問題児たちと不適合者が異世界から来るそうですよ? 作:アホ蛇
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マジあり得ねぇ………なんなんだこの
いろんな戦闘機や兵器と対峙してきた。戦闘型ヒューマノイドやら大型戦闘艦、光学兵器に磁力兵器、果てはテスト段階の暗黒物質使用の空間干渉兵器。
「………来た甲斐はあった……と」
自然と顔が綻ぶのがわかった。
とその時、彼方にある山脈から何か甲高い声が聞こえた。
「「何(だ)、今の(鳴き声。初めて聞いた)」」
威鷹と耀は、いち早くその声に反応した。
「ふむ………あやつか。おんしら三人を試すには打って付けかもしれんのう」
湖畔を挟んだ向こう岸にある山脈に、チョイチョイと手招きをする白夜叉。すると、体長5メートルはあろうかという強大な獣が翼を広げて空を滑空し、風の如く四人の元に現れた。
鷲の翼に、獅子の下半身………まさか、これは………。
「グリフォン………嘘、本当!?」
「フフン、如何にも。鳥の王にして獣の王。”力””知恵””勇気”の全てを備えた、ギフトゲームを代表する獣だ」
グリフォン………ゲームで見た事はあるが、やっぱり本物は迫力が違うな。こう、力の
日本は科学技術の大幅な進歩よりも以前から、ゲームなどの技術は世界でもかなりの物だった。当然、科学技術の進歩はそんなところにも影響を及ぼしている。触角性3DゲームやVRMMOなどといったものだ。
ここで一言言っておくと、オレは自然が大好きだが、科学もそこそこ好きだ。というか、科学の根本たる『便利』はかなり好きだ。だから、コンビニもよく利用するし、ゲームなどもそこそこする。
オレが嫌いなのは、自然を蔑ろにする行為であって、科学そのものを否定しているわけではない。というか、オレはあらゆる物事に対して『否定』という行動はしない。
………話が少し反れたが、要は自然大好きっ子ちゃんなオレもゲームくらいはするという事だ。
『ギフトゲーム名”鷲獅子の手綱”
・プレイヤー一覧 逆廻十六夜
久遠飛鳥
春日部耀
・クリア条件 グリフォンの背に跨り、湖畔を舞う。
・クリア方法 ”力””知恵””勇気”の何れかでグリフォンに認められる。
・敗北条件 降参かプレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合。
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。
”サウザウンドアイズ”印』
虚空から”
「私がやる」
それを読み終わるや否や、耀はビシッ!と指先まで綺麗に伸ばし挙手した。
風上女の目がなんかキラキラしてやがる……。
「ニャニャー(お、お嬢………大丈夫か?なんや獅子の旦那より遥かに怖そうやしデカイけど)」
「大丈夫、問題無い」
「ふむ。自身があるようだが、これは結構な難物だぞ?失敗すれば大怪我では済まんが」
「大丈夫、問題ない」
白夜叉には目もくれずにグリフォンを見続けている耀に、呆れたように十六夜と飛鳥が苦笑を洩らす。
「OK、先手は譲ってやる。失敗するなよ」
「気をつけてね、春日部さん」
「うん。頑張る」
耀は離れて行ったグリフォンを追うように数メートル先まで駆けて行った。
その間、グリフォンを観察させてもらおう。
正しく、鷲と獅子。猛禽類の王と肉食獣の王を合わせたその姿は『幻獣』に相違なかった。
「命を賭けます」
と、(当然だが)始めてみるグリフォンの姿に軽く感動しながら観察に耽っていると何やら突飛なコメントが飛んできた。
「だ、駄目です!」
「か、春日部さん!?本気なの!?」
横の黒ウサギとお嬢様から驚きの声が上がる。
まぁ、確かに命を賭けるにしては流石に早すぎる気もする。おそらくストーリー的にまだ初ボスも倒してないレベル4辺りだろ今。もうちょっと仲間を二、三人増やして、仲間一人の裏切りやら死やらのイベントをこなしてからの方が盛り上がると言うもの………何が盛り上がるのかは知らんが。
「双方、下がらんか。これはあの娘から切り出した試練だぞ」
「ああ。無粋な事は止めとけ」
「ふあぁ…」
「そんな問題ではございません!!同士にこんな分の悪いゲームをさせるわけには――というか威鷹さんは何関係無いとばかりに欠伸してますですかっ!」
慌てるお嬢様と黒ウサギを白髪ロリとヘッドホンが厳しめに制す。ついでに何故か黒ウサギにオレが怒られた。………オレ関係無いよな?
「大丈夫だよ」
振りむきながら黒ウサギと飛鳥に頷く耀。その後、頭を下げたグリフォンの背に乗りこんだ。
何やら風上女がグリフォンと言葉を交わした後、グリフォンが翼を羽ばたかせ飛んだ時だった。
「………あ?」
何やら妙な風向。どうやらあのグリフォンは翼を使って飛んでいるわけではなさそうだ。
「うむ?どうかしたか小僧?」
「いや、何でもない。それより此処はアンタが持つゲーム盤の一つだと言ったな」
「ああ」
「それは、他にもこんなゲーム盤を持っていると認識して良いんだな?」
「もちろんだとも、”
「そうか……ところで肩凝ってないか?よければオレが揉むが」
「う、うむ?別段そんな事は無いが」
「なら体は疲れてないか?疲れが取れるマッサージは少し自信がある」
「い、いや、特に疲労はないが」
「ならどこか体調の悪いところは?血流の操作やら細胞の活性化やら頑張れば出来ない事は無いが」
「いや、至って健康体だ。というかなんなのだお主さっきから」
「機会があれば自然の多いゲーム盤を他にも見せてください」
腰を直角に曲げ、頭を下げた。
「………は?」
「機会があれば自然の多いゲーム盤を他にも見せてください」
「………」
白髪ロリは口をポカーンと開けて唖然としている。口に指入れてやろうか。
「す、すまん。出会ったばかりとは言え、少しはお主の性格というものを予想という形で理解しておったが………少しその認識を改めねばならんようだ」
「ほう、ついでにその予想を聞いても?」
「物事に基本関わらない面倒くさがり屋」
なかなかに失礼だな。
「春日部さん!?」
そうこうしている内に風上女を乗せたグリフォンが帰って来ていた。あ、丁度今風上女がグリフォンの上から剥がれた。
「は、離し―――」
「待て!まだ終わってない!」
焦り助けに行こうとする黒ウサギをヘッドホンが手を掴んで止めていた。
その時
「な」
風が……あの女の四肢を絡めるように動き。女がそれを分かっているかのように踏みしめ飛翔した。
「………なっ」
威鷹の声に一歩遅れて他の全員が絶句した。
湖畔の上でふわふわと泳ぐように不慣れな飛翔を見せ耀に、呆れた風に笑う十六夜が近づいて行った。
「やっぱりな。お前のギフトって、他の生き物の特性を手に入れる類の物だったんだな」
「………違う。これは友達になった証。けど。いつから知ってたの?」
「ただの推測。お前、黒ウサギと会ったときに”風上に立たれたら分かる”とか言ってたろ。そんな芸当はただの人間には出来ない。だから春日部のギフトは他種とコミュニケーションを取るわけじゃなく、他種のギフトを何らかの形で手に入れたんじゃないか………と推察したんだが、それだけじゃなさそうだな。あの速度に耐えられる生物は地球上に居ないだろうし?」
「………」
「?威鷹さんどうなされたのです?」
「………いや、何でもない」
さっきの風、オレが使うものとは少し違った気がする。オレのは文字通り風の向きと強さを操るだけ。飛ぶのも浮かぶのも、自分自身の体重やら身長やらから浮き、飛べる風を頭と感覚で計算しそれを行使しているだけだ。
しかし、あれは風を操るというには少し違う気がした。少ししか見れなかった上に初めて目の当たりにする現象なので、詳しい事は分からないが………。
「………本当、来た甲斐はあったな」
「これは、凄い!!本当に凄いぞ娘!!」
元いた世界では恐らく一生感じる事の出来なかったであろう感覚が体中に響いている。というか初っ端のあの大自然の時点でテンションがかなりヤバかったのだ。それに加え獣人やら幻獣やら挙句の果てには専売特許だった個人飛行の未知の原理である。
「おんしさえよければ私が買い取りたいぐらいだの!」
これだけの要素がストーリー的にレベル4の時点で揃っているのだから、来た甲斐があったと言うわずして何と言うか。
「よ、よりにもよってギフト鑑定か。専門外どころか無関係も良いところなのだが」
あの風上女の風については今度の機会にするとして。ま、これからにも少しは期待しておこう。
「どれどれ………ふむふむ………うむ、四人とも素質が高いのは分かる。しかしこれでは何とも言えんな。おんしらは自分のギフトの力をどの程度に把握している?」
「企業秘密」
「右に同じ」
「以下同文」
「ふあぁ…」
「うおおおおい?いやまあ、仮にも対戦相手だったものにギフトを教えるのが怖いのは分かるが、それじゃ話が進まんだろうに。と言うか、小僧おぉ!おんしは話を聞かんかっ!」
「別に鑑定なんていらねえよ。人に値札貼られるのは趣味じゃない」
「そう言う事だ」
「くっ、最後だけ取って付けおってからに」
失礼な、ちゃんと聞いてるって。ただ質問に欠伸で返したってだけで。
「まぁ何にせよ。”
白夜叉がパンパンと柏手を打つ。すると四人の眼前に一枚ずつカードが現れた。
コバルトブルーのカードに逆廻十六夜・ギフトネーム”
ワインレッドのカードに久遠飛鳥・ギフトネーム”威光”
パールエメラルドのカードに春日部耀・ギフトネーム”
コバルトグリーンのカードに威鷹・ギフトネーム”
いや~、空きましたね。はい、空きました。………いや別にサボってたわけじゃないですよ!?
ストックもプロットも無し、あるとすればオリ主の設定が脳内に少しある程度なので遅れただけです。えぇ、決してゲームにハマったとかそういうのじゃないです。
ええ、今横にある『討○伝』起動中のPSPに誓って!
………m(_ _)m