DCDlink  仮面ライダーエグゼイド×SAO(一時断念)   作:霧雨風嫌

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DCDLinkシリーズ
仮面ライダーディケイド/門矢士の世界を巡る旅
つながっていく物語のいくつかを見てもらおう。
世界の破壊者ディケイド、無限につながる世界を巡りその瞳は何を見る。

衛生省
様々な医療機関を政治的に指揮する際に活動する、省庁の一つ。病院経営などもこの衛生省の認可を受けなければならず、特殊な病気など一部の事態においてはここから指示を出される。バグスターウイルス感染症の対策として感染者が集中する、聖都大学附属病院にCRを設立、幻夢コーポレーションに医療用の技術提供を依頼などを行ってきている。CRからの報告で謎のガシャット事件について知り、対策会議を立てることになった。


1-4.白紙のガシャット buleに染まる

CRでは現在緊急会議が行われていた。

二階の会議室ではライダーシステムの製作者、檀黎斗や衛生省から派遣されたCRの看護師、仮野明日那、テレビ画面越しには衛生省の大臣官房審議官日向恭太郎が会議に参加していた。あとはこの病院の院長である、鏡灰馬がいるが彼は現在放心状態である。人数が少ないがかかわっている人間が元々多くないので重要な人間はそろっているのだ。

「永夢は呼ぶことができました。しかし大我や貴利矢は連絡が...」

明日那は部屋の中心のテーブルの固定電話の受話器を戻し二人にそう告げると黎斗は、

「彼らは独自に行動してるのでこちらに来ることはないでしょう。しかしこの問題を一人だけで対処させるのは難しいかもしれません。」

「確かにそうだがこのような事態では何らかの対処を急がなくてはならない。衛生省としてもこの事態は予想していなかった。幸いにも大きな事態になっていないのので彼が来たらすぐに状況を把握してもらい行動にあたってお貰おう。」

日向恭太郎はCRの設立させ、バグスターウイルスに関する事態を収拾しようとしているが、何か重大な問題が起きた際、CRに直接命令を下すことがある。今回もその重大な問題が起きたのだ。

「それが実は永夢もなにかトラブルに巻き込まれたようで、もしかしたら今回のことで何かもうかかわっているかもしれません。」

明日那が電話の内容を伝えるとまたしても黎斗が、

「すごいな。鏡先生といい彼といい早くも何かをつかんでいるのか。」

と反応してきた。実際鏡飛彩は今回の召集前に今回の事態に巻き込まれていた。その事態をもとに現状を整理されているが、どうやらまだわかっていないことが多く、事態の収拾が優先されているようだ

「鏡飛彩は現在は何を?」

「例の少女と患者を連れて郊外へ。どうやら彼はクリア条件を見つけたようです。ただ患者は途中で単独行動に走ったようで現在どこにいるかは。」

「そうか。肉体的に安定しているとはいえ感染しているならば安静しているべきだが。戦いに巻き込まれてないのならば現状は攻略が最優先のほうがいいのか。」

「今はその場の判断に任せましょう。彼も事態の収拾を優先しているはずです。」

やはり事件は1つだけではないようだ。しかも根っこの部分ではつながっており、それはとても壮大な出来事なのかもしれない。

そしてついに到着したのは

「遅くなってすいません。いろいろあって、なるべく急いだんですが。」

謎の少年少女を連れて白衣姿で息切れを起こした宝生永夢だった。謎の少年少女、キリトとアスナは先ほどの戦闘服から普通の服になっており、見ただけでは特に不思議なことはない。

「大丈夫、休みだったのこの時間ならにむしろ早いほうよ。そっちの二人ってもしかして君の言っていたおかしなことに関係してるの?」

「そうなんです。とりあえず僕たちに色々関係ありそうなので来てもらったんですが。」

「やはり君もか!」

急な叫び声に思わずその場の全員が驚き声の主に視線が集中する。もちろん叫んだのは黎斗だ。

「つまりその二人はガシャットによって生み出されたバグスターで、未来のVRゲームのプレイ中にこのバグスターの体に接続されたんだろう。」

「黎斗さん、なんでそんなことを!?」

この場所までの会話で三人が話し合って結論付けたことを当てられ動揺する3人を

「永夢、とにかく座って。たぶんあなたたちのかかわっていることは今の事態の一部のかもしれないわ。」

といい言い明日那は椅子に座らせた。

「あのっ。」

「どうしたの。」

「宝生先生にここの事は聞いてます。今のこの状況は皆さんにとっても異常なのはわかります。でも、でも私たちは今の自分たちの周りに起きていることをどこまで信じていいかわかりません。」

「よせっ、アスナ!」

当然だ。デスゲームにとらわれたプレイヤーが今度はあり得ない現実に直面した。覚めない夢の中で覚めるかどうかわからない夢を見ている、キリトもそんな感覚に陥っていた。

「だって、私たちはあのデスゲームにとらわれて、現実に戻ってこれるはずがなかったのよ!形はどうあれ、私たちは逃げ出してしまった。その罪悪感に押しつぶされそうなのよ!」

「アスナち着け!」

周りは騒然としていた。彼らは今回の事態の収拾についてのみを考えてきた。二人のような存在がかかわってくる予想はしていた。しかしその存在にどんな思いがあるか、彼らは考えられなかった。

「すまない、君たちがどこのだれで、どうしてこうなったのかは私たちにも全部はわからない。これまでどうだったかも聞いてはいけない、私たちは君たちが来る前にそういう結論に至った。だから私たちは君たちのことを理解してあげられない。」

日向が画面越しにそう言い放った。

「そうですか。」

「君たちも今回の事件の被害者だ。想定外の出来事とは言え私の作ったシステムが引き起こしてしまった。責任をもって君たちをもとのゲームに戻そう。」

「黎斗さん...」

「ありがとうございます。俺たちも少しこの状況に整理が付き切れてません。話しにくいこともあるのでそういったことなら助かります。なっ、アスナ。」

「...ええ。そうね。私も早とちりが過ぎました。まだ全く話を進めないないままに」

悲しい目をしていたアスナも何かを吹っ切ったようにまっすぐとキリトを見ていた。

「よかった。今回の出来事については情報共有するべきだと思うわ。だからまず自己紹介しましょう。」

「そうですね。明日那さん。僕はもうここに来るまでにしたのであとは皆さんで。」

「では私から。衛生省大臣官房審議官の日向恭太郎だ。今回のことは私が指揮を執ることになった。以後よろしく。」

「衛生省、ですか。」

どうやら衛生省という単語にキリトやアスナは引っ掛かりを持ったようだが、そのまま自己紹介は檀黎斗へ。

「次は私が、幻夢コーポレーション社長、檀黎斗だ。君たちがどこまで把握しているかわからないが、さっき話した通り、私がガシャットの製作者で今回の事件を開発者として解決案を出している。」

「私は仮野明日那、このCRで看護師をしているわ。それからあそこにいるのがこの病院の院長。ちょっと事情があって今ああなっているけど、とりあえず紹介しておくね。」

何気においてある音ゲ-のアーケード筐体の前で椅子に座って上を向きながらボーとしている灰馬をさらっと紹介たところでCRのメンバーが自己紹介をし終わり、キリトたちも自己紹介をする。

「じゃあ俺たちも。俺はキリトって言います。本名はあるんですけど、状況が状況なんでニックネームお願いします。」

「私はアスナです。仮野さんと同じ名前ですけどこれが私のニックネームなんで。」

「じゃあ自己紹介もすんだことだし、私たちが編み出した解決法を説明しようか。」

 

 

謎のガシャット、稼働中のゲーム、デスゲームから締め出された少年少女。

この事件が生むのは果たして絶望だけなのか。




久しぶりです。
何をしていたかはおいておいて、本当にすいませんでした。
夏休み期間中だったのにこんなに書けなかったのには、、特別理由がありません。
だからこそ、見てくださっている皆さんには申し訳ないと思っています。
これからも、もしかしたらこういったことがあるかもしれませんが何卒よろしくお願いします。

さて、戦闘もなければ、アスナが暴走しただけの割とゆったりとした回ですが、実は伏線が結構できてしまいました。シナリオは全部できているので、ここら辺の回収は問題ないと思います。仮面ライダーエグゼイドの最終回を迎え、その後日談でもあるトゥルー・エンディングも見たので、これらや番外編(本編、〈裏技〉、平成ジェネレーションズ、超スーパーヒーロー対戦など)、さらにDCDlinkシリーズの続編などにもつながる伏線も織り交ぜて作っていこうと思います。(伏線作りは単なる趣味です。あくまでも本筋に干渉しないようにしますが、発表されたアナザー・エンディングで干渉してしまうかもしれませんので予めご了承ください。)

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