Fate/Grand order 人理の火、火継の薪   作:haruhime

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ぐだ男君が壊れてます。

スケベ野郎注意。

ただ、一応理由があるのでコメントは最後まで読んでからお願いします。

読み切れないと思った人はその場でブラウザバックして、他の名作で目を洗ってください。

今回は暴走度合いがひどいので、批判貰いそうだけど是非もないネ!

独自設定が暴発してるので、いつも通り対応してください。


Interlude ―召喚と異常―

 ジャンヌオルタの消滅と聖杯の回収を以て、第一特異点の修復は完了した。

 

 今度の特異点崩壊までの期間は長いようで、前回のような緊急脱出による負担もなく、無事に帰還することができた。

 

 ただ、人間組は長い戦闘と野営の繰り返しに疲労しており、一日の完全休暇を与えられた。

 

 そもそも所長自身がダウンしている以上、何ができるというわけでもないのだが。

 

 カルデア職員も、次の特異点を探す観測チームを除いて一日間の休養をとったらしい。

 

 なぜ伝聞かって?

 

 そりゃ、丸一日、完全に起きなかったからだよ!

 

 バイタルに軽度の衰弱が出たことで、マシュに起こされることになったわけだ。

 

 後輩系眼鏡巨乳美少女に起こされる朝。青少年のあこがれを一つクリアしてしまった。

 

 後、目を覚ました時に、ベッドの上にかがみこんだマシュのマシュマロが揺れていたのは眼福でした。

 

 朝からいいもん見てやる気が出ます。

 

「マシュ、起こしてくれてありがとうな。」

 

「いえ、お気になさらず。でも、寝すぎはだめですよ?」

 

 指を一本立て、ちょっと拗ねたような怒り方をするマシュが可愛い。

 

「気を付けるよ。」

 

 長く寝すぎたせいか、全身が固まっている。

 

 肩を回すと奇妙な引っ掛かりを覚える程度に。

 

 どうにかほぐさないといけないよなぁ。

 

 後、奇妙なくらい体の中の火が強まっている。妙な感じだ。

 

 首を回しながら隣を歩くマシュを見る。

 

 今日は、デミサーヴァントとしての格好ではなく、カルデア職員としての格好をしている。

 

 その薄紫の瞳を眼鏡で飾り、クールな美少女を演出している。

 

 黒のシャツを盛り上げる二つのマシュマロをパーカーで隠し、健康的な柔らかさのむっちりした太ももを黒のタイツで覆っているが、その豊満さを隠しきれていない。

 

 その大きなマシュマロに、不思議生物フォウを挟む形で抱いているため、腕とフォウ君によって寄せ上げられている。

 

 複雑に変形するマシュマロが、彼女の歩みに合わせて揺れている。

 

 とんでもない破壊力だ。

 

 自分がどんな目で見られているのか、きっと自覚がないのだろう。

 

 俺みたいな獣の前で無防備だと、襲われちゃうよ?

 

 しないけどな!

 

 それにしても無自覚系目隠れ巨乳眼鏡美少女、いい。

 

「どうか、しましたか?」

 

 おっと、あまりの光景に視線が固定されていたらしい、不審がられてしまった。

 

 そのうちバレて軽蔑されそうだけど、それまでは頼れる先輩でいたい。気を付けないと。

 

「フォーウ(君は何気にむっつりだよね。)」

 

 何か不愉快な念を受け取った。

 

 それにしてもあの不思議生物め、毎度毎度マシュのマシュマロに潜り込みやがって、うらやましい。

 

「フォウ。フォウフォウフォーウ!(このマシュマロの魅力がわかるとはお目が高い。初めて抱き上げられた時の衝撃を君に伝えられないのがもどかしいくらいだ。けれどマシュマロを作り上げ、維持するために僕が果たした役割が大きいことを君は認識する必要がある。労苦に見合うだけの対価。それが今の状況なんだよ。要約すると、どうだい、うらやましいだろう?)」

 

 ありがとうございます、けどそこ代われ!

 

「フォウ!(いやだね!)」

 

「ちょ、フォウさん!?」

 

 野郎、見せつけるようにマシュマロを前足でポンポンしてやがる。

 

 柔らかさとハリを見せつけるみたいに弾むマシュマロ、脳裏にはっきりと刻み込んだ。

 

 ありがとうございますこの野郎!

 

 だが許さん。

 

 思う存分マシュマロを堪能している淫獣(フォウ)に制裁を加えんと、と掴みかかる。

 

「フォウ!?(あん!?)」

 

「せ、先輩!?」

 

 ん?よく考えると、このままだとマシュのマシュマロを両手で鷲掴みしてしまうのではないか?

 

 ……冷静になろう。

 

 万が一、そう、万が一フォウが交わしてしまった場合はそうなるかもしれないが、きっと捕まえられるはず。

 

 触っちゃっても事故だよ。

 

 うん、仕方ない。

 

「フォーウ!(触らせるか!)」

 

 フォウがマシュのマシュマロを踏み台にして飛び上がる。

 

 その瞬間、バルンバルンに揺れた事に、視線が集中してしまう。

 

「しまった、ぁびゃ!?」

 

 額を、視界から消えていたフォウの前足がフットスタンプする。

 

 その衝撃で足を止めたところに、フォウのしっぽが豪速で振りぬかれた。

 

 したたかに両目を叩かれ、悶絶する。

 

 その痛みに、床を転げまわってしまった。

 

 痛すぎる。

 

「無事ですか、先輩!フォウさんだめですよ!」

 

「フォウ!(納得いかん!)」

 

 涙でぼやける視界に、しゃがみ込んで俺をのぞき込んでいるマシュが見えた。

 

 心配そうな表情でのぞき込んでいるマシュ。その方には明後日の方に顔を向けたフォウがいた。拗ねているらしい。

 

 光沢のある黒タイツに包まれ、潰れたふくらはぎや太ももの魅力的な曲線と、膝に当たって変形したマシュマロに目が行く。

 

 しかし、それよりも俺の視線を誘導する罠が存在した。

 

 太ももとタイトスカートに挟まれた秘密の花園が、俺の目の前に見えようと、

 

「ヘンタイシスベシフォーウ!!」

 

「ドフォーウ!」

 

 再び叩き込まれる尻尾。

 

 痛い。マシュの前から弾かれ、壁にぶち当たる。

 

 人間を吹き飛ばすとは、どんな威力してやがる。

 

 それに、今尻尾伸びなかったか?

 

 マシュの肩から届く長さじゃないだろ。

 

 気が遠くなる。

 

「うお!?立夏君どうしたんだい!?」

 

「ドクター!先輩がフォウさんに吹き飛ばされて!」

 

「ますます意味が分からない!ともあれ、まずは医務室へ!」

 

 ドクターに担がれて、医務室に向かうらしい。

 

 どうせならマシュに運んでもらいたかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 医務室で目覚めると、ダヴィンチちゃんに鎮静魔術をかけられる。

 

 一緒にいたクラーナ曰く、最初の火が妙に燃えていたこと、それに引きずられる形で精神が変な方向に高ぶっていたらしい。

 

 クラーナが火を鎮静化し、異常な状態だった精神については、ダヴィンチちゃんと所長によって二度鎮静化されたらしい。

 

 しかし気を失っている間、うわごとでずいぶんいろいろ言ったようだ。詳細については教えてもらえなかったが。

 

 それを聞き、顔を真っ赤にしたマシュが、カーテンの隙間から顔をのぞかせて言った。

 

「先輩最低です。」

 

 俺は死んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、気を取り直して召喚の時間だ!」

 

「やけくそ気味だけど、前向きなだけいいのかな?」

 

「アハハ、まぁ、気にしなさんな青少年!」

 

 何をしでかしたのか、誰も教えてくれないが、女性陣からの信用は失ったらしい。

 

 男どもは口々に慰めてくれるが、その実笑いをこらえているのは知っている。

 

 あとダヴィンチちゃんにはあとでお話があります。

 

「そんな、私のこの美しい肉体を獣のようにむさぼるつもりだね!」

 

「ないわー。」

 

 精一杯のセクシーポーズを決めているが、貴方に興味などない!

 

「ほう?この完全な肉体に興味がないと?」

 

 だから胸元を広げて両腕で押しつぶしながら屈み込むのをやめろォ!?

 

 それこそ、普通の青少年には厳しい誘惑だろうが!

 

「おにいさんさいていです。」

 

「グフゥ!?」

 

 絶対零度の瞳で見つめてくるシャナロット。

 

 務めて気にしないように、心から血を流しつつ話を先に進めよう。

 

 マシュは盾を召喚陣の上に置くと、こちらを見ることなく出て行ってしまった。

 

 ええい、まずは聖晶石での召喚だ。

 

 今回使えるのは俺と所長が別々に集めた、32個。

 

 このうち12個は所長によるチャレンジですべて礼装に変換されている。

 

 彼女は泣き崩れていたが、もともとマスター適正Zeroだったんだから無理もない。

 

 結果として俺が使えるのは前回と同じ20個なわけだ。

 

 例によって全投入を要求されているので、当然のごとく全投入する。

 

 火継の薪が、指輪を積み上げた聖晶石の上に置く。

 

 唱えるは火の招請。

 

 銀灰の輝きから現れたのは、一匹の狼だった。

 

 その身は大型犬を超える体格の狼であり、真正の野生と誇り高き狼の矜持を持つ偉大なものだった。

 

 その傍らには、砕けた盾と剣の欠片が転がっていた。

 

「その狼、明らかに神霊クラスの存在だぞぅ!?」

 

 その瞳は、俺をまっすぐにとらえていた。

 

 ここで引くわけにはいかない、彼は、俺を試している。

 

 最低限の資格があるかどうかを。

 

 盾の上から歩き出した彼は、俺に近寄ってくる。

 

 彼に手を差し出す。

 

 においをかがれた。

 

 その間も、互いに目をそらさない。

 

 しばらくして、手を舐められた。

 

【主よ、認められたな。】

 

 どうやら認められたらしい。

 

 周囲を睥睨した狼は、火継の薪を見つけるとのそりと歩き出す。

 

 見つけた瞬間の表情の変化は、狼であるはずなのによく分かった。

 

 一瞬の歓喜、疑念、そして悲愴。

 

 その周囲を歩きながら、彼の匂いを嗅ぐ。

 

「ウォフ……。」

 

 一啼き、どこか物悲しい声をあげ、彼に身を擦り付ける。

 

 親愛と労りを見せる動きだった。

 

【久しいな、シフ。】

 

【今の状況は、わかっているだろう?】

 

【かつての主に出会うまででよい、また私に、私たちに力を貸してくれ。】

 

 火継の薪の言葉を見た狼、シフは、大きくうなずいた。

 

【ありがとう。】

 

 気にするなと言わんばかりに、シフは頭を横に振った。

 

 シフは人間の言葉を理解できるらしい。

 

 そんな一人と一匹に、シャナロットが近づく。

 

「あ、あの!」

 

【どうした、シャナロット。】

 

「ウォン?」

 

「ひゃう!?」

 

 鋭い瞳に射すくめられ、シャナロットが飛びあがる。

 

 周囲を見渡しているが、彼女の逃げ場はなかった。

 

 シフの向こう側に火継の薪がいるし、俺はその奥にいるからだ。

 

「え、ええと、その、ですね。」

 

 一人と一匹に見られてもじもじしてるシャナロットかわいい。

 

「触っても、いいですか?」

 

 勇気をもって紡がれた言葉は、シフを触りたいというものだった。

 

 正直に言えば、俺も触りたい。

 

 煌く銀灰の毛は、少し硬そうだが触り心地はいいはずだ。

 

 少女であれば、触りたいと思うのも無理はない。

 

【いいかな、シフ?】

 

「ウゥ。」

 

 しばらくシャナロットを見つめていたシフだが、眼尻にたまってきた涙を見たらしい。

 

 仕方ないとばかりにため息を吐き出し、床に寝そべって目を瞑った。

 

 しばらくは我慢してやるとでも言いたそうな態度だった。

 

【シャナロット、触ってもいいそうだ。】

 

「ありがとうございます!」

 

 最初は恐る恐る触っていたものの、シフの毛並みに飛び込むように、全身で触りに行く。

 

 体重がかけられた瞬間だけ目が開いたが、そのまま目を閉じてしまう。

 

 完全に黙認したようだ。

 

 満面の笑みを浮かべて戯れるシャナロット。

 

 かわいい。

 

「あー、立夏君。そろそろ次の召喚に行こう。」

 

 ドクターの呼びかけに、正気に返る。

 

 幼女と大型犬の戯れが尊いとはいえ、本題は召喚だった。

 

 呼符を盾の上に置く。

 

 この召喚に触媒は存在しない。

 

 敷いてゆうなら、先の特異点で取り込んだソウルだろう。

 

 最後に得たジャンヌオルタのソウルが一番大きな影響をもたらしそうだ。

 

 つながりもできてしまったし。

 

 最後の時を思い出して、体温が上がってしまう。

 

「立夏君?バイタルがっちょっとおかしいけど、大丈夫かい?」

 

「だ、大丈夫!ちょっと緊張しただけだから!」

 

「君が緊張するタイプ?冗談だろう?」

 

 言ってくれるじゃないか!

 

「大丈夫だという言葉を信じよう。心拍も落ち着いているようだし。」

 

「始めてくれ、こちらの準備は万端だ。」

 

 詠唱する。

 

 願うは力を。

 

 真実を求める者を。

 

 来たれ、真実の紡ぎ手よ!

 

 汝の願いは、ここに成った!

 

 黄金の輝き。

 

 紫の炎が上がる。

 

 敵対者を焼き払う怨念の火。

 

 しかし、その火は俺を焼くことはない。

 

 来てくれたか!

 

「サーヴァント、アヴェンジャー。召喚に応じ参上しました。」

 

 黒の衣装に身を包んだ、復讐の魔女。

 

 麗しき悪逆の聖女が、カルデアにやってきた。

 

 透き通るような美貌に意志の強そうな黄金の瞳を浮かべ、自信に満ちた表情をしながら。

 

「……どうしました、その顔は? さ、契約書です。」

 

 不可解そうな表情に切り替わったまま、盾を降りて俺の前にやってくる。

 

 その手には羊皮紙が握られていた。

 

 受け取ってないように目を通す。

 

 こ、これは

 

「どうです、この契約書に異がなければサインなさい、ってどうしたのです?」

 

「読めない……。」

 

「なんですって!」

 

「流石にラテン語は無理だよ。」

 

 英語だって厳しいのに。むしろラテン語だってわかるだけいい方だと思う。

 

「くっ、頑張って練習したのに!」

 

 何だか予想外だった。

 

「Ha!何も聞こえなかったわね!?」

 

「イエスマム。」

 

 ジャンヌ様の言う通り、俺は何も聞いていない。

 

 まさか契約書のために文字の練習をしてくれるなんてね。

 

 うんうん。

 

「見透かしたような顔をっ!」

 

 白皙の美貌を羞恥で真っ赤に染めた美女。

 

 いいものだ。

 

 俺の手から、羊皮紙が消える。

 

「アッ!?」

 

「ふむ、なかなかきれいな筆跡だね。ところどころスペルミスがあるけど、まぁ、これくらいならよくある感じだし。」

 

 そうなのか。

 

 ダヴィンチちゃんが言うのだからそうなのだろう。

 

 知識はないが、丁寧で貴族的な筆跡に見える。

 

「ほめるべきだと思うね、文盲の娘がこれを書くのに、どれだけ練習したのやら。」

 

「すごいじゃないか、ジャンヌ!」

 

「あ、当り前じゃない!私は文字も読めない聖女様とは違うのだから!」

 

 顔を真っ赤にしてそっぽを向くジャンヌ。

 

 照れ隠しか。

 

 ちなみにダヴィンチちゃん内容は?

 

「簡単まとめでいいなら。」

 

 よろしく。

 

 曰く

 

 サーヴァントジャンヌダルクとマスター藤丸立夏は主従契約を結ぶ。

 

 1.藤丸立夏はジャンヌダルクを従える。

 

 2.ジャンヌダルクは藤丸立夏の指示に従い、彼の求める戦いに参加する。

 

 3.藤丸立夏は戦いに際し、必要な魔力を供給する。

 

 4.藤丸立夏は、ジャンヌダルクの求めに従い、食事、寝床、衣服、その他一切を与える。

 

 5.ジャンヌダルクは、藤丸立夏に対し、己の全てを捧げ、忠誠を尽くす。

 

 上記の内容に異がないことを確認し、ジャンヌダルクは藤丸立夏に忠誠を誓い、その忠誠と栄誉を藤丸立夏は受け取ることに同意した。

 

 契約は互いの名誉にかけて守られるであろうことを、以下の証人が確認した。

 

 というところらしい。

 

 いわゆる軍務契約書というやつだ。上位貴族が騎士を雇い入れる際に提示する契約書であり、これに従って騎士は戦場で戦う。

 

 馬や給与、身代金などの項目がないのでかなり簡素ではあるが、百年戦争当時のそれに近いらしい。

 

 真面目だなぁ。

 

「ちなみにジャンヌ、最後の項目だけど大丈夫?この内容だと、彼がケダモノになった時拒めない気がするんだけど。」

 

「「えっ?」」

 

 俺とジャンヌの声が被る。

 

 視線はジャンヌに固定されてしまう。

 

 黒い衣装に包まれた体は、マシュよりも成熟した女性であり、正直に言ってお相手願いたい。

 

 そんな相手を、好きにできる?

 

 黒い情欲が浮かび上がった気がした。

 

「ど、どこ見てんのよ、この変態!スケベ!ケダモノ!」

 

 彼女は胸を両腕で隠すようにし、体の横を見せることで面積を小さくしようとしている。

 

 しかし、その行為によって胸がいやらしく変形し、太ももや大きな尻のラインがはっきり出ていることに気づいていないらしい。

 

 そういう風にみると、とても元聖女とは思えない。どちらかと言うと性女様である。

 

 なにより罵倒すら心地よく感じるのは、まさしく変態としての素質が開花しつつある気がして怖い。

 

 ふと、我に返る。なんか鎮静が効いてないんじゃないだろうか?

 

「立夏君、大丈夫かい?」

 

「正直やばい。抑えが聞かなくなってる。」

 

 近づいてきたダヴィンチちゃんから漂う、女性の香りにくらくらする。

 

 明らかに異常だ。今の性別はともかく、俺の認識では性別男でそういう対象には見えてないはずだった。

 

「おにいさん。」

 

 心配してくれたのだろう。抱き着いてきたシャナロットの上目遣いと高い体温、子供らしい甘い体臭にすら獣欲を感じる。

 

「ごめんシャナロット。今は離れてくれ。」

 

 柔らかい髪の毛をすくようになで、その手を離させた。

 

 裏切られたみたいな表情をされると、その幼い美貌を羞恥と快楽で歪めさせたくなる。

 

 本当に、まずい。

 

 いったい、どうなっている。

 

「やっぱこうなってたか。」

 

 扉を開けて入ってきたクーフーリンが、開口一番に言った。

 

「どういうこと?」

 

「単純だ、お前、戦場に当てられて血が高ぶってやがる。」

 

「そういう時は女を抱くか、殺し合いじゃない戦闘でゆっくりと血をなだめるかしかねぇ。」

 

 ケルトの民(戦闘民族)らしくなってきたってことだ。

 

 そう言ってクーフーリンは笑った。

 

「模擬戦ならこの後の鍛錬でやるつもりだった。」

 

「最悪、お前さんにはマシュの嬢ちゃんかそこの魔女に頼む手があるが、どうする?」

 

 にやけ顔で最後の提案をしてくる。いい性格してるよ。

 

「流石にそれを頼む訳にはいかないでしょ。」

 

「真面目に頼めば、大丈夫だと思うがね?」

 

 流し目でジャンヌダルクを見るクーフーリン。

 

 それにつられて、俺も彼女を見る。

 

 俺の視線を感じたのか、全身真っ赤になりながらビクリと体を震わせる。

 

 何度か口をパクパクさせ、声にならない声を吐き出した。

 

「そんな安い女なわけないでしょ!……アンタが心の底から私を選ぶなら、考えなくもないけど。」

 

「だから言ったじゃないか。」

 

 当然の返答をもらい、クーフーリンに振り返る。

 

 背後で何かぶつぶつ言っているが、何を言われているか怖くて聞きたくない。

 

「勘違いだと思うがな。まぁ、鍛錬でいいんだな?」

 

「応!」

 

 あきれた感じの声を出した後、真面目な表情で聞いて来る。

 

 体の中の衝動を吐き出すように、大きな声で答えた。

 

「なら仮想訓練室だ。ダヴィンチ、頼むぜ。」

 

「任された。これまでの戦闘データと、これまでに発見された特異点もどきのデータがあるから、いろいろできると思うよ。」

 

 どんな戦いにが待っているのだろうか。

 

 ()()()()

 

 あと早く女性のいないところに行きたい。




この作品では、特に断りがない限りジャンヌダルク・オルタをジャンヌと呼称します。

当カルデアにはルーラージャンヌはいませんのでご注意ください。

神風の方が出るかもしれないけどネ!
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