IS~舞い降りる黒き自由の翼~   作:zeke

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すみません。今回ちょっと?キャラが崩壊しちゃってます


織斑一夏の黒歴史

とある機業の部屋の一角で男が二人、ソファーに対に成って座っており話し込んでいた。彼らの周りには、鉢植えも何もなく、あるのはソファーと机のみ。しかもその部屋の壁や天井は防音になっており、言葉で表すなら極秘の作戦を取り扱う部屋の様だった。

 

「技術長!計画を早めましょう」

 

大佐の鬼気迫る表情での発言に技術長は、腕を組みながらもその様子を観察するかのような視線で大佐を見ると

 

「大佐よ、こっちのISの方も専用機が形のみじゃが5体出来ておる。後は、それぞれに合わせる最終調整のみじゃ」

 

「やはりファントム・ハーケンの力とあなたの腕は、すごいですな」

 

「儂の腕は、ともかくファントム・ハーケンの力は所属しておる儂でさえ驚きを隠せぬわ」

 

「確かに。処であれは、どうでしょうか?」

 

技術長と呼ばれる男は大佐の質問を聞くと眉間をよせ、気難しい表情を作り大佐の質問に答え始めた。

 

「あれか……………確かに完成すれば、最早敵等いないんじゃが、」

 

「あれが完成すれば計画は、達成されたも同然なんです」

 

「分かっておる。今、海中工場で作業員をフル動員させて取り組んでおる。じゃが、完成率は45%といった所じゃ」

 

「45%ですか」

 

「ああ。儂もISの方に手がいっておるのであれの方まで手が回らないのじゃ。それにのう大佐よ、お主の専用機も作成中なのじゃ。儂もこれが終わり次第に海中工場であれの作成に取り掛かる予定じゃ」

 

「成程。分かりました」

 

大佐は、そういうと立ち上がりドアに向かった。そして壁に出ている機械に自分のIDカードをかざすと扉は開かれ、大佐は退出した。一人残った部屋の一角で技術長は、とある事に考え込んでいた。

 

「やはりあれを作った後に保険としてもう一体のあれを作っておくかのう。しかも連続稼働は無理じゃが、ISを研究していくうちに偶然できたあれも使える。やはり保険をかけておくに越した事は、ないかの」

 

技術長は、そう呟き終わるとソファーから立ち上がりドアまで移動すると壁に出ている機械に自分のIDカードをかざし退出した。

 

ーーーー

 

此処IS学園で一人朝帰りで帰ってきた死にかけの男子生徒が一人いた。

織斑一夏である。彼は、昨日の晩から朝方にかけてギャラハットとジョーカーにマクロスFを徹夜で見せられていた。しかも、途中から再び彼の頭の中でジョーカーとジャッカルがランカ派とシェリル派として争い始めマクロスFが見終わるまでその争いが続いたため彼は、頭痛と睡眠不足というかなり不味い状況となっていた。

そんな死にかけの表情をしている彼の前には、山田真耶が彼の帰寮手続きをしていた。

 

「織斑君大丈夫ですか?」

 

彼女の前には、眼の下にクマが出来て今にも倒れそうな一夏の姿が有った。そんな彼の姿を見たら教師としても人としても放っては、置けなかったのだ。

 

「大丈夫です。これぐらい苦になりませんよ。修行の時に比べたら屁でもありませんよ」

 

一夏は、死にかけの表情で彼女に作り笑顔を見せるが、彼女から見たその表情は死神の笑ったような顔だった為軽く引いてしまった。それと同時に一夏がどれだけ修行中に死にかけたか、どれほど辛い修行を受けたか容易に想像がついた。

 

「あの、織斑君!辛かったら今日の授業は、休んで下さいね」

 

「いえ、大丈夫です。この位大丈夫ですって。たかが寝不足と頭痛位で根をあげるような俺じゃありませんよ」

 

「………そうですか。ですが、無理をしないで下さいね」

 

彼女は、これ以上一夏に何を言っても無駄と悟った。

一夏は、修行中に一週間徹夜でぶっ続けで仕事や修行をした時もあった。その時に比べると、たかが徹夜でテレビを見て寝不足で頭痛がするぐらい何でもないのだ。

 

「まあ、気にしないで下さい。いつもの事ですから」

 

「いつもそんな表情をしていないでしょう!!」

 

彼女の心からのツッコミに一夏は、「はははは」と乾いた声で返すとさっさと職員室を出た。

一夏が居なくなった職員室で彼女は、溜息をついた。

 

「織斑君、死にかけの表情で作り笑顔をされても心配度が増すだけなんですが。彼のあの表情を見たらこっちも疲れてきました」

 

そんな彼女のつぶやきを知らない一夏は、ラウラ、セシリア、シャル、箒、鈴に囲まれていた。

 

「ちょっと一夏、何で朝帰りなのよ」

 

「そうだぞ一夏、貴様だらけているな」

 

「嫁よ何やら眼の下に隈が出来ているぞ」

 

「一夏、僕で良ければ相談に乗るよ」

 

「な、シャルロットさん。一夏さんもしよろしければこのセシリア・オルコットにご相談ください。私もお力を貸しますわ」

 

『ランカ大好きランカ大好きランカ大好きランカ大好きランカ大好きランカ大好きランカ大好きランカ大好きランカ愛している』

 

「ランカ大好きランカ大好きランカ大好きランカ大好きランカ大好きランカ大好きランカ大好きランカ大好き大好きランカ愛している」

 

一夏の徹夜で疲れている頭の中に突然ジョーカーのランカコールが始まり呆然としていた一夏は、頭の中に流れ込んでいるジョーカーのランカラブコールを一緒に言ってしまった。

 

「な!」

 

「一夏!」

 

「一夏さん!」

 

「一夏ああああああ!」

 

「一夏?」

 

「嫁えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!」

 

突然一夏の口から出るランカラブコールにある者は驚き、ある者は激怒し、ある者は疑問を抱いた。

 

「一夏あんたさっきのどういう事よ!ランカって誰よ!!」

 

鈴に胸ぐらを掴まれ強引に揺すられ一夏の頭は、前後するが一夏の眼は死んでいるままだった。

 

『シェリルこそ最高なり、シェリルは一番可愛い、シェリルは一番綺麗、シェリルの頭を撫で回したい、シェリルの脚をペロペロしたい。否、脚とは言わず全身を舐め回したい』

 

「シェリルこそ最高なり、シェリルは一番可愛い、シェリルは一番綺麗、シェリルの頭を撫で回したい、シェリルの脚をペロペロしたい。否、脚とは言わず全身をって、危な!今のは完全にアウトだ!!!」

 

ジョーカーのランカラブコールに対抗してジャッカルが一夏の頭の中で喋っていた。一夏は、呆然とした頭で頭の中に聞こえてくるジャッカルの変態発言を一緒に言おうとしたがジャッカルの最後の発言で意識を取り戻した。が、一夏に希望などなかった。彼の周りには、鬼やガールズたちが居たのだ。

 

「一夏の変態!」

 

「一夏さん…シャルロットさんやはり殿方は、こういう者なのでしょうか」

 

「一夏、あんたって最低!」

 

「一夏ああああああああああああ貴様の腐れきった精神を叩きなおしてやる!」

 

「嫁えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!」

 

一夏の変態発言にシャルは引き、セシリアは悩み、鈴は幻滅し、箒は怒り、ラウラは暴走していた。しかし、それだけでは終わらなかった。セシリア、ラウラ、シャル、鈴、箒がISを展開し始めたのだ。

 

「一夏、そんな君を僕は見ていられないよ。さようなら僕の初恋の人」

 

「一夏さん。さようなら私の初恋」

 

「一夏「嫁」覚悟しろ」

 

「ふふふ一夏」

 

「み、皆落ち着いて!」

 

一夏の言葉も虚しくセシリアがブルー・ティアーズを展開し始め雨月を構え始めラウラがレ-ルカノンの照準を向けた。

一夏はヤバいと思いその場から逃走。しかし、セシリアのブルー・ティアーズが一夏にオールレンジ攻撃を始めた。一夏は、攻撃をしてくるセシリアのブルー・ティアーズの一つを掴み攻撃が放たれるブルー・ティアーズに向かって投げ破壊させた。しかし、一夏の背後にブルー・ティアーズの攻撃が放たれる。しかし、一夏は全転換で躱し攻撃してきたブルー・ティアーズを掴んでさらに攻撃してくるブルー・ティアーズに向かって投げた。一夏が投げたブルーティアーズは、攻撃を受け爆発するが一夏が投げたブルー・ティアーズが攻撃してきたブルー・ティアーズのすぐ近くで攻撃を受けたため攻撃してきたブルー・ティアーズを巻き込んで爆発し、爆発に巻き込まれたブルー・ティアーズは再起不能となって地面に落ちた。一夏は再び逃走をしようとしたが一夏のすぐ目の前に双天牙月が飛んできて壁にめり込んだ。一夏は、飛んできた方向に眼をやるとISを纏った鈴の姿があった。

 

「ふふ、一夏。今、楽にしてあげるわ」

 

「り、鈴!」

 

甲龍の肩に搭載されている龍砲が放たれようとしていた。

 

「くそ!負けてたまるか!!」

 

一夏は壁にめり込んだ双天牙月を壁から引っ張り出すと龍砲に向かってぶん投げた。

 

「!!!」

 

鈴は突然の一夏の反撃に驚いて何も出来ず、そのまま双天牙月は龍砲を貫き爆発した。

一夏が一安心していると少し離れた距離からレールカノンが放たれた。

一夏は、すぐさまギャラハットを部分展開し腕のビームシールドを発生させる事で攻撃を凌いだ。

 

「この攻撃はラウラか!」

 

「ふふふふふふ、流石私の嫁だった男だ。安心しろ今からお前を病院に送りドイツ軍の優秀な医師を特別に当たらせてもらう様にする。何、心配するな私はどんなおまえでも愛するぞ。例え今から私に植物人間にされてもな!!!」

 

ラウラはそういうと肩のレールカノンを一夏に向けてぶっ放した。一夏は両腕を部分展開させてビームシールドで攻撃を凌ぐ。一夏に避けるという選択肢は無かった。何故なら今戦っているのは廊下でスペースは限られており、おまけにラウラがISを展開し肩の大型レールカノンで攻撃している為避けるスペースが無いのだ。

 

「怖いわラウラ!」

 

「大丈夫だ私の嫁よ。お前が例え骨になっても私はお前を愛すからな」

 

「いや、流石に骨になってまで愛さなくてもいいぞ」

 

一夏の頭に一つの案が浮かんでいた。

ギャラハットを展開してフルバーストを行うという案だ。しかし、これは中々実行できない。原因は彼のISギャラハットにある。極端な話、強すぎるのだ。強すぎるがゆえに実行すると校舎を半壊しかねない。しかも束に預けたため威力が増しているかもしれない。その為、下手をすれば校舎が全壊の様な結果になってしまうかもしれないのだ。そのため別の方法で何とかこの状況を打破したい。一夏が必死の思いで考えていると一つの案が閃いたのだ。一夏はこれはいけると思い頷くとギャラハットを展開した。

 

「ほう、抗うというのか嫁よ」

 

「ああ一瞬で決着を付けてやる」

 

一夏の額ににじみ出ていた汗が流れ落ちた瞬間、一夏は動いた。

ラウラの目の前から一夏は消えたのだ。ラウラは一瞬だけ驚くがすぐさま肩のレールカノンをぶっ放そうとしたが撃てなかった。いつの間にか斬られており目の前には2本のビームサーベルを構えた一夏がいた。

 

「ふっ、そういう事か」

 

「ああ、こういう事だ」

一夏が言い終るとビームサーベルは振り下ろされラウラのシュバルツェア・レーゲンのシールドエネルギーは徐々にゼロとなった。

 

「やっと「一夏、見つけたよ!!!」……シャルか」

 

一夏が声のする方向を見るとISを展開し銃を構えたシャルの姿がそこにあった。

 

「退いてくれシャル!俺は、お前と戦いたくない!」

 

「一夏が、一夏が悪いんだよ全部!一夏が僕の前であんな事を言うからぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

一夏の願いは虚しくもシャルの手に握られているガルムが火を噴いた。

 

「くっ!やめてくれシャル!!」

 

一夏はビームシールドでガルムの弾丸を防ぐ。

 

「ふふ、ねえ一夏一緒にいようよ、ずっと一緒に!誰もいない所で二人っきりでさぁ!!」

 

そう言っている間にもシャルの手に握られているガルムの弾丸の嵐が一夏に向かっている。

 

「言ってる事とやってる事がバラバラじゃないか!」

 

「分からないかな一夏。ふふふふ一緒に死のうよ。もうランカやシェリルなんて言う何処の誰かも分からない女と会う事の無い様にさ!僕の好きな大好きな一夏がこれ以上離れるのは嫌なんだよ!!」

 

銃弾が飛び交う中、突然の告白に一夏は少し驚いたが、

 

「こんな告白は、嫌だあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

それは彼の心からの叫びだった。

誰が好むだろうか。ターゲットとアタッカーという立場で銃弾の飛び交う中での告白を

 

「そこまでにしておけ馬鹿共が!!!」

シャルの後ろからシャルの頭に出席簿が振り落とされズバンという音が廊下に鳴り響きシャルは「ふぎゃっ!」という声と共に気絶した。

 

「ち、千冬姉」

彼女の後ろには閻魔が逃げ、青鬼がさらに真っ青になるのではないかと思える阿修羅がいた。

 

「まったく、爆発音がしたので何事かと思い来てみればやはり貴様らの仕業か!」

やっぱりな。

あれだけの爆発音だ気付かないことはない。ただ、出来ることならもう少し速く来てほしかったよ千冬姉

 

「織斑お前も校舎を壊したのか?」

 

「いいえ。自分は、これだけで無力化してました」

一夏はそう言うと自分の手に握られているビームサーベルを千冬に見せ自分は無実だと千冬に訴えた。

 

「後で調べればわかる事だ。しかし、本当だろうな?」

 

「はい。事実です」

 

「……そうか分かった。他の馬鹿共を止めてくる」

千冬は納得した表情でシャルロットを引きずってその場を立ち去った。

一人取り残された一夏はギャラハットを納めると壁にもたれかかり天井を見上げた。

 

シャルが錯乱中?とはいえ言った告白。

思い出してみればセシリアもさようなら初恋と言っていたな

二人とも本気なのだろうか?しかし、束さんも周りの子も俺の事を異性として好きだと言っていた。

だとしたら鈴や箒、ラウラも俺の事を異性として好きだという事なのだろうか

だがそうなった場合どうすればいいのだ?

あいつらが悲しむ顔を見たくない。しかし、俺が誰かと付き合うという事はどのみちあいつらが悲しむという事だ。それは嫌だ。あいつらの悲しむ顔なんて絶対に見たくねえ

 

「くそっ!」

一夏はもたれかかっていいる壁を殴った。壁を殴ったからと言って解決するわけでもない。しかしどうしても殴らなければ気が済まなかった。

 

『はあ、だから言ってるだろ』

一夏の頭にジョーカーの声が響き渡った。

 

黙れジョーカー。ハーレムにしろというのか!

『ああそうだ』

ふざけるな。そんな不誠実な真似が出来るか!

『ならどうするんだよ。ハーレムは嫌。あいつらの悲しむ顔なんか見たくない。てめえは、傲慢なんだよ!あれも嫌これも嫌。結局答えが見つからないだろうが!』

でも、

『でも、でも、でも。それで答えが見つかんのかよ!!手前が一番守りたいものは何か、嫌なものは何かはっきりしろや!』

…………

『まあ、よく考えろや』

ジョーカーはそう言い残すとギャラハットの中に消えて行った。

 

「俺が一番守りたいもの、嫌いなものか・・」

一夏の眼は天上を見ておらず遠い目をしていた




すみません。簪を出すつもりでしたが寮の帰寮を書いてるとこんな風に成ってしまいました
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