翌日
春花はIS操縦の授業を受けていた。本来ならば春花は、日本代表なので専用機持ちと成るのだが、春花には専用機が届いていなかった。どうやら、配送中に事故が起きて配送が遅れているらしい。
なので今は、アリーナで量産機で授業を受けていた。
しかし、春花にはさほど重要ではなかった。なぜなら春花は、運転試験でS評価を受けていたからである。
「では、歩行と少しの上昇を行って下さい」
教師に指示を受け春花は返事をする。
「は~い。分かりました」
春花は歩行と上昇を手際よくした。
「流石ですね織斑さん。まるで慣れているかの様な素晴らしい動きでした。とても数回目だとは思えません」
教師は春花の操作技術の高さに賛辞を送り、春花はいつものテレビのように
「お褒めに預かり光栄です先生」
そう言って春花は次の人に量産機を回した。
4限の授業が終わって昼休み、春花は織斑一夏の教室に来ていた。
「一夏!一緒に昼ご飯食べよう!! 」
「よし、屋上で食べるとするか」
二人が屋上に移動しようとした時、セシリアが一夏の前に立ちはだかった。
「ちょっと一夏さんお時間宜しくて?? 」
「おう、どうしたセシリア? 」
「いえ、どうして春花さんがここにいらっしゃるのか教えていただきたくて」
「おう。それなら「待って一夏。私から説明する」」
「セシリア先輩の疑問だけど,一夏に聞くよりも、私に聞いた方が速くて正確じゃない? 」
「それもそうだな。春花、説明を頼む」
「OK!昨日一夏と一緒に昼ご飯を食べる約束をしたんだよね」
「(これは不味いですわ!春花さんは、シャルロットさんやラウラさん、鈴さんや箒さんより注意するべき相手ですわ!こうなったら)私もご一緒してもよろしくて?」
「と言っているがどうする?お前に合わせたんだからお前が決めてくれ」
「別にやましい話じゃないし着いてきても大丈夫だよ」
そういうと春花、セシリア、一夏達は屋上に向かった。
屋上のドアを開けて屋上についた3人に気持ちの良い風が吹く。
「ふう、風が気持ちいいな」
「そうだね気持ちいいね」
「気温も丁度いいくらいの快適な温度ですわね」
「そんなことよりもお腹が空いた! 」
「それじゃあ、飯にすっか? 」
「賛成」
そういうと春花は鞄の中から弁当箱を取り出した。弁当箱を春花が開けるとそこには、金平牛蒡にほうれん草のお浸しと豚の生姜焼きとから揚げ、そして茸ご飯が入っていた。
「ほう!すっげえ美味そうじゃん。春花が作ったのか? 」
「うん。一夏程上手くは無いけど、モデルとして活躍中にご飯は自分で作っていたんだ!」
「くっ、私も作ってくれば良かったですわ」
「一夏のお弁当は?」
「ああ。俺の弁当ならここにあるぞ」
そういうと一夏は持っていた弁当箱を開る。そこにはエビフライ、ミニハンバーグ二個、卵焼二個、アスパラのベーコン巻、そしてチャーハンといった料理が詰め込まれていた。
「一夏のチャーハンすごく美味しそう。ちょっと頂戴代わりに私の茸ご飯をあげるから」
「はい。チャーハン」
「ありがとう一夏。約束通り茸ご飯。結構それ自信作なんだよ」
「ウ~~~ン!美味しい。お前何時からそんなに料理出来るようになったんだ?」
「モデル活動中は自炊してたし、カロリー計算もきちんとしてたからね」
「一夏さん一夏さん。私のパンも食べてみて下さいまし!このパンは、私のお気に入りのパン屋のパンですのよ! 」
「ああ、じゃあ貰うよセシリア」
一夏はセシリアからパンを受け取ると口の中に入れる。
「あっ、美味いよ、すごく美味い」
「でしょでしょ?何たってこの私、セシリア・オルコットお気に入り店舗ベスト5に入るパン屋のパンですの! 」
「(味覚はおかしくないのに何であんなにも料理は壊滅的なんだろう?もしかして)なあ、セシリア」
「どうかしましたの一夏さん? 」
「去年作ってくれたサンドウィッチがあっただろ?あれを作っている最中に味見をしたか? 」
「いえ、しておりませんが? 」
「(ああ なるほどね!)セシリア今度料理する時に味見をしながら料理をしてみたら?味見をしながら料理を作るのは基本中の基本だぞ! 」
「分かりましたわ一夏さん。今度味見をしてみますわ!! 」
一夏はこれでセシリアのポイズンクッキングが二度と食わなくなることを心の底から切に願った。
昼食後、一夏は空を見上げていた。
「眠いな」
「眠いねお兄ちゃん」
そういうと春花は一夏の胡坐に寝っ転がった。
「何をやっているんだよ」
そう言いながらも一夏は春花の頭を撫でている。
「(何と羨ましい)何をやってますの春花さん!その様な格好で睡眠をとられるなど淑女の風上にも置けませんわ!はしたない」
セシリアはそういうが春花はzzzzzZZZZと言う効果音が出そうなくらい爆睡中だった。
「え!もう寝てしまわれたのですか? 」
「あらら、こうなったら暫くは、起きないだろうな」
一夏の指摘通り20分後に、ようやく春花は起きた。
未だに眠たそうな眼をこする。
「おはよう、お兄ちゃん」
「もう少し早く起きてくれ」
「ごみんごみん」
そんな二人にセシリアはそっぽを向く。
「どうした?セシリア?? 」
「あ~~なるほどね」
そういうと春花は、セシリアの近くまで行き、
「もしかして、セシリア先輩やきもち焼きました?」
と耳元でささやいた
「なななななに何をおっしゃっておりますのやら」
図星を指され焦るセシリア。そんなセシリアを見て
「セシリア先輩可愛い!! 」
と言って、春花はセシリアに抱き着いた。
そんな二人の様子を一夏は見ていると
あれ?春花がセシリアの耳元で何か囁いている。あっ、セシリアが赤くなった
と現状把握しかできずにいた。
そんな屋上にいる3人にキーンコーンカーンコーンと予鈴のベルが鳴った。
予鈴のベルが鳴るとすぐさま立ち上がり一夏は
「おーい春花、セシリア、もうそろそろ行くぞ」
と言って二人を催促する。
「ハイ。ただ今参りますわ! 」
「OK!今行くよ」
二人が立ち上がると三人は屋上を後にした。
IS学園にベルがあるか分かりませんが無かったらあるということにしておいて下さい。
セシリアの昼食のパンですが、取り寄せ注文なので前日が入学式でも大丈夫です。