おかげさまでやる気が出たため、早くに2話目を出せました〜。
追記
とある一部分を書き直しました
さて、学校へ行くために家を出たはいいものの我々高校生組(葵姉さん、修、奏姉さん、俺、茜)の前にはある問題が立ちはだかっていた!
「カメラの配置が変わるなんて…」
前言撤回である。問題が立ちふさがっているのは茜だけだった。カメラの配置?何言ってるんだと思ったそこの君。前回でも言ったように櫻田家は王族なのである。だが、住んでいるところは王宮とかではなく普通の一般的な二階建ての住宅である。そんなご近所に溶け込んでいる王族であるが、日常の中にも危険は潜んでいるわけである。
そうした危険に巻き込まれないように、我らが父であり、王様が行ったことは通学路や普通の道など様々な場所に監視カメラを設置することである。なんとその数町内だけで200個。プライバシーもクソもあったものではない。国のお金は大丈夫なのだろうか。しかし、そのおかげかまた別の要因があるのかわからないが、兄妹の誰も事件に巻き込まれたことはないのだ。そこら中にあるため、犯罪抑制にもつながっていると考えられる。他の用途にも使われてるけどね。
閑話休題。
さて、話を戻そう。何故に茜はこんなにも、カメラに対して拒否反応起こしているか。それは、極度の人見知りなのである。俺自身も人見知り、というかコミュ障気味なのでカメラに自分からせっせと映りに行くことはない。どこぞの五女は嬉々として行くが…。ま、そんなこんなでこの妹はカメラをとことん避けているのだ。今俺がこうしている間も…
「なんで週末で場所を変えるの⁉︎折角覚えたのに…」
「え!全部覚えたの?それはすごいね」
「その努力を他のことに回せばいいのに…」
「さすがは俺の妹だな!」
1人感想がおかしい奴がいた気がするがまあいい。このように人見知りで無人カメラにさえも緊張してしまう我が妹は人やカメラの視線を避けるために必死なのだった。
「でも、なんで八は人見知りなのに余裕そうな顔してるの?仲間だと思ってたのに…」
「無人カメラの視線すら避けるほどの人見知りでもねーよ?」
「確かにね。初対面の人とはかなりの確率で噛む八幡はどうして人の視線には耐えられるのかしら?」
え、奏姉さんその評価は酷くない?そりゃ、俺だって悪意の目線には晒され慣れてますけど…。俺の空気が地味に重くなったのを見たからか奏姉さんは慌て始めたようだ。
「あ、いや、違うのよ?八幡は茜ほどではないにしろ人見知りだから、周りの好奇の目線とか気になったりしないのかな、てね?だからそんなに悲しい雰囲気出さないで?」
ああ、そういうことね。納得。
「登校中とかはなんだかんだ茜がいるから好奇の目線はそっちの方に向いてるから俺に目線をむけられることはまずない。下校とかは基本的に1人だから、目立つことはない」
「………」
「それって…」
「つまるところ八幡は友達いないのか」
「ちょ、修ちゃん⁉︎」
は?いやいや、なんでそんな憐れみみたいな目で見られるのかぎ分からんわ。むしろ、こっちは一人で過ごしたいんですよ?だから、おれはぼっちはぼっちでも孤高のぼっちである」
「グスッ…八くん」
ダキッ。なぜか葵姉さんに抱きしめられた。why⁉︎なぜですか?俺の体に女性の身体を象徴するものがくっつけられていてさらに姉さんのいいにおいがってなにいってんだおれは姉のにおいかいでいいにおいとかただのへんたいではないかやばいやばいよリアルガチでやばいよ!理性が、ががががが。
「ね、ねえさぁん?」
恥ずい。声が裏返ったぞ。いやだがしかし聞いて欲しい。こんな100人中99人が美しいや綺麗と答える美人である姉が抱きしめているというのはかなり役得ではある。いや違う違う。待って違うの。本音が出ただけなの!そう、美人であると姉さんが抱きしめてきているのは恥ずかしぬ。
「八くん…。私たち兄妹がいるからね!悩み事があったらなんでも相談してくれていいんだよ?」
何故だ(二度目)。何故俺は美人に抱きしめられた上に慰められてるんだ。そろそろ理性の壁が崩壊しそうなんですが…。姉が可愛すぎてつらい…」
「は、はははちくん⁉︎にゃ、にゃにを!」
「おお、葵姉さんが取り乱してる」
「八幡にしか出来ないことね」
「むぅ〜」
顔を赤くした葵姉さんが離れていった…。怒ってしまったのだろう。ああ、この喪失感はなんなのだろう。ちょっと残念だと思う俺ガイル。
げしっ。
「あたっ。なんだ?茜?なんで蹴った?」
「知らないっ!」
妹が反抗期な件について。お兄ちゃん悲しいわ。あ、葵姉さんが戻ってきたな。これから怒られるんじゃろうか?
「八くん」
「ひゃい!」
「『ひゃい』てぷぷぷ…」
あとで修は殴る。
「さっきも言ったけど、貴方も大事な家族なんだから悩み事とか何かあったら相談してね?」
「…ああ、何かあったら相談するよ。葵姉さん」
…ああ、敵わないな。葵姉さんには。俺は覚悟を決めた。ここまで俺を想ってくれているのだから相談はする。何かあったら、な。
「何もなくても話してくれていいんだよ?八くんはその辺のことあまり話してくれないし…」
「何かあるまで話さないわね」
「だろうな」
「うん」
「…あはは」
何故バレた⁉︎俺のパーフェクトプラン(スカスカ)が!くっ、さすがは兄妹といったところか!あと葵姉さん。苦笑いが一番辛い反応です。
「まあ、葵お姉ちゃん。八は大丈夫だよ!私とも同じクラスだし、なんだかんだいっていろんな人とも話してるし!」
「そう?茜が言うなら安心ね」
つまり俺の対人関係に関することは安心ではないということですかそうですか。
「さて、そろそろ時間も怪しくなってきたし行きましょうか」
唐突に奏姉さんが猫をかぶって話し始めた。ああ、人が歩いてきたのね。そうすると、当然のごとく極度の人見知りである茜は葵姉さんの後ろへと張り付くように隠れた。
「おはようございます。葵様、奏様、修様、八幡様、茜様」
『おはようございます』
様付けされることには慣れないな〜。背中がむずかゆいわ。
「御兄弟の皆さん仲がよろしいですねぇ」
「ええ。自慢の兄妹達ですから」
奏姉さん(猫かぶり中)が応対してくれる。楽でいいわ〜。ちろっと腕時計を見るとなんとまあ、大変な時間ではありませんか。本当にそろそろ行かなければ、王家全員が遅刻という前代未聞なことが起きてしまうではありませんか。とりあえずは、奏姉さんを呼ばなければ。
「お話中すみません」
「あら、八幡?どうしました?」
「奏姉さん。もう学校へ行かなければいけない時間です」
「登校途中でしたか。それは引き止めて悪いことをしてしまいました。これからお勉強頑張ってください」
「ありがとうございます。失礼しますね」
「失礼します」
二人で茜達がいるところまで戻ってくる。
「さて、八幡。今の時間は?」
「朝のHRが始まる20分前」
「修ちゃん。ここから学校まで歩いてどれくらい?」
「ん〜。だいたい15分くらいだな」
「こうしちゃいられないわね。さっさと行きましょうか」
奏姉さん、修、俺は歩き出した。だが、2名ほどついてこない。そう。茜である。
「ねぇ、本当に置いて行くの⁉︎」
「だって、なあ?」
「遅れたくないし」
「既に生徒会の仕事遅れちゃったし」
『というわけで、じゃ!』
「薄情者〜!」
「ごめんなさい!葵姉さん!」
「姉さんは、遅れないようにな!」
「気を付けてね!」
と、いうわけで俺たち3人は面倒ごと(茜に付き合う)ことを一番上の姉に押し付けて逃走したのだった…。すまない…!葵姉さん…!
〜学校〜
はぁぁ。着いたぁ〜。あの後、急いで学校へ向かった俺たちは時間にも余裕を持って学校に着いたのだった。
すぐに生徒達に囲まれた奏姉さんと1人も近寄らない修から離れて俺は教室へと向かう。茜と葵姉さんは間に合うのだろうか。まあ、奥の手があるし大丈夫だろう。
ガラッ
「あ、おはよー」「今日は茜さん来てないの?」「義兄様と呼ばせてください!」
「おはよう…。茜はカメラに苦戦してる。おい、最後のやつちょっとこっち来い」
思い知らせる必要があるようだ。妹に群がる虫は排除しなくちゃね?
「おはよー。八幡!今日もテンション低いわね。茜は?」
「よう。鮎ヶ瀬。今日もテンション高いな。あいつは週末に変わった監視カメラに悪戦苦闘中だろうな」
「な〜に?茜を置いて来たの?冷たい兄ね」
俺に話しかけてくる珍しい奴は鮎ヶ瀬花蓮。茜の幼い頃からの親友であるため、兄の俺とも割と話す。なんか声が聞いたことあるような気がするんだよな。どこか別世界で。
「いやいや、俺は悪くないあえていうなら世界が悪いな」
「なんで、世界が悪いとかそんな厨二病発症してるのよ」
「いやいや、俺は悪くないあえていうなら世界が悪い」
「ループする気か⁉︎」
「いやいや、「もういいから!」あっそう」
つまらん。
「ところで鮎ヶ瀬。なんか用か?」
「んー用っていうか。茜と一緒じゃないのかな〜って」
「そんな兄妹だからといっていつでも一緒いるとは限らないだろ?今日はそういう日だったんだ。それだけか?」
「ならそろそろ花蓮って呼んでもいいんじゃない?」
「断る」
「即答っ⁉︎なんでよ!もう何年の付き合いしてると思ってるの!」
「だが断る」
そんな恥ずかしいこと出来るか!そこ!登校途中でそれより恥ずかしいことをしてるとか言わない。登校中には何も起きてない。いいね?
「そっか…。仲良くなってるって思ってたのは私だけだったんだね…」
グスッ
ええっ!泣くの⁉︎いや待て不味いぞ!こんなところをあいつに見…「八幡?」られましたね、はい。
ギギギっとまるで錆びてしまった機械のように俺は後ろを振り向くと、そこには般若が立っていた——。ぎゃー!
「ねえ?なんで花蓮が泣いてるの?ねえ?八幡が泣かせたの?私の親友を?ねえ?聞いてる?」
ひぇぇ(震え)。激おこですね。わかります。ハイライトさん!仕事して!
「グスッ。八幡がね、名前で呼んでくれないの…」
あ、ちょ、おま。
「ふーん。八幡はなんで呼んであげないの?」
今の『ふーん』はヤヴァイ。感情が一切感じられなかった!しかも真顔だぜ?怖すぎるわ!
「あ、いや、俺と鮎ヶ瀬あんまり仲良くな「ん?」…いなんてことありえないですよ!もう学校の中で一番親しい友人といっても過言ではないですよ!ええ!」
「友人か〜…」
「なら呼べるよね?」
「イエス!ユアハイネス!」
「なら呼んで?」
今逆らったら殺されるんじゃないか?おれ?周りを見てみろよ。クラスメイトの皆さんいつの間にかいないじゃないですか。先生だってさっき来たのに「ごゆっくり〜」とかいって引っ込んだしさぁ!なんて日だ!
「呼ぶ」
「ひゃいぃ!…か、花蓮…」
「!な、なにかな?八幡?」
「ん。よし。一件落着だね」
霊圧がもどった…だと…!どうやらおれは九死に一生を得たらしい。生きるって素晴らしいね!花蓮さん…顔赤くなるくらいに怒るなら呼ばせなくても…。それと、薄情者なクラスメイト諸君。逃げるってなんなの?(ブーメラン)
こうして、俺は花蓮と呼ぶことになったのだった。あと、茜を怒らせてはいけない、ゼッタイ。
この話4444字だって。偶然ってすごい。
次回、八幡の能力が判明⁉︎
やっべぇよ…。能力どうしょ…