IS~舞い降りる黒き自由の翼~   作:zeke

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カオスな待ち合わせ場

俺――織斑一夏は、駅前の時計台で楯無を待っていた。彼女との約束で、土日にデートをする事ということになっていたので今日を乗り切ればいいのだ。今の時間は、9時51分。デートの待ち合わせ時刻は、10時なので約束まで後9分。ハンカチある。ティッシュよし。千冬姉と春花の昼飯は、作ってきてあるので問題なし。後は、楯無さんを待つのみ。今日のデートコースは、マリンワールドだ。つい最近オープンしたばかりの水族館で幻想的という事で中々の評判であるのだ。彼女の普段の疲れも一時的に水に流してほしいという気持ちもありここにした。ちなみに何故か家を出る時に殺気を感じたが一体どうしたんだろう?等と考えていると何故か周囲が騒がしくなっていた。

 

「おい!あれは、何だ!?」

 

「オレンジ色の物体が落ちてくるぞ」

 

「あれは、ニンジンだ!」

 

「こっちに来るぞ!!」

 

「逃げろーーーーーーーー!!!」

 

オレンジ色の物体、ニンジン=○○○

 

まさかね、あの人が降ってくるわけないよね。うん、こんな日に降ってこられたらかなり不味い様な気がしなくもない。

 

ドゴーーーーーーーーーーーン

 

土煙を巻き上げながら目の前にでかい人参が降ってきた。

 

「いっく~~~~~~ん」

 

俺の願いは、虚しくも叶わなかったみたいだ。声の主は、俺の名前を呼ぶと抱きついて来た。その大きな胸を俺の顔に当てながら。

 

「束さん」

 

「ふふふふ、やっと、やっとだよ。やっとギャラハットの調整と点検と改造が終わったよ~~~~~~~~~~!!!」

 

おれの前に何故かハイテンションの束さんが居る。

 

「改造ですか?」

 

「うん。にしししし、今までの性能プラスアルファーにいっ君だから、最早生きるチートだよ」

 

「生きるチートって」

 

束さんからギャラハットを渡され俺は、首にかける。

 

「装甲が特殊になっていてどんな攻撃でもキャパシティーを越えなければ弾くようになってます。まあ、ビームも弾くからいろいろな攻撃が出来るようになったよ。ドラグーンに攻撃することで敵の予測不能な場所からの攻撃もできるようになっているね。後、ドラグーンがオートマとマニュアルの両方ができるようにしたから今までのパターン化の様なことにもならないよ。ただ、マニュアルだと空間認識能力が必要になるから少~~~~~~~~しだけ難しくなるね。まあ、空間認識能力も回数をこなせばそれなりに身に付く物だから」

 

「成程。練習有るのみという事ですね?」

 

後、すみません。パターン化するまでギャラハットを使ってません。俺は、心の中で嬉しそうに話す束さんに謝りながら束さんの話を聞く。

 

「まあ、ぶっちゃけそうなんだけどね~~。ふふ、やっとだよ。やっと終わったよ~~~~!」

 

「ありがとうございます。束さん」

 

「うんうん。いっ君のためなら2週間ぶっ続けの徹夜なんて、へでもないよ」

 

「マジでごめんなさい」

 

「もう、いっ君と束さんの仲じゃない。いっ君が束さんの処女を貰っt、いや、お嫁さんにしてくれるなら無問題だよ!」

 

「OUT、アウトですよ束さん!!もう本音がダダ漏れじゃないですか!」

 

「本音?何それ、おいしいの?束さん本音なんて言ってないよ。いっ君大丈夫?ちゃんと寝てる??」

 

「2週間ぶっ続けで徹夜の人に心配される俺って……」

 

「一夏君。これは、どういう事かな?浮気?デートの前にほかの女の人と会うの?ねえ、答えてよ。ねえ、ねえ、ねえ、ねえ、ねえ」

 

俺の後ろから何やら聞きなれた声がするが、セリフが怖くて後ろを振り向けない。すごく怖い。

 

『ひゃはははは、久しぶりだな一夏』

 

俺の頭の中に声が聞こえてくる。この声は、ジョーカーか

 

『おうよ。何やら帰ってきてそうそう面しれえ事に成ってんじゃねえかよ。お前といると飽きなくてたのしいZE☆』

 

お前何か変わったな

 

『変わってないZE☆』

 

…………絶対変わっただろ!!!

 

『そんな事無いZE☆』

 

むっちゃ変わってんじゃねえかよ!

 

『気のせいだZE☆』

 

お前に何があったんだ……

 

『気にするな。たかが点検中に暇だからネットにつないでマクロスFを見てランカちゃんが好きになりファンになったからって気にするな。キラッ☆』

 

『何を言う。シェリルこそ最高じゃないか。シェリルこそ、この世の宝。あんなランカとかいう乳臭いガキよりかは、アイドルとしても格上成りいいいいいいいいいいいいいい!!!』

 

この声は、ジャッカルか

 

『ふん。あんな年増などよりランカだ、ランカ、ランカ、ランカ、ランカ、ランカ、ランカ、ランカ、ランカ』

 

『貴様あああああああシェリルを、銀河の妖精を侮辱したなああああああああああああ!!!あんな貧乳のどこがいいのだ!仮に同じ貧乳だとしても大人の魅力を持つシェリルの方がいいに決まっている。シェリル、シェリル、シェリル、シェリル、シェリル、シェリル、シェリル、シェリル、シェリル、シェリル、シェリル、シェリル』

 

『何を!この熟女好き!!』

 

『何!このロリコン!!』

 

『顔面便器!』

 

『性犯罪予備軍!』

 

『馬鹿!』

 

『アホ!』

 

『ド変態!』

 

『この…!』

 

『ふはははは、どうだ!参ったか!!所詮お前は、その程度という事だ!!!』

 

『………確かに俺は、この程度の頭しか持ち合わせていないのかもしれない。だが、シェリルへの愛は、お前のランカへの思いよりも勝っている!』

 

『何を!』

 

『まだ気が付かないのか?お前がランカと言った回数よりも俺のシェリルと言った回数の方が多いことに気が付かないのか?』

 

『な、何だと!?』

 

『ふっ、お前のランカへの愛は、所詮その程度だったという事だ』

 

『負けた。この俺が、シェリル派如きに負けただと!ありえん!!』

 

『これが現実だ。現実を受け入れるんだな』

 

お前ら俺の頭の中で何を言い争っているんだ。所詮アニメの中の人間じゃないか

 

『一夏お前…』

 

『一夏貴様…』

 

『『絶対に許さん!!』』

 

『なあジャッカル』

 

『どうしたジョーカー?』

 

『今俺は、こいつにランカちゃんの素晴らしさを教えるためにマクロスFを帰ったら見さそうと思うのだが………』

 

『奇遇だなランカだから気に食わないが、他は概ね同意だな。帰ったらこいつにシェリルの素晴らしさを教えるためにマクロスFを見させる!』

 

おい!俺の意見は、無視かよ!!

 

『見ないのならば、お前に力を今度から貸さない』

 

『俺もこいつの意見に同意だ』

 

誰かこの状況を何とかしてくれ!頭の中では、ジャッカルとジョーカーがしょうもないことで言い争っているし、目の前では束さん。後ろには、楯無さんが俺を挟んで言い争っている。

 

『一夏お前しょうもない事と言ったな!今日は、徹夜決定だ!!』

 

『一夏貴様には、シェリルの素晴らしさを知ってもらうぞ!『そこは、ランカだ』煩い!』

 

『とにかく今夜は、絶対に徹夜でマクロスFを見てもらうからな』

 

『これは、絶対だ。見なければ、貴様に今後力をかさんからな』

 

マジかよ。今夜は、徹夜決定だと!ひとつ言わせてくれ 「不幸だ~~~~~~~~~~~あああああああ!!」

 

「いっ君何が不幸なの?」

 

「私とデートするのがそんなに嫌なの?」

 

やべえ。途中から声が出ちゃってたよ!どうしよう。今のおれの状況は、二頭の龍に睨まれた蛙だよ!誰かマジで助けてくれえええええええええええ!!

 

『汝の願い叶えてやろう』

 

おお、助かるぞジョーカー

 

『代わりにランカちゃん最高、ランカちゃんは俺の永遠のアイドル。ランカちゃんペロペロしたいと大声で言ったら』

 

そうか、なら……………………って、言うと思ったかよ!

 

『馬鹿野郎!そこは、ランカだから言わねえんじゃねえか!!シェリルだったら言うにきまっているだろ!』

 

そうそう。って、違うわボケが!何で俺がそんな変態じみたことを二人の前で大声で言わなければいけねえんだよ!

 

『ふっ、冗談だ。変われ』

 

頼むぞジョーカー

 

「なあ、二人とも聞いてくれ」

 

俺は、ジョーカーに意識を渡して体の中でジョーカーを見守る。幸いにも二人は、俺とジョーカーが変わったことに気づいていない。俺は、体の中の意識の世界からジョーカーを見守ることにした。

 

「どうしたのいっ君?」

 

「一夏君。懺悔の時間は、もういいの?」

 

「まあまあ、二人とも争わないでくれないか?こんなにも綺麗な顔が台無しになるじゃないか」

 

そう言ってジョーカーは二人の顔を撫でる。

 

「もう!いっ君ったら」

 

顔を赤くする束さん

 

「そ、そ、そんな事を言ったってゆ、ゆ、許さないんだからね!」

 

同じく顔を赤らめながら噛み噛みで怒る楯無

 

「好きだよ 二 人 と も 」

 

ジョーカーは、二人の耳元で囁いた。俺は、急いでジョーカーを意識の世界に引き戻す。

 

『何やってんだよ!』

 

『何って、問題を解決してやったんじゃないか』

 

『あれのどこが問題解決なんだよ!余計に問題増やしているじゃねえか!!』

 

『何を言う。きちんと問題は、解決したじゃないか。ほらみろ』

 

俺が意識を戻すと目の前には、頭から湯気が出て顔を赤らめている楯無。その隣でキャーキャー顔を赤くしながら悶えている束さん。

どこからどう見ても問題あるじゃねえか!!!おい!どうするんだよこの状況!

 

『ハーレムじゃねえか、キラッ☆』

 

キラッ☆じゃ、ねえよ!ふざけんなよ!!

 

『そう言う割に、お前二人の事が好きだろ』

 

な、何を言うんだよ突然!

 

『嫌いな奴とのデート何て普通するか?』

 

………

 

『沈黙は、肯定として受け取るぞ。それにな、俺の能力を忘れたのか?』

 

ジョーカーの能力?

 

『俺の能力は、他人の感情を読み取ることが出来る』

 

あっ!

 

『お前、全然嫌がって無いだろう』

 

………そ、それは

 

『何だ?結局結論から言うとお前、皆の事好きだろ。異性として』

 

おい、ちょっと待て。今、皆って言ったか?

 

『言ったがそれが何か?』

 

何か人数増えてないか?

 

『まあ、そうだろうな』

 

皆って、俺がたらしみたいじゃねえかよ!

 

『別に問題ないだろう。誰とも付き合ってないんだからよ』

 

うっ、確かに

 

『誰かと付き合ってないなら問題無い。それともお前は、同性が好きなのか?』

 

いや、それは無い

 

『別にそれならいいじゃねえかよ。向こうも少なからずお前を思ってんだからよ』

 

いや、それは断言できないだろ

 

『お前、俺の能力をもう忘れたのか?』

 

他人の感情を読み取るだろ?

 

『お前と話すとき全員鼓動が速くなっているし、それにお前の事を好いているぞ』

 

うそ~~~~ん

 

『マジだ』

 

何処のハーレム王だよ

 

『此処にいるじゃねえか』

 

ハーレム王に俺は、成る。って、言うと思ったか!

 

『別に問題ないだろう。お前は、皆の事が好き。皆は、お前の事が好き。何の問題があるんだ?』

 

ちなみに誰が、俺の事好きなんだ?

 

『バーロー、そんな事教えるかよ』

 

何でだよ!

 

『教えたらつまんねえじゃないか』

 

おい!

 

『皆に聞いて回ったらいいじゃねえかよ。俺の事好きか?って』

 

何その公開処刑

 

『まあ頑張れや少年』

 

ジョーカーは、そう言うとギャラハットの中に引っ込んだ。はあ、どうしたものかねえ。まあ、取りあえず現状を何とかしないとね。未だに再起不能の束さんと楯無をどうにかしないとな。

俺は、二人に近づき話しかける。

 

「あの~二人とも?」

 

「!一夏君」

 

「いっ君は、プレイボーイさんだね~。束さんだけ見ていないのが不満だけど、いっ君だから許すよ。ふっふっふ、束さんの心はマリアナ海溝よりも深いのだよ」

 

「束お姉ちゃん今日は、ありがとね。もう早く帰って寝て。束お姉ちゃんに倒れて欲しくないからさ。それと、楯無。束さんは、俺のISを渡しに来てくれただけだから。別にデートの日に他の女子と会うって事はしないよ。ね、束さん。今日俺に会いに来てくれたのは、ギャラハットを渡すためだよね?」

 

「うん。いっ君にギャラハットを早く見てもらいたくて来ちゃった」

 

「ほら、こういう事だからね」

 

「……ごめんなさい一夏君」

 

「誤解が解けて何よりですよ。束さん、そろそろ帰って寝て下さい」

 

「え~、いっ君ともう少し一緒に居たいよ~」

 

「いいから早く!ここでもし倒れられたら俺が心苦しいですから」

 

「ブー、仕方ないな~」

 

ブーたれながらも束さんは、懐からスイッチを取り出すと押した。突如乗ってきた人参がさかさまになり束さんは、それに乗り込み始めた。

 

「束お姉ちゃん」

 

俺は、乗り込もうとする束さんを呼び止め束さんの方に走って行った。

 

「ありがとね。それと、お疲れ様」

 

俺は、そう言うと束さんにキスをした。1秒という短い間のキスだった。でも、それでいい。これは、俺から束さんへの感謝の気持ちなのだから。

 

 

束さんは、結局キスをした後に帰って行った。で、それから楯無とのデートが始まった。俺は、楯無の手を握りマリンワールドに向かう。マリンワールドにつくとかなり大きい入場門があり人がごった返していた。さすが今話題の水族館だ。列に並ぶこと20分ようやく建物の中に入れた。建物の中は30mは、あると思われる長い廊下と左右に店があるのみで水槽もなければ魚もいない。さらに楯無と手を繋いで長い廊下を進むと360°一面ガラス張りとなりガラスの外には、クジラやシャチ、クラゲなどの様々な生物が泳いでいた。それは、言葉で表すならばまさに海の中を歩いているかのような光景で言葉を失った。

 

「すごい!それしか言いようがないよ!!」

 

隣で楯無がはしゃいでいる。確かにすごいとしか言いようがない。まさに芸術、神秘。今話題の水族館だけある。これは、飽きることがない。

 

「ありがとね。ここに連れてきてくれて」

 

「楯無に喜んでもらえたならば嬉しいですよ」

 

俺たちは、それから入り口付近にあった店で昼食を済ませ午後からも残りを全てを見終るともう6時を過ぎていた。俺たちは出口に向かう。出口を出るともうデートは、終了だ。手をつないで出口に向かっていると突然楯無が足を止めた

 

「ねえ、一夏君」

 

「どうしたの楯無」

 

「あなたに会って欲しい人がいるんだけど」

 

「俺に会って欲しい人?」

 

「ええ。明日あってもらえないかしら?」

 

「明日ですか…………分かりました」

 

「放課後空いている?」

 

「ええ」

 

「それじゃあ放課後に」

 

「分かりました」

 

「それと最後に」

 

「???」

 

「私、更識楯無は、あなた織斑一夏君の事が好きです」

 

!今、この人なんて言った?俺の事が好き?マジでそう言ったか?俺の耳がおかしくなければそう言ったよこの人

 

「俺の事が好き?」

 

楯無は、首を縦にふり肯定の意を示す。

 

「…………分かった。俺を好きになってくれてありがとう。今は、まだ答えが出せないけれども必ず答えを言う」

 

「待ってる。ずっと、あなたの口から答えを聞くまで待ってるから」

 

「ああ」

 

俺は、その後楯無を送ろうとしたが断られたのでそのまま家に帰った。




書き終わりましたよ。まだ続けますけどね
それと何故でしょうか?2000文字ぐらいで終わらす予定だったのに気が付けば5000文字突破してました。あ~疲れた。次は、更識 簪の登場を予定してます。
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