ソードアート・オンライン ~天翔る竜騎士~   作:ふとっちょマックス

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episode2:始まりの時(後編)

 

 

 

 突如として周囲に木霊する鐘の音のサウンドに、俺とシリカは表情を驚愕の色に染める。

 

「……ッ!?」

「な、何……? 何かのイベント……?」

 

 突然の出来事に困惑する最中、現実は更に進んで行く。

 今度は俺とシリカの身体を、蒼の光の柱が包み込んだのだ。この現象は恐らくRPGで言う《転移(テレポート)》に違いない。その証拠に、蒼の壁の向こうの景色が段々と薄れて行っている。

 だが――――これは明らかにおかしい現象だ。

 ゲーム雑誌で紹介されていたこのSAOには大概のRPGに存在する《魔法》は存在しない。故にこの様な現象を起こす為には転移用のアイテムを使用しなくてはならない筈。

 しかし俺はそのアイテムを持っていないし、そもそもコマンドを選択すらしていない。だとしたらこの現象の元凶は運営なのだろうか? だが何のアナウンスもなしに、何故プレイヤーを強制転移せるのだろうか?

 

 疑問を膨らんでいた矢先、何の前触れも無く身体を包む光がより一層輝き始めた。

 やがてその光が消えて行くと共に、視界が取り戻される。しかし眼前に映るのは夕暮れの草原ではなく、街の風景だった。

 街路樹が整然と並び、綺麗に敷き詰められた石畳の上で他のNPCが行き交い、眼前の向こうに聳え立つ漆黒の光を放つ宮殿――――。

 間違い無い、此処は全てのプレイヤーのスタート地点となる街――――《はじまりの街》だ。

 

「お、お兄ちゃん、何であたしたち……此処に?」

「俺にも分からないよ。それに、転移された(・・・・・)のは俺達だけじゃなさそうだしな……」

 

 視界を動かし、周囲に立つプレイヤーを見回す。現実とはかけ離れた姿、装備をその身に宿す者達(プレイヤー)が所狭しと、この場所に佇んでいる。彼等も俺達と同じく、此処へと転移されたのだろう。

 だがその数は異常だ。この広場全体が埋め尽くされる程の人数となると……一万は必要となる筈。

 

(まさか、全プレイヤーが此処に……?)

 

 他の人達も同じ様な事を考えていたのだろう。僅か数秒間だけは全員押し黙り周囲を見渡していたが、やがて困惑と不安と怒りの声が聞こえ始める。隣に居るシリカも不安なのか、俺に寄り添い腕を握っている。

 とその時――――上を見ろ、と何処からか声が放たれた。それまでざわついてたプレイヤーの視線は一気に上空に向けられる。

 だが其処には、異様な存在が浮かんでいた。

 

 真っ赤なフォントで文字が表示された後、身長20m程はある真紅のローブを纏った顔無しの人の姿が突如出現したのだ。

 あれが此処のGMなのだろうか、だがこの風貌がGMの姿とはとてもではないが思えない。明らかに俺達の不安感を煽る様な姿にしか、俺には思えなかった。

 

 

『プレイヤーの諸君、私の世界へようこそ』

 

 

 低く、周囲に響き渡る男の声が、頭上から放たれる。

 "私の世界"――――GMであれば確かに、この世界(ゲーム)を意のままに操る事は容易い事。しかし運営側の人間が全プレイヤーにその様な言葉を言って良いものだろうか。あのローブの男は仮にも運営側の人間――――即ち社員だと言うのに。

 しかし俺が其処まで考えた推論は、次の言葉で一気に頭の中から消滅する。

 

 

『私の名前は茅場晶彦。今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ』

 

「!? 茅場晶彦だって……!?」

 

 俺はその名を知っている。いや、このゲームをやる人間に彼を知らない人間は居ない筈。何故ならこのナーヴギアを設計し、このSAOをも創り上げた人物なのだから。

 彼の名はメディアや雑誌で姿を見せる事は極稀だった。彼は極力人前に出ることを嫌っていたからだ。しかし彼に憧れる人間が居ない筈がなく、ネットでは彼の事に関する記事が幾つも存在していた。

 だからこそ分からなかった。何故彼がこうして俺達の眼前に立ち、この様な言葉を吐いているのかを。

 

 

『プレイヤー諸君は、すでにメインメニューからログアウトボタンが消滅していることに気付いていると思う。しかしゲームの不具合ではない。繰り返す。これは不具合ではなく、《ソードアート・オンライン》本来の仕様である。

 故に、諸君は今後この城の頂を極めるまで、ゲームから自発的にログアウトすることはできない』

 

 

 頂と言うと……此処の頂上と言う事なのだろうか。それともまた別の意味が込められているのだろうか。

 その疑問に没頭するよりも先に、茅場の声が俺の思考を途切らす。  

 

 

『……また、外部の人間の手による、ナーヴギアの停止あるいは解除も有り得ない。もしそれが試みられた場合――――』

 

 

 僅かな間。それがより一層俺の不安感を攫う。

 そして放たれる――――"死の宣告"。

 

 

『―──ナーヴギアの信号素子が発する高出力マイクロウェーブが、諸君の脳を破壊し、生命活動を停止させる』

 

 

 生命活動の停止――――即ち、"死"。全ての終わり、人生の終わりがこのナーヴギアによって齎される。

 電源を切っても、ロックを解除し外そうとした場合、その者(ユーザー)は殺される………。

 

「う……嘘だよね、お兄ちゃん。本当に死ぬ訳、ないよね?」

「………」

 

 俺の腕を握り締めるシリカの力が強まり、今にも泣きそうな表情で俺を見上げて問い掛けて来ても、俺には答える事が出来なかった。只々歯を食い縛り、拳を握り締める。

 以前ナーヴギアをネットで調べた時に知った事だが、稼働する為に大容量のバッテリーが内部に埋め込んでいるらしい。もしそれが一気に出力された場合、人間の脳を焼き尽くす事等容易い事だ。

 

(くそっ、全部本当の事なのかよ……!)

 

 とその時ふと、一つの考えが頭を過った。

 もし……もし、このゲームの中でHPが尽きたら、その時は一体どうなるのだろうかを。

 大概のMMORPGであればHPが尽きた瞬間に転送が始まり、設定された場所・街に戻って来るのがセオリーだ。このゲームも例外では無い筈。

 けど如何してか、俺にはその概念がこのゲームでは無い様に感じた。

 考えが至る一つの答えは、もっと現実的な"答え"――――。

 

 

『しかし、充分に留意してもらいたい。諸君にとって《ソードアート・オンライン》は、既にただのゲームではない。もう一つの現実と言うべき存在だ。……今後、ゲームにおいて、あらゆる蘇生手段は機能しない。ヒットポイントがゼロになった瞬間、諸君のアバターは永久に消滅し、同時に――――諸君らの脳は、ナーヴギアによって破壊される』

 

 

 茅場と言葉によって、導かされた答えは――――"死"。真の"死"。

 この頭上に表示されているHPが左端まで到達し0になった瞬間、俺はこの世界(ゲーム)から、同時に現実(リアル)に存在する命の灯火も消える。

 そして理解する。決してリトライ出来ないRPGの中に俺は居る、と。

 モンスターと遭遇(エンカウント)し、戦闘になれば決して敗北は出来ない。即死級のトラップにも引っ掛かってもいけない。誰かにPKされてもいけない――――その極限の世界の中で、生きろと言うのか?

 

「………冗談だろ」

 

 その様な状況下で俺達は如何するだろうか。態々フィールドに出てモンスターと闘うだろうか?

 答えは簡単だ。全員がこの安全でモンスターも襲って来ない街の中に居続けるだろう。

 しかし―――次に放たれた言葉が、再び俺の思考を崩した。

 

 

『諸君がゲームから解放される条件は、たった一つ。先に述べたとおり、アインクラッドの最上部、第百層まで辿り着き、そこに待つ最終ボスを倒してゲームをクリアすればよい。その瞬間、生き残ったプレイヤー全員が安全にログアウトされることを保証しよう』

 

 

 ……つまり此処から生きて帰るには、"ゲーム内で死亡せず、100層までクリアしなくてはならない"と言う事か。

 無理だ、頭を埋め尽くすはその三文字。

 普通のRPGであれば数日間でクリアする事は可能だ。しかし此処はMMORPG。たった数日、数週間でクリア出来るとは到底思えない。恐らくそれ以上……数か月・数年程の時間が掛かるだろう。

 

「そんな……そんな事、信じたくないよ……」

 

 隣でとうとう瞳から一筋の涙を溢しながら呟くシリカ。

 彼女も俺も信じたくはない。ログアウトは決して出来ず、100層まで誰かが到達しクリアしなければ戻れない。そしてHPが尽きれば――――"死ぬ"。

 

「……珪子」

「もうお母さんやお父さんに会えないの……? ピナと遊ぶ事も出来ないの……?

 そんなの……嫌だ……よ……」

「ッ――――!!」

 

 茅場によって齎された真実の言葉を聞き絶望したのか、ゆっくりと瞳を閉じながら地面に崩れ落ちそうになるシリカ。俺は彼女の身体が地面に落ちる直前に抱き止め、突如として何の前触れも無くその場から走り出した。

 何で走り出したのかは俺でも分からなかった。

 茅場の言葉を否定したかったのか。アイツの言葉を聞きたくなかったのか。

 いや……俺は多分、"これ以上、珪子(シリカ)を悲しませたくなかった"のだろう。プレイヤーの間を縫う様に走り続け、妹の身体を決して離す事無くこの場を後にする。

 例え、未だに茅場の言葉が続いていようと………。

 

 

 

 

 

 

 あたしがもう一度目を見開いた時には、其処は知らない天井だった。何時も自分が一日の始まりと終わりの時に見上げていた天井とは違う、時代を感じる古びた天井。

 同時に、自分がベッドの上で寝ていた事もあたしは知った。あの茅場とか言う人の言葉を聞いていたら意識が遠退いた事までは覚えているので、恐らくあたしは何処かのベット―――恐らく宿屋―――に寝かされていたのだろう。

 

(……。現実じゃ、ないんだ……)

 

 先程自分の目の前で告げられた真実。此処が、もう一つの"現実"となった真実。

 信じたくない……現実に戻りたい……。

 再び瞳の奥から涙が込み上げ、一筋の涙が頬を伝う――――けど。

 

「もう泣くなよ、珪子」

 

 耳に響き渡る優しい声。

 この"現実(ゲーム)"に居るたった一人の家族――――お兄ちゃんが伝う涙を拭い取った。視線を右に向けると、其処には本当の顔を(・・・・・)したお兄ちゃんが、微笑を浮かべて座っていた。

 

「お兄ちゃん……? でも、此処はゲームの中なのに、え……?」

「そうおろおろすんなって。ほら」

 

 困惑するあたしに向かって差し出したのは、小さな《手鏡》。

 何でこんな物を渡すのだろうと思いつつも、あたしはそれを手に取り自分の顔を見た瞬間――――驚愕した。

 

 其処に映っていたのはキャラクターメイキングで創り上げた"仮想のあたしの顔"ではなく、"現実のあたしの顔"だったからだ。

 

「え……えぇっ!? 何であたし、本当の顔に……!?」

「さっき宿屋に来た他の人から聞いた。茅場の一つのプレゼントで、"此処がもう一つの現実である事の証拠"、だそうだ」

「証……拠……」

 

 淡々と告げるお兄ちゃんの声を聞きながら、あたしの心は"絶望"と"悲しみ"の色に染まって行く。

 あの人が如何してこの様な事をしたのか、何が目的なのか。その本人しか分からない様な疑問は持たず、今後の"未来"を真っ先に案じた。

 クリアしなければこの現実からは脱出出来ない――――しかし自分が強大なモンスターと闘い打ち勝つ姿等、到底想像出来ない。いいや、何も自ら闘いの道に進む必要は無い筈。自分よりも強い人―――今目の前に居るお兄ちゃんの様な―――が集まり、一層一層順調にクリアしていき、何時の日かクリアする時が来る。自分は安全な街の片隅でその時を待っていれば良い――――。

 それがあたしの導き出した、これからの道。

 

「―――お兄ちゃんは、これからどうするの?」

 

 だからこそ知りたかった。この現実(ゲーム)での唯一の家族で、あたしの大好きなお兄ちゃんの、答えを。

 お兄ちゃんは直ぐには答えず、暫くの間沈黙を続けた。けど不意に、あたしの頭に手を置くと共に告げる。

 

「俺は……行くよ。俺はこの現実(せかい)で、生きて行く」

 

 ―――やっぱり、そうなんだね……。

 お兄ちゃんは小さい頃から何時もこうだった。どんなに難しい事でも挑戦し、どんなに悲しい事があっても決して悔やまず、何時も悩んだり悲しんだりするあたしを励ましてくれた。

 その意思はこの現実でも変わらない。"死"を恐れるあたしとは正反対で、自らの力を信じて突き進んで行く意思が、今のお兄ちゃんの心にはある。

 

「そっか……。強いんだね、お兄ちゃんは」

「強くなんかないさ。ただ、目の前の現実から目を背けたくないだけ。此処から出られるのが何時になるか分からないけど、その時が来るまで俺は精一杯生きてみせる。勿論、絶対死なずにな」

 

 ニッと笑顔を浮かべ、クシャクシャとお兄ちゃんはあたしの頭を撫でた。現実(リアル)でのこの撫で方は余り好きじゃないけど、今だけはとても心暖かい感じがした。

「さて……と」撫でるのを止め、私の頭から手を離したお兄ちゃんは「そろそろ、行くかな」

 

「え……? もう行っちゃうの……?」

「……。暫く留まるのも手だが、此処には余りにも人が多過ぎる。モンスターも十分に狩れない状況が続くはずだ。だったら次の村に行った方が良いんだ、なるべく早くな。もう他の誰かは自身のレベルや拠点を確保する為に次の村に向かってる筈………βテスト経験者ならそれも有り得るからな」

 

 βテスト経験者……このSAOが発売される前に、このゲームを試験的にプレイした人達の事だ。確かにあたしたちの様に初めてこのSAOをプレイし始めた人たちよりも、いち早くプレイした人の方があたしたちよりもこのゲームの地形やモンスター、ノウハウを知っているのは間違いない。

 お兄ちゃんはそれを理解した上で、この答えを出したのかな……。

 

「夜時の今にフィールドに出るのは少々危険だと思うけど、なるべく早い方が良いからな……。

 シリカは、如何する? 危険だけど一緒に……来るか?」

「……私、は……」

 

 此処に残る、とは直ぐには言えなかった。先程出した"答え"と『お兄ちゃんと離れたくない』と言う"願望"が心の中で複雑に絡み合っていた。

 このままお兄ちゃんに付いて行く事も出来ない訳じゃない。だけどそれに伴い、危険なモンスターの徘徊するフィールドに足を踏み入れるのは怖い。先程の様な青い猪のモンスターならば倒せる自身はあるが、もしもっと強いモンスターが出て太刀打ち出来なかったらと考えると、恐怖が心の底から這い上がって来る。

 それにあたしはこのSAOが人生初のMMORPG。行く先々で分からない事・仕様に幾度もぶつかってしまうかもしれない。それに戦闘でもし私がしくじって、お兄ちゃんを傷付けたり……死なせたりしたら……私は――。

 

 だからこそ、私はシーツを握る手により一層力を込めて、答えた。

 

「あたし――――此処に、残るよ」

 

 お兄ちゃんは一瞬驚いた様な表情をしたが、直ぐに何時もの優しい表情に戻って「そうか」と言ってくれた。何も理由を聞かないのはきっと、あたしが"死"を恐れている事を分かっていたのかもしれない……。

 

「ごめんね、お兄ちゃん。あたし……」

「謝る必要なんてないさ、シリカ。それがお前の出した答えならそれに従うと良い。……本当は俺もお前と一緒に行きたいけど、お前を無理やり連れて、危険な目なんかに合わせたくないからな……」

「お兄ちゃん……」

 

 俯くお兄ちゃんに手を伸ばそうとした同タイミングでお兄ちゃんは立ち上がり、あたしに背を向けて部屋の唯一の出入り口である木製の扉へと向かって行く。

 視界に映る去って行くお兄ちゃんの背は酷く悲しそうで、何時もの様な明るさは見られない。

 それに……あたしとお兄ちゃんは離れ離れになってしまう。メールでしかやり取り出来ず、互いの身の安全も知る事も出来ない。そう思い続けると、去って行くお兄ちゃんに声を掛けずにはいられなかった。

 

「お兄ちゃん!」

 

 ドアノブに手を置こうとしていたお兄ちゃんの動きが止まるが、直ぐには此方を振り返ろうとはしない。それでもあたしは、言葉を続けた。

 

「また……会えるよね……?」

 

 本当はもっと言いたかった。『行かないで』や『傍にいて欲しい』と。

 でも私の我儘でお兄ちゃんに迷惑を掛けたくない。お兄ちゃんの意思を止められる事なんてあたしには今も昔も出来なかった。だからこそ、唯一出た言葉がこれだった。

 お兄ちゃんはゆっくりと此方を振り返り、何時もの笑顔を見せてくれた。

 

「勿論。シリカがメールしてくれれば飛んで来るよ、どんな時だったとしてもね」

「本当……? 本当に本当……?」

「あぁ、本当さ。約束するよ」

 

 その言葉と共に、お兄ちゃんは扉を開けた。

 木製の扉が軋んだ音を立てるのを聞きながら、お兄ちゃんは扉の向こう―――部屋の外へと出た。私を部屋に一人残して。

 でも扉が閉まる瞬間まで、お兄ちゃんはずっとこっちを見続けていた。あたしも閉まる直前までお兄ちゃんを見続けていた。

 

 そして閉まる直前、お兄ちゃんは小さく告げた。『またな、珪子』と――――。

 

(うん……。またね、空(そら)お兄ちゃん――――)

 

 口に出さず心の中で、あたしは答える。 

 そして扉が閉まると共に、頬に再び一筋の涙が伝った―――――。

 

 

 

 

 

 

 走る。走る。走る。

 夜の闇に包まれた街の中を、俺は風の如く駆け抜ける。行き交うNPCやプレイヤーに目も暮れず、俺は街の北西に位置するゲートに向かって走り続けた。

 その先には先程俺とシリカが戦闘をしていたフィールド――――広大な草原と鬱蒼と茂る森がある。その何処かに村がある筈だ、βテスターもきっと其処に向かっている事だろう。

 

「さてと。んじゃまぁ、行くとするか……!」

 

 心の中で揺るぐ事の無い"意思"を携えながら、俺は走り続ける。

 サバイバルと化した、今まで経験したこのないRPGの物語(ストーリー)を、一歩一歩踏み締めながら―――。

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