問題児たちと不適合者が異世界から来るそうですよ?   作:アホ蛇

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すみません。未完成ですが、詳しくはあとがきで。


第11話

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 ブゥオオォォ――ン!!

 ビュ―――!!

 

 激しく風の切る音が耳元で鳴る。

 いつもなら自分を中心に半径2,3メートルの範囲を能力の支配下において、酸素濃度や水分調節、風圧風力の制御をしているので、耳元でこんな音を聞くのはあまりない事なのだが、今はそうは言ってられない。

 

 ピュ―――――――

 

 背後には空飛ぶ黒い物体。というか戦闘機。

 絶賛鬼ごっこ中だ。

 

 「チッ」

 

 ゴゥオオォォ―――!!!

 

 酸素操作などの制御は最低限で、後は全て飛行に能力を使い込む。スピード、カーブ、それらの緩急など兎に角全力で逃げ切る事に徹する。

 

 ピュ―――――――

 

 しかし、背後の戦闘機との距離は変わらない。

 

 「流石は新型……やっぱ壊すか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「らぁ!」

 

 ガキンッ!

 

 鉄の棒で殴りつける。

 

 ギュイーン  ガガガガガッッ!

 

 しかし、物ともせずに此方を向き腕部のマシンガンを発砲してくる人型戦闘機(ヒューマノイド)

 

 「ちぃ!」

 

 即座に鉄を、分子振動によって加熱し粘土の如く眼前に引き延ばす。

 

 「くらえッ!」

 

 そのまま銃弾を受け止めた鉄を再び変形させ剣状にする。分子振動で表面を融点ギリギリまで引き上げ、それを戦闘中に見極めた人型戦闘機の融点の低い金属割合が高い箇所に叩きつけた。

 

 ッズバァッ

 

 「ハハッ!こりゃスゲェ……!大したもんだ。あんな薬一粒でここまで鉄が自在に操れるとはな。やっぱ盗んで正解」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ぎゃああぁ!」

 

 ズダダダッ!

 

 「ギイィヤアァ――!」

 

 某アマゾン流域。鳴り響く銃撃と悲鳴。

 

 「くっ!落ち着け!敵は一人だ!落ちつ」

 「いても倒せねェよ」

 

 ピッ

 プシュ―――

 

 背後から首へナイフの一閃。そこから大量の血飛沫。

 隊長と思しき人物が倒れた事により、乱れていた戦場はさらに荒れる事になる。

 

 「いつも命令に従ってばかりで、自分で考えて行動しないからそう言う事になる」

 

 木の陰に潜んでいた威鷹はそう呟き、再び右手のナイフを赤く染めに飛びだしていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ん?」

 

 小鳥(?)の鳴き声。太陽の光。見慣れない天井。

 

 「ああそうか」

 

 そういや、異世界に来たんだっけ。

 

 「ふわぁー」

 

 欠伸と背伸びをし、周りを見渡す。

 ベッドにイスと小さめのテーブルなど特にこれと言った特徴のない部屋である。

 

 「味気ないな。もっとこうポスターとかないのか?まぁあった日にゃ散々ラクガキした挙句にビリビリに引き裂いてくず入れにシュートしてやるが」

 

 どうやら寝起きと昔の夢を見た事による相乗効果が今のテンションを少しおかしくしているらしい。

 

 「今何時だ?………とりあえず出るか」

 

 服も早々に着て、部屋を出る………窓から!

 その後、空中浮遊しながら高度を上げ、屋敷がまるまる見渡せるほどの高さで止まる。

 

 「さて」

 

 目を閉じて能力の範囲を広げて行く。

 

 「………そういや『能力』じゃなくて『ギフト』だっけか?」

 

 などとどうでもいい事を思いつつも、屋敷の大気を把握する。とりあえず起きて活動している者たちの所に行ってみるとしよう。

 

 「まぁ、多分。ガキどもなんだろうが」

 

 年寄りと子供は朝が早いって言うしな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「良い耳と尻尾だ」

 「えっ?」

 

 割烹着の狐っ娘が振り向く。

 

 「すまん間違えた……おはよう」

 「あ、おはようございます!」

 

 ペコリと頭を下げる。同時に狐耳も下がる。そして尻尾も見える。

 

 「えと……威鷹様…ですよね?」

 「ああ」

 「始めましてリリと申します!私に何かご用でしょうか?」

 

 可愛らしく小首を傾げる。同時に狐耳もまた傾く。そして尻尾が揺れる。

 

 「特に用という事は無い。強いて言うなら何をしているのかと思ってな」

 

 落ち着けクールになるんだオレ。

 

 「朝ごはんの用意です……けど」

 「ああ、そういや此処ギリギリなんだっけ?具体的にはどのくらい酷いんだ?」

 

 言い難そうな様子から昨日の事を思い出した。

 

 「えと………付いて来ていただけますか?」

 「ああ」

 

 そういやオレの昨日の屋台ギフトゲームの戦利品達はどこに消えたのだろうか?気づけば風上女の横に空の袋が落ちていたんだが。

 まぁ、論より証拠。言うより見せるのが早いと思ったのか、狐っ娘はオレを先導して歩き出した。

 

 「………」

 「………」

 

 しかしながら、このコミュニティの状況から考えられる此処の子供達はとてつもなく逞しいと思う。身体的なものもそうだが、精神的なものは一般と比べるとかなりのものではなかろうか。少なくともオレは今まで接した事のある子供とは少しタイプが違う。

 

 「………」

 「………」

 

 まぁ何が言いたいのかというとだ……。

 

 「………」

 「………」

 

 場が持たん。しかもどうやらこの狐っ娘かなり緊張しているらしい。なぜならこの娘の周りの空気中の水分が異常に多くなっているのだ。

 つまりアレだ、汗だ。狐耳と尻尾も少し湿っているように見える。会ってから今まで終始ずっと見ていたから間違いない。

 

 「ん?」

 

 ちょっと待て。アレはなんだ?

 

 フリフリ ユラユラ

 

 「………」

 

 尻尾だ。尻尾に違いない。それはいい、それはいいのだが………。

 

 フリフリ ユラユラ

 

 二本……だと………?

 そんな馬鹿なあんな素敵なモノが二つもあるなんてありえないというかそう言う事じゃなくてやっぱただの狐のギフトを持っているわけじゃなさそうというかあの尻尾の付け根がどうなってるのかすごく興味がありますてか今まで見ててなんでもっと気づかなかったのかオレは馬鹿なのか死ぬのか……

 

 「……スーハー」

 

 良し。とりあえず落ち着こう。なに、難しく思う事は無い。ただイチゴのショートケーキに乗っているイチゴが1つから2つになったと、そのくらいに考えれば良いんd

 

 「そのイチゴの付け根はどうなっているんだ?」

 

 駄目だ。全然落ちつけてないどころか、口が脳の制御を無視してしまっている。いや、イチゴという単語が出ている辺り完全に無視はしていないようだ。暴走と言った方が適切かもしれない。

 

 「ハイ?」

 

 余りの唐突さと不明さに声音が少しおかしい聞き返しだった。

 

 「ンンッ………いや、尻尾が二本ある事に驚いてな」

 

 仕切り直しだ。

 

 「ただの狐のギフトじゃないのか」

 




えー実は、かなり空いてしまったせいで原作の知識がかなり抜け落ちている様です。
具体的には、リリの雰囲気とか、リリが問題児達を呼ぶ時どう呼んでいたかなど。結構基本的な事も忘れてしまったようでして……。
さすがにこりゃマズイと思い、かなり早めに飛ばし飛ばしで原作を読み直したのですが、『あ、こりゃあちゃんと読み直さないとキツイわ。ヒロイン予定のリリの尻尾の数まで忘れてたし』と行きつきまして。
これから空いた時間に最新巻の購入及びそれを含めた原作の読み直しを行おうと思います。なのでまた少々投稿が空いてしまうと思われます。また今話も書き直しがある可能性が多分にありますので、一応未完成ながら報告のために投稿させていただきました。
呆れながらも長い目で見てくだされば幸いです。m(_ _)m
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