ハイスクールストラトス 風紀委員のインフィニット   作:グレン×グレン

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戦闘校舎のフェニックス 2

 

 そんな日の一日、一夏は松田と元浜に呼び出されていた。

 

「一夏! イッセーを殴り倒すのを手伝ってくれ!!」

 

「なんでだよ」

 

 血涙を流さんばかりの二人の憎悪の燃え具合に、一夏はどうしたものかと首をかしげる。

 

 そして、涙をぬぐった元浜の眼鏡がきらりと光った。

 

「あの野郎、最近周りに女の子が増えたのは知ってるだろ?」

 

「ああ。オカルト研究部とは親密だから、大体知り合いだけど?」

 

「お前も死ね!!」

 

 松田が速攻で殴りかかるが、一夏はさらりとそれをかわす。

 

「しかもアーシアちゃんがホームステイしてるっていう話まである。あの野郎最近女っ気が増えすぎだ」

 

「いや、イッセーはなんだかんだで戸惑ってたから勘弁してやれよ」

 

 リアスが強引に話を勧めたところがあるのだが、まあ知らないとそこまではわからないだろう。

 

 なにせお嬢様育ちの大金持ちなのだ。どうしても自分のペースで物事を進めるように思考回路が形成されている。

 

 そのあたりは適宜レヴィアがフォローを入れており、に話も通さずに荷物を持ち込むという暴挙はとりあえず封じることができた。一瞬でイッセーの両親が乗り気になったので逆に手間がかかるという結果になったが。

 

「あれでレヴィアとリアス先輩が喧嘩したんだよな「だから荷物も運んだ方がいい」とか「いや社会的な常識は考慮しないと」と言い合って」

 

 一夏は思い出しながら頭を抱えるが、しかし二人は聞いていない。

 

「・・・既に両親公認の中だと・・・っ!?」

 

「あの野郎、どこまで進んでやがる!!」

 

 ひとしきり怒りに燃えた二人だったが、すぐに我に返るとそのまま拳を震わせた。

 

「だから、だから女の子を紹介してくれって俺たちは頼んだんだよ!!」

 

「いや、あいつの周りで増えた女の子も大体それで打ち止めなんだけどな」

 

 元浜の涙ながらのその懇願に対して、イッセーは知り合いを紹介したらしい。

 

 ミルたんを。

 

「・・・確かに一回殴られた方がいい気がしてきたな」

 

 女を紹介してくれと言われたのにあれはないだろう。無理なら無理と素直に言えばいいだろうに。

 

「わかった。ちょっと文句を言いに行こうか」

 

「え、いいのか?」

 

「マジか! でも今どこにいるか・・・」

 

「いや、いまならたぶん旧校舎だろ。さすがにこれはひどい気がしてきた」

 

 正義感が強いのが一夏の長所だ。子供のころはやりすぎることもあったが、レヴィアによってしっかり矯正されている。

 

 そういうわけで、しっかりと説教を入れることにする。

 

「怖かった。あの(おとこ)どもに囲まれるのは恐怖以外の何物でもなかった」

 

「何なんだ。あいつら一体何なんだ・・・」

 

「な、何人もいるんだな・・・」

 

 あの後顔写真を見せてもらったが、いろいろな意味でインパクトがある人物だった。

 

 あれが複数とは確かに悪夢だ。イッセーはかなり本気で怒られていい。

 

 そう思いながら旧校舎に入り、そしてオカルト研究部の部室を目指す。

 

「それにしても、織斑もリアス先輩と知り合いなんだな」

 

「ああ、レヴィアがリアス先輩と仲がいいから、その縁でさ」

 

 元浜にそう答えながら、一夏はオカルト研究部の扉を開け―

 

「う、うぉおおおおおおおお!!!」

 

 そこには号泣しながら崩れ落ちるイッセーの姿があった。

 

 しかも、よくわからないが悪魔らしい人たちが何人もいた。

 

「な、なんだ!? どうしたイッセー!!」

 

「っていうかあのコスプレ美少女軍団はなんなんだ!?」

 

 松田がイッセーに駆け寄り、元浜が眼鏡を光らせて興奮する。

 

「ちょっと織斑くん!? あなたなんでその二人を連れてきてるのよ!!」

 

「え、あ、ごめんなさい!! 昼間だから問題ないと思って!!」

 

 一応昼間のオカルト研究部は普通に学校の部活として機能していたはずだ。

 

 特に何か来るという連絡はなかったし、何の問題もないと思ったのだが。

 

 そのとき、スマートフォンが鳴った。

 

 一夏は恐る恐る取り出すと、視線でOKが出たので静かに出る。

 

「レヴィアか?」

 

『あ、一夏君。悪いんだけど悪魔がらみで連絡があったから、オカ研の部室には近づかないでね? 委員会の仕事のついでに言うつもりだったんだけど珍しく遅いし』

 

「ごめんもう遅い!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 連絡を受けて、すぐにレヴィアは蘭を連れてやってきた。

 

「あーあーあーあー。ライザー君もよくやるねぇ、悪趣味だよそういうの」

 

「いやいやセーラ様。貴族としてせめて何も持たない奴に見せつけてやったまでですよ」

 

 レヴィアに軽くにらまれて、ライザーは困った表情を浮かべながらもしかし余裕は崩さない。

 

「・・・あれ? レヴィアさんの苗字のイントネーションおかしくないか、あの人」

 

「あ、違います元浜先輩。レヴィアさん普段は偽名使ってるんです」

 

 微妙な違いに気づいた元浜に、蘭がすぐに説明する。

 

「セーラ・レヴィアタンがレヴィアさんの本名なんですが、レヴィアさん本名苦手に思ってて、だから普段は気に入ってるファミリーネームの方をもじってレヴィアと呼ばせるためにレヴィア・聖羅って名乗ってるんです」

 

「え、マジなの? っていうかレヴィアさんってそんなに偉いのかよ」

 

 蘭の言葉にものすごいものを感じた松田も食いつくが、そこでライザーが二人をにらみつける。

 

「おいそこの人間ども。この方は偉大なる先代レヴィアタン様の末裔、セーラ・レヴィアタン様だぞ! 本来貴様らなんぞがそんな軽い態度で接していいお方じゃないということがわかってないようだな」

 

 無礼者を手打ちにしたいというほどの表情を浮かべるライザーだが、そこにレヴィアが手を挙げて止める。

 

「気にしなくていいよ。彼らは僕の友人だからね」

 

「・・・失礼ですが、友人はもう少し選んだ方がいいと思いますが?」

 

「「どういう意味だ!!」」

 

「言わなきゃわからんならそれまでだな」

 

 二人の文句もさらりと流して、ライザーは立ち上がった。

 

「ま、いうべきことは言ったし俺はそろそろ帰るさ。・・・リアス、試合は十日後でどうだ?」

 

「・・・私にハンデを上げるというの?」

 

 ライザーのその言葉にリアスは不機嫌そうに眉を顰めるが、ライザーは真剣な表情でそれをとがめる。

 

「レーティングゲームを甘く見るな。実力者が準備できずに情けなく負けたことなんて腐るほどある。・・・一度もレーティングゲームを経験していないお前がハンデをもらうのは当然だ」

 

 ライザーのその言葉に、リアスは反論できずに押し黙る。

 

 ・・・なぜ、こんなことになったのか。

 

 それは、具体的に言えばリアスの父親のせいであるといえる。

 




基本的に魔改造はISの方なのですが、D×Dにも魔改造を入れてみようかと思っております。


・・・ぶっちゃけ、彼らも事情知ってていいと思うんだよ
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