過去の親はどんなのだろうと……
きっと素晴らしい性格をしているんだろうなぁ………
そんな理想はどこへ行く?
続きをいっきまーす。
今まで聞いたことのない泣き声が耳をくすぐる。「チチチッ」という高い声域のなき声は今まで聞いた夜鬼の叫び声よりも何倍もニャ尋の心をおだやかにしてくれるものだった。
辺りからは聞いたことのない若い男女の声が響いている。「真尋さん! なんか急に売れっ子マジシャンのお決まりネタのように男の子が出てきやがりましたよ!?」とか一人の落ち着きのない少女がなまら大きな声で叫んでいた。
あまりのうるささにゆっくりと重い瞼を開いてみる。最初に見えたのはいつも帰ると見ていた見慣れた我が家のリビング。生まれた時からずっと過ごしてきた場所のひとつだ。
その中に黒いつやのある髪を持ち、男でも女ともいいにくい、中間くらいの顔つきの少年が一人。ニャルラトホテプ星人特有の邪心圧をもつ銀髪の美しい少女が一人。若干、近づいたら暑そうな熱気をもつ、まるで憎きクトュグア星人のような赤い髪の少女が一人。金髪のハスター星人が一人(断定)。そして、シャンタク鳥が一匹。
少しいつもの風景とは違う。というよりなぜこんなに人がいる?
全く理解が出来なかった。
「誰ですかあんた! どこから入って来たんですか!」
先程、騒がしくしていたと思われる少女が大きな声で怒鳴り散らした。この声量だと恐らく隣の家のニョグ吉くんにまで届いてそうだ。
なぜ、こいつらはここにいるのがさも当たり前のように怒鳴り散らしてくるのだろう? ここは確か僕の家だったはず……
ニャ尋はよく「内容量少ないだろ?」と先輩に罵倒される小さい脳みそでこの状況のことを考えだした。
おかしい……真面目な話不可解だ。さっきまで確か、学校で授業を受けていたはず…… ※記憶がちょっと飛んでいます。
こんな状況起こるはずがない……なぜだ。一体僕の身に何が起きたというんだ!!
「真尋さん……なんかこの子変なこといってますよ?」
「………大丈夫じゃない」
「なんでお前らは僕に振るんだ。そんなことぐらい分かってるよ。てか、どうせお前らの差し金だろ?」
「滅相もないです。私らそんなにいつもマシンガンのように伏線用意してるわけじゃないですよ!」
相変わらず、先程からこの少女はよく喋る。口にマイクでも仕込んでいるのではないだろうか?
そんな苛立ちをも感じてきた中……
『プルルルルルルルブルルルルルプュルルルルルブリュルルルルル』
物凄く不快極まりない携帯の着信音がなり出した。お母さんが決めた着信音だが、センスに問題があると思う。というより公衆の面前では絶対になってほしくない着信音である。
電話をかけてきた来たのは先輩のようだ。「第0ビオトープの守護神」とかいう表示をさせるのは先輩以外にありえない。というか、そろそろ先輩がどうやってニャ尋の携帯の表示をかえているのかが気になってきた。どうやってやっているのだろうか?
何か嫌な予感がするが、とりあえずこの着信音をならし続けるのには抵抗を覚えるため、通話のボタンを押した。
そして、携帯からなり始める先輩のやたらにいい声。
『あぁ、聞こえますかぁああああああああああああああああぁあああああああああああ! ニャ尋くぅうううううううううううううううううううううううううんんん!』
殴りたくなった。
その声は先程から喋りまくっている少女の声と同じくらい周りに響いていた。
これは何かとまずい気がする……
そう思ってるそばから、
「「「「ニャ尋ですとっ(だと)(そんな…)!」」」」
先程の方々が大きな叫び声をあげていた。
着信音かえようかなぁ………そう思う今日このごろ……