お元気ですか?
更新長らくお待たせしてしまって申し訳有りません。
今回はオリジナル回の上にオリ設定やらオリキャラなどが出てきます。そのために、難産でした。
ちょっとなに言ってるかわからないようなところも出てくるかもです。そこは、フィクションだからでご容赦くださいませ。
書いてる途中で自分でもなに書いてるわからなくなったので多少は、ね?
———ふと、目が醒める。
熱帯夜というわけでもなく、寒いわけでもない。
ただ、なんとなく目が醒めた。
枕元の時計を見ると8月8日の午前5時。夏休み真っ只中でこんな時間に起きるとは…。
眠気も飛んでいってしまっているので、二度寝がしたくても出来ない。くそう…。
仕方がないので少しというかだいぶ早いがそろそろ起きるとしようか。のども渇いたし。布の仕切りの向こう側にいる茜と光を起こさないように細心の注意をはらいながら部屋を出た。
階段を静かに降り、リビング兼台所へ続く廊下を歩く。リビングから明かりが漏れているようだ。父さんか?朝早いな。やっぱり働きたくないわ〜。
リビングの扉を開けると案の定、父さんがテレビを見ながらコーヒーを飲んでいる。母さんもいたけれど。
「あら、おはよう。あなたもコーヒー飲む?」
「おはよう。八幡。今日は早いな」
「なんか目が覚めたからそのまま起きてきた。マックスコーヒーで飲むわ」
「…もう。あんまりそればっかり飲んでちゃダメよ?」
それは守れそうにないな。
マックスコーヒーを喉に通す。クーッ!キンキンに冷えてやがる!このコーヒー入練乳の甘さが最高だぜ!
コーヒーブレイクをしていると父さんが話しかけてきた。
「さて、八幡よ。他の兄弟が寝静まっているから今のうちに言っておこうと思う」
「ええ。おおっぴらに言ってあげられないのが心苦しいけど…」
——誕生日、おめでとう。
さて、俺の誕生日は茜と双子なんだから3月じゃないのかと思うかもしれない。
だが、この言葉はなんら間違いはなく、今日が俺の本当の誕生日なのだ。何故、国が出している公式のプロフィールには3月が誕生日になっているかというと色々な要因があるのだ。
まず、大前提として、俺はこの家の子供ではない。いや、この言い方では語弊があるかもしれない。明確に言葉にするならば、父さんと母さんの血は繋がっていないのだ。
今では櫻田八幡であるが、本来の俺の名前は比企谷八幡であった。
何故、名字が変わっているのか。それは単純なもので俺がこの家に引き取られたということである。そして、王家にしか使えない能力が俺にも使える理由もそこにあるのだ。
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俺の本当の母親の名前は比企谷二葉、旧姓を櫻田二葉。現在の父さんであり、国王櫻田総一郎
の妹である。
これが、俺が能力を使える理由である。
つまるところ、俺と櫻田家の兄弟の関係性はいとこなのだ。
そんな母親は俺が産まれる5年前に、家出のようにふらっと出ていったらしい。理由は、王宮での暮らしに飽きたから。アグレッシブなことだ。ちなみに、監視はしっかりとついてたらしい。家出とは…?
今までの間、王宮で暮らしていたような箱入りの娘が家を飛び出して、一般市民の生活に溶け込めるわけもなく、困り果てていた。そんな折に、手を差し伸べたのが俺の親父たる比企谷綾人らしい。見た目は普通に好青年でアホ毛があったという。
こうして、2人は出会った。
その後に、お袋は王宮に連れ戻されたらしいが。
連れ戻された後にも2人は会うようになり、仲を深めていき、恋仲になるのも遅くはなかっただろうと父さんたちは語る。その頃には父さんや母さんも既に結婚しており、親父とは呑んだりする仲であったという話だ。
そして、俺が産まれる2年前に婚約・入籍した。その1年後くらいにお袋は妊娠した。
ちなみに、国民を驚かせたいとかで婚約したとか妊娠したとかは報道しなかったらしい。俺の誕生とともに公表しようとはしてたが。
順調に幸せな道を2人で歩んでいたわけだが、ハッピーエンドはやってこない。
俺が産まれる半年前に親父が死んだ。
交通事故で即死だったという。原因は、スピード違反による信号無視。運転席に突っ込んできたと当時の新聞には書いてあった。
事故の話を聞いたお袋は半狂乱になった。
お腹の子つまりは俺のことはどうするんだ!と父さんは励ましたことで立ち直ったとはいうけれど。
最愛の夫を失い、精神的なダメージを受けたお袋は病院へと入院した。俺が産まれるのが近かいため、というのもあるが。お袋は、俺を産むという意思は固かった。父さんと話している時にこんなことを言っていたという。
『もうお腹の子の名前は決めてあるのかい?』
『ええ。決めてあるわ、総ちゃん。名前は『八幡』よ』
『ほう。いい名前じゃないか。元気に産まれることを祈ってるよ』
『ありがとう。総ちゃん』
『この子は、あの人との大切な宝物だから…』
『元気に育って欲しいの』
その数時間後に陣痛が始まり、処置室へと運び込まれた。
そうして、俺はこの世に生を受けたのだ。
だが、この世界の神様は愚かな人を嘲笑う。
産まれた俺は、息をしていなかった。理由は不明。産ぶ声をあげることはなかったのだ。
医者が処置をしてもいきは吹きかえらず、そのまま命の灯火が消えかけていたとき、それは起こった。
お袋が俺を抱え上げ、能力を行使したのだ。
お袋の能力は生命移譲〈ライフハンド〉。自らの命を分け与える力。この時まで一度も使ったことがなかった能力をこの瞬間に使ったのだ。
命を分け与えられた俺は息を吹き返した。
この時、本当の意味で俺はこの世に生を受けたのだった。しかし、文字通りの命を分け与えたお袋は…。
『そうちゃん…。…八幡は…?』
『ああ!いるぞ!お前の子供も元気に生きてる!』
『…そう…。よ、かった…』
『逝くんじゃない!お前がいなかったら誰が八幡を育てるんだ!お前しかいないだろう⁉︎』
『…ふふ。私には、もう、無理そうかな…。だから、そうちゃん…。勝手な最期のお願い…』
『最期なんて言わないでくれ!二葉!』
『この子を…。八幡を、お願い…。勝手な願いだけど…。そうちゃんなら、安心なの』
『二葉…』
『ごめんね…。八幡…。あなたと、一緒にいれないお母さんをゆるして、ね…』
『愛しているわ…。あなたを…。ずっと』
その言葉を最期にして、眠るようにして亡くなった。かくして、比企谷八幡は生まれながらにして孤独となった。
しかし、ここでお茶目だったお袋が行ったことのしわ寄せが来てしまった。そう、この時まで、一切合切、国民に結婚したことも、俺がいることも公表してなかったのである。
色々と問題が生じることになるため、取り敢えずはお袋が亡くなったこと、お袋が結婚していたことなどを公表した。
やはりというかなんというか、ドッタンバッタン大騒ぎとなったのだった。
そして、段階的に公表しようとしてはいたのだが当時の他国との外交に問題が次々と発生していってしまったために俺のことを公表するタイミングを逃してしまったとのこと。大惨事だよ。
俺が産まれる頃には既に母さんは茜を身ごもっていたということもあり、一部の王宮上層部で双子ということにしようという話があがった。父さんと母さんは忘れ形見をそんな扱いしていいわけがないと公表しようとしていたが、抑え込まれてしまったのだ。
3月になり、茜が生まれ、そこに俺を添えて双子ということになったのだった。こうして、比企谷八幡は櫻田八幡になった。
このことを知っているのは父さんと母さん、王宮の上層部、病院の関係者、くらいである。あ、あと1人知ってるかもしれないな。知らないとなると、1つの嘘が露見してしまうことになるが。
そんなわけで、8月8日は俺の誕生日であり、お袋である比企谷二葉の命日だ。父さんと母さんは、誕生日を知っているので密かにだが祝ってくれる。
え?なんで詳しく知ってるかって?
そりゃあ、聞いたんだよ。詳しくは前回の最初を見てね!(メタい)
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と、まあそんなわけで今日が誕生日というわけだ。あまり知られるわけにはいかないので基本的に2人は早朝か深夜に祝言を言ってくれるのだ。
この家族は優しい。きっと、俺が本当の兄妹でなかったとしても受け入れてくれるのだろう。でも、だからこそーーー。
「なあ、やっぱり俺は国王選挙は辞退したいんだけど」
「またその話かい?何度も言ってるとは思うが、八幡。お前も家族であり、王家なんだから選挙を降りるべきではないんだ。
それこそ国王である私がいうのもなんだが当選したくないなら、誰かのサポートをすればいい」
「いや、俺がこのまま血は繋がってないということを公表しないで続けるのはただの不誠実だろ」
——だからこそ、甘えてばかりではいけない。
「それは…」
「わかってる。当時はいろんな要因が重なってせいでこんな状態になっているもいうことも。
だから、だからこそ。家族も、国民も、多くの人に嘘をつきながら生きてる不誠実な俺が誠実さが必要な選挙なんかには出てはいけないんじゃないか」
そう。今の俺を取り囲む状態は致し方ないとはいえ、欺瞞・偽装の上に成り立ってしまっている。
結論を言ってしまえば、それは真摯であるべき国民に対する裏切り行為ではないのか。そんな俺が国王選挙なんてものに出てしまうのは流石に——。
ふと、暖かいものに包まれる。
「すまない…。私達の怠慢がお前をそこまで傷つけてしまっていたのか…」
「ごめんなさい…八幡…ごめんね」
目に涙を浮かべる両親に抱きしめられていた。最近、抱きしめられるのが多いと思うのは気のせいではないと思う。
「いや、なんで謝るんだ?そんな、謝ることなんて——」
「いいんだ!もう、無理しなくて…今まで気付いてやれなくてすまない…」
「あなたを守ってあげられなくてごめんね」
おかしい。目の前が歪んで見えないな。
少しの間、3人で泣いたのだった。
〜しばらくして〜
年甲斐もなく両親とともに泣いてしまった!あ〜〜〜〜〜!なんだこれ!恥ずかしい!今すぐ布団に入って悶えたいよーーー!!
まだ朝早くてよかったよ!誰か入ってきたらもう顔会わせられないレベルだよ!
「ずびっ。さて、八幡よ。お前はこれからどうしたい?」
?どうとはどういうことだ?
「わからないって顔をしているな。まあ、お前にはいくつかの選択肢がある。
一つ、記者会見で発表。
二つ、王宮から通達する。
三つ、お前が好きなタイミングで言う。
のどれかを選ぶといい。内容は、お前が二葉と綾人の子であることだ。私は、覚悟を決めた。上層部がなんだ、私が王様だから好きにしようと思う!」
ちょっと?ハッチャケ過ぎてない?すごい軽く感じちゃう。結構、一大事なことだと思うんだけど?止めるべきである母のことを見る。
「ふふっ。私も上層部のおじいさんたちにはちょっと腹が立ってたのよ。二葉と綾人さんと私達の大事な宝物を黙っておくなんてね。鼻を明かしちゃってね、八幡」
ちょーい!ノリノリじゃないですかー。
…ふむ。ならば、俺もお茶目(大嘘)なお袋を見習おうとしようかな。
「なら、———で」
「ほほう?楽しそうな顔をしてるじゃないか」
「その企んでる顔は2人に似てるわ」
「えー。なにそれなんかやだな」
——前言撤回。もう少し、もう少しだけこの暖かい家で過ごしたい。すまんな、お袋、親父。
3人だけの早朝の歓談は、他の兄弟が起きてくるまで続いた。
リビングの向こう側にいた影に気付かずに。
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「うそ…。血が繋がってない…?」
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オリ設定
比企谷二葉(旧姓 櫻田二葉)
八幡の実の母親。現国王である総一郎の妹。若くして母を亡くし、父も王であったため構ってくれることはほとんどなかった。そのため、親というものがどういうものかはイマイチわかってない。
性格は、お茶目で片していいのかわからないレベルの破天荒キャラ。国民にへの大事な報告を後でとか言ってる時点で、ね。
能力
生命移譲〈ライフハンド〉
自らの生命を他者へと受けわたす。自らの寿命を減らすため、一度も使ってこなかった。しかし、ある時に能力を行使。その際、体力の低下や精神へのダメージが残っていたなど様々な要因が重なり、対象へ能力をこうしたのちに亡くなった。
比企谷綾人
八幡の実の父親。家出した二葉と出会い、恋に落ちる。交通事故により、すでに故人。アホ毛が生えていた。王家の人と知ったのちも親交を深めるなど割と図太い参加の持ち主である。
ちょっと設定というか、過程とかいいものが浮かばずに書いたので割と雑になってしまったかもです。
次回からは原作に沿って進みます。
オリジナル回とかもうやらねぇ!