もはや人間ですらない俺はどうすればいいでしょう! 作:アヴェストロ
クラ「あいつは危険だ!」
アイ「あんな奴、やっちゃいましょう」
バル「ちょっと! 俺の肩に斧刺さってるんですけど! しかもむっちゃいてぇ!」
ミカ「あれ? ガス欠?」
クラ&アイ「「撤退」」
ミカ「逃がすか」
バル「やめんか」
わかりにくかったら申し訳ないです。
あー。社畜から解放された途端に戦闘とかマジできつい。
例えるなら日ごろ運動していないニートが急な運動して、体を壊す感じ。
さっきの戦闘があったのが明け方。
そして再び太陽にさらされること5時間。
……あれ? 外ってこんなに厳しい世界だっけ?
あー日差しがきつい。
夕焼けの日がさらに厳しい。
肩が、肩がわりかし熱いんですけど。
肩に熱籠ってるんですけど。誰かサロ〇パスもってきてぇえええ!
ぶぅぅうううん。
……あーこの独特なエンジン音。
MWだなぁ。
ということは乗っているのは、あのガキの誰かか……。
頼むから早く回収して。
そんで早く肩を直してくれませんかね?
一応、バトルアックスが突き刺さったんですけど?
そんなことを思っていると、かなり長い縄を引きづりながら1台のMWが俺の近くで停止した。
パカン。と天井のハッチを開けて出てきたのは風邪気味かつスラスターのガスがほぼない状態かつ朝一で働かした、俺と契約を結んだ素っ気ない、常にクールなガキンチョ。
ミー助である。
「阿頼耶識の設定弄りたいから、コクピット開けて」
……は?
こいつ、今なんて言った?
阿頼耶識の設定を弄りたいだと?
なめたことぬかしてんじゃねぇ!
阿頼耶識の設定を下手に弄って、俺とお前の深度が無駄に深くなったらどうすんだよ!
そうなったら本当に、エ〇ァ顔負けレベルで俺に取り込まれるぞ!?
……そうか。阿頼耶識を接続してないから、俺がいくら叫んでも聞こえるわけないか。
俺は不本意ながらコクピット開ける。
すると、ミー助はMWで引きづってきた縄を俺のコクピットにひっかけそれを上り始めた。
……お前、人から猿に転職した方がよくねぇか?
ミー助はコクピットに入ると背中にある阿頼耶識のビスをシートにあるインターフェースに接続した。
ドクン!
スリーブ状態とはいえ、俺が起きているから何の問題もなくミー助はこの深度まで潜ってこれる。
「あーまたここか」
そーら言ったはなから来たぞ。
『おー。まさかお前自身が出向いてくるとはな。正直思ってなかったから驚いてるぞ』
「2回目だけど、あんたの姿。やっぱりモヤモヤしてよく見えない」
『そりゃ、お前の無意識の空間だからな。逆に普通に姿があったほうが怖いわ』
「あ、そう」
相変わらずというか2回目だけど、全然っかわいくねぇ!
「男だからね。かわいいわけないじゃん」
『え? まさか、お前はそっちの毛があったの?(大混乱)』
「それよりも、俺がここまで来たのは理由がある」
え? 急にまじめな話されてもついて行けないんですけど。
「阿頼耶識の設定を……」
『あー! てめえな! そんなに死にたいのか? そんなに命のスープ的なのになりたいの? 自殺願望者なの? いいか、耳の穴かっぽじってよーく聞けよ。阿頼耶識システムのことはお前も知っているとは思うが、お前の身体に埋め込まれたピアスを通して、俺と疑似的な神経接続をすることで、人の動きに近い動作が可能になるシステムだ。それによって、脳内に空間認識を司る器官が疑似的に形成され、直感的な操作が可能になる。言ってしまえばマニュアルを読まなくても操縦が可能で、それどころか文字すら読めない者でもMSの操縦できるようになる代物だ。 そこまではお前でもわかるだろ?』
俺のマシンガントークにミー助は少し呆れた顔をしている。
「バカにしてるの? あんた」
『いんや、わかっているならいいが。次いでに聞くがお前、何回あの手術を受けた?』
俺の言っているあの手術とは、もうわかっているだろうが阿頼耶識の手術だ。
リスクしかない手術をあいつは何回受けたんだ?
「3回」
『さ、3回!?』
あのリスクしかない手術を3回も受けたのか!?
だからか。再起動の時に無駄に多く流した情報量についてこれたのも。俺を目視できるレベルの深度まで来れたのも。
納得だ。だが、如何せん恐ろしい奴だぜ。
『話を戻すぞ。下手に阿頼耶識の設定を弄ってみやがれ、MSに取り込まれるぞ。言ってしまえば、この俺にだ』
「なにいってんの、あんた」
聞き分けのねぇガキンチョだぜ。
『お前の言いたのは、阿頼耶識の接続をさらに深めて、より強くなりたい。ってことだろ?』
「そう」
『言っておくがこいつもある意味、リスクしかないぞ。さっきも叫んでいたが深度が深くなるってことは、お前が潜水用具なしで海に潜るのと一緒だ』
「うみ? なにそれ?」
『……底がふかぁぁぁあああい! 湖に変えよう。その深度が深くなるにつれて、引き出せる力も大きくなるだろう。でもその場限りの代物だ。それに、下手をすればお前を飲み込む可能性もある。このメインシステムにあった確かな情報だ』
「MSが、人を?」
『ああ。それが怖いから、阿頼耶識に安全装置がついてるんだよ。下手に深く沈んで引っ張り上げられないレベルになったら本末転倒だからな。ちなみにその安全装置のことを≪枷≫と呼ばれているそうだ』
「……その枷を外したらどうなる?」
『俺の身体が大変なことになるみたい。主に目が。そして関節部とかが』
「あ、そ」
反応うす!
何よりも自分の身体が大事だろう! 俺はそう考えてるよ。
すべてをするにしても身体がないと何もできないからな!
「で、その≪枷≫ってどうやって外すの?」
『心配するな。俺が絶対に外させないから』
「……もういいや。じゃあね」
そういってミー助は阿頼耶識の接続を解除した。
………まったくかわいくねぇ!
そういってミー助は阿頼耶識のリンクを切ってコクピットから消防士顔負けのレベルの綱降りを見せつけながら降りた。
それにしても、なんでまた阿頼耶識の接続を強化したいなんて言い出したんだろうか?
別に強くなっても、お前のやることなんてそうそう変わらないって。
お前が操縦して、俺が殺す。
それだけは、なにをどうやっても覆らんよ。
ミー助がロープを回収している姿を見て、物思いにふけっていると、音声をじかに拾う。
「ミカ」
その声にミー助は自然と手が止まり声のしたほうを向く。
そこには顔に絆創膏をはった前髪が異様に決まっているガキが歩いてきた。
「ははっ、色男になってるね」
「まぁな」
その言葉だけを聞いていると、ただただ危ないラインを超えるか超えないかの瀬戸際にしか聞こえない俺は間違ってはいない。
前髪を異様に決めたガキが表情を変え、真剣な顔になる。
「死んじまった仲間に、最後の別れをしなくていいのか?」
「んーいいよ」
だろうな。俺がもしミー助の立場なら行かないだろうな。
「昔、オルガが言っていた」
だって――――――。
「『死んだ奴には死んだ後でいつでもあえる』」
……MSになってからはや300年、まだ人としての感性が辛うじて残っていると、喜ぶべきかはたまた、機械の身体に感性など不要と嘆くべきか。
まぁ、どっちでもいいや。
「だから、今生きてる奴らが死なないように精一杯できることをやれ。って」
最後のは前髪のガキの言葉か。
まぁ、悪くはない。
たしかに俺はこんな身体になっちまったし、300年なんて言うバカみたいな年月がたっちまった。
名前すらもろくに覚えてない。
でも、それでも必死に生きようとしている自分がいる。
死にたくない。
これだけは、どんなに自分を偽ろうとも間違うことなんてない。
俺の確固たる決意だ。
「ふっ、そんなこともあったけな……なぁ。ミカ、お前にやってもらいたいことがある」
前髪のガキは懐から拳銃を取りだし、ミー助へ差し出す。
「お前にしかできねぇ―――――」
その言葉を言い切る前にミー助は拳銃を手に取り、動作を確認した。
「話聞く前に受け取るか?」
「これから聞く。どっちにしろ、オルガが決めたことなら俺はやるよ」
「ふっ、そうやってお前は……」
前髪のガキは視線をそらし、空を見つめる。
「え?」
その反応にミー助はついて行けていないようだ。
「いや、なんでもねぇ……サンキューな」
そして、ミー助は前髪のガキをMWに乗せ、本拠地まで帰っていった。
日は完全に沈み、その日は終わりを告げた……。
って早く回収しろよぉぉぉおおお!
仮にも朝っぱらから一仕事したんだぞ!?
それの仕打ちがこれですか!?
またストライキ起こすよ! 今度は揺るがんぞ! ロリボイスになんか絶対に負けんからな!
せめて、せめておうちに帰らせて!
今どきのブラック企業でも、帰らせてくれるよ……たぶん!
翌日。朝一でしっかりとクレーンで回収されました。
* * *
現在、日が高く昇っています。
そして少年兵のガキどもは俺にまたエネルギーチューブを接続してます。
しかし、今回のチューブは社畜用のエネルギー吸収チューブじゃない!
スラスターのガスの補給なんです!
スラスターにガスが補充されるときは本当に気持ちい。
例えるなら、患部にサ〇ンパスを張ったときの感じ。
これで俺のスラスターも絶好調ですね。もう二度と
だってさぁー。俺は好きで戦っているわけじゃないのよ?
いくら人としての価値観が錆びついたからとはいえ、MSとしての価値観はある。
人が生き残ろうが犬死しようが、それは俺らに直接関係はない。
だって、俺らはどちらかというと社畜側……直接働く側だからな。
パイロットなんぞ、シートに座って操縦桿握って敵さんをを照準に合わせて、引き金を引くだけだし。
阿頼耶識施術者に至ってはほぼほぼ、自分の身体のように動かすことができるからなおのことたちが悪い。
お前らが使っているのは、てめぇの身体じゃねーんだぞ。
少しはギャラルホルンの正規のパイロットを見習え。
座学をこよなく愛し(ここは偏見)、MSの現状を常に把握し、専用のアシスタント的な整備士を付ける。
MSが寂しくならないように、話しかけたりとか(やってくれるだろうという願い)
でも。それだけのことをマスターするのにかかる金は莫大でな。
実のところギャラルホルンがパイロット1人を育成するのにMSの建設以上の金をかけてるってことが、昨日やった
というか、なんでこの機体にそんな余分な情報が入ってるんだよ。
頭がおかしいやつだったんだな(特大ブーメラン)
それにしてもガス補給が気持ちよすぎる……。
こいつは癖になりそう……。
ついでに言うならさっきから、俺の後ろで前髪のガキとお嬢様改めクーちゃんのお話もちゃんと聞いてますよぉ(主にクーちゃんの声だけ)
こうして、この日も何事もなく時間が過ぎていく―――――。
ビービー!
メインシステムからのアラートが鳴り響く。
おいおい、勘弁してくれよ。
このアラートは昨日聞いたアラートと一緒だ。
つまり、エイハブリアクターの反応だ。
しかもこの固有値は昨日のグレムリンみたいな名前の奴だ。
えーっと、そう! グレイズ!
エイハブウェーブがなおも増大。
メインカメラで確認したところ、そのグレイズは左腕に赤い布を巻いており、ホバーしながらこちらへ向かってくる。
MS1機だけか?
昨日、あれだけやられたのに。
増援が来るのか? その場合は少なく見積もっても1個中隊以上の戦力が投入されることになる。
「おやっさん、あのMSが巻いてる赤い布に、何か意味があるの?」
黒人が頭を掻きながらぼやく。
「ありゃ、決闘の合図だな」
「決闘?」
少年兵隊の1人がその言葉を口にする。
「私は、ギャラルホルン実動部隊所属、クランク・ゼント! そちらの代表との、一対一の勝負を望む!」
MSの拡声器を用いて発せられた言葉に思わず自分に内蔵されてる集音機を疑った。
……はぁ?
なにあの人、頭に糖分足りてます?
「決闘ってマジかよ」
「厄災戦の時の大概の揉め事は、決闘で白黒つけてたらしいが、まさか本気でやってくる奴がいたとはな」
黒人も驚き半分、呆れ半分といったところか。
「私が勝利したなら、そちらに鹵獲されたグレイズとクーデリア・藍那・バーンスタインの身柄を引き渡してもらう!」
「ほらみろ! あっちの狙いはお嬢様だ! さっさとあんな奴引き渡しちまえばよかったんだよ!」
ちょび髭の野郎がグレイズを指をさしながら叫ぶ。
だめだ! そんなことは絶対にダメだ!
あのグレイズの肩のフレームは俺のものになる予定なんだから!
そんなことを考えている間に話を進み、あちらが勝利したときの条件をまとめると……。
・鹵獲したグレイズの引き渡し(絶対にさせません)
・クーちゃんの身柄の引き渡し(俺の数少ない癒しを奪うな)
・この会社に危害を加えないを加えないことの約束(俺は関係ない)
はぁ……人間というのはどうしてこうも、浅ましく、偽善に走り自己満足に浸りたくなるのだろうか。
その条件にはここにいる全員が不満を漏らす。
そんな中、クーちゃんは既に着替えており前髪のガキにとんでもないことを言い出す。
「行きます。私が行けば決闘はしなくてよくなります。無意味な戦いは避けるべきです」
その言葉に飛びつくちょび髭の野郎。
「どーなるかわかんねーんだぞ?」
その言葉を一蹴するように発せられた言葉。
「すでに多くの人が死にました。それに私は死ぬつもりはありません。ギャラルホルンに掛け合ってなんとか話を聞いてもらえるように頑張ってみます」
「そのつもりはねぇ」
クーちゃんの言葉を制止させた前髪のガキ。
「あのおっさんの言葉がどこまで本当かわからねぇしな。だから簡単に話には乗れねぇよ―――――ミカぁ! やってくれるか?」
だんだんと、また働かないといけない流れに……。
「いいよー」
快く承諾すんじゃねぇぇええええ!
「やるって何を?」
少年兵の誰かがつぶやく。
「言葉の通りだよ。あのおっさんを
前髪のガキが本部に設置してあるマイクのテストを始める。
「あーあー。待たせたな。その勝負、謹んで受けさせてもらう」
「……感謝」
エネルギー的社畜の次は、身体的社畜ルートだそうです。
* * *
あわただしくなる本部。
……死にたくねぇからまじめに働こう(白目)
ミー助がコクピットに乗り込む。
コクピットの中で、ミサンガみたいのを見つめ、匂いをかぐ。
そして安心した表情を見せ、阿頼耶識を接続する。
ドクン!
情報の波がミー助に送り込まれる。
――――――メインシステム再起動
――――――動力部、関節部ともに異常なし
――――――スラスター、およびバーニアの残量MAX
――――――阿頼耶識システムとパイロットのビスを固定
――――――武装を確認……高硬度レアアロイメイスを採用
――――――過去戦闘データをバックアップに回します
――――――接近戦闘モードを継続
――――――全システム、異常なし
『さぁて、俺の両肩と癒しの為にやるか』
ばしゅぅうぅううう
エネルギー放出による風が舞う。
「頼んだぜー! ミカー!」
それに答えるように翡翠のツインアイが光る。
戦の風が、頬に触れた。
* * *
夕焼けの荒野に2機のMSが対峙する。
「ギャラルホルン、火星支部実働部隊、クランク・ゼント!」
そう高らかに宣言する様はまさに時代錯誤感を感じさせる。
「え、あー。えーっとCGS参番組。三日月・オーガス」
『同じくCGS社畜、ガンダムフレームタイプ8番型、バルバトス!』
「参る!」
おっさんの宣言とともに両者はバーニアをふかし互いの武器を振るう。
が、こちらの武装は叩き潰すことを重視しているメイスに対し、相手は切断することに重視しているバトルアックス。
振るわれたら基本的に吹き飛ぶ……。
主に相手が。
『その肩パーツ置いてけけぇぇえええええ!』
「くうっ、なんというパワーだ! 前回よりも上がっている!?」
「うるさい、静かにして」
当り前じゃ! こちとら社畜しすぎてストレスがたまっとるんじゃ!
ミー助の操縦に従い何合もうちあう。
300年前の骨董品、かつあちこちがガタついてるMSに最新鋭機(笑)が押し負けてるぜぇ!
おっさんが操るグレイズがバトルアックスを振るう。
それをメイスの柄の部分で受け取める。
「大人の為に子供が犠牲になることなんてないんだ!」
おっさんの言葉がミー助の琴線に触れた。
「散々殺しておいて……!」
コクピットの部分に蹴りを加え、距離を無理やり取らせる。
「ぐうっ!」
「俺はオルガに言われたんだ―――――あんたをやっちまえってさ!」
腰部の部分のスラスターを噴かせ地面をけり跳躍しメイスを振りかざす。
とっさにシールドを構えるグレイズ。
ははっ! 無駄無駄無駄ぁ!
振り下ろされた大質量のメイスはシールドを見事に粉砕。
衝撃でグレイズは体勢を崩すが、さすがは正規の軍人、すぐさま体勢を立て直す。
その隙に相手の懐に潜り込む。
既に数十合打ち合っている。そしてわかってしまう。
相手のおっさん。もはや恐怖を感じていることを。
「くっ! これが子供か……!」
「言っとくけど、俺は犠牲になんてなってないよ。俺は俺と仲間の為に、できることをやってるだけだ。で、今はとりあえずあんたが邪魔だ!」
『俺はおっさんに興味はないが、MSのフレームが欲しい! 主に肩の!』
そう宣言して再びメイスを構え、脚部のスラスターを噴かしメイスを突き出す。
繰り出されたメイスを左腕で受け流し、柄の部分をバトルアックスで切り飛ばされる。
切り飛ばされた柄が、本部付近に突き刺さり粉塵を舞わせる。
やっべ! 持ち手なくなっちまった。
でも隠し武装はまだ生きている。
メイスの柄頭を直に持つ。
「ぬああああああ!」
おっさんが野太い叫びとともにバトルアックスを振り上げる。
「『甘い!』」
再び繰り出されるメイス。
そして作動する隠し武装のパイルがグレイズのコクピットに突き刺さり火花を上げる。
パイルを引き抜き、右手でグレイズのフェイスを破壊し張り倒しマウント状態をとり拳を振り上げた時だ。
メインカメラが、敵のパイロットであるおっさんが重傷であることをとらえる。
それを確認したミー助もコクピットから拳銃を片手にでてくる。
「ふっ、まさか本当に子どもだったとはな……」
息も絶え絶えな声にミー助は、何事もないように見下ろしながら話しかける。
「なぁ、俺が勝った場合はどうなるの? あんた、それ言ってなかっただろ? 気に食わなかったんだ。」
「すまない、バカにしたわけじゃないんだ。だが、俺がその選択肢を持たなかっただけだ。俺は、上官の命令に背いた。何の土産もなく帰れば俺の行動は部隊全体の問題になってしまう……だがここで俺が終われば、責任は俺が抱えたまま――――うぐっ! すまない……手を貸してくれないか? もう、自決する力すら残ってない……」
ミー助は面倒ごとを押し付けられて、いやな表情を見せながらも割り切ったように拳銃の照準を、おっさんに合わせる。
それをみたおっさんは安どの表情を見せる。
「ありが――――――」
パンパン!
乾いた銃声が、静かな夕暮れ時に響いた。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
本来は鉄華団の命名回ですが、主人公は戦闘を行っているのでその辺は割合させていただきました。
不自然な描写などがご報告いただけると幸いです。
感想、評価くださった皆様、この場を借りましてお礼を申し上げます。
ありがとうございます!
次回#5 なんか身体がフワフワするじゃー!
誰がガリガリだ!