ハイスクールD×D 〜10000回生きた不死〜 作:モルモット
初代ダクソをやってたら急に思いついたので、書いてみました。
ここの用語はわからなくても大丈夫です。 どうせすぐハイスクールD×Dの世界に行きますから。
パチパチと燃え盛る篝火を前に、俺はボーッと佇んでいた。
「最後だ… これで最後にしよう…」
もううんざりなんだ。 世界を救うのも、闇に染めるのも。
終わりはきっと、俺のさじ加減だ。
俺が何もしなければ、いずれ世界は…
「終わって、くれるだろう…?」
地面に置いてあったデーモンの大鉈を肩に担ぎ、歩き出す。
もう一度、もう一度だけ世界を救おう。
灰が積もる道を歩く俺を迎えたのは、直剣を持った黒い騎士だった。
「思えば…」
黒い騎士が、直剣を振る。
その直剣は迷いなく、俺の首を切り落とすために向かってくるが…
「最初は、これでも死んでたな。」
その直剣を素手で弾く。
自分の力を利用されて、完璧に剣を弾き返された黒い騎士が体勢を崩し、腹が無防備になる。
俺はただそこに、何の感動もなくデーモンの大鉈を叩きつけた。
1発目で膝をつかせて、2発目は顔面に。
体力を削り切られた黒い騎士が力なく地面に倒れ、無数の光となって霧散する。
デーモンの大鉈を肩に担ぎ直し、また歩き出す。
そこから幾度となく黒い騎士を斬り殺し、彼は深く白い霧の前に辿り着いた。
そのまま、歩を止めることなく霧をくぐる。
その奥にいたのは、一人の老人であった。
過去に始まりの火を見出し、その薪となった男…
しかし、その力は失われ、現在の彼はまさしく燃えカスであった。
彼が振るう炎を纏った大剣を、素手で弾く。
結局、こいつも同じだ。 みんな、こうやって死んでいく。
「なあ、グウィン。」
俺はその老人に語りかける。 すでに亡者とかした彼から答えが返ってくることはない。
「俺はよ、幾度となく火を継いだよ。 真実を手に入れるために闇だって喰らった。」
デーモンの大鉈の横振りを、腹に叩き込む。
「俺、もう終わりにするよ、次は不死院でジッとしてる。」
膝をついたグウィンの頭を、デーモンの大鉈が吹き飛ばす。
「ああ… 10000回目の… 火だ…」
目の前には、燃え盛る火があった。
大して大きいものではない、ただの赤い火。
しかしそれは、間違いなく始まりの火であった。
「これで、最後だ…」
その火に手をかざすと、鎧の上から火が燃え移ってくる。
これだ。 この感覚だ。
「はは… 終わりの時だ…」
俺の体を、ソウルを媒体として、この火の炉の中に始まりの火が広がっていく。
そして俺は、その火に飲み込まれた。
「また、始まりか…」
寝そべった俺は、ただ何をするでもなく空を見上げていた。
しかし、その光景はいつもの物ではない。
火を継いだ後の、闇を蔓延させた後に訪れる牢屋の中ではなかった。
「…抜けた、のか?」
目の前には苔の生えた石の天井はなく、森があった。
立ち上がり、辺りを見渡す。
「はは、はは… やった! やったぞぉぉぉぉぉ!!」
興奮のままに両手を上に突き上げて叫ぶ。
ようやく、ようやく… 俺は火を終わらせることができた!