仮面ライダーアマゾンズwith暗殺教室Feat.Σ 作:カズミン
清司がアマゾンシグマとなって最初の実戦を行ってから数日後、雨雲が空を覆い、今にも大雨が降りだしそうな天気だった。
清司は、野座間製薬の施設の屋外で、一人の男と対峙していた。
その男の名は、鷹山仁。またの名をアマゾンアルファ。
アマゾン細胞の開発者であり、人間でありながら自らの身体にアマゾン細胞を投与し、後天的にアマゾンとなった男だ。
自らの身体にアマゾン細胞を投与した彼の目的はたった一つ。
全てのアマゾンを殺すこと。
清司と仁が対峙しているのか、それは清司が施設の屋上で雨雲の様子を伺っていた際に偶然、施設に侵入した仁の姿を見つけ、ジンの元へ駆けつけたからだった。
「ここで何をしているんですか?鷹山仁さん。ここは関係者以外立ち入り禁止ですよ。」
清司は対峙している仁に声を掛けた。
「俺はアマゾンを作った人間で、此処の元職員、立派な関係者だ。で、だ。
―――お前、アマゾンだな。しかも、実験体じゃなく俺と同類の後天的なアマゾンだ。」
「えぇ、そうですよ。だったらなんです?」
清司はアマゾンズドライバーVer.∑を取り出して装着した。
「ん?アマゾンは一匹残らず殺す。それが子供だろうとな。」
仁は手に持っていたアマゾンズドライバーVer.Αを装着した。
清司と仁はそれぞれドライバーのアクセラ―グリップを捻った。
≪Alpha≫
≪Sigma≫
「アマ...ゾン!」
清司の瞳が紫色に光った。
「アマゾン」
仁の瞳もまた緑色に光った。
清司と仁の身体から衝撃波が発せられた後、
清司は銀色の体に紫の瞳を持つアマゾンシグマ
仁は赤い体に緑の瞳を持つピラニアに似たアマゾン態、アマゾンアルファ
シグマは助走をつけてアルファ目掛けて飛び上がり、アルファもシグマ目掛けて走り出した。
シグマはアルファに向かって飛び膝蹴りをみまったが、アルファはそれを両手で受け止めると逆にすぐさま右手でシグマの右足を掴み、そのまま放り投げようとする。
しかしシグマは自由な左足でアルファの側頭部めがけて蹴りかかるが、アルファの空いていた左手で受け止められてしまった。
しかしシグマは自由な右手でアルファの顔面にパンチをお見舞いし、アルファがよろけて後ろに下がると共に、拘束が解かれてシグマは無事に着地すると、構えもせずに棒立ちしていた。
アルファは体勢を立て直して、シグマめがけて走り出そうとしたが、シグマが何の警戒もしていないことを不思議に思い、構えを解いた。
『流石ですね、鷹山さん。』
『ん?何がだ。』
アルファはシグマの言葉の意味が理解できず、胸にある傷跡をポリポリと搔いていた。
『この4年間、たった一人で実験体と戦い続けていたことはある、ということですよ。』
『あ~、なんだそうゆうことか。
・・・ㇵッ!別に自慢するようなことじゃないだろうよ、子供殺しなんてよ........。』
『子供・・・確かに実験体にとっては親、ということになりますね。
確かに子供殺しなんて、何の自慢にもなりません、無神経なことを言ってしまいました、申し訳ありません。』
『あ、いや。別に謝らなくていいけど。なんか調子狂うな。
てか、お前小か中学生だろ?お前さんみたいに大人びたガキ見るの初めてだわ。』
『まぁ、父の仕事の関係上お偉いさんの集まるパーティに出席してましたから、その影響で。』
『パーティね。ん?ってことは野座間のお偉いさんのボンボンか?』
『ボンボンって.....。えぇまぁ、。国際営業戦略本部の部長をしてます。』
『!?へぇ~、なるほどねぇ。・・・てことはつまり』
『えぇ、シグマプロジェクトを再開した橘雄吾、僕はその息子です。』
『へぇ、あいつのね。で、なんでアマゾンになった。』
『何年か前に、交通事故に遭いましてね。それから僕は植物状態になりました。それから父はシグマプロジェクトを再開させ、タンパク質の摂取を必要としない新型アマゾン細胞を開発し、僕に投与しました。そして、僕はアマゾンになった、ってことです。』
『なるほどな。』
『で、あなたは何の目的でここに来たんですか?』
『ん?あぁ、催促だよ。トラロックの。水澤本部長さんにな。』
『あぁ、なるほど。』
シグマはベルトに手をかけると、腰から外して、セイジの姿に戻った。
『なんのつもりだ。』
アルファは首をかしげてセイジを見つめていた。
「父からアマゾン関連の資料は見せてもらいました。本部長さんの息子さんのことやトラロックのことについてもね。
だから心配なんですよ。トラロックがちゃんと実行されるかどうか。
なのでどうぞお通りください。あ!用件が済んだら寄り道せずにちゃんと帰ってくださいね。」
『お、おぅ.....。』
アルファもしばらくセイジの顔を見つめた後、仁の姿に戻った。
「鷹山さんの方こそ、なぜ?」
「お前に投与されてんのは、前のシグマと同じ新型のアマゾン細胞なんだろ?だったろお前は今狩る必要はない。
悠と違って、人を襲う可能性はほぼないといっていいからな。
トラロックで実験体を全部狩れる保証もないし、今後の狩りに利用させてもらうとするさ。」
「なるほど。では、お気をつけて。」
清司はそういうと、施設の壁を駆け上がり、屋上に戻っていった。
「アマゾン態にならずに、あの身体能力か。敵対すると厄介そうだな。
けどまぁ、あいつは悠と違って、線引きができる感じだったし、最悪あいつに。。。」
仁は顎鬚を撫でながら、施設の中に入っていった。
蛍火のおかげで、アマゾンズ熱は下がるどころか、上昇し続けている。
よもや、アレが再び拝めるとはな。
昇がアレ手に入れて、アレになるフラグかな。