出すは光の栄誉ではありはしない。焔の如き漆黒の反粒子。かつて、この場所で、猛威を振るった星辰体殺しが、今ここに新た形を取る。

 

「幾たびの戦場を越えて不敗

 ただの一度も敗走はなく

 ただの一度も理解されない」

 

 死に絶えろ死に絶えろ死に絶えろ。輝く者全てを疎む否定(アンチ)の呪詛が、輝きに唾吐いて、汚してしまえと叫んでいる。

 絶頂するほどの爽快感はぬぐいがたく、この快楽は輝く者を引き下ろす卑劣極まりない餓狼の祈り。冥王が持つものと同質。

 光の反転こそ滅奏。

 さあ、謳えよ、鍛冶師(フェイカー)

 遍く銀河を終滅させる、奈落の逆襲劇(ヴェンデッタ)を。

 

「彼の者は常に独り剣の丘で勝利に酔う

 故に、その生涯に意味はなく

 その体は、きっと剣で出来ていた」

 

 奈落の底にて反転し、悪の敵となった正義の味方が、今、ここに謳いあげる。

 自らの人生を示すもの、遍く銀河に輝く(ほし)の名を。

 かつて流星雨として煌いた、その名を。

 

超新星(Metalnova)――炎より生まれよ、贋作にして無限の剣(Unlimited blade works)

 

 その名は無限の剣製(Unlimited blade works)。本物ならざる贋作の(ほし)が奈落の底から切に切に、敵対者の零落を願うのだ。

 

「ここで、死ぬが良いキャスター!」

 

 浮上する超新星。奈落より輝く星が、キャスターに牙を剥く。

 降り注ぐ剣群。

 発生する極大干渉。地球上では再現不可能な異界法則が今ここに剣の形をとって顕現した。鋼鉄を鍛え、大地を鍛え、あらゆる武装を作り上げる錬鉄の英雄。その反転。

 反粒子にまみれた無限の剣は、遍く星を駆逐すると猛っている。

 反星辰体(アンチアストラル)粒子によって構成された最悪の剣群が、一斉に降り注ぐ。

 

暗黒剣群・全力投射(ソードバレット・フルドライブ)

「チィ!!」

 

 触れれば最後、それは極小規模の大破壊(カタストロフ)に他ならない。星辰体を扱う者との相性最悪の反物質で形成された剣群は、問答無用であらゆる全てを奈落へと天墜させる。

 その先にある、オルタナティブの源泉たる冥王の御元へと。

 

 光の反転。別側面。それこそがオルタナティブ。ゆえにこそ、滅奏と相互干渉することは当然だった。本来の星に加えて付与される逆襲の牙。

 森羅万象を鏖殺する憎悪の咆哮に触れたあらゆる星光はその輝きを失い消滅してしまう。

 いいや、否、それだけではない。

 新暦、否、この特異点化に際して、あらゆる全ては星辰体存在下の新暦に合わせて調整される。よって、それを否定されることは即ち存在否定に他ならない。

 

 剣群が触れた箇所全てが死に絶えていく。急激な変化は、まさしく急転直下。全てを呑み込む闇が、こちらへ来いと全てを誘っている。

 

「相変わらずエグいが、本来の星を失っておいて、今更だな」

「まったくだ。こちらとて望むべくもないが、生憎と今は守護者でね」

「ったく、いつまで騎士を気取ってやがる。アレが護られる女かよ!」

「さて、そこに関しては色々と君の知らない事情もある」

「なに――ぐぉ」

 

 飛翔する剣群全てを躱すことは不可能。突き刺さる剣群。

 

「終わりだキャスター。星辰体存在たる英星に、逆襲劇(ヴェンデッタ)は効果的すぎる」

 

 全てが星辰体で構成された存在に反星辰体をぶつければ、そのまま消滅する。如何な出力差があろうとも、これは成り立ちの問題だ。

 魔星の欠点を解決したら、今度は極限まで滅奏に弱くなってしまったというだけのことだ。元より相性は良くなかったが、それが今度は極限まで悪くなっただけのことである。

 

 だが――。

 

「まあ、生憎となんも対策してないわけはないさね!!」

 

 剣群が刺さったキャスターの姿が木々となる。ドルイドという側面も持つキャスターならではの回避。

 それと同時に巻き起こったのは激震だった。竜の咆哮でも巻き起こったかのような衝撃は遥か地下から。

 

「あちらも始まったか」

「なら、こっちはとっとと終わらせないとなァ!」

「だが、どうする。相性差は歴然だ。こちらが勝つのは順当といえるが」

「それはどうかね――見せてやるよ、オレの星ってやつをよ

 天昇せよ、我が守護星――鋼の恒星(ほむら)を掲げるがため」

 

 紡がれる魔星特有の詠唱(ランゲージ)

 

「今更、何をしようとも無駄だキャスター!」

「それはどうかねぇ――」

 

 不敵な笑みをたたえたまま、魔術師は、その身が持つ十八の刃を虚空へと描き出す。

 

「影の国の女王より学んで幾星霜、我が師から授かった全ては、今もこの身の内にある

 魔槍の絶技に、戦の全て、我が生涯が戦であるならば、その全ては紛れもなく我が血肉である」

 

 教えられた通りに。教えられたままではなく、自らでそれを変えていきながら、自らが思うままに血肉とした。数多の歴史が刻まれた我が身なれば、たとえどのような状況であろうとも勝てるのだ。

 

「師より学んだ魔術の粋。

 此度の器は、魔術師なりて、学びし十八の秘言の神髄はここに」

 

 例えどれほどの差であろうとも、相手の手札は読み切っている。ならばこそ、読み切れない相手に勝てる道理などなし。

 

「大神が授けし原初と我らが大地の祈りを聞け

 焼き尽くせ木々の巨人、神々に射止められた生贄を導くために」

 

 さあ、行くが良い神々に射止められてしまった生贄よ。

 その先に何があろうとも、航海者たらんとするのならば、きっといつの日か、英雄になれるとも。

 そうやって英雄は英雄となったのだから。

 ならば先達は、静かにその道を示すのみ。

 

超新星(Metalnova)――大神刻印、灼き尽くすは炎の檻(Woden wicker man)

 

 起動する超新星。

 空間が爆裂したかのような衝撃を以て、魔術師の星は、今ここにその姿を現した。

 木々より生まれし焔の檻が、二人を包み込む。

 

「なに!」

 

 発生した事象は、圧倒的だった。剣群が消え失せる。反粒子が消える。

 

星辰光(ほし)の無効化だと!」

「より正確に言えば、星辰体の無効化ってやつだな」

 

 大神刻印、灼き尽くすは炎の檻(Woden wicker man)。その能力は、檻であり、その中にある全ての事象の無効化。

 焔に似せた反物質が、あらゆる事象を反転させて対滅させる。されど、これは敵を倒すものではない。

 

「間違っちまった、誰かを導くための檻だ」

 

 戦わなければならないとき、星などという無粋なものを持ち出すのなど言語道断。

 ならばいつも通り、自らの肉体のみでいくが良いだろうというキャスターの趣味による星である。だが、その効果は、アーチャーとの闘いに置いて圧倒的な相性の良さを発揮する。

 

 発動値が並のアーチャーからすれば、反粒子の剣群を手繰ることこそが殺戮技法(キリングレシピ)。万を超える闇の剣群は、それだけで脅威であり、触れることすらできないのだから防御も不能。

 ゆえに、それを無効化すれば、あとは地力次第。

 

「悪いねぇ、こちとら新ネタばっかで。だが、まあ、これで仕舞いだ――!!」

 

 よって後は語るまでもなく――。

 鍛え抜かれた槍さばき。

 二刀の鍛え上げられた技は冴えるが、されど。

 

「似合ってねえことしてんじゃねえよ糞が。だからテメエは負けるんだ」

「まったく、君に言われるとは、私も焼きが回ったか――」

 

 奈落の超新星は、地の底へと帰った――。

 




魔法の言葉(感想)をくれ、それがあれば、作者は誰にも負けない無敵のヒーローになれるんだ。

意訳:感想があれば超更新速まるくらいにはテンション上がる。

さて、そういうわけで、今回は、英星というあたらしい設定の説明と、キャスニキとエミヤの戦いでした。
いや、エミヤ君は優秀だね。自分で詠唱を用意してるんだもの。

そして、はい、そうです。
英霊はイコール魔星です。
魔術師=星辰奏者です。
基本的にオルタとアヴェンジャーは詠唱は基本的に、天墜せよです。

いやー、しかし設定書いてて思うけどマリスビリーがものすごい怪しいな! 光の使徒だから当然だけど。

さて、次回は、ぐだ男&マシュとセイバーの戦いだ。
大丈夫、反物質なんて、覚醒して出力差を数百倍にまで高めれば破れるから。

さて、ではお楽しみのマテリアル開示じゃ

エミヤステータス
炎より生まれよ、贋作にして無限の剣《unlimited blade works》
 武器形成能力。大気中の星辰体に干渉して、武器を作り上げる能力。
 鋼鉄を鍛え、大地を鍛え、あらゆる武装を作り上げる錬鉄の英雄であったが、それが反転したことによって逆襲の牙を得た。
 反粒子にまみれた無限の剣は、遍く星を駆逐する。

 基準値:D
 発動値:C
 集束性:D
 拡散性:C
 操縦性:B
 付属性:E
 維持性:C
 干渉性:A

キャスタークーフーリンステータス
大神刻印、灼き尽くすは炎の檻(Woden wicker man)
 その能力は、檻であり、その中にある全ての事象の無効化。所謂アポトーシスであり、ステゴロの星。
 焔に似せた空間断裂が、この中からステゴロに不要な全てを駆逐する。大気中の星辰体が全部なくなったので感応するものがないため星が消える。
 星辰光がつかえないのはキャスターも同じだ。この星辰光は、時間制限で消滅するまで続く。

 基準値:C
 発動値: B
 集束性:B
 拡散性:D
 操縦性:E
 付属性:D
 維持性:B
 干渉性:A

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