日が上り始め、妖怪の山を照らし始めた早朝、彼は妖怪の山を歩いていた。普段なら寝ているはずの時間になぜ出歩いているのかというと……『家出』である。理由は昨晩に文に遅い時間に家に送り返され、時間をまた守らなかったということでものすごく怒られたからである。
「当てもなく歩き続けて3時間……疲れた」
もう上り下りを続けて長くなるな。5回くらいこれが続いているし、同じ風景のままだし、一人ポケ○ンしりとりも『ん』がついて終わってしまったし。
「家出なんてするもんじゃないね」
精神年齢があれな年して家出とかガキかよ……。あ、ガキなんだった。
それにしても同じ風景が続くっておかしくね?普通川とか見つけてゆっくりするとかあるはずだろ?……なんかこれから戦闘に入るフラグがあるような気がする。まぁ、そういうフラグを簡単に回避するのが俺という男さ。
「戦闘には入りませんよ。私は人食いではないですからね」
ほらな?簡単にフラグを回避できただろ?そして回避した後には新たな出会いがあるという王道人生をだな……。というか誰?後ろから声がしたぞ。それなんてホラー?
「私は古明地さとり。新たな出会いがありましたね」
「お、おう」
いや~、あれから古明地さんの家にお邪魔することになったのだが、どうしてこうなった?俺は普通に家出をしていただけなのになぜ?ていうか古明地姉妹って結構近く?に住んでいたんだな。
「あなたは何者なんですか?」
おっふ。そんな質問されると転生前の自分を思い出してしまうじゃまいか!あ~、これはやばい。東方とか小五ロリとかその他諸々ばれてしまう。どうしましょ。
「なるほど。把握しました」
「バレテーラwww」
「え?」
「何でもないです」
すいません古明地さん。あなたに迷惑かけるつもりではなかったのですが……どうにも自分には荷が重すぎたようです。鬱だ、死のう。
「え?え!?」
「あ~、最後にかめはめ破の打ち合いでもして死にたかったな~。」
ふへへ、孫悟飯とセルのかめはめ破の打ち合いを再現したかったな~……。いや、螺旋丸VS千鳥も捨てがたい……。やっぱ死にたくね~。
「とりあえずお茶でも出すので落ち着いてください」
「うっす」
いや~、さっきは取り乱してしまってすいません。
「いえ、こちらも勝手に心読んで迷惑かけてしまって……」
どこまでばれてしまったんですかね?
「ほとんどですね。少し、未来が楽しみになってきました」
まじっすか。
「……改めて。すいませんでした。俺のせいで未来を知ってしまうどころか不快な気持ちにさせてしまったでしょう。本当に申し訳ありませんでした」
「誤ることはありませんよ。不快に思ったことはありませんでしたし。それに不快にさせてしまったのは此方です。すいませんでした。」
……古明地さんは自分のことを知り尽くしている人に対して何とも思わないのだろうか?少なくとも俺なら気味悪いと思い近寄らないようにと思ってしまうのだが。
「何とも思わないとなると嘘になりますが、嫌悪とかそういったものは浮かびあがってきませんね。それにあなたこそ心を読まれて何とも思わないのですか?」
いや~、そこまでですかね。エロいこと考えていれば少しは嫌ですけど。そうでなかったら別に何とも思いませんね~。
「そうですか。それを差し引いても普通は気味悪がるものですけど、あなたは変な人なんですね」
へ、変とはなんぞ!?これが普通じゃないの?
「ええ、変ですよ」
そう、クスクスと笑う古明地さんに見惚れてしまった。……美しい。
「あら、ありがとう」
しまった。読まれてしまった。これは確かに危険だ。たとえるなら口の軽い友達に好きな人を教えるくらい危険だ。
「たとえがわかりやすいでわかりにくいですね」
やばい、話を変えないと変な方向へと向かってしまう。
「そ、そういえばなんで俺を連れてきたんですか?」
「それはあなたが張ってあった結界をすり抜けてしまったからです」
結界?そんなものが張ってあったのか。もしかしてずっと同じような風景が続いていたのもその結界のせいなのか?そもそも結界ってすり抜けれるものなのか?
「張ってあった結界は私とこいしで張った結界なんです。その結界は私たち姉妹を目的としていたら入れないもので、入ったとしてもずっと同じところを行き来するかのような幻術にかけられて私たちの所には来れないようにするためのものなんです」
なるほど。二人の能力の応用か。
「理解が早いですね」
まぁ、バカではないからね。昔は『永琳みたいに頭良くなりて~』なんてバカみたいなこと思って、バカみたいに勉強していたからね。
「八意永琳ですね?なるほど……あなたは何かに影響されやすい見たいですね。特に『ドラゴンボール』。あの動きを再現してみようと努力するとは普通ではないですよ?むしろバカというべきでしょうか」
いやいや、せっかくこういう世界に来たんだから何でも試してみようとだな。
「それでもです」
だってかっこいいじゃん。俺もピシュンって効果音出してみたいし、残像とか出して相手の攻撃躱してみたいし……ねぇ?
「……わからなくもないです」
おお、わかってくれるか友よ。
「友よ?」
「え?」
「え?」
ん?なんか変なこと言ったか?
「いえ、友なんて呼ばれたの初めてで」
え?友達いなかったの?……あぁ、能力のせいか。すまなかった。
「ごめんなさい」
「なんで心で言ったのに口でも言うんですか?」
「両方の母さんが言っていた。元の世界の母さんが思っているだけじゃダメと、こっちの母さんが言葉に思いを乗せて謝るから相手に気持ちが伝わるんだって」
あ、でも古明地さんはいう前にちゃんと気づいているんだっけ?まぁ、それでもちゃんと言葉にしないと俺が納得しないから言ったということで。
「……おかしな人ですね」
そうか?割と普通だと思うのだが。
「『すまなかった』なのか『ごめんなさい』、どっちなんです?」
いや、それはだな精神が体に引っ張られているというかなんというか。
「ありがとう」
え?
「そうそう、和真さんは家出中でしたね。是非、泊まっていってください」
え?いや、しかしそれは迷惑に……。
「友達なんですから迷惑ではありませんよ」
なら、少しの間お世話になります。
久しぶりだというのに駄文だし文字少ないしいいとこないですね。挫けそうだ・・・。
誤字や脱字、アドバイスなどありましたら教えてください。
5話は11月中に投稿する予定です。