問題児たちと不適合者が異世界から来るそうですよ?   作:アホ蛇

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空きましたね~、更新日………
マジスンマセンm(_ _)m
しかしながら、ストックも碌に無いので、今回のように空く時は空きます。
その場その時のテンションでやっている感じなので、書ければ書けるだけ書くんですけどね………オリジナルと原作合わせるの難しい・・・TT


第4話

\

 

 

 

 

 

 

 情報もギフトゲームとやらの経験値も箱庭の内容もそこそこに把握した頃、日も暮れ出していた。さすがにそろそろ戻らないとまずいと思いつつも、どこに行けばいいか分からず適当に歩き回っていると噴水のある広場で黒ウサギが騒いでいるのを見つけた。

 

 「な、なんであの短時間に”フォレス・ガロ”のリーダーと接触してしかも喧嘩を売る状況になったのですか!?」「しかもゲームの日取りは明日!?」「それも敵のテリトリー内で戦うなんて!」「準備している時間もお金もありません!」「一体どういうつもりがあっての事です!」「聞いているのですか三人とも!!」

 

 「何があったんだ?」

 

 ニヤニヤと笑って惨状を見守っていたヘッドホンに背中から話しかけた。

 

 「ん?かくかくしかじか」

 「うまうまがじがじ、なるほど、名のあるコミュニティにあいつらが喧嘩売ったと」

 「……意外とノリ良いなお前。つか良く分かったな」

 「黒ウサギが分かり易くオーバーなリアクションと共に要約を叫んでくれたからな」

 「そっちは随分楽しかったみたいだな」

 

 まぁ、色々入った大き目の袋を片手に抱えている今のオレの状況を見たらそう言うわな。

 

 「そこそこにな。つかちゃっかり捕んな」

 

 袋から突き出ている肉棒を手に取りながらヘッドホンは「まぁまぁ」とか言いながら噛り付く。

 別に良いけどさ。どうにか、もう一本を食し、残り六本の内の三本はギフトゲームの犠牲となり、結果余った肉棒だから正直いらんし。

 

 「別にいいじゃねえか見境なく選んで喧嘩売ったんじゃないんだから許してやれよ」

 「い、十六夜さんは面白ければ良いと思っているかもしれませんけど、このゲームで得られるものは自己満足だけなんですよ?この”契約書類(ギアスロール)”を見てください」

 

 とりあえず、風上女とお嬢様とリーダーが外道な奴を許せずに売った喧嘩らしい。どうでもいいな、うん。

 

 「はぁ~……。仕方ない人たちです。まあいいです。腹立たしいのは黒ウサギも同じですし。”フォレス・ガロ”程度なら十六夜さんが一人いれば楽勝でしょう…って威鷹さんはいつの間に?」

 「ついさっき」

 「何言ってんだよ。俺は参加しねえよ?」

 「当たり前よ。貴方なんて参加させないわ」

 

 ところがどっこいウサギさん。ドンマイです。

 

 「だ、駄目ですよ!御二人はコミュニティの仲間なんですからちゃんと協力しないと」

 「そう言う事じゃねえよ黒ウサギ。いいか?この喧嘩は、コイツラが売った、そしてヤツラが買った。なのに俺が手を出すのは無粋だっていってるんだよ」

 「あら分かってるじゃない。もちろん貴方もね」

 

 そういってお嬢様は俺の方を向く。

 

 「安心しろ、頼まれても参加しねえから」

 「もう好きにしてください」

 

 明らかに疲弊した様子の黒ウサギ。もうどうにでもなれ、とばかりに肩を落としながら呟いた。

 お疲れ様ですウサギさん。

 

 「それはそうと、貴方今までどこに行ってたの?」

 「……」

 「………」

 

 なんとなく話が終わったのか、次に矛先が向かったのは他でもない俺だった。

 

 「そうですよ威鷹さん、ジン坊ちゃんとご一緒にいらしてると思ったのに……どこに行ってらしたのです?」

 「ちょっとオレの中の自由を求める少年心がな」

 「いや、意味が分かりませんけど」

 「まぁ、随分と楽しかったみたいね」

 「………」

 「まぁな」

 

 横に置いてあった水樹の苗を抱きかかえながら黒ウサギはコホンと咳払いをした。

 

 「そろそろ行きましょうか?本当は皆さんを歓迎するために素敵なお店を予約して色々セッティングしていたのですけれども………不慮の事故続きで今日はお流れとなってしまいました。また後日、きちんとした歓迎を」

 「いいわよ、無理しなくて。私達のコミュニティってそれはもう崖っぷちなんでしょう?」

 「だな、歓迎する余裕があるんなら他に回せ」

 

 情報収集でオレはもう既にこのコミュニティについての客観的な事情は大体把握した。というか他の奴らも知っている様だな。

 

 「も、申し訳ございません。みなさんを騙すのは気が引けたのですが………黒ウサギ達も必死だったのです」

 「もういいわ。私は組織の水準なんてどうでもよかったもの。春日部さんはどう?」

 「私も怒ってない。そもそもコミュニティがどうの、というのは別にどうでも……あ、けど」

 「どうぞ気兼ねなく聞いてください。僕らにできる事なら最低限の用意はさせてもらいます」

 

 何かを思い出したかのような風上女にリーダーがテーブルに身を乗り出しながら聞く。

 

 「そ、そんな大それた物じゃないよ。ただ私は………毎日三食御風呂付の寝床があればいいな、と思っただけだから」

 

 コチン、っとリーダーの表情が固まった。え?ノ―ネームってそんな貧乏なのか?風呂はオレ自身はどうにでもなるから良いが、食はどうせならまともな物を食べたい。

 風上女もそんな雰囲気を感じ取り、即座に口を開くが…

 

 「それなら大丈夫です!十六夜さんがこんな大きな水樹の苗を手に入れてくれましたから!これで水を買う必要も無くなりますし、水路も復活させる事も出来ます♪」

 

 黒ウサギが嬉々とした顔で水樹を持ちながら口をはさむ。

 これに安心したのか、特に女性陣の顔が明るくなった。

 つか、『水樹』って何だ?見た事もないぞあんなの………どうやら普通の植物ではない。話から察するに何かのギフトみたいなもんか?………やべぇ、むちゃくちゃ気になる。後でじっくり見せてもらおう。

 

 「ジン坊ちゃんは先にお帰りください。ギフトゲームが明日なら’サウザウンドアイズ’に皆さんのギフト鑑定をお願いしないと。この水樹の事もありますし」

 「’サウザウンドアイズ’?コミュニティの名前か?」

 

 ああ、聞いたような気がするな。かなり大手の商業コミュニティだとか。ん?でもあそこって確か………。

 

 「YES。サウザウンドアイズは特殊な’瞳’を持つ者達の群体コミュニティ。箱庭の東西南北・上層下層の全てに精通する超巨大商業コミュニティです。幸いこの近くに支店がありますし」

 「ギフトの鑑定というのは?」

 「勿論、ギフトの秘めた力や起源などを鑑定する事デス。自分の力の正しい形を把握していた方が、引き出せる力はより大きくなります。皆さんもご自分の力の出処は気になるでしょう?」

 

 黒ウサギに対し四人は複雑そうな微妙そうな顔で返した。

 ………。

 しかれども、反対する声は無く五人と猫一匹はサウザウンドアイズに向かって歩き出したのだった。

 

 

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