東方幻想奮闘記(仮)   作:はんちゃん

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遅れてすいません
そしていつも通り短くてすいません。
そしてこのままいくと矛盾という名の壁にぶつかりそうで怖い。


武人

 あ、この卵焼きうまい。

 

「そう思ってもらえると嬉しいですね」

「お姉ちゃんの卵焼きは本当においしいよね」

 

 すげぇやべぇうまい。…ところで皆様もお気づきだろうが一緒に朝食をとっているのはさとりの妹であるこいしだ。一応知っているが昨日のうちに紹介してもらい俺が数日ここに住むことを伝え、友達になった。

 

「今のとこ男友達0・・・」

「いずれできますよ」

「ハーレムだね~」

 

 確かにハーレム状態だろうが別にうれしくもなんともない。いや、友達がいることに対してはうれしいが女だらけっていうのがうれしくない。何というか…男だけの会話ってのができないのはかなしいのである。例えば『お前好きな人できたかよ~』とか『あの子可愛くね?』とか・・・。

 

 

 

「・・・誰か来たみたいですね」

「男?」

「・・・」

「漢でもいいよ?」

「……女性の方みたいですよ」

「神は死んだ・・・」

「いつかいいことあるって!」

 

 そんなバカみたいなやり取りをしていると女性の方がノックも無しに家に入ってきたのである。いくら妖怪の家だからと言って不法侵入はいかんよ。

 

「すいません、食べ物を分けて貰えないでしょうか」

 

なんというか……すごく、中国です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 えっと……髪が赤くて胸が大きくて緑色の服を着ている人といえば誰でしょう?正解は―――

 

「―――紅美鈴といいます。旅をしているしがない武術家です。この山に鬼がいると聞いて来たんですが途中で迷ってしまい食糧も尽きてしまって」

「なるほど、食糧なら丁度朝食をとっていたところです。一緒にどうぞ」

「大勢のほうがおいしく感じれるしね~」

「い、いいんじゃないかな?」

 

 鬼がいると聞いてやってくるって……修行か何かか?その息子である俺は非常に気まずいというか心苦しいというか。どうすんべ。

 

「ところで何故鬼の所へ?」

「私は今修行中なんですよ。それで強敵と戦うためにここに来たんです」

「し、死ぬかもしれないよ?」

「戦いとはそういうものです」 

「お姉さんは変だね~」

「それが武術家です」

 

 やべえ、もし美鈴が負けたら美鈴が死ぬ。それは何としてでも阻止せねば……しかし、どうやって?たぶん体格的に勝負するのは勇儀姐さんだろう。……やべえ、美鈴弾け飛ぶ。さとり!なんとかならないか!?

 

「無理です」

 

 即答!?くっ、それ程美鈴の意思は強いというわけか。

 

「ところで、まだあなたの名前を聞いてないんですが何という名前なんですか?」

「……俺?」

「そうです」

 

 あ、みんな自己紹介終わってた感じ?

 

「俺は伊吹和真といいます!10歳です!」

 

 ああ、もっとちゃんと自己紹介したいのに、子供くさい感じになってしまった。

 

「そうですか。なら組手をしましょう」

「え?」

 

 わけがわからないよ。

 

「同じ武術家として」

 

 俺はなんちゃって武術家なんです。DBの影響なんです。まともな武術なんてやったことないんです。助けてくださいさとり様。

 

「無理です」

 

 そうですか。

 

「え~っと、俺一人でしか修業したことないし、師もいないからまともな武術じゃないですよ?」

「大丈夫です」

 

 何が?

 

「それに修業を始めて1年も経ってないですし」

「大丈夫です」

 

 何が!?

 

「和真も素直じゃないですね。心ではやりたいと思っているでしょう?」

 

 え、さとりさん?何を言っていらっしゃるのでしょうか?

 

「本当ですか!?」

「俺10歳なんだけど…」

「武人に身長は関係あれど年齢は関係ありません!さあ、存分にやりましょう!」

 

 うそ~ん。

 

「やるなら外でお願いします」

 

 このドSめ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、どう戦おうか。美鈴が俺のためにせっかく簡単なルール付けまでしてくれたんだ。

 

『一発当てれば俺の勝ち』

 

 とはいえ、俺はまだ1回しか実戦経験がない。しかもその時はほぼチル姉がやってくれた。なので1対1での戦闘はやったことがないので勝手がわからない。……悩んでいても仕方ない。やるか!

 

「行きます!」

 

 和真は美鈴に向かって拳を叩き込もうと走り出す。それはもう一直線に。この行動はカウンターを貰いやすく一番危険な行為だ。美鈴は不思議に思った。修業を始めて1年も経っていなかろうと、師がいなかろうと、こんな一直線な攻撃を出せるものなのだろうか。私なら出せない。彼は人間、しかも子供。まだそのことについてわかっていないのだろうか?

 

「おおおお!」

 

 だが、この山にいる人間が死闘をしたことがないはずがない!

 和真が美鈴に向かって殴りかかった。それは武術というにはあまりにも荒々しく、隙だらけな拳だった。それに少々がっかりしながらもカウンターとして突きを放つ。が、それを勢いを殺さず体を捻ることで回避してそのまま殴る。

 

「くっ」

 

 美鈴は何とか躱し、距離をとる。そして和真を見て考えを変える。これを狙っていた?最初から自分は弱いと思わせてから……しかし、あのタイミングはわかっていないとかわせない。一体どうやって。

 

「……本気で行きます」

「なら俺も本気で行きます」

 

 その言葉に美鈴は笑った。

 

「「おおおおおッ!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お疲れ様です。これはどちらの勝利なんでしょうか?」

「「ひ、引き分けです……」」

 

 地面に横たわっている二人が同時に答えた。あれから10分間の組手(?)を繰り広げていた和真たちの辺りは木が倒れ地は凹んで大惨事になっていた。二人の戦いで決まった攻撃はお互い一発ずつ。クロスカウンターで二人は倒れ今の結果となっている。それまでは躱すだけだったのだ。一瞬消えては一瞬で現れて攻撃。それを回避の繰り返し。

 

「強いですね。修業不足だと痛感しました」

「美鈴さんこそ。これが一発当てるだけで勝ちというルールがなければ俺が負けてました」

 

 

 二人はさらに修業することをここに誓った。

 

「お互いいい雰囲気のとこ悪いのですが、最低限穴の開いたところは埋めといてくださいね」

「「はい」」

 




 何回も書き直したんですが駄文になってしまいました。擬音とかつけたら楽になるんでしょうけどなんかつけたくないんですよね。

そして見ている人への質問…というかアンケート?です。

1 更新遅くなってもいいから書き溜めする。
2 このまま。

どれがいいですかね?
因みに次の投稿は今年には無理です。たぶん。

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