「助けて!」
誰の声が聞こえる。
「どうした?大丈夫か?」
ルーフェンは玄関へ向かった。
外には服が擦りきれ、顔にはキズのある少女が立っていた。クモが少女を襲おうとしている。
「今開けるぞ!よし!入れ!」
真っ黒い雲が空を覆いつくし、嵐は続いていた。
「ありがとう!」
ルーフェンは少女を中に入れ、とびかかってきたクモを殴り返し、ドアを閉めた。
「助かった・・・ありがとう!」
「うん。ところで何があったんだ?」
「えっと、私、近くの村からきたんです。」
二人はチェストに腰かけた。
「村で何かあったのか?」
「うん、その村は『エルビス』って言うんだけど、昔、争いが絶えない村だったの。それで、村では動物を大事にする習慣があった。だから私達はぶたさんをまつるようになった。地獄では、唯一の良い鬼としているの。まつるようになったら、争いがなくなっていった。」
「なら、今日かは知らないけど、何がおきたんだ?」
ルーフェンは聞いた。
「前までは、捧げ物をしていたから、平和だったの。でも1週間位前、なにをしても怒るようになった。
ゾンビの襲撃。洪水。今日みたいな嵐。そしてクモの襲撃も。
だから私達は村を捨ててバラバラになることにした。」
「そうだったのか。かわいそうにな。それで、家族とも離れたのか?」
「うん。悲しかった。
でも、君が助けてくれてうれしかった。」
ルーフェンは村を襲ったな者を許さないと決めた。
ふと外を見ると、嵐はおさまってきて、クモの声もしなくなった。
「あ、おれはルーフェン。よろしくな。」
「わたしはエリス。よろしくね。」
「つかれてるだろう。この中にパンとかがあるからそれを食べてベッド入って少し休んでて。俺はちょっとそとにいるから。」
「わかった。ありがとう!」
ルーフェンは外に出て、草の上に寝転び、雲を見つめた。
遠くで気ままな動物たちが鳴いている。それをボーっとしながらルーフェンは聞いていた。
(とにかく、村の人を助けなければならない。エリスにも協力してもらって、その悪者を必ずたおすんだ!)
彼は心の中で決心した。
かならず、村を助けると。
夕方、エリスも起きて、二人は二人で暮らすことにしたので、2階を作ることにした。
二人は木材を取りにいった。
「あっちの方には雪があるよ、ルーフェン!」
「ホントか?骨も持っているし、オオカミもいるかもしれないな。行ってみよう!」
「うん!」
二人は樫の木を取るのを中断し、雪のある方へと足を運んだ。
雪原に来てから、少しオオカミをさがしたが、見当たるのは松の木だけ。
二人はあちこちを探したが、オオカミはいない。
「見当たるのは松だけか・・・もどろう。」
「うん。」
二人が戻ろうとしたとき、エリスは何か動いたのを見た。
「今何かが動いたわ!」
「え!もしかしてオオカミ!?行こう!」
それはオオカミだった。ルーフェンが出した骨にオオカミが反応して、骨を与えると甘えた目で二人を見た。
「よし、お前、ついてこいよ!家はあっちだ!」
「ワン!」
オオカミは二人のあとを着いていった。
家についた2人は、村を救い出す方法と、オオカミの名前を考えた。
オオカミの名前は、ウェルに決まりました。
「村を救うのはいいんだが、村の状況をしりたいんだ。」
「わかったわ。なら明日村に向けて出発しましょ。いい?」
「わかった。今日は明日にそなえよう!」
「ワンッ!」
2人と1匹は夕食を済ませ、眠りについた。
翌日の朝。
「よし!今日から村に向けて出発だ!」
「オー!」
「ワンワン!」
ルーフェン、エリス、ウェルは村に向けて出発したのだ。
第4話、村の少女と悲劇。
エルビスという村から来た少女エリス。
平和だった村は、ぶたをまつっていたからである。
しかし最近、何をしても怒るように。
それで村を捨て、バラバラになった人達。
ルーフェンは、その悪者を倒すべく、村を救い出すため立ち上がった!
これには何の訳があるのか?あの『何か』が言っていたことと何かかんけいがあるのか?
次回、『崩壊した村』をおたのしみに!
2013年6月27日(木)
Sarzi