この先全然決まってねえ!!!
という状況です。なので、第二章の投稿は少し遅くなりそうです。すみません。
第一章、これにて完結!
……って前も言ってたんですね、完璧に忘れてました。
紅魔の異変から三日。幻想の郷から帰還した咏夢は、とても懐かしく思える村を見渡して心から安堵した。
詠唱院の戸を開けると、勢いよく抱きついてくる人。耳元で清らかな響きの声がする。
「お帰り、咏夢!大丈夫だった!?」
「藍姉!大丈夫!無事では、無かったけど……」
「えっ……何があったの?」
瞳を曇らせる藍姉の肩を押して、咏夢は居間へと上がって、幻想郷での事の顛末を語って聞かせた。
――――――
(結局、寝ちゃったなぁ……咏夢ちゃん)
あどけない寝顔を思いだし、クスリと微笑む藍姉。
幻想郷での五日間は、かなり壮絶な事になっていたらしいし疲れが出たのだろう。尚も笑みを浮かべながら、少女はそっと肩にかかった髪を払う。首もとでキラリと月明かりが反射して、白い布地のリボンを照らし出す。
途端、藍姉の青い瞳が曇り、冷や汗が滲む。藍姉は、落ち着かせるように鏡をじっと見つめると、首の後ろに手を回して、するりと軽く引っ張る。
「…………っ」
解けたリボンは夜風に舞い、畳に落ちる。
突如体を吹き荒れる力に耐えきれず姿見に手を添え、目線を上げる。昔から自分の姿を見ると、畏怖を覚える事がある。
足首の丈まである銀髪が、突然あの日の色に染まるのを恐れているからだろうか。震える息を整えて、両手を組み合わせる。
空気は澄み渡り、純粋な冷気を伝えていく。歌うように流れるように、その少女は祈りを捧げる。
その言葉に込められた意味を知るのは、幻想の神々。
――――――
「ああぁ……疲、れた。」
ごちゃごちゃした森小屋――正確には家だが――の中で、ソファに倒れ込むのは魔理沙。結局、紅魔館の修復まで付き合わされ、疲労困憊なのだ。
足をバタバタさせるのにも飽きて、もういっそ今日は寝てしまおうかと思った所で、ふと考えた。
(霊夢のとこ、最近行けてねーな……いや、でもな……)
いつもの彼女なら、こんな夜遅くでも、何も迷わずに飛んでいって、ついでに泊まり込んでいただろう。
しかし、魔理沙の脳裏には、ある紫の言葉があった。
『咏夢の事なんだけれど……他の人には、極力伝えないでほしいの。特に……霊夢には、絶対に。』
『それ自体は構わないけれど……どうしてかしら?』
レミリアの問いに、紫は答えなかった。が、その必死な様子に何か感じ取ったのか、微笑とともに了承。まぁ魔理沙としても断る理由は無いのだが、彼女の勘は鋭いの域を超えている。隠し事の出来ない仲と言えば聞こえは良いが、要するに今魔理沙は、霊夢に会いにいけないというわけだ。
「ま、大人しく寝るか……」
一人呟いた魔理沙は、帽子とエプロンを脱ぎ捨てると勢いよくベッドに飛び込んだ。年相応の穏やかな寝息が聞こえてくるに、数分もかからなかった。
ありがとうございました!
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