もはや人間ですらない俺はどうすればいいでしょう! 作:アヴェストロ
友達から借りたニーアオートマタをやりこみ、追い打ちをかけるように発売されるガンダムバーサス。
楽しかったです。はい。ごめんなさいぃぃぃいいいい!
前回のあらすじです。
ミカ「もっと強くなりたい」
バル「今は無理」
クラ「決闘しようぜ!」
オル「ミカ。さっさとかたずけてきて」
ミカ「まかせて」
バル「社畜ルート続行」
あのおっさんとの一騎打ちを終え、基地へ戻るとまるで英雄の如く称えられた。
ミー助が。
『三日月さんすごいですよ! 俺も三日月みたいになりたいです!』
とか。
『どうやったらあんな強くなれるんですか!』
とか。
『やっぱりかっこいいなぁー』
とか。
しかして、実のところ……
働いたの俺だけどな。
「バルバトスはただ俺の操縦に従って動いただけじゃん」
メイスの隠し武装を教えたの俺だけどな。
「あ、そ」
相変わらず素っ気ねぇぇえええええ!
なぁ、ちょっとはコミニュケーションってやつを取ろうと思わんの!?
俺はお前と話すまでの間は、ずぅぅぅぅぅううううとボッチだったんだぞ!
お前みたいに、そんなクールかつ孤高の存在じゃなないわけだ!
別にな、クールなのは別にいいわけだ。
クールなのはステータスではあるが裏を返すとただただ痛い奴。でかたずけられるだろ?
それだから俺はクールにふるまおうとはしないわけよ。
だからな、も~少しは俺の話し相手になってくれても……
「あ、オルガが呼んでる。それと、さっきの話、全然聞いてなかったから」
( 'ω')ファァァァァァァァァツッ!?
* * *
そんなこんなで日は流れ、気が付くと俺の両肩には青と白のナノラミネートアーマーで塗装されたグレイズの肩のフレームが移植さて、新たな武装として滑空砲なんてのも追加されました。
そして、気が付くと俺はシャトルの格納庫に詰め込まれはじめました。
いやいや、俺。今状況を呑み込めてないから。
何がどうなって俺はシャトルの格納庫に収められるわけ?
そういえば最近、鹵獲されたグレイズを見ないな…………。
もしかして――――――
う、売られたのか?
この餓鬼どもの会社のために、売られたのか?
例え敵だったとしても、売られていくのか。
立ち行かない会社のために……財政難だから。という理由で。
俺がシャトルに詰め込まれるということは……とうとう俺が出荷……。
あ、あれだけ働いたのに!
つい最近まではただのエネルギー源としてしか扱われず、挙句の果てに死ぬ思いをしてまで働戦地へ赴いたのに……この仕打ち!
こ、これが人間のやることかよぉー!!
♪~♬~
コーットウMSウラレテイクヨ‐
ドナドナドナドナドーナー
いかん……メインシステムが勝手にド〇ド〇をBGMにし始めたぞ。
というかいつの間にBGMとか流せるようになったの?
ドゥゥゥゥゥウウウウウ!
シャトルのエンジンがとうとう点火しました。
というか、展開はやくね?
もう少しペースを落としてm――――――――!(声にならない悲鳴)
ぶふぁあ!
し、死ぬかと思った。
エンジン音がしたと思ったら急に急激なGが体を襲ってきたし。
リアクターに悪いだろ!
ったく……こっちはいまだに状況が呑み込めてないのに。
ビービー!
はいはい。ここ1週間経たずしてそのアラートは聞き飽きました。
エイハブウェーブの警報ね。
固有周波数は………なんだ。
この冷め方が半端じゃない。
社畜街道まっしぐらですね。はい。
そんなことを思っていると、宇宙服を着たミー助がやってきた。
そして当たり前のように、コクピットのハッチを開ける。
コクピットに乗り込みシートにもたれかかるミー助。
『……これが最後の戦闘か』
「? 何言ってんの?」
『俺もあのグレイズのように、売るんだろ? そりゃ、300年前の骨董品ですから、価値はさぞ高いでしょうねぇ……』
自虐気味にミー助いう。
俺の自虐気味に言った発言を無視し、ミー助も当たり前のようにコクピットに乗り込み阿頼耶識を接続する。
ちょっとイラついたので、間髪入れずに情報をミー助に送り込む。
ドクン!
―――――メインシステム再起動
―――――動力部、関節部、異常なし
―――――スラスター、およびバーニアのガス残量MAX
―――――阿頼耶識システムとパイロットのビスを固定
―――――武装を確認……滑空砲を採用
―――――遠距離戦闘に設定
―――――過去戦闘データをサルベージ……
―――――サルベージ完了。サルベージしたデータをバックアップに回します
―――――全システム、オールグリーン
『いつでもいけるぞ! やっぱり俺はこんなところで売られたくねぇ! まだ終われねぇ!』
「何を言ってるかわかんないな……。ガンダムバルバトス。三日月・オーガスでるよ」
つっても俺の警笛鳴りやむどころか、逆に激しくなってるけどな!
それだけ敵さんが近いどころか、ツインアイとフェイスの先レベルの近さだけどね。
ついでに目くらましのために発煙筒を焚く。
ばしゅぅうぅううう!
煙幕が白い煙を炊きながら開かれるハッチ。
俺のツインアイとロックオンの標準が、眼前にグレイズがいることを確認する。
「ふん。こんな目くらましで……」
敵さんの通信を受信してしまう。
嗚呼。どうして人間というのはこうも、慢心するのだろうか?
ごつっ。
重い金属音がコクピットに伝わらせる。
「え?」
そのことに気づいたとき。パイロットはコクピットをゼロ距離で打ち抜かれた。
砲弾の直撃を受けたグレイズが無重力の宇宙に浮遊する。
その手には、滑空砲を装備し青と白のナノラミネートアーマーで塗装された悪魔。
厄災戦の悪魔が、無限の宙に再び舞い戻った時だった。
* * *
うぉおおおおお!
なにこれ!?
体がふわふわするんじゃー!
むちゃくちゃ感動する!
俺は今。宇宙で動いてます!
うほー!
すごいと思わねぇか!? ミー助!
「あ、そう……それよりも、くるよ」
知ってますよ。
先ほど破壊したグレイズが手にしていたバトルアックスを、装備する。
『くっ。あれが報告にあったMSか……』
『どうされますか、コーラル指令』
改めて状況を把握する。
敵さんは3機。どれも自称最新鋭機のグレイズ。
対してこっちは1機のみ。
数だけで見れば不利かもしれんが……。
「別にどうってことはないよ。全部殺せばいいんだから」
その通りだ。
んじゃいくかぁ!
「ああ。いくぞ、バルバトス」
背部のスラスターを吹かし、滑空法を撃ちながら相手に無理やり距離を取らせ、俺の出てきた船から遠ざける。
『くそっ! 私はこのまま接近戦を仕掛ける! お前らは援護だ!』
『『はい!』』
また通信を受信してしまう。
司令官と思われる、MSがライフルを放棄。
バトルアックスを振りかざしながら、味方の援護を受けながら俺らに向かって突貫してくる。
『死ねぇい!』
振り降ろされるバトルアックスをこちらもバトルアックスで受け止めるが、慣れないっ武器のせいかバトルアックスを弾き飛ばされる。
ちぃ!
折角、遠距離戦闘モードに設定したのによ!
面倒だから、遠距離戦闘から汎用戦闘に再設定。
文句ねぇな!
「どっちでもいい」
相変わらずそっけねぇ!
――――――汎用戦闘に再設定を確認
――――――武装を再確認。滑空砲のみ
――――――距離を取り、再び遠距離戦闘を行うことを推奨します
ふぁっつ!?
なに!? メイスには杭打ち機みたいな隠し武装あったのに、この滑空砲には何のギミックもないの!?
ついでに言うなら、俺本体にはスーパーサイヤ人的な能力もなしですか!
『悪い。ちょっちやりにくいかもしれんが、滑空砲で応戦して』
「……頼りないな。知ってたけど」
悪かったな! 頼りないMSで!!
ビー!
アラートが鳴り響く。
新たなに接近するMSを確認。
Msから発せられる固有周波数を特定……。
こ、この周波数はッ!
ツインアイがその姿をとらえる。
売り払われたと思っていたグレイズが、改修されてこの場に現れたのだ。
『三日月ぃ!』
野太い声の通信が入り、グレイズ改め『グレイズ改』が手に持っていたメイスを投擲してきた。
敵の司令官の乗るグレイズは投擲されたメイスを回避する。
そして俺は、投擲されたメイスを手に取る。
何故だろう。この大質量メイスにやたら愛着が沸くのですが……今更ですけども。
まぁ、そんなことはどうでもいいが。
まずは目先の敵を壊すことから始めるか。
『まさか……あのグレイズは!』
『コーラル三佐!』
俺は手にしたメイスを司令官の乗るグレイズへと繰り出す。
敵はメイスを払おうとするが、もう遅い。
繰り出されたメイスから杭が打ち出される。
杭は的確にコクピットを貫き、物言わぬ鉄くずへと変える。
嗚呼。やっぱり何とも思わねぇな。
『そのグレイズの機体の反応は……クランク二尉の機体かぁ!!』
感傷に浸る間もなく、敵が一機、逆上しながら突貫してきた。
考えなしの突貫か。
とりあえず、癒しを奪うやつには変わりねぇ! さっさち片すぞ、ミー助!
「言われなくてもやるつもり。昭弘、足の止まったのからやろう。援護頼む」
アキヒロ……?
たぶん、声からしてあのガチムチのことか。
名前があれだから。ガチムチは固定だな。うん。
『って待てよ! 俺はこれに慣れてないのに!』
甘えたことぬかすな! その筋肉はかざりかぁ!?
俺のコクピットにふんぞり返ってるやつ(ふんぞり返ってないけども)に負け越しでいいのかぁ!?
「うるさい」
『あ、いや……すまん』
「いや、昭弘に言ったわけじゃないから」
『……は?』
……なんかごめんなさい。
『角付きぃぃいいいいいいい!!』
『野郎の甲高い声なんぞ聞きとうないわぁ!!』
叫びに近い野郎の音声に集音機を痛める感覚を覚える。
野郎の乗ったグレイズが、バトルアックスを振りかざし突貫してくる。
その気迫のこもった攻撃を、すれ違いざまに回避する。
『なっ!?』
すれすれで交わされたことによる驚愕の声が漏れる。
あっぶねぇー!!
いやいや、別にあんなぎりぎりで躱さんでもいいだろう!?
一応パイロットが乗っている以上、操縦権はそっちもちだからな!?
「別に。躱せたから問題ないでしょ」
そういう問題じゃない!
とりあえず、ロックオンマーカーは回避した時点で、別のグレイズに変更してある。
ちなみにミー助は2機同時に相手するそうです。
『ちぃ!』
ロックオンした敵さんはライフルを乱射。
下手の鉄砲数撃ちゃ当たる。か。
MSのナノラミネートアーマーはそんなケンチもんじゃ、貫けんぞ!
ライフルを乱射しながらこちらに接近してくる2機のグレイズ。
バババババババ!
いやいや、いくらナノラミネートアーマーの装甲を貫けないとはいえ流石にダメージは蓄積するから、地味に痛い。
『援護――――――うぉ!?』
背後からの狙撃により、グレイズの足が止まる。
『三日月の野郎。こっちには阿頼耶識がついてないんだぞ』
愚痴りながらもしっかりと援護をしてくれるガチムチに、圧倒的感謝。
足の止まった敵さんの手に握られているライフルを払う。
その流れで敵の後ろに回り込む。
『くっ、機体の制御が……!』
間に合うわけないでしょ。
背後から、野球のバッターのようにメイスを横凪ぎにフルスイングする。
敵さんは断末魔を聞く間もなく、コクピットを潰される。
『貴様ぁ!』
2機目のグレイズが背後からくるが、破壊したグレイズが装備していたバトルアックスを手に取り、ブーメランの要領で正確にコクピットめがけ投げる。
『ぐはぁ!』
俺の投げたバトルアックスは見事に、コクピットに命中。
速度を落としながらこちらに向かってくるが、コクピットに突き刺さっているバトルアックスに蹴りを加えて確実に破壊する。
よぉし。これでいいだ――――――――。
ビービー!
はいはい。新手ですね。わかりますとも。
バリバリバリ!
頭上から乱射されるマシンガンの雨。
痛い痛い痛い!
地味に痛いからやめて!
「新手か」
お決まりの展開だろ。
敵さんはいかにも、司令官! とか。隊長! みたいなカスタム機だ。だってほかのグレイズと違って紫色だし。
だって標準装備だったライフルとバトルアックスは装備してない。
そしてなぜその代わりになると思ったのか、ランスを装備している。
いかにも新品的な雰囲気を醸し出している。
ちくしょー! こっちのナノラミネートアーマーは財政難と整備不良でガタガタなんだぞ。
『コーラルめ。我々を出し抜こうとしてこのざまか……何とも情けない。しかし、あのMS。既にグレイズを4機撃破しているとは……』
いや~それほどでもないぞ(*'ω'*)
『骨董品のにおいがする機体だが……存外にやりそうだなっ!』
いかにも小物が吐くセリフとともに背部のバーニアをふかしこっちへ来る。
『……ミー助。あいつの装甲全部ひっぺがして売ろう。つかあいつ丸ごと売ろう!!』
「オルガの邪魔をする奴は全員敵だ!」
初めて2人の意見があった瞬間であった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ガンダムバーサス……やっぱりグフカスタムは最強だったよ( ´∀`)bグッ!
ニーアもレプリカントに続いての鬱展開には正直、病みそうでした。
不自然な描写などがありましたら、ご報告いただけると幸いです。
次回 #6 おい、俺の前でサラッと2本のフラグ立てるな
わ、私は別に……そういうわけでは……