作家姉「さてホモォの話だな。お前ら、SAN値の貯蔵は十分か?」
箒ちゃん「SAN値って?」
You Die!「あぁ!(遊戯王並感)」
作家姉「結論、ホモォみたら速攻で逃げろ。あとYou Die!。お前が言ってたホモォについて話せ。事と次第によっちゃシバきに行く」
You Die!「やめてあげてよ!」
「ごめん二人とも。もう大丈夫よ。お姉ちゃん、冷水にツッ込んできたから」
「えっ、だ、大丈夫なのそれ………」
「頭冷やしてるだけよ、大丈夫」
「いや、頭を冷やすにしたって………」
「風邪ひかないかな」
「まぁ今日は暖かいし平気じゃない?」
ボディブローを叩き込んだついでに浴槽にぶち込んだあれを、頭を冷やすにしては過剰ではないのだろうか、と疑問に思ってしまうシキだった。
「お姉さんのあの怒りよう………よっぽど心配してるんだね友達のこと……」
「んー………幼馴染だからねー。男性恐怖症になる別にお姉ちゃんは逢えるんじゃないのって思うんだけど。6人全員は揃えなくてもさ」
「―――――と、おもーじゃん?あー、つけまとれたわ」
「かずらさん……」
「女が近くに来ると皆、自分たちがエグい妄想してんじゃねぇかって拒否反応が出るんだ。だから個別でも会えない」
『ヒトでさえも!?』
「それもう日常生活が困難なレベルじゃない………」
「重症だな…………私も疑われたし、タツの野郎なんか身内すら恐怖の対象になっちまった。あそこ女4人いるのに。それにな、バラバラじゃ意味ねぇんだ。全員揃わないと………分かるか?」
いったいどういう妄想を吹き込まれれば、人間不信にまで落ちるのか。
子供の想像力程度では計り知れないカップリングやシチュエーションなど、思いつくわけがないので考えても仕方がない。
「さて、そんじゃ遅くなったが聞かせてくれよ」
「春休み中にシキと出逢う前だっけ?」
「あ、うん。……………あれは今から36万………いや、先週の出来事だ」
「物凄い桁の間違い方だな」
▽
「あれっ、今年はおばさんちなの?」
「そうよ。お母さんの妹の七枝おばさんち」
「わぁすごい久しぶり。……でも佐賀のおじいちゃんちはいいの?こないだ電話で約束しちゃったよ」
「それが移動の周期がズレて佐賀がまだマチュピチュなの。海底都市なら行けたんだけど」
「あー……パスポート要るもんね」
「だからおじいちゃんちはまた今度ね」
「はーいっ。……………七枝おばさんか。みかちゃんも久しぶりだなぁ。いくつになったんだろ。今年で5歳じゃなかったかな………」
そう久方ぶりに会う親戚の事を思いめぐらせるユーダイだった。
そして時はその日までに遡る。
自家用クルーザで訪れた離島の港には二人の人影があった。
「―――姉さん、久しぶり!久しぶり遠路遥々おつかれさまっ」
「来たわよーっ。ほらユーダイ、挨拶!」
「あっ、えっと……お久しぶりです!」
「おー、ユーちゃんまた背が伸びたねぇ! 久しぶり、離島へようこそ!」
「ユーちゃん!」
そこにいたのはユーダイ母の妹の上梨七枝と5歳になる娘の上梨美夏だった。
「ユーちゃん!!ひさしぶり!!」
ヒュッ…ドゴォオオンッ!!
「げふぅ!?……み、みかちゃん久しぶり。お世話になります」
「せわしちゃる!」
クイックブースト染みた速度で突っ込んできた美香を受け止めながらも挨拶を済ませたユーダイの離島生活が始まった。
「そーなのよぉ。それでそのお母さんったら」
「えーやだっ、小学校ってそうなの!?」
それから二日目に、ユーダイ母と夏美母が早々にマザーズトークをし始めたので、ユーダイたちお子さまはハイパー蚊帳の外タイムを強いられることになった。
(ああ、あれは話しかけても追い返されるパターンだな)
「むぅ………そーだ。ねぇユーちゃん森いこう!森!」
「え!?も、森に?」
「まださむいかんねー、コートきてねー!」
「ちょ、行くの決定なの!? みかちゃん、森って外だよ?危ないよ!」
「だじょーぶだじょーぶっ。いつもあそんでるもん!」
「ダメ。大丈夫じゃないよ。俺たちだけで何かあったらどうするの?」
「だ……だめ……」
「………遠くには行かないからね?」
「……う“ん」
幼い少女の泣き顔には流石のユーダイでも勝てなかった。
というか泣くほどだろうか、などと思いながらも森へ行くことが決定した。
「ユーちゃん、ですぺらーどぶるーすうたおー!」
「なにそれ?(とりあえず泣き止んでよかった)」
美夏と七枝の家のある離島―――正しくは、七枝の旦那の家の島は大半がアマゾンよろしくと言わんばかりの大自然で、一歩外に出ればたちまち樹海が広がっている。
その島で育った従妹の美夏は―――――――
(あぁ、でもやっぱり自然っていいなぁ。ちょっと冷えるけど空気が澄んでる………)
「よぉし、ユーちゃんこのへん!こっからスタートね!」
「!?」
「おくのほう に みずうむ あるから!そこまできょーそー!よーいっ――――――」
「ちょっ、ちょっと待ってみかちゃ―――――」
「どんっ!」
ドギャンッ!!
「待っ!!」
―――――――日々、悪路を走り回る事で鍛えられた俊足を持っていたので、ユーダイは盛大において行かれた。
メキャァッ!! パキパキ……ズズゥゥゥンッ!! ドゴォォオオオンッ!! グシャァァァッ!!
「や、やばい…………母さんに殺される!!」
大破壊が遠ざかるのを余所に、自分の身に危険が及ぶことを心配するユーダイ。
間違いなく、こんなことが知れたら母からの説教が待ち構えている。
5つも年下の女の子を置いて帰る訳にはいかず――――
「もうっ、速すぎみかちゃん!」
ユーダイには追いかける以外の選択枠がなかった。
幸いにも、オーバードブーストした美夏が通ったところは、見れば分かる程の大破壊されたているから大丈夫だし、このまま辿っていけばいずれ辿り着く。
そうユーダイは思っていたのだが。
「痕跡が……消えた………」
案の定迷子になった。
しかし、このまま待っていても埒が明かないのでとりあえず、他に痕跡がないか辺りを見回しながら散策を開始することにした。
(まさか、木の上にルートを変えたか?………あ、枝が折れてる。あそこに登ったのか)
というか5歳児が何故身の丈3倍以上を超えるほどの高さのある木に登れるのだ。
折れた木々を目印にしながら、美夏が向かった方角へと歩いて行く。
しかし、上ばかり気を取られていたばかりか、足元への注意が疎かになっていた。
「えっ…うわぁ、気付かなかっ……ぎゃあああああああ!」
挙句ユーダイは小さな断層から落ちて足をくじいた。
「いたたた…………あーもう、参ったな………!」
くじいた足のままでは、この悪路を長時間歩き続けるのは難しい。
忘れてはいけないことだが、ユーダイはもうすぐ4年生。小学生だ。
足をくじいて歩けないことだってある。
だが、このままでは一向に美夏との距離が縮まらない。
断層を背もたれにして、どうするべきか考えながらも辺りを見ますユーダイは、あるものと目が合った。
「……………」
《…………………》
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
「…………え?」
それが、ユーダイと巨大なホモォとの奇跡の出会いだった。
追記:誰か自分以外で森のホモォもしくは梅の木川町町内会報をクロスさせたSS書いてくれないかな。個人的には俺ガイルとクロスさせたSSが見たい。誰か書いてくれませんかねぇ。