皐月と提督とバーニングラブ×2   作:TS百合好きの名無し

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UA2万越えててちょっと嬉しかったです。それはさておきこの回は……金剛が可愛い、ただそれだけ。


テートクの嫁の金剛デース!!「お嫁さんって何するんデスか?」

 

 

 

 私ーーー金剛は提督のお嫁さんになりました。結婚ではないですけれど提督とケッコンカッコカリをすることが出来たので現在の提督のお嫁さんと言っても過言ではないと思います。提督に明確な意中の相手はいないようですし(それはそれで傷つきますが)。……いつか提督の口から恋人として愛してると言わせてみせます。あれから提督は少しワタシに対する態度が変わりました。今までは膝の上に乗ってもそこまで大きな反応はしなかったのに、最近では「乗るのはカンベンしてくれ。襲いそうになる」と言って許可してくれません。襲うってどういうことでしょうか?この間のオリョール海域出撃の時みたいにナデナデを続けられるのでしょうか?あの時は体が敏感になって幸福感と気持ちよさで意識がとんでしまいました。

 

 

「テートク、もうこの書類終わったデス」ドンッ

 

 

 記入の終わった書類を提督の机に置くと、彼が笑って言います。

 

 

「相変わらず早いな。ありがとう」

 

 

 提督と過ごす自由な時間を少しでも増やすために秘書艦としての技術を磨き上げてきましたから当然です。

 

 

「そっちに行ってもいいデスか?」

 

 

「断っても来るだろうが」

 

 

「フフフ……」スッ

 

 

 秘書艦用の椅子から立ち上がり提督に近付くと、椅子に座る彼を背後から抱き締めます。

 

 

「そんなにくっついてて暑くないのか?」

 

 

「むふふ……」ギュウ

 

 

(……ああああああ!!テ、テートクが近いデス!!な、なんだか最近こうするのが恥ずかしくなってきマシタ……顔に出てマセンヨネ?)

 

 

「金剛?」チラッ

 

 

「ひゃっ!?」ビクッ

 

 

(振り向かないでくだサイ!!か、顔が近いデス!)

 

 

 自分から近付いておいてなんですが、最近の私は何故か以前のような心で彼に接することが出来なくなりました。顔に出ないように気をつけているのですが……

 

 

(嬉しいケドすっごく恥ずかしいデース……今までは恥ずかしさよりも嬉しさの方が大きかったのに……)

 

 

「……?悩み事でもあるのか?」

 

 

「フフッ、何でもないデスヨー」ニコニコ

 

 

(ワ、ワタシの心臓の音って聞こえてマセンヨネ?)

 

 

 いきなり恥ずかしがっても変に思われそうなので表に出さないように今日もワタシは必死です。

 

 

(せ、せっかくテートクのお嫁さんになれたのに……ん?)

 

 

 あれ?と何かに引っかかります。

 

 

(そういえば、お嫁さんって何をするんデスか?ワタシのやっていることは今までと何一つ変わってないのデスが……)

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

「お嫁さんって何をしたらいいんデスか?」

 

 

 昼食の席でワタシはみんなに相談してみることにしました。

 

 

「は、榛名も気になります……」

 

 

「あら?そういえば2人ともここの司令官と付き合っていらっしゃるんでしたっけ?」

 

 

「お嫁さんの仕事?」

 

 

「そんなの夜の───」モゴ

 

 

「飛龍、少し黙ろうか」

 

 

 相談相手は今日この時間手が空いていた如月、時雨、飛龍、榛名の4人です。

 

 

「そうねえ……毎日ご飯を用意してあげるとか、1日の終わりに労ってあげるとか……よく考えると色々あってよく分からないですね」

 

 

「うーん、よく聞くのは『お帰りなさいあなた。ご飯にする?お風呂にする?それとも……わ・た・し?』ってヤツだね」

 

 

「榛名もそれが思い浮かびました」

 

 

「定番だよねー」

 

 

「何デスかそれ?」

 

 

「「「「えっ」」」」

 

 

 4人が驚いたように私を見ます。

 

 

「ねえ、金剛さんって今までガールズトークみたいなものをどのくらいしたことがあるんですか?」

 

 

「僕の覚えている限りではひたすら金剛が提督の魅力を語っているだけの会ならやったことがある」

 

 

「ちょっとキツくてねー、あんまりガールズトークってのはやんなかったよ。他の鎮守府ともあまり交流なかったしね」

 

 

「では、お姉さまにそういった話は分からないと……?」

 

 

「うん」

 

 

「何から教えましょうか?」

 

 

「そうですね……」

 

 

 思案顔の4人。

 

 

「ていうかさ、お嫁さんって言ったらやっぱり夜戦じゃないの?さっきのヤツの『わ・た・し』の部分の」

 

 

「ちょっ、飛龍!」

 

 

「ふふ、ですわねー」

 

 

「は、榛名は大丈夫です!」

 

 

「さっきから何の話をしてるんデスか!」

 

 

「やっぱり夜戦だよ金剛さん」ニヤニヤ

 

 

 飛龍がニヤリとこちらを見て笑います。

 

 

「?提督と夜戦に何の関係が?」

 

 

「「「「ええっ!?」」」」

 

 

 私がそう言うと信じられないとばかりに4人が驚き、顔を寄せあって話を始めました。

 

 

『え!?どういうことなの!?金剛さんってそこまでピュアなの!?』

 

 

『で、でもこの前榛名はお姉さまにそっち系のアドバイスをもらったことがありますよ!?提督の下半身に全砲門Fireだとかなんとか!』

 

 

『あーそれ教えたの私だよ。面白いと思って』

 

 

『でも言う時のお姉さまはニヤニヤとして……』

 

 

『ニヤニヤ笑うように言ったのも私だよ』

 

 

『じゃあ金剛は自分で意味も分かってないのに妹にそんなアドバイスをしたのか……ていうか飛龍は一体何をやっているんだい』

 

 

『まさか意味を分かっていないとは思わなかった』

 

 

『で、でも単純に夜戦と夫婦の営みが結びついていないだけという可能性も……』

 

 

『……じゃあ聞いてみる?』

 

 

 どうやら話は終わったようです。時雨がおそるおそるという感じで私に尋ねてきました。

 

 

「……金剛、赤ちゃんってどうやってできるか知っているかい?」

 

 

「What!?」

 

 

(ど、どうしてそんな話に!?)

 

 

「……男の人がと女の人とイチャイチャしているとできるんじゃないんデスか?」

 

 

「……間違ってはないけど、具体的に?」

 

 

「たくさんのキス?」

 

 

「金剛と榛名さんはもうしてるよね」

 

 

「ハ、ハイ」

 

 

「キスで赤ちゃんはできないよ」

 

 

「えっ……」

 

 

「本当に知らないのかい?」

 

 

「分かりマセン……」

 

 

「こ、これは……」

 

 

「うわちゃー」

 

 

「お、お姉さま……」

 

 

 何故か4人が私を心配するような目で見てきます。何故でしょうか。

 

 

「な、何デスか?」

 

 

「よし、私の部屋にある同人誌を見せてあげる!!」

 

 

 飛龍が突然そう言って私の手をとります。

 

 

「ど、同人誌?」

 

 

「私の知り合いのオータムクラウド先生が描いた傑作がたくさんあるから!」

 

 

「如月はもう見せてもらったけれどあれは……」

 

 

「何でそんなものが君の部屋にあるんだい!?」

 

 

「いきなりそれではお姉さまが耐えきれません!」

 

 

「大丈夫!微エロからドエロいヤツまで全部揃ってる!」ニッ

 

 

「くそっ、いい笑顔でなんてことを言っているんだ!!」

 

 

(な、なんなのデスか?一体みんなは何を言い合っているんデスか?)

 

 

 4人が何を話しているのかよく分かりません。同人誌という物が原因だと思うのですが。

 

 

「さあ行くよ金剛さん!!」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

 今日という日を私は忘れることはないでしょう。飛龍にあらゆる同人誌という物を見せられ夜戦の全てを知ってしまった私は……

 

 

「どうだった金剛さん?」

 

 

「あ、あぅ、あぅあぅあ……」プルプル

 

 

「お、お姉さま?」

 

 

「ひゃあああああああっっっ!!!」ビクッ

 

 

「お、落ち着くんだ金剛!!」

 

 

「ああああああっっ!!無理です!もう無理です!!もう提督の顔をまともに見れません!!」

 

 

「お姉さまが普通の日本語を!?」

 

 

「やっぱり金剛さんには早かったのよ!」

 

 

「どうよっ!」ニッ

 

 

「君のドヤ顔が理解出来ないよ!!」

 

 

 4人が何か言っていますがそれどころではありません。

 

 

(テ、テートクの主砲はあんな風に使うものなのデスか!?お、男の人と女の人があ、あんな……)

 

 

 体がすさまじい熱を持っています。

 

 

(はっ!?も、もしやテートクが最近膝の上に乗る事を拒否するのも……)

 

 

 今までの日々の光景が頭に浮かびます。提督の膝の上に向かい合って座り、彼に抱きついて頭をなでてもらって……

 

 

(というか膝の上に乗ってハグとか絵的に完全に同人誌のアレデス!!もうアウトデス!!ワタシは今までなんて大胆な事をしてきたのデスか!?)

 

 

「きゃああああああっっ!!!!」 

 

 

 

 

 

 

「金剛が大破した?」

 

 

「精神的にだけどね。一応ドックに入れて今は医務室に寝かせてるけど……」

 

 

「教えてくれてありがとな。昼食の後何故か戻ってこないから珍しいなと気になってたんだ」

 

 

 俺は椅子から立ち上がる。

 

 

「ど、どこに行くんだい?」

 

 

「金剛の様子を見に行く」

 

 

「そ、それは止めといた方が!」

 

 

 何故か時雨が慌てたように言う。

 

 

「?まあとにかく金剛の事が心配なんだ。行ってくるよ」

 

 

「う……が、頑張ってね」

 

 

「?」

 

 

 

 

 

 

 医務室の扉の前まで来た俺は軽くノックをしてから中へと入った。

 

 

「金剛、俺だ。入るぞ」

 

 

「───っ!?」

 

 

 部屋に入ると目に入ったのはベッドの上の大きく膨らんだ掛け布団だった。

 

 

「ん?……布団の中に籠もっているのか?」

 

 

 布団に近づくと布団が大きく震える。起きていることは間違いないだろう。

 

 

「よく分からないが何かあったんだろ?俺で良ければ相談に乗るぞ」

 

 

「……」

 

 

 布団が震えるだけで返事が返ってこない。

 

 

「……せめて顔ぐらい見せてくれ。不安になるじゃないか」

 

 

 モゾモゾと布団の中から彼女が顔を出した。

 

 

「……どうしたんだその顔」

 

 

 彼女は今まで見たこともないほど真っ赤になった顔で目尻に涙を溜めていた。こんな彼女を俺は初めて見る。一体何があったというのか……?

 

 

「ビッチでゴメンナサイ……」

 

 

「……はい?」

 

 

 開口一番にそんな事を言われたが意味が分からず呆けてしまう。

 

 

「今までのワタシの行動を振り返って気付いてしまったんデス……信じられないほど恥ずかしい事をしていたんだと」

 

 

「んん?」

 

 

「会うなりテートクに抱き付くし、膝の上でハグなんて事を何度もやってます……こんなのただのビッチデス」

 

 

「いや、ビッチってほどじゃないだろう……確かに激しいスキンシップだが」

 

 

「……そう思ったらいつもの自分の行為が恥ずかしくなってきたんデス」

 

 

「……まず、何故そういう考えに至ったのか説明してくれ」

 

 

 そう言うと彼女は布団の中からこちらを見上げるようにして言った。

 

 

「その前に……テートクはワタシとの夜戦に興味がありマスか?」

 

 

「ぶふぅっ!?」

 

 

 突然の一言に思わず噴き出してしまった。

 

 

(夜戦!?この場合の夜戦ってアレだよな!?)

 

 

「男として無いと言ったら嘘になるな」

 

 

「あぅぅ……」

 

 

(くそ、今までそういうことはなるべく考えないようにしていたのにこれじゃますます意識しちまうじゃねーか!!)

 

 

 こればっかりは男としてどうしようもない。

 

 

「そ、それはそうとして一体どこで何を学んだんだ?」

 

 

「……飛龍に同人誌というものを見せてもらったんデス」

 

 

(何でそんな物を持ってんだアイツは!!というかまた飛龍か!!)

 

 

 「どうよ!」とか言っている飛龍の顔が容易に想像出来る。

 

 

「ワ、ワタシ、男の人のアレがあんな風に使うものだったなんてし、知らなくて……」

 

 

(飛龍め!!無知な奴にいきなり同人誌を読ませるバカがあるかっ!!というか金剛は今までそういう知識が無かったのか?それはそれで驚きなんだが……知らない故に大胆な行動をとっていたのか?)

 

 

「あ、赤ちゃんをつくるにはこうするんだって……」

 

 

「う……」

 

 

 不覚にも羞恥に悶える彼女が可愛く見えてしまった。

 

 

(なんだこの庇護欲を刺激する金剛は……くっそ可愛いんだが)

 

 

「テ、テートクも今まではしたない女だと思ってたんデスヨネ?お願いデス、嫌わないで……」

 

 

 ……確かに今の彼女は可愛いがこのまま放っておくのは可哀想だ。それに彼女は今不安を感じている。ここは男としてガツンと言って安心させるべきだろう。

 

 

「いや全然。むしろ男として嬉しかったし今の話を聞いてお前がますます可愛く思えてきた。そもそもケッコンカッコカリしてるだろうが」

 

 

「ふぇっ!?」

 

 

「もういいぶっちゃける。お前のスキンシップは最高だ。ケッコンカッコカリしてから何度も襲いそうなのを我慢している。俺は無理矢理とか嫌なんでな」

 

 

「あ、あわあわわわ……あぅ」

 

 

 俯いてしまった彼女を優しく抱き締めると彼女がビクリと震える。

 

 

「I love whatever you are」

 

 

「……Whatever I am,will you love me?」

 

 

 彼女の耳元で囁くと彼女がそう返してきた。

 

 

「Isn't it natural?」

 

 

「I’m all yours.I’m crazy about you.」

 

 

「I know」

 

 

 彼女が落ち着くまでずっと抱き締めたままだった。

 

 

 

 

 

 

 医務室の扉を僅かに開け、中を覗く人影が4つ。

 

 

「うわぁー……」

 

 

「大胆ですわね……」

 

 

「いいね最高だよ金剛さん!でも私、英語分かんない」

 

 

「う、羨ましいです……」

 

 

「何て言ってるか榛名さんは分かるのかい?」

 

 

「どんなお前でも愛してるとかすごい甘いことを言ってます……」

 

 

「どさくさに紛れて告白してるじゃん提督」

 

 

「「「あっ」」」

 

 

「というかこのままだと榛名さんピンチ?」

 

 

「が、頑張ります!」

 

 

「ふふ、榛名さんも頑張ってね」

 

 

「でも今は2人の邪魔はしないようにしよう」

 

 

「はい」

 

 

「あっ、金剛さんがキスをねだってるわ!」

 

 

「えっ」

 

 

「おー、さすが。これはオータムクラウド先生にいいネタを提供出来るよ」

 

 

「ふああ……」

 

 

 中の様子を窺いながら4人の心は一つ。

 

 

((((爆発しろ!!!!))))

 

 

 

 

 

 




爆発しろ!

引き延ばしまくった金剛の回でした。そろそろシリアス成分の方がやってきます(まだ書けてませんが構想だけなら出来ています)。文章って意外と書けないものなんだなあと痛感。

さて、やはり正妻は糖分の塊でした(書いてると勝手に甘い話になる)。この作品の一番のメインヒロインは金剛のつもりなので。他も負けていませんが。

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