ホウエンチャンプは世界を超える   作:惟神

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前半はこの世界に置ける三値とか色々がどうなっているかの説明…………要するに再びの世界観説明会なので、どうでも良いなら前半はスルーしても良いかと思います。後書きに今回の要約を載せていますし。

6/10 ペンタグラム→ヘキサグラムに訂正


真の育成とは何か教えてやろう!

トレーナーズスクール。

それは、未来のポケモントレーナーに対してポケモンバトルの基礎を教える学校のような場所である。

 

ククイ博士、リーリエ、ミヅキ、ハウ、そしてユウキの5人は、島巡りよりもまず先にポケモンへの理解を深めなきゃな!というククイ博士の考えの下、そこに来ていた。

 

 

 

 

 

 

が、まあそれはそれとして。

 

先生を名乗っているのだから相当強いのだろうという戦闘狂思考(バトル脳)のユウキは先生へと勝負を挑み開幕ワンパン即殺してしまう。そして彼はその先生に請われ、臨時の教師として教壇に立っていた。

 

 

「挨拶は抜きにしよう、時間の無駄だ。授業を開始する」

 

 

………………大丈夫だ、これでも彼は育成分野で100点満点中150点という最早意味不明な育成能力を有する異世界のチャンピオンである。

開幕早々の問題発言に呆気にとられる生徒達を尻目に、ユウキはさっさと説明を開始する。

 

 

「ポケモンのステータスは6つの値で構成されている。HP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さだな。これ以降はHABCDSの略称で話す。理解が追いつかない奴はとりあえずメモし、後で復習しろ」

 

 

そう言うが早いか、ユウキはホワイトボードに六角形(ヘキサグラム)を書き込み、それぞれの頂点にHABCDSの六つのアルファベットを記入した。

 

 

「まず各ステータスについてだが、ポケモン学の権威であるオーキド・ユキナリ氏の定義では、種族としての能力(種族値)才能(個体値)、そして基礎ポイント(努力値)の3値に基づいて定められている。

本来ポケモンの力など測れるものではないんだが、そこは流石は博士といったところか、測れないなら勝手に決めちまえとばかりに定義したんだ」

 

 

そして始めに作られた六角形の中心から順番に、赤、青、黄色の3種類の六角形を記入する。

 

 

「赤は種族値、青は才能、そして黄色が基礎ポイントだ。

このように、三つの六角形が重なって作り出されるのがポケモンの総合ステータスだ。このうち種族値、才能は生まれたときにはもう決定されているため、僕らトレーナーが関わるのはこの基礎ポイントになる」

 

「先生ー、どうしてその2つは変えられないんですかー?」

 

 

教室にはユウキだけではなく、ハウ、ミヅキなど、今回島巡りに参加するトレーナーもいる。これはククイ博士の意向で、知識のないトレーナーではもしもの場面に対応できない可能性があったり、ポケモンに無意味な負担をかけたりすることがあるからとのこと。

 

『旅に出るの?そう、行ってらっしゃい』で済まされるホウエンの環境を思い出し、やっぱアローラはその辺恵まれてるなぁとユウキは思う。

最も彼にとって知識は実践を持って身につけるものであり、こういったスクールは性にあわないのだが…………まあ、将来の好敵手(ミヅキ)を育てるためならと受け入れたのだ。

 

 

「前者はその種族のポケモンが共通して有する値なんだ。だから進化したり、変身したりすることでそもそもの種族が変わり変化することはあっても、基本的にその種族のポケモンである限りは変えられん。後者に関しては、一応手段はある。ポケモンは凄い特訓をすることで才能を伸ばすことはできるんだが…………まず育成限界(Lv.100)まで育てなければならない」

 

「育成限界…………ですか?」

 

「ああ。育成度(レベル)の概念は知っているな?生まれたばかりの時をLv.1として、上限がLv.100だ。よっぽど弱い相手だとポケモンはロクな経験値を稼げない。レベルが上がれば上がるほど対等に戦える相手は減っていき、Lv.90代ともなると相手を探すだけでも一苦労だ」

 

 

それでもホウエンには結構沢山いるのだが。特にバトルフロンティアでは持っていないトレーナーを探す方が難しい。フロンティア職員などは育成限界個体(Lv.100)を最低でも3体は所持しているという、相変わらずの魔境っぷりである。

 

 

「その上で、育成型トレーナーの中でも超一流の人間に凄い特訓を頼まなければならない。

一応凄い特訓自体は誰でも出来るんだが、下手な奴が手を出すと失敗して、逆に無才(逆V)になる。トリルやジャイボを使うポケモンなら逆にそっちの方が良い場合もあるが、基本的には専門家に任せるのが無難だな。アイツらは王冠を与えると喜んで仕事をする」

 

 

当然超一流の育成者の枠組みにはユウキも入っており、彼の所持ポケモンは全て天才(6V)である。そのため、あまり頻繁ではないが、知人に頼まれて格安で特訓を引き受けることもあったりする。

 

 

「話を戻そう。この基礎ポイントに関してだが、これはポケモンを倒した時に経験と一緒に入るポイントだ。基本的に相手ポケモンの種族の能力値の中で最も高いものが加算される。ポケモン毎の詳しい値や基礎ポイントの上限はまだわかっていない(・・・・・・・・・)が、最も有力な説として、ホウエンのテンセ・イシャ博士によるものがある。曰くHABCDSでそれぞれ252、合計で510が限界らしいとのことだが、ポケモン事に才能の違いがあるために証明できていないのが現状だ」

 

「わかっていないのに有力なんですか?」

 

「僕は育成限界まで育てたポケモンが数多くいる上に凄い特訓ができるからな。条件を揃えて比較するのは難しいことではないし、実際にやってみると正しいことが分かった。

…………最もこれは一般には公表していない情報だ。僕以外の育成型トレーナーで実践してみた連中も、たぶん黙っているんじゃないか?基礎ポイントを振り切るには同じ種類の多くのポケモンの犠牲を必要とするため、自然が乱れるんだ。比較的環境が整っているヤツは良いが、下手をすれば生態系が壊滅するくらいには。加えて奴らは大量にポケモンのタマゴを生み出し、性格・才能が不適合である全てを放逐するため、行く先のないポケモンが予め住んでいたポケモンの居場所を奪うこともある。

実際に、僕は壊れた環境を見たことがあるしな」

 

 

と言ってはいるものの、ユウキはこれを行うことに一切の躊躇いはない。だからこそ今ここで説明しているのだ。マトモな良心がある者にとっては秘匿するべき情報であり、実際そうだからこそ有力な説(・・・・)程度に留まっているのだ。

 

ユウキに躊躇いがない最大の理由はミヅキにこれを伝えるという傍迷惑なことからだが、次の理由としては旅を初めてから1番最初にミシロ周辺の野生ポケモンを片っ端から倒した挙句群れを崩壊させたことがあるからだ。

 

悪い言い方ではあるが、ユウキは生態系を壊すことに慣れがあるのだ。ミシロ周辺の生態系はあの日を境に多少の変化が生じ、今までに見ないポケモンも現れ始めたのだから。そう、ユウキが見た壊れた環境とはすなわち、彼自身が生態系を壊滅させた環境でもある。

ちなみに、生態系を壊さない方法にも一応はある。

 

現れた目的のポケモンを倒し、げんきのかけらを食べさせて復活。意識を取り戻した瞬間に再び倒して再度かけらを口に運び、即座に倒し、かけらを食べさせ、即殺し――――

 

非人道極まりないが、これならば他のポケモンへの影響は薄い。トレーナーと所持ポケモン、そして野生のポケモンの精神が保てば、ではあるが。

 

 

「そ、そんな…………。生態系の壊滅なんて、そんなことをする人なんて…………」

 

「いるから話をしているんだ、黙って聞け。あとノート取れ。

 

ここまでやる頭がおかしい奴らを総称して『廃人』という。基本的に奴等は勝負のことにしか興味がない戦闘狂(バトル脳)であり、君らが強くなっていく以上は否が応でも関わらざるを得なくなる。今から話すのはそんな廃人共への対処方法だ。

 

――――何をしている?早くノートをとれ。次の話題に進むぞ」

 

 

教室中の空気は既にお通夜のような状態になっており、メモをとる音さえも響かない。

そんな仮の生徒に向けて苛立ちの声を向けるユウキだが、生徒達はメモを取ろうとする動きを一切見せない。

舌打ちして次の話題に入ろうとしたユウキだったが、彼に対して1人の生徒がおもむろに席を立ち、荒ぶった声をあげた。

 

 

「ふざけんな!!ポケモンは戦いの道具じゃねえ!!生態系を壊すなんて「授業中に勝手に立つな。黙って座れ」ひでぶっ!!?」

 

 

そんな人1倍熱血な彼に対する教師(ユウキ)の返事はチョークの投擲だった。

猛烈な速度で投げられたチョークが激突した額を両手で抑え、粉塵に塗れるという散々な目にあう彼だが、周囲に対する火付けの役目は果たした。他の生徒が口々に廃人への批判を募る。

ユウキとしては正直意外だった。殆ど廃人しかいないバトルフロンティアに入り浸っていた彼である。バトル以外でマトモな人の感情を察するのは苦手だった。

 

まあ、でも――――

ここから上手く行きそう(・・・・・・・)な展開が思い浮かんだため、自然と釣り上がる唇。

それを務めて無表情の仮面で覆い隠し、ユウキはちょっとした威圧を放った。

 

 

「いいから黙れ。五月蝿いな、今から説明すると言っただろう。

今から話すのはそんな廃人共への対処法であり、転じてそうならない(・・・・・・)ための方法だ。だから黙って聞け。そしてメモをとり、糧としろ。いいか?1度しか言わないからな」

 

 

明確な怒気を叩き付けて威圧し、生徒が怯んだ一瞬の隙間に言葉を入れる。こうすることで言葉がより明確に頭へと入る。ブルーが嘗て話ついでに言っていた事を実践すると、生徒達は怯えながらも言われたことを実行し始めた。

結果を出したこの方法に便利だなと感心するユウキ。外道指数が急激に上昇している。

 

ちなみに、彼の闘気やら怒気やらの操作技術は父親からの遺伝である。ポケモン勝負においてもはや父親に負けるなどありえないという自負をもつユウキであるが、ことリアルファイトにおいては勝てる気がしない。ともすれば育成限界(Lv.100)のポケモンとも互角に戦えるのではないかと疑問に思う程に、センリの単体戦力は人外じみている。ポケモンよりも生身の方が強いって言うの禁止な。

 

 

「さて、メモはとったな?次の説明に入るぞ。

廃人と戦う上で最も有効的な手段は単純に育成度(レベル)で上回ることだ。極端な話、育成限界(Lv.100)の適当に振ったポケモンと、育成そこそこ(Lv.50)で神経質に育てたポケモンなら当然前者が勝つ。以前僕は孵化したばかりのポケモンで育成限界(Lv.100)のポケモンを倒したこともあるが、余程の戦略がない限りそんなミラクルはありえない」

 

「いや普通それ無理ですよね」

 

「天候が砂嵐の状態で相手の先制攻撃をタスキで耐えたココドラにがむしゃらを打たせると、タイプと特性に砂嵐への耐性がない限り相手は沈む。ついでに言えば、特性ががんじょうのポケモンにかいがらのすずを持たせると、がむしゃらで与えたダメージによって全回するため、2体目以降の敵も倒せるぞ。相手の所持ポケモンによっては3タテまでなら可能だろう。その時の相手の顔は見ていて心が踊――――

 

…………話が逸れた。この方法の問題点だが、廃人のポケモンは分野によっては2~3回りレベルが低くても凌駕しうる可能性がある。それに加えて根本的な問題点として、廃人が育成をしていないわけがない、というのは理解出来るだろう。そもそもアイツらは育成という分野で高い実力を有しているからこそ三値の概念にまで行き着いたんだ。逆説的に育成力が低い奴等は廃人にはなれないさ。廃人から(・・・・)レクチャーを(・・・・・・)受けない限り(・・・・・・)、な。

 

そして育成型のトレーナーは基本的にスペック頼りだ。だからこそ、戦闘の基礎を深く理解することだ。バトルを理解した上で相手の手を読み切り、一つ一つの技を上手く使えば勝てる可能性は高い」

 

 

おお、というどよめきがあがる。

自分達にも廃人を倒せる方法が見えてきて希望を持ったのだ。だがそんな生徒達へとユウキは告げる。

 

 

「だが、根本的にスペックが劣っている以上、勝ちの目は薄い。何回も挑み続けると仮定すると、結果は黒星の方が多くなるはずだ。

確実に立つためには、同じステージに立つ必要がある」

 

「同じステージ…………って、俺達に廃人になれとでも言うのかよ!」

 

 

生徒の1人が激昂したように立ち上がる。先ほどチョークを食らった少年だ。高い回復力に感心しながらも、ユウキは言葉を放つ。

 

 

 

 

 

「だから、授業中に立つなと言っているだろう」

 

 

 

 

 

バシュゴゥッ!!

 

 

 

放たれたのは言葉と共にチョークもだった。再びのダメージに悶絶する学習しない系男子生徒を尻目に、ユウキは言葉を重ねる。

 

 

「別にポケモンを倒さなくとも基礎ポイントは稼げる。マックスアップを初めとするドリンクがそれだな。アレを飲むと対応する基礎ポイントが少し伸びる。1本一万円と値段こそ高いが、伸ばしたいステータスに使えば役に立つぞ。

他にも、パワー系のアイテムを使えば各分野の伸びが良くなる。控えのポケモンに持たせて学習装置を使えば、普通に戦っているだけで対応する分野がより強く育つはずだ」

 

 

その後、ユウキは基礎ポイントを振る上での注意事項や、戦闘時に注意するべきこと、ポケモンとの絆の深め方、ポロックの製造方法などをひとしきり伝え、終わりの時間が訪れた。

 

 

***

 

 

バイバイと大きく手を振るスクールの皆に負けじと、私も大きく手を振る。

ユウキさんはどうしてか、手を振ることなく顔を覆っていた。よく見てみると僅かに顔が赤い。こういったことに不慣れだから照れているのかも、と思えばなんだか微笑ましい気になる。

 

トレーナーズスクールでの話は(殆どユウキさんによる講義だったけど)とてもタメになることばかりだった。

やっぱり自分はポケモンという存在への理解が足りていないことを痛感する。

ステータスの構成要素、戦闘のコツに、ポケモンともっと親しくなるための方法、そしてポロックの製造方法(ユウキさんはこれに1番熱弁を奮っていた)、何よりも――――

 

 

 

 

――――――『廃人』の存在。

 

 

 

 

話を聞いた最初は、そもそもそんな人本当にいるの?という疑惑の念しかなかった。でも、ユウキさんの話は嘘にしては真に入りすぎていて、本当に存在するんだという思いを否が応でも持たざるを得なかったんだ。

 

 

………………私は、嫌だな。

 

 

どうしてそんな酷いことをするのか――いや、そもそもどうしてそんな事が出来るのかがわからない。今はモンスターボールに入っている自分のポケモン達を見て、ボールをそっと胸に抱く。

最初にそんな思いを抱いていたとしても、この子達に触れてみるとその暖かさが伝わってくる。たとえ野生であったとしても、そこで生きているポケモンなんだ。

 

そんなポケモン達の群れを、仲間を、生活の場を、どうして壊そうなんて思えるんだろう。どうして「そんなことはダメだ」って考えに至らないんだろう。

 

ポケモントレーナーである以上、廃人とは否が応でも関わらざるを得ないとユウキさんは言った。

 

 

 

だったら私は、私がするべきことはたった一つ。ポケモンバトルを通して思い出して欲しいんだ。初めてポケモンに触れた時の暖かさを。

 

 

 

そのために、まずは力をつけないとね。たとえ廃人が他のポケモンを犠牲にしてでも強さを求めるのなら、私は自分のポケモン達との絆の力で勝ってみせる。

 

 

………………でも、廃人しか知らない基礎ポイントを、どうしてユウキさんは知ってるんだろう?そういえば、ユウキさんのトレーナーとしてのタイプって………………。

 

一瞬疑問を抱いたけど、まあユウキさんだしということで受け入れる。あの人に今更疑いを持っても仕方がないし、そもそもほんとに廃人ならあんな敵を増やすというデメリットしかない発言をしないだろうし、ね。

 

 

***

 

 

校門までわざわざ送りに来てくれた生徒と、そしてミヅキ、ハウを見て思う。

どうやら目的は達成出来たらしい、と。

 

そう、僕が指導する目的は何時だってたった1つ、より強いトレーナーを作り出すためだ。そのためならば手段を選ぶつもりはなく、そいつが最終的に最も強くなれるだろう方法をとる。

 

今回の指導対象であるこの年頃(10代前半)の少年少女は基本的に正義感が強く、純真だ。悪を許せずに自分に大義があると信じる彼等にとってすれば、生態系を壊滅させる(・・・・・・・・・)というわかりやすい悪である廃人を許せないという思いは人一倍強く、煽れば容易く火を付けてくれる。

たとえミヅキを初めとする性根の優しい子供でも、いや、性根が優しいからこそ、ポケモンの生活を壊すような真似をする廃人を許せないと思うようになる。

 

 

そもそもそんな効率の悪い(・・・・・)真似をする廃人などいないというのに、だ。

 

 

よく考えろ、生態系が壊滅するとはすなわち、そこにいたポケモンがいなくなるということだ。前までいたポケモンがいなくなってしまえば基礎ポイントの稼ぎに支障をきたす。

挙句パワー系アイテムにドーピングドリンク。何故これを廃人は使っていないと思い込む?有効的な方法があれば手段を選ばない廃人が?ありえないだろう。

 

そして、廃人を打倒するための方法として彼等へと教えたのは廃人にとっての基礎(・・・・・・・・・)である。育成型以外で廃人になるのは難しく、仮に育成型であったとしても、非常に優秀かつ、手段を選ばない意志が必要となる。

 

 

 

そう、僕を初めとする(・・・・・・・)廃人から(・・・・)レクチャーを(・・・・・・)受けない限り(・・・・・・)は。

 

 

 

漏れ出てくる笑いが抑えきれない。咄嗟に手で顔を覆い(・・・・・・)興奮のあまり高ぶった(・・・・・・・・・・)血流を元に戻そうと努める。

 

そもそも廃人(僕達)は勝負を行い、そして勝つためには手段を選ばない戦闘狂(バトル脳)だ。厨ポケ上等、ガンメタ上等、奇襲強襲なんでもござれ。

だが、そもそもの問題として、勝負とは対等に戦える相手がいないと成立しない。格下との勝負は勝負ではない、ただの作業であり、蹂躙である。

 

 

 

そんなの、つまらないだけだろう?

 

 

 

だから僕は決めたのだ。ミヅキを初めとする将来への希望が溢れるトレーナーの卵に、僕が得た全てを教え(・・・・・)導こう(・・・)と。

 

さしあたって彼等はドーピングアイテムを使用したあと、パワー系アイテムを取り扱っているロイヤルドームへと向かうだろう。初めは当然負けるだろうが、あそこのルールを理解し、パワー系アイテムをゲットするべく戦いをを重ねるうちに気付くはずだ。勝利することの喜び(・・・・・・・・・)を。

 

そうなればもう戻りは効かない。底のない沼の如く、深みへと嵌り抜け出せない。

 

ようこそ廃人(こちら側)へ、新人君。

さあ――――楽しいバトルを始めよう。

 

 

未だ姿形も見えぬ、されど希望に溢れた未来を思い浮かべながら、僕はゆっくりとトレーナーズスクールを後にした。

 

 

 




今回の話の意訳。

ユウキ「(どうにかしてミヅキ達をもっと強くできないかな~。あっ、そうだ!)この世界には廃人という悪い奴らがいるんだ」

ミヅキ「悪い奴らってなに?」

ユウキ「(僕みたいに)ポケモンを育てるために野生のポケモンを狩り続けて、結果的に生態系を壊したりするわる~い奴だ」

ミヅキ「そんな、なら倒さないと!でも、どうすれば…………」

ユウキ「ここに(廃人に1歩踏み出すことで)廃人を正面から打破出来る方法があるんだが、」

ミヅキ「教えてください!ポケモンのために、私も強くなりたいです!!」

ユウキ(計画通り( ̄∀ ̄*))


一応アンチ・ヘイトタグを追加しました。倒す→かけら→倒すループあたりで残酷な描写タグも付けた方がいいんじゃないかなーとは思いましたが、とりあえず放置で。

俺に廃人への悪意は一切ないです。ゲーム開始早々に1番道路でヤングースとヤヤコマを252匹倒すぐらいには俺もやりこんでますし。

ですが現実的に見て努力値振りは結構ヘイト集める行為だと思うので………………あえて利用して未来の廃人を大量に生み出してみました。
きっとミヅキ達も廃人に対抗するためにもっと強くなろうとするはずです。原作主人公をもっと強くしようなんて――――流石ユウキさん!オリ主の鏡だぜ!


………………こいつ本当に主人公?


ちなみに、前話で言っていた8割方戦闘脳(=廃人)になるというのは、彼自身が廃人になる前に指導した2割のトレーナーはマトモなまま、廃人になった後に指導した8割は例外なく廃人街道に片足突っ込んだ、ということです。
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