IS~舞い降りる黒き自由の翼~   作:zeke

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アンケートを協力して頂きありがとうございます。折角ご協力頂いたのですが、とある名案が浮かんだのでその様にさせてい頂きます。すみません折角アンケートにご協力して頂いたのに申し訳ありません。ですが、分岐ルートなので分岐ルートらしくストライク系かアストレイ系で別れたいと思います。堕ちた英雄は、一体どっちが出て来るんでしょうね?


堕ちた英雄
外す翼 さようならIS学園 愛しき者達


無人機襲来により書類に追われていた一夏はやっと解放されるとすぐさま自室に戻り束の所に電話をかけ始めた。

『 はろはろ、いっ君 』

「 束、これから会えないか? 」

『 ん~、どうしたのいっ君 』

「 会って話したいことが出来たんだ。早急に 」

普段の一夏と雰囲気が全く違う事に束は、電話越しに感じていた。

『 いっ君のその様子だとかなりの問題を抱えているね 』

「 流石だよ束 」

『 でも、今、そっちはかなり遅い時間帯だよね 』

「 それでも話したい、いや、話さなきゃいけないことなんだ 」

『 分かったよ。いっ君の頼みだもん。今から行くよ 』

「 それじゃあ○○港の倉庫付近で 」

『 OK 』

束はそう言うと電話を切った。

部屋に一人いる一夏にジョーカーが話しかける。

『 これで良かったのか? 』

「 なにがだ? 」

『 とぼけても無駄だ。俺はお前の思考と感情が読めるんだぞ 』

「 …………そうだったな 」

『 お前は、自分を犠牲にして愛する者を守ろうとしている。しかし、恐怖は拭えないと言った所だ。今のお前は 』

「 その通りだ。俺は、あいつらを愛している。千冬姉や春花、箒、シャル、セシリア、ラウラ、楯無、本音、虚、簪、束。大切な人たちだ。あいつらの悲しむ姿を見たくない 」

『 なら! 』

「 でも!でも、それ以上に怖いんだよ!!あいつらが、あいつらが居なくなる死ぬ、死んでしまう事が!!!俺は自分の死よりも怖いんだよ!守りたい人だから。愛する人だから、大切な人だから!!!………だから失いたくないんだよ 」

『 ………もう後には退けないぞ? 』

「 構わない。大切であるが故に戦う。そして、堕とす!あいつらが出て来る様なら堕とす!!堕とし、この戦いから強制的に退かせる 」

『 ………そうか。それがお前の 』

「 ああ。俺の 」

『「 戦いだ!!! 」』

「 ジャッカル、ジョーカー。実は、 」

『 分かっている。俺たちを博士に預けるんだろう? 』

「 そうだ。俺は、この力を愛する者達を守るために手に入れた。あいつらと戦う時に使うなんて本末転倒だ 」

『 分かっているがお前はどうするんだ?下手をすれば死ぬぞ? 』

「 奴らは、俺を殺さない。下手に殺せば色々と不利になる。それに愛する者を守るために死ぬなら俺は、本望だ。例えあいつらに誤解されたまま死んだとしても俺は、構わない。あいつ等が生きてくれるなら。あいつ等が生きて笑ってくれるなら……… 」

『 そうか…… 』

ジョーカーは、そう言うとギャラハットの中に引っ込んだ。

一夏は、身支度をする。もう帰ってくるか分からないこの部屋を最後の見納めに成るかもしれないこの寮を学園を。一夏は、必要最低限の物を持つと自室を出る。束さんとの待ち合わせ場所の前にこの学園でやっておきたい事が有った。彼は、愛する者たちの部屋へと向かう。先ず彼が向かったのは、箒の部屋だった。と言っても彼は、ギャラハットを展開し外の窓から彼女を眺める。

「 箒、俺の幼馴染。大切な人 」

箒を見続けているとこの学園を離れたくない。皆と一緒にもっと居たいと思う気持ちが込みあがってくる。

彼は箒の部屋を後にし、セシリアの部屋を眺めた。

「 セシリア。最初の出会いは、酷かったな。お互いの国の悪口を言ってさ。お前に好きって言われて嬉しかったぞ 」

セシリア・オルコット……俺の愛する人。守りたい、守らなければいけない人。

「 じゃあな。セシリア。何時かまた、会おうな 」

一夏は、そう言うとセシリアの部屋を後にする。

次に向かったのは、シャルとラウラの部屋。

「 シャル。何時もお前に驚かされてばかりだったな。最初は、男装して来てさ。操作能力もうまくてさ。正直お前には、焼きもちを焼いていたんだぜ。お前の操作能力のうまさに嫉妬するなんてどうしようもないよな俺は 」

「 ラウラ。最初の出会いは、セシリア以上に最悪だったな。行き成り出会いがしらにビンタされて。その後も行き成り嫁とか言ってきたりして理解が出来なかったよ。でも、お前の時折見せる無邪気な笑顔好きだったんだぞ 」

そう言ってしばらく彼女らの寝顔を見た一夏は鈴の部屋に行った。

窓から見る鈴の寝顔。初めて見る無垢な姿の鈴。

「 鈴。日ごろから暴力とか振ってきたけど俺の事好きだったんだな。全然気付いてやれなくてゴメンな。全く駄目だよな俺ってさ。恋愛に鈍感でお前を困らせてばかりだったろ?自分も素直に成れなくて余計こじれるばかりだったろ 」

暫く鈴の寝顔を眺めた一夏は、楯無のもとに向かった。

「 楯無。いつもあなたに振り回されてばかりだったな。でも、案外振り回されることが楽しかったりしたんだ。知らなかったろ?俺も今思えばあんたと居て楽しかったよ。もっと出来ることなら一緒に居たかったよ 」

一夏は、楯無のもとを離れ簪のもとに向かった。

「 簪。俺は、お前の尊敬されるような人間でも憧れる人でもない。俺は、単なる無力な人間だ。ゴメンな折角好きだって言ってくれたのに何も答えてやれなくて。御免 」

一夏は、そう言うと春花のもとに向かった。

「 春花。お前の好きだって言ってくれる言葉いつも軽くあしらってたけど何時もうれしかったぞ。ありがとう。俺の妹に成ってくれてありがとう。大切な妹よ 」

一夏は、そう言うと彼女の部屋を後にする。その眼に涙を溜めながら。

「 後は、千冬姉と布仏姉妹か。ここから近いのは、千冬姉だな 」

彼は、千冬の部屋へと向かった。

窓から千冬の姿を見ると相変わらず部屋が散らかっていた。

「 千冬姉。相変わらずだな。あんたは、俺の目標で守りたい人だった。だから力をつけた。でも、俺は結局無力だった。誰も守れやしなかった。あんたには、幸せに成ってほしい。俺が死んでも幸せに成ってくれ 」

一夏は、そう言うと千冬の部屋を後にする。次に彼が向かったのは、虚の部屋。窓から彼女の部屋を眺めてみたが彼女は居なかった。仕方がないので本音の部屋に行くと虚は、本音と一緒に寝ていた。

「 ありがとな。本音、虚。俺の事好きに成ってくれて。こんな無力な俺を好きに成ってくれて。御免傍にいてあげられなくて。御免 」

一夏は、それだけ言うとIS学園を去るつもりだった。しかし、予想外が起こった。本音が起きてしまったのだ。

「 おりむー? 」

眠たそうな眼をさせながら本音の眼に一夏がしっかりと映る。

一夏は、すぐさま離れようとするがそれは出来なかった。

本音に掴まれていたのだ。

「 本音!離してくれ!! 」

「 嫌!今この手を離しちゃうとおりむーどこかに行っちゃいそうな気がするんだもん!! 」

二人のやり取りの声が大きかった為もう一人も起きてしまった。

「 本音?どうしたんの? 」

「 お姉ちゃん!お姉ちゃんも一夏を止めて!! 」

本音の突然の豹変に虚は少し驚いたが本音の言う通り一夏を掴んだ。

一夏は、二人を振り解こうと上昇し加速する。しかし、二人は一向に離さない。そうこうしていると二人は、次第に意識を失って行き海上上空で落ちそうになった。一夏は、仕方がないので二人を抱えて待ち合わせの場所に向かった。

 

 

一夏が約束の港に着くと束は、闇の中から現れた。

「 いっ君。どうしたの? 」

「 俺は、俺は、箒達の敵と成る!! 」

「 い、いっ君!?急にどうしたの? 」

それから一夏は、置かれている状況を束に話した。大佐という人物が現れ仲間に成らなければ愛する人を人達を失ってしまうかもしれないという事を。そして、これからどうしたいのか。束は、その話を静かに聞いた。全てを話し終わった一夏の眼に涙が溢れていた。離れたくない。しかし、離れなければどの位の敵が彼女たちを襲うか分からない。彼女達の殆どが専用機持ち。いざと成ったらISを起動させればいい。しかし、専用機を持っていると言っても急な奇襲に襲われたら………彼女たちのほとんどは、平穏な毎日を過ごし裏の仕事をしていない。故に反応も裏の仕事をしている人と比べると遅い。そんな彼女らが殺し屋に狙われたら………恐らく一発で仕留められるだろう。嫌だが明確なビジョンが容易に想像できてしまう。

そんな現実は嫌だ!嫌だ!嫌だ!

「 ………いっ君 」

「 束、ごめん。俺は非力だ、無力だ。でも、どうしても守りたい人達が、場所が有るんだ!! 」

「 いっ君………分かった。協力する。箒ちゃんやちーちゃん達の事は、任して!!それと、その命令した奴の事と部下の事も調べておくよ。もちろんちーちゃん達には内緒にするよ 」

「 ありがとう束。ありがとう 」

「 それは、そうとその二人は何? 」

束は、一夏に抱えられている本音と虚を指さした。

「 俺の大切な人達の二人だよ。この二人は、連れて行こうと思う。彼女たちは、狙われでもしたらISを持ってないから自分の身を守ることが出来ない 」

「 それなら私が「束 には、作ってほしいと言った物を作って!お願い!! 」………分かった 」

「 ごめん束。束を利用するみたいになっちゃって。ごめん 」

「 こっちは、こっちで作るから。いっ君、約束して!!! 」

「 何を? 」

「 死なないって約束して!!! 」

そう言う束の眼に涙が溜まっていた。

一夏の苦悩を知り、彼が守りたい者達を、守りたい居場所を守るために彼が自らの命を掛けていることを知った束が絶対に彼を失いたくないと思った。彼が死に自分の大切な人が居なくなるのは彼女にとって、兎にとって耐えられなかったのだ。

「 …………分かった、約束する。でもこれは、命を懸けないと成功しない 」

「 でも、それでも死なないで!お願い!! 」

彼女の純粋な願いに一夏は、

「 必ず、必ず束と皆のもとに帰ってくるよ 」

と約束する。

一夏はギャラハットを束に渡す。渡し終わると本音と虚は目を覚ました。

「 束、それじゃあ行くね 」

一夏はそう言うと束を背にし本音と虚のもとに歩み寄った。

「 おりむー? 」

「 一夏さん? 」

二人は眼の前の事に理解が出来なかった。何故、一夏が篠ノ乃 束博士と会っているのか?自分たちは、一夏を止めようとして気を失った。それ以外に何も思い出せない。

「二人ともついて来て」

一夏に案内されるがまま二人は、一夏の後を追った。その道中一夏は二人に本当の事を話した。二人は、一夏のこれからの事に協力すると言ってくれた。

一夏が着いたの場所は束との待ち合わせ場所から20分程歩いたところにある沖合。そこで大佐は、待っていた。

「 織斑一夏、一人で来いと言ったんだが? 」

「 この人たちは、協力者だ。仲間を増やしても構わんだろ。この世界を変えるためなら人手が必要だと思うが? 」

「 ……まあ、いいだろう。そいつらにも専用機に乗ってもらい戦ってもらうからな 」

大佐はそう言うととある所に電話をかけ始めた。

「 技術長。すみませんが専用機を後二つ用意してもらえますか?ええ大至急。織斑一夏が協力者を連れてきたようなので至急お願いします。はい、それでも構いません。二人は、女子ですがしかし、女性の協力者というのもいろいろ有効的に使えるので至急お願いします 」

大佐は電話を終えると一夏と布仏姉妹の方向を向き尋ねる。

「 かつての仲間と戦う覚悟があるか? 」

「 ええ! 」

「 うん! 」

大佐は、それを聞くと口元を吊り上げニヤリと笑い

「 上出来だ。行くぞ 」

と言って沖合に着けていたボートに乗り移った。

「 行こう 」

一夏に言われ二人はボートに乗り一夏も続いてボートに乗るとボートは、出港した。

日の出とともに




という事で布仏姉妹は、一夏と行動を共にするという事に成りました。
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