IS~舞い降りる黒き自由の翼~   作:zeke

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VS 楯無生徒会長

一夏SIDE

 

千冬姉の怒りのアイアンクローを食らい数分間動けなかった生徒会長も今ではすっかり動けるようになり一緒に第4アリーナに来ている。

 

「生徒会長!俺が勝ったら本当に生徒会を抜けさせてくれるんですよね?」

 

確認しておく必要がある。後で、そんな約束してないわよとか言われたらシャレにならない。今でも毎晩千冬姉と二人っきりの補習を受けているのにこれ以上面倒事は抱え込みたくない。これ以上面倒事を抱え込むと俺の睡眠時間がほぼ無くなってしまう。それだけは何としても避けたい。

 

「ええ、そうよ」

 

「それじゃあ、さっきの会話を録音しておいても問題ないですよね」

 

実は、証拠と成るように密かにギャラハットに録音させておいたのだ

 

「ええいいわよ。それにしても用意がいいわね」

 

「まあ、相手があなたですから」

 

「酷いわ~。何もした覚えがないのに」

 

どの口が言ってんだか。俺の部屋に勝手に同室になったあげく、勝手に生徒会に入れて酷いと言いたいのはこっちなのに

 

「まあ、いいわ。これでとっとと決着を付けるから」

 

生徒会長はそう言うとISを展開する。ランスを持ち、彼女の左右に浮いているものから水が放出され彼女を守るようになっている。彼女はアリーナの中央に移動したので俺もギャラハットを展開し、アリーナ中央に移動する。アリーナの中央に着いた俺は地面に降り立つ。

「5」

 

「4」

 

「3」

 

「2」

 

「1」

 

「始めろ」

 

千冬姉が監督として来ているため千冬姉の合図とともに生徒会長との戦いは開始された。

 

俺は両手に持っている高エネルギービームライフルを捨て無手となる

 

「あら、何?戦ってもないのに降参かしら?」

 

「いいや違う。俺はこの戦いで攻撃武装を一切使用しない」

 

俺の発言に驚く生徒会長と見守りとして来てくれている布仏先輩。少しして生徒会長が口を開く

 

「織斑君お姉さんの事をなめているのかしら?お姉さんこう見えても結構強いよ?」

 

「そうですよ織斑君。彼女は仕事はあれですがISの腕は確かです。自他ともに認めるIS学園最強なんですよ!」

 

「心配してくれてありがとうございます布仏先輩。ですが、俺はこの戦いで一切の攻撃武装を使用しません」

 

「ふーん。そう、分かったわ。それじゃあ後悔しなさい!お姉さんをなめたことを!」

 

生徒会長はそういうと空中からランスを持ち突撃してきた。俺はそれをすぐ横に避けて回し蹴りを生徒会長に喰らわす。だが、俺の回し蹴りは生徒会長に届かず彼女の周りに浮いているパーツから出る水によって防がれた。

 

「ふふふ、お姉さん少し焦っちゃったな」

 

「くそ!それがISを守っているのか!!」

 

「ええそうよ。私のISはこのアクア・クリスタルによって守られているの。他のISに比べて私のISは装甲が薄いわ。その代わり、それを補うためにこのアクア・クリスタルがあるのよ」

 

そうか。ならば、それを破壊すれば攻撃は普通のISよりも食らうという事か!

 

生徒会長は水を螺旋状に纏ったランスで俺に突いてくる。2度、3度、4度連続で突きを放ち俺はそれを左右に回避する。

 

「逃げているだけでは私は倒せないわよ」

 

成程。それじゃあ反撃開始と行きますか!俺は再び水を纏ったランスで突いてくる生徒会長の攻撃を左の真横に躱し、

 

「はああああああああああ!!」

 

生徒会長の左右に浮いているアクア・クリスタルの左に浮いているアクア・クリスタルを古式空手で全力でぶん殴った。一発ではない10回以上殴った。アクア・リン

グは、ひびが入りパリンという音とともに砕けた。

 

「えっ!うそ!!アクア・リングを砕くなんて普通じゃないわ!あなたのパンチどれだけ威力高いのよ!!」

 

「ISは、本来パワードスーツとして開発されたんだ。力が上がるのも当然だ」

 

「それでもアクア・クリスタルが壊れるなんて普通じゃないわ!」

 

「なら、普通じゃないことが起こったんだろう」

 

俺は、そういうと再び拳を握り生徒会長の方に走って行った。生徒会長は再び水を纏ったランスを構えて攻撃をしてくる。今回の突きは、やけに素早く連続で突いてくる。俺は再びランスを左側に躱し会長めがけてジークンドーと古式空手を仕掛ける。

 

「これで終わりだ!」

 

攻撃が確実に入ったかのように思われたが水のベールによって攻撃は防がれた。

 

「くそっ!もう一つあったんだった!!」

 

「ふふ、危ない危ない。アクア・クリスタルがなければかなりシールドエネルギーを持っていかれたわ。でも、もう2度と懐に入らせないけどね」

 

生徒会長はそういうと俺から距離を取った。

 

「ねえ、少し暑くない?」

 

「何を言っていr《ダーン》」

 

俺がしゃべり終える瞬間に爆発が起きた。

 

「ふふ、残念だったわね。ゲーム終了よ」

 

「何時ゲームが終わったんだよ」

 

「な、何で!爆発に巻き込まれたんじゃなかったの!?」

 

「危ない、危ない。あの時イグニッションブーストを発動しなかったら爆発に巻き込まれていた」

 

「くっ!だが、次はどうかな?」

 

生徒会長は再び水を纏ったランスを構え突進してきた。

 

「当たらねえよ!」

 

俺は先輩が突いて来るランスを捕まえた。

 

「掛かったわね」

 

「?」

 

先輩は、そう言うと

 

ガガガガガガガ

 

4門のガトリングが火を噴いた。

 

「危ねえ!」

 

俺は腕のビームシールドを展開し、ガトリングを防ぐ

 

「な!これでも駄目なの!?なら!」

 

先輩のISが不意に止まった。何故止まったんだ?分からない

 

「これで最後よ!」

 

先輩はそう言うとランスを捨て猛ダッシュで俺に近づき俺の両腕を掴んで俺を拘束した。

 

「何をするんだ!」

 

「ふふ、じきに分かるわ」

 

俺は、ハイパーセンサーを見ると異様に湿度が上がっていた。

 

「まさか!」

 

「もう遅いわ」

 

先輩はそう言った次の瞬間に爆発が起こった。俺はビームシールドを展開しながら先輩が両腕を掴んだままイグニッションブーストでアリーナの壁に突撃した。

 

「グッ」

 

先輩はアリーナの壁に激突したがまだ動いているためシールドエネルギーは残っている。俺は、そのまま先輩に古式空手で突きを何発も突く。狙うは、アクア・クリスタル。アクア・クリスタルは俺の突きによって割れ、先輩を包んでいた水のベールが消える。俺は、そのまま突きを先輩に食らわした。先輩のシールドエネルギーがゼロになり、先輩は壁から落ちていきISが消え先輩は倒れる。が、再び先輩は立ち上がった。

 

「私は負けられない!更識家当主として負けられない!!対暗部用暗部として襲名したからには、私に負けは認められないの!!!」

 

先輩は再びISを展開しようとする。

 

「それにあなたの意思は、あるの?」

 

  ◇               ◇               ◇

 

楯無SIDE

 

「それにあなたの意思は、あるの?」

 

そう彼が訊いてきた。

 

私の意思?幼いころより対暗部用として育てられてきたのに私の意思?私の意思など必要なのだろうか?対暗部用暗部の更識家の当主である事こそが私の存在理由なのにその存在理由に意思など必要なのだろうか?対暗部用暗部の当主になるべくして育てられた私が、対暗部用暗部更識家の当主である事が当たり前であり、普通なのだ。それに意思なんてあるはずがない

 

「私の意思なんてあるはずがない!」

 

 

 ○                 ○               ○

一夏SIDE

 

「私の意思なんてあるはずがない!」

 

彼女はそう言った。

 

そうか。彼女もまたアンドリュウと同じく運命に翻弄された人なんだ。そうか、やっぱりこの世界を変えなきゃいけない。もう、運命に翻弄される人がいないようにするために変えなきゃいけないんだ……でも、取りあえず

 

「俺が守るからお休み」

 

俺はそういうとギャラハットを納め先輩の首に手刀をあて意識を刈り取る。

 

「な、何を」

 

先輩が言い終わらぬうちに先輩は意識を手放し俺の胸に倒れ込む。

 

「勝者 織斑一夏」

 

千冬姉の宣言で先輩との戦いは終わる。千冬姉の宣言が終わると同時に俺は生徒会長を両手に抱きかかえ布仏先輩の所に行った。

 

「彼女、色々と疲れているみたいですね」

 

「ええ、学校の事とかお家事などで色々と疲れているみたいです」

 

「そうですか。はい」

 

俺はそう言うと生徒会長を布仏先輩に渡した。

 

「まさか、彼女が負けるとは思ってもみませんでした」

 

「かなり強かったですよ」

 

「ですがその割にはあまりシールドエネルギーが削られておりませんね」

 

実は、シールドエネルギーはあまり削られていないのだ。ランスを掴んだ時にちょこっとだけ削れたぐらいで爆発の時も直前でイグニッションブーストで避けたりしたのでシールドエネルギーは、削られていないのである。

 

「それでも、ですよ」

 

「上には、上がいるということですね。それでは」

 

布仏先輩が生徒会長の腕を肩にかけ重そうに運ぼうとしたので思わず

 

「運びましょうか?」

 

といってしまった。

 

「大丈夫です。気にしないで下さい」

 

「……分かりました。それじゃあ」

 

俺はそう言って二人を背にしてアリーナ会場を出ようとした。しかし、途中で千冬姉に呼び止められた。

 

「織斑・・・まあ、その、よくやった。正直予想外の展開ではあった」

 

久しぶりに千冬姉に褒められた。すんごく嬉しい。後で弾にメールして自慢しよっと。

 

「これからも頑張れよ」

 

「ああ、頑張るさ。もう、守られるだけの立場じゃない!これからも大好きな人を守るために頑張るさ。もちろん千冬姉もその中に入ってるさ」

 

「ふ、ひよっこだと思っていたお前が此処まで頼もしく頼りがいのある男になるとは思ってもみなかった」

 

「俺は、これからも頑張るさ。愛する家族を守るために、大好きな人達を守るために」

 

「一夏……//」

 

俺は、そう言い残してその場を去った。何故か最後に千冬姉が俺の名前を呼んで顔が赤くなっていた。

 

俺は、部屋に帰り弾にメールした

 

〖弾〗

 

〖どうした一夏?暫く音信不通だったけど〗

 

〖少し修行してきた〗

 

〖そうか、そうか。でどんな修行だ?〗

 

〖聴かない方がいいと思うぞ。最後まで聴いたシャルが謝って来たから〗

 

〖そうか、知らぬが仏とも言うしな。聴かないでおこう。それで何の用だ?一体どうしたんだ〗

 

〖今日千冬姉に褒められた〗

 

〖…シスコン、シスコン(笑)〗

 

〖お前に言われたくないわ〗

 

〖何だと俺はシスコンじゃないぞ!!〗

 

〖それじゃあ、蘭ちゃんにお前が知らない男が彼氏になったらどうする?〗

 

〖取りあえずそいつを潰す〗

 

〖典型的なシスコンじゃねえか!!〗

 

〖失礼な!俺は、ちょっとだけ他の奴より妹を可愛がっているだけだ!!〗

 

〖だからと言って妹の彼氏を潰すか普通〗

 

〖当たり前だ!可愛い妹をどこぞの馬の骨か分からん奴に渡すわけないだろう〗

 

〖普通世間一般では、そういうのをシスコンって言うんだよ〗

 

〖まあ、何だ良かったじゃねえか。お姉さんに褒められてよ、シスコン野郎。じゃあな〗

 

ここで弾とのメールが終了した。まあ何だ、取りあえず今度あいつに会ったら一発ぶん殴っとくか

 




IS学園に体育館ってありましたか?すみません誰か教えて下さい。
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