思いっ切り厨二なタイトルの割に戦闘はまだ。
新キャラ出ます。でもハンター側の戦闘シーンはあまり書かないと思います(
投稿してから色々思い浮かんで直したくなるのはどうすればいいんでしょう。違うんです、大人は嘘つきではないんです、ただ間違いを(ry
「おや」
書類と睨み合っていたギルドマネージャーであったが飛行船が着陸するのに気付き、顔を上げる。
降りてくるハンターの中に見知った顔が居た。
装備こそ前に見たものと違うが。
「コトネかい?久しぶりだねぇ」
「ん……ああ、ギルドマネージャー。久しぶり」
コトネと呼ばれた、天眼装備で身を固め、大剣を背負った凛々しい女性もギルドマネージャーに気付き、柔らかな表情で挨拶を返した。
彼女はユクモ村出身のハンターであり、若くしてG級に上り詰めた女傑である。
「久しぶりにユクモ村を拠点にしていたんだったねぇ。その装備は天眼のものかい?」
「ああ。周囲への被害が看過できるものでは無くなってね……手強かったよ」
「ほっほ、頼もしい事だよ。そうさね……このクエスト、アンタに頼もうかねぇ」
「ん?私にか?」
*****
二つ返事でクエストを受け、準備を済ませた彼女が古代林に向かう飛行船に乗り込んだのが二日前。その間に聞いた話を反芻する。
燼滅刃ディノバルドは戦った事があるからいいとして……特殊な夜鳥か……朧慧という呼称も付けられて間もないらしい。
知性が高く、言葉を話し、人間に友好的……
とても可愛いな。
……凛々しい外見と口調に周囲には意外に思われるのだが、彼女は結構可愛いもの好きである。アイルーは勿論の事、実はモンスターもその枠に入っている(勿論クエストとなればきっちりこなすが)。バルバレで知り合ったあの子は元気だろうかと、面白いモンスターの話を聞く度に思う。
ハンターになったのもアイルーやモンスターを間近で見たいが為という、とても他人には言えない不純な理由なので秘密である。
「お前って本当に残念な美人だよな」
「……どういう意味だ、ミヤビ」
「そのままの意味だが」
親しい友人は除いて。
コトネを呆れたような目で見つめる、白疾風の防具に身を包み、片手剣を装備するミヤビと呼ばれた青年。
彼もコトネと同じくユクモ村出身のG級ハンターで彼女の幼馴染みだ。彼は彼で別のクエストを探していた所、燼滅刃のクエストの準備をしていたコトネとばったり会い、誘われるまま同行して今に至る。
「同行する度アイルーの隠れ家へ付き合わされる身にもなってくれよ」
「別にいいだろう?現地に住むアイルー達から協力を得られたりするじゃないか」
「……まあ、それは確かに助かるんだが」
ふふん、と得意気なコトネに口を噤む。
アイルーの隠れ家に寄るのは確かに周りには隠した駆け出しの頃からの彼女の趣味だが、いつからかただ寄るだけではなく、観測隊でも追い切れない細かな異変を聞き出したりするようになった。勿論ただ聞き出すのではなくマタタビや魚などを分けたりして、だ。
そのお陰か、この2人はアイルー達にすっかり顔を覚えられており、時にアイルー達のほうから狩場であった事を教えてくれたり(とはいえ基本的に気ままな彼らの事、ハンターには何の関係もない事だったりもするが)、果てはメラルーまで情報をくれたりこの2人からは盗みを働かないほど。
「だから今回もまずはアイルー達に話を聞くぞ」
「はあ……分かったよ。でも相手が相手なんだ、手短にしてくれ」
「ふむ……マタタビはこんなところか……サシミウオもつけておくかな」
「聞けよ」
こいつは本当に大丈夫かと時々本気で思うが、これで実力は折り紙つきなのだから全く以て世界は不思議である。まあ彼女もこんなありのままでいるのは自分の趣向を知る彼の前だけであるし、彼も彼で彼女の狩りの腕は信頼しているのも確かであるが。
盛大な溜息を吐きながら外していた頭装備を被り直し、ベースキャンプへの到着を待った。
*****
兄弟アイルーを隠れ家に送り届けた翌日。
あの後無事警戒も解け、落ち着いて話ができるようになってから聞いてみると、元より丁度明日――つまりは今日――隠れ里に物々交換に向かう予定だったそうで。その時に一緒に連れて行くという話に落ち着いた。
今は道中に何か危険がないかどうか、アイルーが何匹か森の様子を見に行っている。帰って来しだい出発の予定だ。
ちゃんと2匹が帰れそうで何より……なのだが、一体どうやって里と物々交換が出来る程の荷物を持って深層へ行くんだろう?と不思議に思っていたら、意外過ぎる人員が居た。いや、“人”員というべきなのか?
「クワァ-」
ど う 見 て も
しかもちょっと小さい。クックから見て左の耳が少し破れているという特徴がある。痛そう。でも可愛い。
金冠とか気にしてプレイしてなかったけど、それでも小金冠かな?って思うくらいには小さい。可愛い。先生可愛いよ先生。
但し初対面では怯えられた。何これデジャヴ。ホロロホルルなんてモンスター全体から見たら可愛い方でしょーよ……イャンクック自体が臆病な種族だから仕方ないけど。
「怪我してたのを助けてからボクらの隠れ家によく来るようになったんニャ」
「ボクらを乗せてくれたりもするのニャー」
「クワックワッ」
えっへんとでも言いたげに鳴くのがとてつもなく可愛い。癒しがこんな身近に居たなんて目から鱗だ。
さっきから可愛いしか言ってない気がするが許して欲しい。だってこれは可愛い。さすが先生モンハンのアイドル。
……こほん。まあつまるところ、イャンクックに乗って深層の隠れ里へ行くという事らしい。小柄なクックでもアイルー2、3匹と交換する荷物を運ぶ位余裕みたい。
でも仮にも大型モンスターなのに隠れ里まで行っても大丈夫なのかと思うが、極めて大人しいので普通に里に出入りしてるそうで。そこでアイルー達を運ぶ代わりに美味しいご飯を分けてもらうとか。寧ろ龍歴院もこのイャンクックの餌用に古代林には生息していないクンチュウを用意してるらしいよ。ドウイウコトナノ?それって大丈夫なの??ギルドに怒られないの???
うん、モンハンの世界では常識に囚われてはいけないのですね。夜鳥は全てを受け入れるのよ。多分。
ここまでが昨日の話。折角なので私も着いて行こうかな。隠れ里の場所も把握しておきたいし。それになんだかんだ兄弟の事が心配だ。
兄弟アイルーを知っているアイルーが居た事もあり、昨日の内に打ち解けたので普通にOK貰えました。(ちなみに兄弟の名前は兄がアデルで弟がエルマーだそう)
イャンクックも慣れてくれたのか恐る恐るながら寄って来てくれる。できるだけ優しく撫でるように頬擦りをすると気持ちよさそうに鳴いた。うーむ、やっぱり可愛い……守りたい、この笑顔。
「(そういえば偵察のアイルー達まだかな)」
「ニャアアアアアアアアア!」
「(っ!?)」
不意に聞こえた悲鳴に周りがざわめく。程なくして少し焦げ臭いにおいと共にアイルーが転がり込むように逃げ帰って来た。大きな怪我は無いようだが、少し煤けている。一体何が……
「ど、どうしたニャ!?何があったのニャ!?」
半ば恐慌状態で言葉が支離滅裂だ。残って居たアイルーが必死に落ち着かせ、私も後ろから耳をそばだてる。なんとか聞きとれた内容を纏めるとこうだ。
赤くて、黒くて、鬼みたいで、燃えてて、尻尾が大きくて、ゴリゴリしてて、大爆発して。
あっ(察し)。どうしよう。そいつものすっごく心当たりがある。ド直球にヤバイ。しかも……
「(こっちに向かって来てる!?)」
遠くから微かに聞こえる地響きが徐々に徐々に大きくなる。もし心当たり通りの相手なら、こんな所で暴れられたら大惨事になりかねない。ドンパチやってもフィールドが焼け野原にならないのはゲーム故だ。ここではそうはなるまい。
「ニャ!?ど、どこ行くニャ!?」
「(ここから引き離してくる!)」
「無謀ニャ!危ないニャ!」
「(百も承知!)」
敵うなんて思ってないが自分だけ逃げる程薄情でもない。だから、やるのは陽動。隠れ家から遠くへ誘導する。少々荒っぽい手段を使わざるを得ないかもしれないけれど。
気配を消して地響きの元を探せば、原種よりも大きな体躯故に比較的早くその姿を発見した。
「(―――ああ、やっぱり)」
想像通りのモンスター―――燼滅刃ディノバルド。
……神様や、2戦目の相手がこれとはちょっと酷過ぎやしませんかね。
バルバレで知り合ったあの子「グッラビッモスッ!」
設定生やしまくり。肩肘張らずに自由に書きたい。
ちなみに今更ですが主人公は割と大きいです。金冠程では無いですが余裕で銀冠超えてます。
朧隠能力込み銀冠超えG級個体と、ホロロホルルとしてなら結構なハイスペックです。本人が気付いてないだけで。気付いてもあまり変わらないと思いますが。