Vampire and a magic girls / RE. 作:眼鏡花
こんなミスがいくつもあるかもしれませんが、これからもよろしくお願いします。
どうでもいいつぶやき:爺ちゃんが蛇嫌いという事なので、代理でちょっとじゃれあってきました。可愛いから飼いたいといったら父さんに殴られた。解せぬ。
ジュエルシードを手に入れ
空き部屋を掃除してくれて申し訳無いが数日間日本を去る事を伝えねばなるまい。その道中、偶々視界に入った植物の上で雄の
『好き』という感情は、どういったものが『好き』に入るのか。異性としての『好き』……答えが出ない事が分かっていても、何故だか深く考えてしまった。
一目見て可愛いと思った。それが好きなのか。
守りたいと思った。それが好きなのか。
話してみて楽しかった。それが好きなのか。
色欲を抱いた。それが好きなのか。
ずっと一緒に居たい。それが好きなのか。
相手を思う事が出来る。それが好きなのか。
―――死んでしまった相手を求める事も、好きに入るのか。
分からない。いや、分からねばならない。そうして、実際にそれを体験しなければならない。例えシェリアが拒もうと、私は可能な限りの援助は行う心算だ。シェリアが誰かを好きになったら、それを応援する気だ。シェリアが、私以外の隣に立った時はそれを受け入れる。
だが、
在り得ない。そうやって思考を放棄するのは簡単だ。だが、在り得ない事は最もこの世で在り得ないと既に誰かが言った筈だ。言い換えれば、在り得ない事などこの世に無い。それに、私自身彼女を好きだ、好きだと公言しておきながら、自らを愛妻家と称した事もありながら―――その実告白の言葉すら
その時、私は一体どうするのだろう。彼女の血を啜って
分かっている。私の感情など希望観測でしかない事を。もしかしたら、死ぬ時まで私の我が儘に無理矢理巻き込んだだけなのかもしれない。だが、それでももしシェリアが自らの意思で私と居てくれたのなら、私は―――
「―――君が二度目の生を終えるまで寄りそらせてもらっても構わないのか? ……ッ」
口に出ていた言葉を理解した私は、改まって考えざるを得なくなった。
小心者だ。私自身そう思う。だが、私の問題だ。私自身の手で解決できなければ、意味が無い。
「……考えるのは一旦止めだ。忍君に説明しなくては」
嫌な
「忍君。申し訳ないが、数日間此処を離れさせてもらっても構わないか?」
「うひゃあ! あ、あら、ライネスさん。いきなり如何したのかしら? それに、その服……」
リビングで寛ぎながら本を読み耽っていた忍君に声を掛けると、どうも私の存在に気が付いていなかったらしく声を上げ、慌てて本を隠しながら私に向き合った。
それほど見られたくないような本だったのか? 背表紙を見た限りは私には妙な所しか理解できそうも無い機械絡みの物だったが、さて。
「驚かせて申し訳ない。だが、事情が出来てね。この地を
「はあ……まさか?」
「ご名答。しかし、それでは約束通り破棄しても問題無いのだがまさか約束を一日足らずで破棄するのは如何なものかと思うのだよ」
「確かにそうね。ライネスさん、変な所で気が小さいもの」
曖昧な返答を返したと思ったら、実体の無い刃物がそれらしい擬音と共に私に突き刺さったと錯覚した。
待ちたまえ、忍君。それはどういう意味だ。自覚は有るが、まさかそこまで酷い訳でもあるまい?
或いは、今こう考えている事自体が既に気が小さいと思われる行いなのかね?
「それはさて置きだ。そこで、頼みがある」
「頼み?」
「…………部屋を、二部屋提供して貰いたい。ああいや、無理矢理とは言わないが、唯その何だ。彼女に私は負担ばかりを掛けてきた。だからそういうのは出来るだけ―――」
「要約すると、その人に迷惑を掛けたくないから、その面倒などを私達に見て貰いたい……そういう風に言ってるように聞こえたのだけど?」
「―――な!? ご、誤解だ!」
私は言ってから後悔する事が本当に多い! 何と浅はか! 何と無遠慮!
これでは彼女を殺した下賤な人間達と大差ないではないか!
こういう時に恭也君が居れば如何にかなったかもしれんが、彼は表面的な性格にそぐわず意外と悪戯好きな側面がある。それでいて素は真面目なのだから何とも言い難い。そして、忍君の舵取りを出来るのは私の知る限りは彼だけなのだ。その彼が居ないとなると、今の私には厳しい。
一体どうすればと考えていると、くすくすと忍君の笑い声が耳に入る。
「ふふっ、冗談です。分かりました。でも、戻って来てからも、此処の監視は任せましたよ? でも、部屋は一つで大丈夫かと」
「……ははははっ、してやられた。すまない。迷惑を掛ける。だが……」
「ライネスさん、良い事教えてあげます。女っていうのは、異性からの告白を受けると大抵嬉しいんです」
「……そう、か」
やられた。やはり口では敵いそうもないと再認識した所で、改めて考える。
……こんな私から告白をすれば彼女は喜んでくれるのだろうか? だが、唯でとはいくまい。私に出来そうなアプローチとは何がある。緊張しているのがばれてはいけないし、彼女の事を尊重しなくてはならない。いや、死者蘇生によって起こそうとしている時点で尊重も何も奪ってしまっている。
プレゼント? 物で釣ると勘違いされそうだ。よって却下。
キス? 私は白雪姫の王子では無い。ましてやその設定は近年加えられたものだ。第一そんな事を不意に行っては嫌われかねない。却下。
考えがまとまらない。浮足立っていた所を要らない事を考え出してからこれだ。あまり責任転換はしたくないが、これは
仕方ない。当たって砕けろ、だったか。その言葉に従おう。
うじうじした考えを払い、忍君に礼を言う。「どういたしまして」と返事が聞こえ、それを聞いて私は再び外に出ようとしたが、「あ! 言い忘れてた!」と忍君の慌てた声が聞こえてそちらに振り向いた。
「ええーっと……戻ってくる頃に、もしかしたらちゃんと顔向け出来ないかもしれないので、先に言っておきますね」
「どういう事…………ああ。合いわかった。だが、若いからと言っても、ね?」
「わ、分かってますよ!」
「ははっ、それならば結構。では、私はこれで」
夜月の民―――夜の一族には、ある時期がある。……いい加減夜の一族でまとめるか。
そもそも、夜の一族というのは子供が作りづらいらしい。理由は知らないが、夜の一族が人間を越える存在で在ったのにも拘らず人間を支配する事が無かったのはそれが原因なのではないかと私は考えている。
そして、生涯の内に何度か極端に
兎も角、戻ってきたら恭也君には鰻重なる日本の料理を奢ってやらねばなるまい。
二人への心配を余所に、私は外に向かう。ジュエルシードの魔力を引き出す方法は、半ば賭けだが、成功させる他無い。
「神よ。そなたが下から必ずやシェリアを連れ戻す」
神に悪意は無いのかもしれないが、居るとも分からない
最近は随分多くなった蝙蝠への変身を行い、月村家の前より私の体は千切れては化ける。
それでも、嫌悪感が無くなった訳では無いが、誘拐の一件の日からある程度は大丈夫になったのも 事実。日本に来てから知り合った者達のお蔭であの姿に対する自信が僅かにでもついたのだろうか。
まあ、今はどうでもいい。
私は四散させ蝙蝠に化かした体を自らの家に向けた。
補足コーナー
・在り得ない事は在り得ない……どういう経緯で知ったかは謎。
・いざ最愛の人の復活がもうすぐ叶いそうで、でもそれが原因で不安&情緒不安定になっているライネスを書きたかった。でもヤンデレらしくない。如何すればいいのだろうか……。
・ライネスの仕返し『兎君』……分かる人には分かってしまう。昔は穢れ無き子供だったのさ、皆……ね。
・忍とライネスの発言……近い未来、すずかのトラウマ化?
・急展開にもほどがある……どうすればいいのでしょうか〆(-_-;)
次回は別キャラ視点のを入れる予定で居ます。作者が一番気にかけているキャラの一人でもあるのですが……まったく自信がない現状。いや、書きあがってはいるんですけど、他の作者方の作品を見ていると自身がないというか……。
と、兎も角次回をお楽しみに。
今回はマジで誤字は無い筈だ。あったら……なんか無茶ぶりでも振ってやってください。
YA☆RA☆KA☆SI☆TA!!
一万字……? 良いでしょう、やってやろうじゃありませんか。
ちょい指摘が有ったので編集しました。