どうも、織斑一夏です。
あれから千冬姉に連行されて今は、千冬姉の部屋に行き正座させられています。
俺の眼の前に千冬姉が椅子に腰を掛けた
「さて一夏、どうして更識楯無がお前の部屋にいたのかお前の口から説明を願おうじゃないか」
断る!と言いたい
「ちなみに拒否権は無いぞ!拒否しても構わんが後でどうなるか分かっているよな」
お願いの領域を超えて命令と脅迫になってますよお姉ちゃん!!後で何されるの!体の震えが止まらないよ!!
「は、はい」
何故か分からないけど体が震えているから、はいと答えておこう。いいえと答えると何をされるか解ったもんじゃないからな
「じゃあ、織斑どうしてお前の部屋に更識楯無があのような姿でいたのか聞かせてもらおうか」
「はい。実は、箒と俺の部屋に帰ってくると生徒会長が居ました。箒に訊いて貰えばわかると思います。」
「分かった。では、後で篠ノ之に訊くとしよう。しかし私は、お前の口から直接聴きたいんだが・・・・」
「はい。箒と部屋に帰ると裸エプロン姿の先輩が居ました」
「・・・・一夏。どうやら私は、日ごろの疲れが溜まっていたようだ。もう一度言ってくれ」
「箒と部屋に帰ると裸エプロン姿の先輩が居ました」
「・・・馬鹿者が!!!!」
ヒッ!
「姉をからかうのも大概にしておけ!あいつは今、スクール水着姿だっただろうが!!」
「その後に着替えて貰ったんです。そしたら、何故かスクール水着に着替えたんです!!箒にも訊いてみてください!絶対に裸エプロン姿を見たと言ってくれます」
「・・・分かった後で訊いておこう。しかし織斑、さっきあいつの話を聴いていたら面白いことを聴いたんだが」
何やら嫌な予感がするな
「何でしょう」
「お前、更識と同室と聞いたんだが?」
「ははははは」
笑いしか来ないよ。こっちは巻き込まれただけなのに何やら叱られそうな雰囲気がプンプンしてますから。
「お前の部屋に更識が同室とはどういう事だ?私は、そんな事を許可した覚えは全くないのだが?」
「本当ですか?」
「本当だ」
「生徒会長権限でこうなったので、てっきり先生に相談を持ちかけてこうなっているのかと思いました」
「男女が同室を推奨する教師が何処にいる!」
「あれ?でも入学当初の時に箒と同室でしたよ」
「馬鹿者!あの時に言ったであろう。部屋の都合がつけられなかったからであって本来は男女同室では無い!!」
「言われてみればそんな事を言っていたような気がする」
「だから何故、お前があいつと同室となっているのか聞いておこうと思ってな」
「朝起きたら生徒会長が俺の部屋で寝てました。理由を聞くと今日から俺と同室という事を知らせる為に俺の部屋で待ってたそうです」
「そうか、事情は分かった。しかし、何故すぐに連絡してこなかったのだ」
千冬姉の反応が怖かったからとは言えない
「もしかして、私が原因なのか?」
ギクッ
「その様子を見る限りビンゴの様だな」
「ナンデワカッタンデショウカ」
「何年お前と過ごしてきていると思っているんだ」
「なるほど」
「しかし、なぜ私が原因なんだ?」
「いや、それがその・・・・」
言えない。絶対に言えない千冬姉が怖かったからなんて言えるわけがない
「そうか。私はそんなに怖いように思われていたのか。私は、理由もなく怒らんよ」
千冬姉は、何故かがっかりした様子だ
「何故思っていることが分かったんでしょうかお姉さま」
「言ったであろう。伊達に何年もお前の姉をしてはいない。お前の顔を見ると何を考えているか手に取るように解る。お前には、もう少し信用してほしかった」
何処か寂しそうにする千冬姉を見ていたが、いつの間にか抱きしめていた
「何をする」
「千冬姉ごめん」
俺は千冬姉を傷つけた。たった一人の血の繋がった姉を守ると決心し、守りたいと思っている大切な人を傷つけてしまった。体に見えなくても千冬姉の心を傷つけた。
「気にするな。お前では、どうしようもない。普段からお前に厳しく当たっていたのだ。お前に怖がられても仕方ない」
気にするな。この言葉が俺の心にとても響く。千冬姉はいつも俺を見守ってくれた。俺に厳しいのは俺のために厳しくしてくれている。俺がどうでもよかったら、両親が俺と千冬姉を捨てた時に俺を見限ればよかった。わざわざ第一回IS世界大会(モンド・グロッソ)の俺が誘拐された時に知らないふりをすれば良かったなのに大会を棄権して救出するわけがない!少し考えたら分かる事なのに俺は、自分のことしか考えなかった。俺は、今日ほど自分を殺したいと思った事はないだろう。何故、俺は千冬姉に相談しなかったんだ!相談する機会はいくらでもあったはずだ!!朝のSHR後、昼休み、放課後いくらでも相談する機会は作れたはずだ!でも俺は、そうしなかった。出来たはずなのにそうしなかった。その結果、大切な人を傷付けた。許せない許せない許せない許せない許せない
『『一夏!!!!』』
千冬姉に呼ばれ俺は我に返った。千冬姉から離れ、左腕から血が出ており右手にいつの間にかカッターナイフを握っていた。どうやらいつの間にか千冬姉から離れ、自分の左腕を切ったようだ
「馬鹿者!!」
バチン!!
千冬姉にビンタされた。でも、こんな痛みは千冬姉の心を傷付けた重みに比べると大したことはない。
「自分の体を大切にしろ!」
「・・・・ごめん。それは、約束できない」
「何!!」
「俺は、千冬姉を傷付けた。守りたいと思った大切な人を傷付けた。俺は、この傷に誓う。もう二度と千冬姉を傷付けない!傷付けさせない!!何人たりとも傷付けさせない!例え世界の全てを敵に回しても俺は千冬姉を守る!!!」
「一夏・・・・」
「俺には、大切な人がたくさんいる。春花やシャル、ラウラや箒、セシリアや鈴、IS学園の皆、束さん。そして、千冬姉!あんたも入っている!!大切なものを守るために俺は戦う。例え命を失うことになったとしても大切なものを守れない命なんて俺はいらない!」
バチン!!
乾いた音が部屋に響き、再び千冬姉のビンタが俺の顔に炸裂した
「命を粗末にするな!頼むからお前は生きてくれ!!お前のいない世界に私はどう生きればいいんだ!!!」
また千冬姉を泣かしちゃったな。俺って、最悪だな。でも、
「俺の決意は変わらない!!大切な人を守れない命なんて俺はいらない!!!」
「一夏」
「だからさ、千冬姉。そんな事を言わないでくれ!」
「分かったからまずは、腕の止血をしよう」
「そうだね。それと、ごめん千冬姉」
「分かったから」
俺はその後、止血をしていつも通りの補習を行った(おこなった)。
すみません更識楯無を間違えて布仏楯無としてしまいました。御免なさい