壊☆死兆学園   作:サバ缶みそ味

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 勢いでやった…少し反省している(白目

 こちらはゆっくりと進めていこうと思います


1. いかれた学園へようこそ

 現実というのは非常である。

 

 高ランクの騎士を輩出する黒鉄の一族の中で、分家である私、黒鉄朱音は幼少の頃から一族の方々に執拗にいじめを受けていた。

 

 分家であるからというのもあるが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。分家である父は急病により逝去、母は私の才能の無さを見るやすぐに育児放棄、そのため分家の私は出来損ないと見なされ陰湿なものから暴力的ないじめを受けていた。

 

 実のところ、()()()()()()()()()()。黒鉄の本家でありながら、私よりも才能がないと見なされ『存在しない』かのように扱われた男、黒鉄一輝がいた。

 

 彼も私と同じようにいじめを受けていたから、私はその下がいるという安心感があった。彼とはそんなに言葉を交わしたことも無い。傷の舐め合いは嫌だったからというのもあるし、私は彼とは違う、彼よりかは強いと思っていたからだろう。それに私は彼を嫌っていた。『存在しない』とされ、周りから相手にされていないがために、周りの矛先は私に向けられるのだ。

 

 願わくば、彼は私の下であり続け、私よりも下という安心感を持たせてほしい。

 

_

 

 現実というのは本当に非常である。

 

 それは黒鉄龍馬の葬式の日であった。分家であり、いじめを受けていたあの日の私にとってはどうでもよかった。だが、黒鉄一輝は違った。

 

 彼の瞳、表情、気配から何か覚悟を決めたようなものを感じられた。たぶんこの日の前から既に抱いていたと思われるがその当時の私はこの時に気付いたのだった。

 

 葬儀が終わったその日から、彼は完全に変わった。誰もが気づかない場所で剣術やら身体づくりやら只管修行をしだしたのだ。無駄な事を…と思っていたが、彼は決して諦めなかった。雨の日も、猛暑の日も、吹雪く日も彼は絶えず続けていた。

 

 痺れを切らした私は「なぜそこまでするのか」と彼に問い詰めた。普段そんなに会話をしないので突然問い詰められた彼は少し驚いていたが、彼は少し考え「生きる目標ができたから」と答えた。

 

 どうしてそこまでできるのか、何が彼を変えたのか、私には分からない。ただ分かるとすれば彼はきっと強くなる。今の私なんかよりもずっとずっと強くなる。彼は決して諦めず、必死に抗って、地を這いつくばってでも上り詰めていく。そんな雰囲気を感じた。どんな目に遭ってもめげない彼を見て、私も負けていられないという気持ちが強くなった。私も強くなりたい、その一心で彼に負けないくらいこっそりと特訓した。

 

 そうして彼は中学になると黒鉄家を出奔していった。きっと武者修行でもしていくのだろう。嫉妬と哀れみから対抗心と憧れへと変わった私はここでは変える事ができないと感じ、彼と同じように出て行った。

 

 彼にも目標ができたように、私も目標ができたのだから。

 

 強くなりたい。彼と並ぶ、彼を追い越すような、過去の自分と決別する強さを。そして更なる高みを

 

__

 

 

「ここが最終試験の試験会場ね‥‥」

 

 あれからどれくらいの月日が過ぎただろうか。短かった鈍色の髪もさらりと長くなり、小さかった身長も伸びた。胸は‥‥伏せておこう。

 

 家を出て各地の道場で剣術や体術を学び、借金取りに追われそうになったり、樹海で餓死しかけたけども紆余曲折を経てようやく私にも入学試験を受けれるようになった。

 

 勿論、第一志望は破軍学園。魔動機士制度が導入されている学園で行われる大会、七星剣舞祭に出場できる学園であり、今年から能力値選抜を廃止し、実践選抜に切り替えたのだ。これなら低ランクでも実力さえあれば七星剣舞祭の代表生になれる。

 

 もう一つは、この学園には彼がいる。あれからずっと会う事が無かった彼に再会することができる。今の私に彼と並ぶことができるのか、挑むことができるのか、そんな不安もよぎるが今は彼に会いたいという一心だけだ。このドアを開ければ破軍学園の入学試験が始まる。

 

「失礼します!私、黒鉄朱音と申します‼ほ、本日はよろしくお願い致しましゅ‼」

 

 最後に噛んでしまった。少し顔が赤くなってしまったが、ここで切り返せば問題は無いはず。90度とバカ真面目にお辞儀をして頭を上げた。

 

 顔を上げてみると、目の前には体格はいいが白髪と白いちょび髭が目立つおじさんとそのおじさんの両サイドにはなんかやけに派手な赤い衣装を着た赤い人となんか地味そうな青い衣装の青い人がいた。あれ?最後の試験は理事長自ら試験官になると聞いたけども、確か破軍学園の理事長は女性と聞いたはずだけど…あれ?

 

「えーと、黒鉄朱音さんね‥‥」

 

 ちょび髭のおじさんは何か面倒臭そうな態度で私が書いた履歴書を確認する。真ん中のおじさんが1人で見るから両サイドの赤いのと青いのが覗き込んで見ようする様子がシュールだ。

 

「ふむふむ…各地の道場を入門して諸国行脚を…なるほどなるほど、流石はあの黒鉄家の出身だ」

「分家ですけど‥‥」

 

 嫌味なのか、「あの黒鉄の」と言われると少し癪に障る。というか、このおっさん適当に履歴書を読んでるだけではないか。いや、落ち着くのだ私。これは試験だ。ここは冷静に対処すべきだ。

 

「校長、彼女は筆記だけでなく、実技もなかなかのものです。彼女は合格では?」

「えー…こうほいほい合格させていいのものか」

「いいえ!彼女の力はわが校の即戦力になるはずです!ほら、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるっていうでしょ」

 

 おい。受験生の目の前でとんでもないこと言いやがったぞ。それにしてもこの試験官、本当にやる気あるのだろうか。ますます怪しくなってきた‥‥

 

「しかし‥‥受け入れる生徒数をもう超えちゃってるよ?うちの学校大丈夫?」

「校長!そんなこと言ってる場合じゃないでしょ‼下手したら廃校ですよ!?」

「日本の国際魔導騎士連盟から今年の七星剣舞祭で出場者が出なかったり、上位に上がらないと廃校にするって言われてるんですから‼」

 

 え?初耳なんですけど?廃校とか聞いてないし…これ本当に破軍学園?私をほっといて勝手に熱い口論を繰り広げている試験官に恐る恐る尋ねた。

 

「あ、あのー。一応聞きますけど…これって破軍学園の最終面接ですよね?」

 

 

「えっ?うちは破軍学園じゃなくて‥‥死兆学園だけど?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  それを聞いた途端、私はさーっと体温が下がるほどの冷や汗をかいた。もしかして‥‥試験会場間違えた!?これはまずい!このおっさんたちは廃校寸前の学園に必要な戦力を探している!急いで踵を返して出ていかなければ…‼

 

「あ、すみませーん。私ったら試験会場を間違えましたぁ。すみませーん、ちょっと破軍学園の試験会場へ急いでもどりまーす。失礼いたしまry」

 

「ごうかあああああああああく‼」

「ようこそ死兆学園へ‼」

「君は選ばれた!ありがとう‼」

 

 ちょ、おっさんたち速っ!?三人してドアの前に立って逃げないようにまわって来たし!?

 

「あ、あのー…私、破軍学園の方を希望してるんです。申し訳ありませんが、辞退させていただry」

「あ、破軍学園の入学試験なら昨日で終わったよ」

 

「ちくしょおおおおおっ‼」

 

 

 現実はマジで非常である。




 多少、足らずな所もございます。

 学生服のイメージは破軍学園とそんなに変わないです。廃校寸前の学園だし、シカタナイネ
 
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