放課後
一夏とセシリアと春花は、アリーナに来ていた。
そこには、先客がいた。
「行くよラウラ」
「うむ、来いシャルロット」
「はあああああああああ」
シャルがラウラに対してイグニッションブーストで近づきながら銃を撃ち、距離を詰めながらシールドピアスを繰り出そうとしていた。しかし、ラウラはいち早くシャルロットの作戦を見破り距離を取りながらシュバルツアレーゲンで応戦していた。それに対して今度はシャルロットが一旦距離を置くために後ろに下がった。そして今度は、シャルロットが戦法を変え始めた。
(イグニッションブーストは読まれたがあれはやはり勝敗を左右する要だということはここは白兵戦に持ち込んでラウラの懐に入りさっき使えなかったシールドピアスを使うしかない。そして、サブマシンガンで防御エネルギーを削れば勝機はある)
「どうしたシャルロットよ。来ないならこちらから行くぞ」
そういうとラウラはシャルロットに急速に接近したのである
「今だ!アサルトライフルで「無駄だ私にはAICがある」それは分からないよ」
ラウラがワイヤーを伸ばしてきた接近戦に持ち込む前に捉えようとしている。それをシャルロットは避けながらアサルトライフルを撃ちながらやや距離を詰めていた。
「無駄だ!AICがある私にこのような攻撃など無意味だ!! 」
ラウラがAICを発動させようとしたその時シャルロットが動いた。
「今だ! 」
そういうとシャルロットは新たな武装に切り替えた。その手には何やら手のひらサイズの武装が握られていた。これこそが今、シャルロットがラウラに勝てるかもしれない希望なのだ。シャルは手に持っていたそれのピンを外した後、握りしめてラウラのいる方向に投げて手で目を隠した。
「あれは、スタングレネード!」
ラウラはスタングレネードをもろに受けてしまった。その結果、ラウラは視力や聴力を一時的になくしてしまった。
「しまった!! 」
スタングレネードを食らいシャルの作戦が思い浮かぶが時はすでに遅し。
「ごめんねラウラ。でも勝負は勝負だから」
シャルロットはイグニッションブーストで一気に距離を詰めてシールドピアスを放った。ラウラのシールドエネルギーが一気に削られた。
「これで終わりだよ! 」
そういった瞬間にシャルロットはサブマシンガンを撃とうとしていた。ラウラにはシャルロットが何を言っているのは分からなかった。しかし、先ほどのシールドピアスの攻撃でごっそりとシールドエネルギーが持って行かれたのは確かなことであった。おそらく後10数発の弾丸で負けることは確実であると判断した。
「これで終わってたまるかああああああああああ!! 」
ラウラはそういうと一気に急上昇し眼帯を外した。その眼は黄金色でとても綺麗な眼で、その眼にはシャルロットが写っていた。普段、黄金色の眼を気にしているため眼帯をしていたが今回はそのおかげでスタングレネードの効果をその眼は受けずに済んだのである。
「失敗しちゃったか。だけどまだ終わってないよ」
そういうとシャルロットはラウラを中心として円を描くようにまわり始めた。
「いくらAICといえどもこれは防げないんじゃない? 」
そういって円を描きながらラウラに向けてサブマシンガンを撃つ。
「しまった!? 」
サブマシンガンが決め手と成りラウラのシールドエネルギーはゼロと成った。
勝者:シャルロット・ドュノア
アリーナに勝者の名前が掲げられた。
ISに強制解除されたラウラはシャルに近付くと話しはじめる。
「すごいなシャルロットよ、よくあんな作戦を思いついたな」
「前の対戦の時のことを覚えていたからね」
一夏達は、その様子を見るとシャルに称賛していた
「へえ、シャルの奴一人で勝っちまうなんてすごいな」
「私の機体であればラウラさんの機体とは相性悪いですから特に問題なく勝ててしまえただろうと思いますわ」
「まあ、セシリアの機体はラウラのAICにして見れば天敵の様な存在だからな」
「ねえねえ一夏、AICって何? 」
「さっきの戦い見ただろ? 」
「うん」
「その中でシャルロットが撃った弾が止まっていた時があっただろ?弾を止めたのはAICっていうシステムだ。んでもってAICを発動させられると時が止まったようになっているため突っ込んでAICを発動させられたらもう動けないんだ」
「すごい。そんなシステムがあったの!?」
「俺がラウラと戦ったのが去年の学年別トーナメントの時だからな。あん時はシャルロットと組んでたからな。最後の方は1:2で戦うのが正直に言うと気が引けてたんだよな」
一夏達がシャルやラウラの試合を見ていた為、試合が終わった二人は、一夏の視線に気付いた。
「ねえラウラ、一夏達がこっち見ているよ」
「ムゥ。私以外と話すなんてけしからん嫁だ!!」
ラウラはそういうと頬を膨らませる。
「はいはい」
シャルはそういうと優しい眼差しでラウラを見ていた。その様子は、まるで母親が娘を見守るような、そんな母性本能を出しているかのよな眼差しでラウラを見ていた。
そんな二人の事は全くもって知らずアリーナの観客席から移動しステージの中に入ると
「それより春花ISの練習をするぞ。ISを展開してみろ」
「は~い! 」
春花がISを展開するのに5秒と掛からなかった。
「来い!白式」
「春花、何でもいいから攻撃して来い」
「え~~でも」
「速く攻撃してこないと練習が出来ないだろ」
「分かったよ」
そういった瞬間に春花は一夏の前に現れた。
「!」
一夏は驚いていた。いや、一夏だけではないセシリア、ラウラ、シャルロットも全員が驚いていた。
「イグニッションブースト!!!」
「うむ、確かにあれはイグニッションブーストであろうな」
「そんなたった2回見ただけでイグニッションブーストが出来るようになるなんて!」
春花の成長は凄まじかった。しかし、春花がイグニッションブーストが出来たのは偶然の産物なのである。
回想
シャルロットVSラウラ戦の時
シャルロットが一回目のイグニッションブーストの時
「なんて速い加速なんだ!!しかし、とても気持ち良さそうだな~」
シャルロットが2回目のイグニッションブーストを使用している時
「なるほど、イメージとしては鳥のように移動し、ソニックブームを起こすような速さでの移動により起こるという感じかな」
回想終了
「とまあ、こんな感じでイメージトレーニングをしてたんだよね」
「我が義妹ながら恐ろしい成長だな。まあ、いいや続けるぞ来い」
「いや、お兄ちゃん」
「どうした春花? 」
「どうして武装をしないのさ!!!」
「いや、だって必要ないし」
「お兄ちゃん私の事をなめ過ぎてませんか!?」
光彩を失った眼で春花は一夏に訊ねる。
「いや、なめてない」
「もういいや。一夏、後悔しても知らないからね」
そう言うと光彩を失った眼で春花がイグニッションブーストで仕掛けて来る。春花が今装着しているISは、学校で使用されている量産型のIS打鉄だ。そして、その右手には刀が握られていた。一夏は春花が攻撃を仕掛けて来るので攻撃をかわす。
「この!この!この!」
春花は一夏にIS用の刀で斬りかかり連撃を続ける。
しかし、春花の攻撃は一夏に一向に当たらない。
「そろそろ反撃開始と行きますか」
そういうと一夏は春花の攻撃をかわしながら拳で反撃していった。流石に拳ひとつでは少しのダメージしか与えられない。
しかし、それが攻撃するたびに反撃にあえば確実にダメージとなり、ダメージが蓄積され
勝者:織斑一夏
となる。
「なかなか強かったぜ春花」
「お世辞なんていらないよ。素手相手のお兄ちゃんに負けちゃったんだもん」
「春花、お前何か勘違いしてないか?俺が素手で戦ったのはお前があまりにも速く動くから雪片弐型を使ってたら反応が遅くてかえって邪魔になっていた。だから俺は雪片弐型を使わなかったんだぞ。もし、俺が雪片弐型を使ってたら負けていただろうからな」
「そんな馬鹿なことあるわけないじゃん!お世辞はやめてよ!!」
一夏は試合を見ていたセシリア、シャル、ラウラの方を向くと尋ねる。
「なあセシリア、シャルロット、ラウラお前らあそこまで速く動けるか?」
「難しいですわね」
「僕もちょっと無理かもね」
「訓練すれば出来るようになるかもしれんが今現在では無理だろうな」
一夏は3人の話を
聞くと再び春花の方を向き、
「ということだ。お前は、自分に自信を持っていいぜ。なんせイグニッションブーストをあんな短期間で出来たんだから誇ってもいいんだぜ」
そういうと一夏は春花の頭を撫で始める。
「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」
春花はそういうと一夏の腕の中で泣いた。
「それにしても本当に驚きましたわ」
「そうだね僕がたった二回しかしなかったイグニッションブーストがこうもあっさりされると流石の僕も凹むな~一夏に内緒で結構練習したんだよ」
「これも才能と言うやつか。しかし、」
そう言うと一同は
羨ましい~~~~~~~!!!
と思いが一つと成った。
「一夏(さん)(嫁)、後でOHANASIがあ(る)(りますの)(るよ)覚悟(しといてね)(して下さいまし)(するんだな)」
「分かった」
あの後、一夏はTPOについての説教を三人によって正座をさせられて聞く羽目となった。しかし、その大半が妬みによるものであるという事を知ることはなかった。
スタングレネードを使用しましたが特に問題はありませんよね?
やっとここでISバトルが描けました。
誤字脱字、不適切な表現の発見などがありましたらお知らせください。