IS~舞い降りる黒き自由の翼~   作:zeke

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動き出す影

亡国機業の倉庫で男が部下に尋ねていた。

「おい!あれの最終チェックは済んだか?」

男は部下に詰め寄る。

「ハイ問題なく終わりました」

部下の言葉を聞いた男は頬が緩み、笑みを浮かべると部下に指示を出す。

「ならば出撃準備をしておけ。もうすぐ出撃させターゲットの回収に出る」

「了解しました」

部下はそういうと男を背にし倉庫を退出する。

「待っていろよ、織斑一夏もうすぐ貴様のISとともに貴様を回収してやる。篠の乃束が心血注いだISをなあ。これで計画は、さらに次の段階に移行するハハハハハハハハハ」

一人となった倉庫で男の高笑いが倉庫に響き渡り影が動き出す瞬間であった。

 

IS学園のアリーナで一夏のクラスは集められ、千冬の授業を受けていた

「これから貴様らには模擬戦をやってもらう。2対2のタッグに成れ。織斑は篠ノ乃、オルコット,デュノア、ボーデリッヒのいずれかとペアを組め以上だ」

(本当は私と組んでほしかったのだがな教師であることが歯がゆい)

的確に指示を出す千冬だが、自ら一夏とペアが組めなかったことを悔やみ教師という職業に若干苛立ちを覚えていた。

「さて誰と組もうかな」

千冬の指示により一夏が辺りを見てペアを決めようとしているとシャル、セシリア、ラウラ、箒が一夏の傍に寄り、、

「「「「一夏(さん)(嫁)私と組んで(下さいまし)(組め)」」」」

と自分とペアに成るようにお願いされるが、全員と組めない一夏は

「んんんんどうしよっかな~~~。そうだ!グー、チョキ、パーでわかれよう」

と言って平等と成る提案をシャル、セシリア、ラウラ、箒に提案する。

「成るほどそれは公平になりますわね」

セシリアがそう言っている間少し離れた所にいる千冬はその様子を見ると殺気立っていた。

そして、その様子をシャルが気付く

「それより早くわかれないと織斑先生が殺気だってるよ」

シャルに指摘されラウラが千冬の方向を見ると驚いた。

「教官と1年過ごしたがあそこまでの殺気は今まで感じたことがない」

ドイツ軍に指導として来た千冬と過ごしていたがここまで殺気立っている千冬を見たのは始めてだったのだ。

「早くわかれないと織斑先生の出席簿が飛んでくるぞ! 」

箒がそう言っている間千冬は

(小娘どもが一夏に群がりよって腹が立つ!私だって一夏と一緒に組みたいのに)

と煩悩まみれでお前本当に教師かと疑いたくなるような視線で一夏とその周りにいる箒達を見ていた。

「それじゃあジャンケンやるぞ」

一夏がそう言うと全員がジャンケンの用意をする。

「グーチョキパーでわかれましょっと」

そう言って皆がジャンケンをすると

一夏〖グー〗 箒〖パー〗 セシリア〖グー〗 ラウラ〖チョキ〗 シャル〖チョキ〗

という結果と成った。

ペアと成ったセシリアに一夏は近寄ると

「セシリアよろしくな」

と言ってセシリアと挨拶を交わす。

「一夏さんこちらこそよろしくですわ」

「私は余りか」

そう言うのは箒。

そんな箒を構わずにラウラはシャルの傍に寄る。

「よろしくねラウラ」

「こちらこそよろしく頼むシャルロット」

シャルとラウラはお互いに挨拶を交わし、その様子を見た千冬は

「ペアは決まったようだな。それでは各自始めろ」

と言って専用機持ちの模擬戦が切って落とされた。

「いくぜ!来い!!白式」

一夏はそういうと白式を展開する。

「ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

そして、スラスターを噴かせ先手必勝と言わんばかりにラウラとシャルの方向に突っ込んでいく。

「セシリア援護を頼む」

シャルとラウラに向かってスラスターを噴かせながらも一夏はセシリアに援護を頼む。

「お任せください。行きなさいブルーティアーズ」

セシリアはブルーティアーズを展開してシャルとラウラに向かってスラスターを噴かせる一夏の援護に向かう。

一夏がラウラに雪片弐型で攻撃しようとした時アリーナの上空から爆発音がした。

煙とともに落ちる天井の瓦礫。その中から見える5機のIS。

「ターゲットを確認。これより回収します」

「こちらは援護します」

突如現れた5機のIS。

見た感じ無人機っぽいISは一夏を攫おうとしていた。

「私がいる限り生徒に危害は加えさせん!!」

千冬は傍にいた打鉄を纏う生徒の一人から借りたIS用の刀を持ち応戦した。

「織斑は下がれこいつらの目的は話の内容から推測するにお前だ。他の専用機持ちは応戦しろ。他の生徒はアリーナから退避しろ」

一夏と他の生徒に撤退と他の専用機持ちに応戦を指示する千冬。

「「「了解しました」」」

専用機を持たない生徒が退避し、他の専用機持ちが返事をして無人機と戦う中、一夏は

(クソッ!!また守られてばかりなのかよ!力を手に入れたと思ったのに結局は守られてばかりなのか?モンドグロッサの時も千冬姉に助けてもらってばかりだし)

と自分の非力さを嘆くが、

(否、まだやれる事が有る筈だ!!)

気持ちを切り替え千冬の許に駆け寄る。

「織斑先生」

「なんだ織斑。下がれと命令した筈だ!」

「俺も参戦させてください相手の力も未知数です。たとえ専用機持ちといえど勝算が100%でない以上少しでも戦力を増やしておく必要があります。俺の心配は大丈夫です。危なくなったらここから離脱しますので」

真剣な一夏の表情を見た千冬は

「……分かった許可しよう。危ないと判断したらすぐさま離脱することが条件だ。それと私が離脱しろと命令したら離脱することが条件だ」

と危なくなったらすぐさま撤退する事を条件として一夏の応戦を許可する。

「分かりました。ありがとうございます。行くぞ白式」

一夏はそう言うと白式を再び展開し5機のISに奇襲して行った。

 

 

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