やはり俺達のスクールアイドル活動はまちがっている。 作:よぞら_alice
テストやらなんやらで忙しく更新ができませんでした。
これからは短い間隔で更新が出来ると思うのでよろしくお願いします!
それでは本編です!
ジリリリリリリリ…
「ん……あと1時間…」
部屋に鳴り響くけたたましい
始めはスルーしようとしたが流石に平日なのでそれを止めようとした。
スカッ。
俺は手を伸ばしたが、いつもの感覚で止められず空振る。
あ、そうかここ俺の家じゃないんだっけか。
そんな事をふと考えていると段々と意識がはっきりとしてくると、ここは高坂家で俺は今日から音ノ木坂学院の生徒なのだという事を思い出した。初日から遅刻をしていく訳にはいかない。なぜなら一流のぼっちとして初日からクラス内で目立つわけにはいかないのだ。
そんな訳で若干の気怠さを感じながらも布団から脱出した。
「眠ぃ…」
俺はボヤきながらなんとなく部屋をぐるりと見回した。俺の実家の部屋とは似つかない純和風の作りで床は畳張りだがその上にカーペットを敷いてあるので趣があるんだか無いんだか分からない状態になっている。
ベッドのある方とは逆の壁にかけられた紺色のブレザーに濃い青を基調とした青と赤のチェック柄が薄く入ったズボン。そして水色のネクタイ。
これから俺が通う音ノ木坂学院の男子制服である。
俺はそれに手を伸ばし、少し憂鬱な気分になりながらもだらだらと着替え始めた。
まぁ学校が変わったからといって俺がぼっちな事には変わりはないのでとりあえずは昼飯を食べるベストプレイスを探さないといけない。
そんな事を考えてるうちに着替えも終わったのでそのまま部屋を出る。
そして洗面所へ行き顔を洗ってから居間へと向かうとおばさんが朝食をテーブルに並べている最中だった。
「…おはようございます」
…少しどもってしまった。
「あら、おはよう。八幡くんは割と朝早いのね。悪いんだけど雪穂と穂乃果のこと起こしてきてくれない?」
まじですか。女子のこと起こしに行くとか俺にはハードル高すぎる。
…頼まれてしまったので行くしかないか。
「わかりました。起こしてくればいいんですね?」
「ええ。ただ穂乃果を起こすのは少し苦労するかもしれないわね」
苦笑いしながらそう言う。
ということは寝起きが悪いということだろうか。
まあ起こしに行ってみればわかるだろう。
とりあえず俺は階段を登り2階へとやってきた。たしか手前が雪穂で奥が高坂だったか。
とりあえず雪穂の方から行ってみるか。
寝ているとはいえ勝手に女子の部屋に入るのは気が引けるのでコンコンとドアをノックして外から話しかける。
「おい、起きてるか?」
するとすぐ返事が帰ってきた。
「起きてますよ。私は大丈夫なんでお姉ちゃんを起こしてあげてください。
多分起きるまで時間かかると思うので」
すぐ返事が返ってきたあたり大丈夫なんだろう。が、さっきから話を聞く限り高坂を起こすのは大変そうだな。
高坂の部屋の前に立ち、さっきと同じようにドアをノックした。
「高坂、起きてるか?」
「…」
「おい、高坂?」
「…」
おいおいマジかよ。起きてないし声掛けても起きないって事は俺が起こさなきゃいけないって事だよな?
…部屋の主が寝てる上に相手は女子だ。
これって勝手に入っていいもんなのか?
いやマズイだろ。
1人悶々としていたがこのまま此処にいる訳にもいかない。なので決死の覚悟で部屋に入る。
「失礼しまーす…」
部屋はオレンジ色で統一されており、いかにも女子の部屋。という感じではないが女子らしさが所々感じられる雰囲気になっていた。
まあそんな事はどうでもいい。
その部屋の右奥にあるベッドの上で寝ている高坂穂乃果。
こいつを起こす事が現在の俺のミッションである。
が、寝顔があまりにも間抜けすぎて緊張していたこっちが馬鹿らしくなってきた。
とっとと起こしてしまおう。
「おい、高坂起きろ。朝だぞ」
とりあえず肩を掴んで揺らしてみる。
すると高坂は目を薄らと開けてこちらを見た。どうやら起きた様だが寝ぼけているらしい。
段々と意識が覚醒してきたのかその顔は眠いという感じから驚きへと変わっていった。
「な、なんで比企谷君がここに居るの?びっくりしたよ!」
半分叫びながら急に起き上がる高坂。
俺が此処にいることがそんなに驚きますかそうですか。
俺じゃなかったら一週間くらい引きこもってたぞ。
「そんな驚くな。おばさんに言われてお前を起こしに来ただけだ」
「へ? なーんだそういう事だったんだねー。…って言うか今何時?」
「8時10分」
「えーっ!!まずいよ遅刻だよーっ!
なんで比企谷くんはそんなに余裕なの!?」
「俺は結構前に起きてたしもう着替えも終わってるからな」
「え、本当だ!穂乃果も早く着替えなきゃ!急ぐから先に下に行ってて!」
「お、おう…」
さっきまで寝てたってのに起きると急に騒がしくなるんだなあいつは。
とりあえず部屋から出て階段を降り、居間にいたおばさんに報告をする。
「2人とも起こしてきましたよ。雪穂の方はもう起きてたみたいですけど」
「あらそう?ありがとね比企谷くん
朝ご飯出来てるから食べちゃってね」
「はい」
とりあえずミッションコンプリート。
朝ご飯を食べて学校にいくとするか。
「…いただきます」
そう言えば雪ノ下、由比ヶ浜と一緒に行く約束してたのを忘れてた。
雪ノ下にズタボロにされる所だったな。主に精神的に。
くだらない事を考えているとバタバタと騒がしく階段を降りてくる音がした。
そして居間の扉が勢いよく開け放たれた。
「おかーさーん!朝ごはんは!?」
「もう出来てるわよ!早く食べちゃいなさい。遅刻するわよ!」
「はーい」
やっと静かになった高坂はテーブルの前に座り朝食を食べ始めた。
朝からテンションの高い奴だな。
それに対応するおばさんも大変だなと思いつつ黙々と食事を続ける。
別に話しかけられるのが面倒くさいとか思ってないぞ?ハチマンウソツカナイ。
「そうだ!比企谷くん!一緒に学校行こうよ!」
唐突に喋り出す高坂。
だがあいにく今日は先約が居るので丁重にお断りしておこう。
「あー、今日は部活仲間と一緒行くことになってんだ。一応初登校だしな。悪い。」
「そっかぁー、残念」
俺がそう断ると高坂は残念そうな顔をしてシュンとしてしまった。
このままだと俺が悪者になってしまうので一応フォローを入れておくことにする。
「まあ、なんだ。今日は無理だけど明日からなら一緒に行ってやらんこともない」
「ほんと!?やったー!」
食いつき早いなおい。まあいい。
そんな会話をしていると雪ノ下達との約束の時間が刻一刻と迫っているので、朝食も食べ終わったことだしそろそろ家を出ることにする。
「それじゃ俺はもう行くわ」
「うん!学校でまた会おうねー!」
そんな高坂の声を尻目に俺は食器を片付け玄関へと向かい靴を履いた。
まあ反応はないだろうが一応言っておくか。
「…行ってきます」
すると居間の方からおばさんが出てきて
「行ってらっしゃい」
と手を振りながら言ってくれた。
家族以外の人にその言葉を言われたのは初めてだったので驚いてしまった。
が、約束の時間まで時間があまり無かったので少しだけ振り返って手を振り返し、集合場所まで急ぐことにした。
読んでいただきありがとうございました!
これからは短い間隔で更新していくのでこれからもよろしくお願いします!