IS~舞い降りる黒き自由の翼~   作:zeke

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今回、まさかのあの人物が登場です。


浮上せよアトランティス

一夏と布仏姉妹が大佐が運転するボートに乗ること1時間。ボートが止まる。目の前には、海の筈なのに一つの扉があった。

大佐はその扉を開けると中に入る。

「 行くぞ。ついて来い 」

大佐に言われるがまま3人がついて行くと下り階段があった。階段を下ること5分。何やらコンピューターと沢山の人が溢れるホールのような場所についた。

大佐は一人の男に近づく。

「 技術長!アトランティスはどうですか? 」

「 もう出来ておるぞ 」

「 そうですか 」

大佐はそれを聞くと近くにあったマイクを持ち命令する。

「 アトランティス浮上せよ!!! 」

大佐の命令からしばらくするとあたりが揺れだした。

「 なに?何が起こってるの!? 」

パニックに成る本音

「 分かりません。しかし、この揺れは一体??? 」

「 分からん。しかし、どうやら騒ぐ心配は無いようだぞ。ほら、周りを見てみろ 」

一夏に指摘され本音と虚が周りを見ると誰も騒いではおらずコンピューターで慌ただしく作業をする人がいるだけだった。

「 モニターを接続します 」

一人の男性研究者の様な男がそういうと3人の前にある巨大モニターがついた。

そこには、海から徐々に浮いていく姿が確認できた。

「 大佐!これは一体? 」

一夏が大佐に近づき質問を投げかける。大佐は、一夏の方に顔を向けると答え始めた。

「 これは、浮上要塞アトランティス。我々の要塞だ。そこの窓から外を見てみろ 」

大佐に指差される場所を見ると窓があり、一夏と布仏姉妹は窓から外を眺めるとモニターに映された通りこの要塞が徐々に浮上する様子が確認できた。

3人は、驚きを隠せなかった。

「 要塞が浮いている!? 」

「 なんて出鱈目な! 」

「 すごいよ~!! 」

3人を乗せた浮上要塞アトランティスは徐々に高度を上げていくのであった。

 

一夏が居なくなった翌日、織斑一夏、布仏本音、布仏虚の3名が居なくなった事をIS学園は知った。

「 一夏、お前はどこに行ったんだ……… 」

そう言うのは彼を愛する姉、織斑千冬。彼女は、今、寮長室に居る。本来ならば普通に授業をしている時間なのだが一夏が居なくなり政府関係者がIS学園に来てただ今調査中なのだ。布仏虚と布仏本音も居なくなった事により誘拐事件では、無いか?という可能性が出てきたため警察も来ている。故に今日の授業は、全て休講となった。しかも、調査が終わるまで学校に入ってはならないという事で千冬は寮長室に居た。

千冬が散らかった寮長室を眺めていると不意にドアがノックされた。

「 織斑先生大変です!!織斑君が、織斑君が見つかりました!!! 」

ドアの向こうから一夏の副担人の山田先生の声が聞こえてきた。

千冬は、急いで扉を開けるとそこには、息切れを起こしながら立っている山田先生が居た。

「 山田先生、織斑が何処に居るか分かったんですか!? 」

「 いいえ。残念ながら場所は分かりません 」

織斑が見つかったというのに居る場所が何処に居るか分からない?どういう事だ?

千冬は、疑問を持たずには居られなかった。

「 一体どういう事ですか? 」

「 取りあえずついて来てください 」

山田先生に案内されて付いていった場所は、寮の談話室。

「 これを見て下さい 」

山田先生が指差した先にテレビが有った。

千冬は、それを見ると驚かずに居られなかった。

それはほんの少し前に流れたニュースであった。

何処か分からないホールの様な場所。

ただ一つの台が置かれていた。

そして一人の男が入ってくる。年齢は、30代後半だろうか。眼帯を着け何処か張りつめた男―――そんな印象だ。

男は、台の後ろに立つと話し始めた。

「 皆さん。私の名は、そうだな大佐と呼んでもらおう。今日、この時、この場所を持って新時代が訪れるでしょう。この女尊男卑の社会は、風潮は、今日この時を持って終了します。我々は、5人の男子IS操縦者を手に入れました。しかも、彼らのISは、我々独自が開発した物です。コアも我々が作ったものだ。今までの時代は、終わりを迎えたのです。今日この時を持ってね。それに紹介しよう我々の同志を皆が知るであろう人物を」

大佐に指を指されカメラが視線を向けるとそこに織斑一夏が居た。

「 皆が知る男で唯一のIS操縦者だと思われた彼もまた我々の仲間と成った。男達よ、もう恐れる必要は無いのだ。さあ、立ち上がれ!我々は、IS運営委員会とその他、各国の政治家に告ぐ。この者達を排除しろ 」

大佐がそう言うとテレビの画面一杯に各国の様々な政治家やIS運営委員会のタカ派が映し出された。

「 この者達は、自分達の保身しか見ておらず、この女尊男卑の社会を創りし罪人共だ。篠ノ乃 束では無い!真の敵は、こいつらだ!!我々は、この者達を渡す事と世界各国に10億ずつ要求する。この10億は、政治家から徴収することだ。もし、国民から、しかも男から徴収したことが分かれば交渉は、決裂。このメサイアの餌食と成ろう」

大佐がそう言い終るとテレビの画面は変わり、どこかの海上を映していた。普通の海上。しかし、一つ違った。その会場に何やら浮上している物が有った。それは、まるで要塞。城と呼べるものではなく要塞と言った方が適切な代物であった。

その要塞から何やら落とされた。それは、海に落ちる前に起爆した。半径10kmを飲みこみ海がまるでスプーンで抉られたアイスの様に消失した。

「 これは、メサイア。我々の力だ。他にもレクイエムと我々が呼ぶ光線がある。これの威力は、メサイアと比べるに値しないとんでもない威力を持っている。我々は、あくまで平和的交渉をしたい。だが、武力を持って我々を排除しようとするものが居るならこのメサイアとレクイエム。そして、我々に所属する5人のIS操縦者が全力を持って相手をしよう。それでは、良い返事を期待している 」

大佐がそう言い終るとテレビの画面は、真っ白に成りニュースキャスタが映し出される。

「 これは、テレビ局に送られてきた映像です。この映像を頼りに調べた所日本から西に2000km離れた海上にこの様な要塞がある事を確認できました。政府関係者らは、この案件に慎重に対応するようにしているとの事です 」

 

この映像を見ていた千冬が口を開いた。

「 拙いな魔女狩りが起きるぞ 」

この言葉に山田先生は、理解できなかった。

「 どういう事ですか?織斑先生 」

千冬は、山田先生の方を見ると険しい顔をする。

「 何故途中、各国の政治家やIS運営委員会のタカ派が映し出されたと思う? 」

「 そ、それは、この人達が敵だ~!この者達を明け渡せ~っていう意味じゃないんですか? 」

「 表向きは、そうだ。しかし、憎しみを持つ者があれを見たらどうする? 」

「 …………ま、まさか!! 」

「 気付いたようだな。奴らにとって映し出された奴らの生死など関係ないのだ。恐らく明け渡しても見せしめに処刑するだろう。あれが映し出された事により映し出された奴らは、どのみち積んでいるのだ。死ぬことはおそらく確定。速いか遅いかの違いだけだ 」

「 そ、そんな!! 」

「 しかし、これによって一夏の手掛かりが掴めた。後は、「 織斑先生!! 」」

突然声が聞こえ千冬がその方向を見るとエドワース・フランシィ先生が呼んでいた。

「 どうしました? 」

「 政府がIS学園に今ニュースでやっているあの要塞の破壊を依頼してきました 」

「 そ、そんな!!生徒を戦争に巻き込む気ですか政府は!! 」

「 落ち着け山田先生。政府も錯乱しているのだろう。何せ自分たちの命が無いと分かったのだ。ならば、あれを落として自分たちの命を助かるようにしようと考えたのだろう 」

「 そんな! 」

「 生徒にはこの件をさせん。その依頼は私一人が引き受けよう 」

「 お、織斑先生!? 」

千冬の発言に山田先生は驚いた。千冬ひとりで5人の実力も分からないIS操縦者とあの兵器を相手にしようというのだ。

「 分かりました 」

エドワース・フランシィ先生は、そう言うと談話室を出て行った。

「 それでは、私も行く 」

千冬はそう言うと談話室を後にした。

千冬が向かったのは、IS学園地下特別区画。そこに彼女の機体暮桜がある。今は、石像と化し凍結状態にある為凍結解除をする為に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

筈だった。しかし、暮桜は彼女を待っていた。何故か凍結状態が消えいつでも起動できるようにまるで彼女、織斑千冬を待っていた。

「 何故、暮桜が凍結状態から解除されているのだ!!! 」

千冬は驚かずにいられなかった。暮桜は封印の為、千冬が凍結状態にした筈なのにいつの間にか解除されていた。

「 一体誰が………まさか! 」

こんな事が出来るのは、彼女の知り合いに一人しかいない。

千冬は、携帯電話を出すとある人物に電話をかけ始めた。

「 おい!束、お前が暮桜の凍結を解除したのか!? 」

『 知らないよ~。私は、今、やる事がいっぱいあって忙しいからじゃあね~ちーちゃん 』

束は、そう言うと一方的に電話を切った。

「 一体誰が……… 」

きれた携帯を持ちながら千冬は、呟く。自分と束以外に誰もこの場所に暮桜がある事を知らないはずなのに何故? 

疑問が千冬をさらに悩ませる。

 

 

 

このテレビ局に送られた映像を見ていた者がいるのは、IS学園だけでは無かった。

ここは、一夏が世話になったマリアンヌ・コルベール邸。仕事を終えたスネークが一休みしようとテレビをつけた所テレビ局に送られた映像が流れた。

ニュースを見たスネークは、自室の机の引き出しから一枚の写真を取出し何かを確認する。確認し終えたスネークは急いで主マリアンヌ・コルベールのもとに向かった。

「 マリアンヌ様!! 」

ノックも無しに扉が開きいつものスネークと様子が違う事に彼女は驚いた。

「 な、何かしらスネーク 」

「 ノックも無しに扉を開けてすみません。至急テレビをつけてご確認してもらいたい事がございます 」

スネークに言われるがままマリアンヌがテレビをつけるとそこには、大佐と一夏の姿があった。

「 い、一夏!それに、この男は!! 」

「 やはり、あの絵の男でしょうか? 」

「 ええ、そうよ。間違いないわ。スネーク、クイーンが戻り次第出るわよ!! 」

「 はい!!……あの馬鹿共め!!! 」

スネークはそう言うとマリアンヌ・コルベールの部屋を退出した。

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