ガールズ&パンツァー+ボーイズ&ゾルダース   作:宇宙刑事ブルーノア

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第202話『復活! 戦艦大和です!』

『ガールズ&パンツァー+ボーイズ&ゾルダース』

 

第202話『復活! 戦艦大和です!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カメさんチームと言う犠牲を払いながらも………

 

マウスの撃破に成功した大洗機甲部隊………

 

だが、その前に………

 

もう1両のマウスと、揚羽が駆る新たな超重戦車『E-100』………

 

そして幻の怪物『P-1000 ラーテ』と『P-1500 モンスター』が現れた………

 

その圧倒的な存在の前には、みほも作戦が思い浮かばず………

 

大洗機甲部隊の命運も尽きたかに思われたが………

 

そこへ、号砲の轟きと共に………

 

『大和型戦艦1番艦・大和』、『同2番艦・武蔵』が現れたのだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間は遡り………

 

決勝戦が始まる暫し前………

 

広島県呉市のとある港にて………

 

かつて旧日本海軍の呉鎮守府が置かれ、現在は海上自衛隊の呉基地が在るこの港の一角に入港している巨大な学園艦………

 

それは、護の在学している『呉造船工業学校』の学園艦だ。

 

その学園艦が入港している港の傍に………

 

1つの巨大な屋根付きのドックが在る。

 

学園艦と比べれば小さく見えるが、それでも全長300メートル近い大きさのドックだ。

 

そのドック内に在るのは、1隻の戦艦………

 

そう、『大和』だ。

 

呉造船工業学校が総力を持って復活させた世界最大の戦艦………

 

まだドック内の為にその姿は窺えないが、既に乗組員達が乗り込んで出航準備を進めており、その登場を待ちわびている人物が居た。

 

「いよいよ大和の出番か………」

 

「この呉から、大和が再び出撃する光景が見れるとは、感慨深いですな」

 

呉造船工業学校の校長と教頭である。

 

学園艦の艦橋から、大和の入っているドックを見下ろし、発進を心待ちにしている。

 

「かつての大和はその力を存分に発揮する事無く沈んだ………」

 

「今度こそ………世界最大の戦艦としての矜持を見られそうだな」

 

と、教頭と校長がそんな会話を交わした瞬間………

 

虚空から、奇妙な音が聞こえて来る。

 

「?」

 

「何の音だ?」

 

校長が首を傾げ、教頭がそう声を挙げた瞬間………

 

「!? レーダーに感有り! 未確認飛行物体が高速で接近っ!!」

 

レーダー手の船舶科の生徒が、突如レーダー上に未確認物体を捉え、それが物凄いスピードで向かって来ている事を報告する。

 

「!? 何っ!?」

 

校長が驚きの声を挙げた瞬間………

 

独特な音と共に、艦橋の真上を何かが飛び越えて行った!

 

「!? 『V1飛行爆弾』っ!?」

 

その物体を微かに視認した教頭が驚愕の声を挙げる。

 

それは、大戦末期にドイツ軍が開発して現代の巡航ミサイルの始祖と言われる報復兵器………

 

『V1飛行爆弾』だった!

 

パルスエンジンの独特な音を響かせながら、V1エンジンは大和のドックへ直撃!

 

ドックから巨大な爆発が上がる!!

 

更に、2発目、3発目、4発目とV1飛行爆弾が飛来!

 

次々に大和のドックへと直撃!!

 

ドックの屋根が崩落し、遂には完全に崩壊する。

 

「ああ! 大和がっ!?」

 

「クッ! 黒森峰か西住流の強硬派か!?」

 

教頭が悲鳴の様な声を挙げ、校長はV1飛行爆弾を繰り出して来たのが黒森峰か西住流の強硬派ではないかと推測する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、その頃………

 

崩壊したドック内、当の戦艦大和の艦橋では………

 

「………収まったか」

 

「クソッ! コチラの動きが漏れていたのか!?」

 

「落ち着け、晋(すすむ)。各所、被害状況を報告」

 

爆発が収まったのを感じて、航海長がそう呟くと、護の弟である戦術長の晋を護が諌め、各所へ被害報告を挙げる様に達する。

 

『各主砲及び副砲、損傷ありません!』

 

『対空機銃、並びに高角砲も無事です!』

 

『此方機関室、異常無し!』

 

『格納庫も問題ありません!』

 

「流石大和ですね。ドックが崩壊しても無傷とは」

 

各所から問題無しの報告が入るのを聞いて、副長がそう呟く。

 

「………出航用意」

 

すると護は、そう命令を下した。

 

「ええっ!?」

 

「出航っ!?」

 

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

 

護の命令に、艦橋要員だけでなく、艦内各所の持ち場に居る乗組員達にも衝撃が走る。

 

「敵の攻撃はコレで終わりとは限らない。再び攻撃を受ければ出航出来なくなる可能性も有る。幸い、ドック内への注水は終わっている。今ならばまだ出航可能だ」

 

「しかし艦長! 大和はコレが初めての実戦投入です! 主機のテストもまだの状態でいきなり出航するのは………」

 

護の言葉に、副長がそう意見するが………

 

「今動かなければ全てが無駄になる! 出航だっ!!」

 

そんな副長の目を見据え、護は毅然とした様子でそう言い放った。

 

「! 了解しました!………達すーるっ! コレより大和は出航する! 総員配置に付けっ!!」

 

それを受けて、副長は覚悟を決めた様な表情となると、全艦にそう通達。

 

「「「「「「「「「「!!」」」」」」」」」」

 

すぐさま全乗組員が出航の準備に入る。

 

その機関室では………

 

「補機、準備完了!」

 

「主機、接近完了!」

 

「エネルギー注入、100パーセント完了!」

 

先ず補機の準備が整い、続いて主機の起動準備に掛かる。

 

「よし、主機を作動させます」

 

機関員の1人が、主機を作動させようとしたが………

 

「待て」

 

「!?」

 

他ならぬ護から待ったが入った。

 

「主機の始動は1発でしなければならない。万が一失敗したら取り返しがつかなくなる」

 

「兄さん! そんな悠長な事を言ってる場合じゃ………」

 

「任務中は艦長と呼べ、晋戦術長」

 

「! も、申し訳ありません、艦長」

 

晋が意見するが、一喝される。

 

「機関長、エネルギーは目一杯注入するんだ」

 

「了解」

 

護からの指示で、機関長が主機へ回すエネルギーを更に上げる。

 

「呉校の艦橋から入電。大和に向かって上空から飛来する物体多数有り。『V2ロケット』の可能性大。直ちに退避せよと」

 

そこで通信手が、呉校からの通信を受信する。

 

「V2だってっ!?」

 

「クソッ! 何て物を持ち出して来るんだ!!」

 

V2ロケットが接近中との報告を受けた艦橋要員達が騒ぎ出す。

 

「………呉校へ返信。コレより発進すると報告しろ」

 

「えっ?………あ、ハイッ!」

 

だが、護は発進作業の続行を命じ、通信士は呉校に返信する。

 

その間にも、V2ロケット群は迫って来る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

呉校学園艦の艦橋………

 

「V2ロケット群、到達まで後600秒!」

 

「後10分しかないぞ! 大和から乗員は退避したのかっ!?」

 

「それが………発進作業を続行すると」

 

「何だとっ!?」

 

呉校艦橋の通信士から報告を受けた教頭が驚愕する。

 

「…………」

 

一方で、校長の方は、只ジッと瓦礫の山と化しているドックを見据えている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大和・艦橋………

 

『エネルギー120パーセント』

 

「よし、補機スタート」

 

『了解! 補機始動!!』

 

護の命令で、先ず補機がスタートする。

 

『補機出力100………200………300………600………1200………2000………2500………2900………3000………』

 

ドンドン上がって行く補機の出力と共に、大和の艦内に低い音が鳴り響き始め、細かな振動が走る。

 

『主機、接続!』

 

そして遂に、主機が接続される!

 

だがその瞬間に、鳴り響いていた音が小さくなって行き、振動も消えて行く。

 

やがて音も、完全に止まってしまう………

 

「「「「「…………」」」」」

 

艦橋要員が言葉を失う………

 

『艦長! 動きませんっ!!』

 

始動を担当した機関員から焦った声で報告が入る。

 

「………もう1度点検せよ」

 

しかし、護は冷静にそう返した。

 

『ハ、ハイ………』

 

『補機、再スタート』

 

すぐさま機関員達が総出で点検に掛かる。

 

すると………

 

『艦長! 申し訳ありません! 連動装置がオフになっていましたっ!!』

 

機関員からそう報告が挙がった。

 

「何をやってるんだ! しっかりしてくれっ!!」

 

晋からそう怒声が飛ぶ。

 

その間に、再び艦内に低い音と細かな振動が走り始める。

 

『補機出力3000………主機接続!』

 

そして再度、主機の始動が行われる。

 

だが、またしても接続した瞬間に音と振動が消えて行く………

 

「「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」」

 

艦内と艦橋を重い空気が支配する………

 

「動かないじゃないかっ!」

 

「黙れっ!!」

 

晋が思わず声に出すが、すぐに護が怒鳴り付ける。

 

すると………

 

再び艦内に低い音と細かな振動が走り始めた。

 

いや、それどころか………

 

音は徐々に大きさを増し、振動に至っては艦全体を揺るがすばかりに膨れ上がった!

 

「や、やったーっ!!」

 

「動いたぞっ!!」

 

『主機、始動っ!!』

 

「接続!」

 

『接続っ!』

 

そして遂に、大和の心臓が躍動を始める!

 

「V2ロケット、呉まで後5分で到達!」

 

そこで、電探員がV2ロケットをキャッチし、そう報告する。

 

『出力、パワーアップ』

 

「発進準備!」

 

「発進準備っ!!」

 

護の号令で、航海長が発進準備を整える。

 

「主砲発射準備!」

 

「主砲発射、準備」

 

続いて、戦術長の晋が主砲発射の準備を進める。

 

「大和! 発進っ!!」

 

「大和、発進します!」

 

そして、遂に………

 

大和が発進する!!

 

瓦礫の山と化していたドックが振動を始める。

 

そして、その瓦礫を突き破る様に、先ず艦橋が姿を見せる!

 

出現した艦橋を中心に、次々に瓦礫が剥がれ落ちて行く。

 

主砲の砲身が上がり、瓦礫を払い除ける。

 

遂には菊の紋章をあしらえた艦首が、瓦礫を押し退けて現れる!

 

そのまま大和はドックから前進!

 

遂に、海原へとその船体を浮かべた!

 

と、そこで空の一角がキラキラと瞬く………

 

V2ロケット群だ!!

 

「面舵15!」

 

「面舵15!!」

 

護の命令で、面舵を切る航海長。

 

迫り来るV2ロケット群に対し、大和は右舷を向ける様に位置取る。

 

「主砲旋回!」

 

「測的完了!」

 

「三式弾、装填完了!」

 

そして、全主砲と副砲が迫り来るV2ロケット群へと向けられる。

 

「誤差修正右1度、上下角3度!」

 

「目標、大和の軸線に乗りました!」

 

護と晋の声が響いた瞬間、V2ロケット群が目と鼻の先まで迫る。

 

「発射ぁっ!!」

 

「発射っ!」

 

その瞬間に!!

 

遂に大和の主砲と副砲が火を噴いた!!

 

発射された三式弾が、V2ロケット群と擦れ違うかに思われた瞬間に炸裂!

 

そのままV2ロケット群を巻き込んで大爆発を起こした!!

 

その爆発の爆煙は大和にまで襲い掛かる!

 

爆発地点には、巨大なキノコ雲が上がった!!

 

「大和はっ!?」

 

「アレ程の爆発です………幾ら大和と言えど………」

 

校長が叫ぶと、教頭が無念そうにそう呟く………

 

 

 

 

 

 

だが、その次の瞬間!!

 

キノコ雲の中から、大和が黒煙を散らす様にして姿を現す!!

 

 

 

 

 

「大和! 健在っ!!」

 

「おお、大和が行く………」

 

呉校学園艦艦橋要員からの報告が挙がる中、教頭は感激に打ち震える。

 

(………沖田の教え子達が行く)

 

そして校長は、出航する大和に敬礼を送りながら、心の中でそう呟くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かつての戦艦大和は、その力を存分に発揮する事無く………

 

沖縄への水上特攻の果てに、九州・坊ノ岬沖へと沈んだ………

 

そして、歴史の流れは大戦艦から航空機へと移り変わり………

 

史上最大と言われた大和は、最早過去の遺物となった………

 

だが、今大和は再び蘇った!

 

大洗女子学園を廃校から救う為、敢然と立ち上がったのである!!

 

今こそ史上最大の戦艦としての威力を見せる為、戦艦大和は今一度海原へと繰り出した!!

 

「瀬戸内海を離脱します」

 

「巡航速度へ切り替えろ」

 

瀬戸内海を抜けた大和は、太平洋へ入ると巡航速度を維持。

 

駿河湾を目指し、波を蹴立てて突き進む。

 

と、その隣に………

 

大和と同じ形状をした戦艦………

 

2番艦の武蔵が並び立つ。

 

「佐世保港から来た武蔵、合流しました」

 

「大和型2隻揃っての航海か………何とも豪勢だな」

 

佐世保の分校からやって来た武蔵を見て、護はそんな事を呟く。

 

そして更に、その周囲に護衛の水雷戦隊が布陣する。

 

呉校始まって以来の大艦隊が、海原を行く………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、現在………

 

駿河湾上の大和と、相模湾上の武蔵は、東富士演習場に向かって艦砲射撃を行っている。

 

最初の斉射にて、既に黒森峰機甲部隊の切り札で有った筈のモンスターとラーテを呆気無く葬っていた。

 

「砲撃命中! ラーテとモンスターを撃破しましたっ!!」

 

「続けて砲撃! 黒森峰機甲部隊に思い知らせてやれっ!!」

 

「了解っ!!」

 

護の声が艦橋内に響き、大和の砲撃がドンドン東富士演習場に向かって放たれる!

 

相模湾上の武蔵からの砲撃と合わさり、市街地の彼方此方で火柱が上がる!

 

「す、凄い………」

 

「コレが大和型戦艦の艦砲射撃か………」

 

その威力の前に、みほだけでなく、迫信も驚きを露わにしていた。

 

「西住総隊長! 風向きが変わりましたっ!!」

 

「!!」

 

とそこで、弘樹がみほに向かってそう言い、みほはハッと我に返る。

 

「全部隊、一時撤退します! 艦砲射撃が止むのを待ってから再度黒森峰に仕掛けますっ!!」

 

「「「「「「「「「「! 了解っ!!」」」」」」」」」」

 

するとみほは、黒森峰機甲部隊への突撃を中止し、一時撤退するのだった。

 

「! 待てっ!! 逃がすかっ!!」

 

それを見た黒森峰機甲部隊のパンター1両が追撃に入り、それに続く様に別2両のパンターと、ヤークトパンターとラングが1両ずつ続く。

 

「! 待てっ!!………」

 

と、慌ててまほが叫んだ瞬間………

 

その追撃部隊の中に、大和と武蔵からの艦砲射撃が着弾!!

 

巨大な爆発が起こり、追撃に入っていた黒森峰戦車隊の戦車達の姿が完全に炎の中に消える!

 

「クッ!?………」

 

凄まじい爆風に襲われながらも、目を凝らして炎の中に消えた黒森峰戦車隊の姿を確認しようとするまほ。

 

やがて、爆煙が別の艦砲射撃の着弾で吹き飛ばされると………

 

装甲の表面が黒焦げになり、全車が白旗を挙げている黒森峰機甲部隊の姿が露わになった。

 

と、その瞬間にまたも艦砲射撃の着弾音が聞こえて来たかと思うと、不意にまほに影が掛かった。

 

「?………!?」

 

何だと思ったまほが上を見上げて驚愕の表情で硬直した!

 

何故なら、まほの頭上には………

 

横回転しながら宙に舞っているエレファントの姿が在ったからだ!!

 

至近距離に複数の46cm砲弾が着弾し、吹き飛ばされた様である。

 

ヤークトティーガーに次ぐ65トンのエレファントが玩具の様に宙に舞っている………

 

俄かには信じがたい光景に、流石のまほも思考が追い付かずにフリーズを起こす。

 

その間に、吹き飛ばされていたエレファントは、そのまま住宅の2階へと上部を下にして突っ込み、住宅を押し潰して地面に叩き付けられ、底部から白旗を上げる。

 

「「「「「「「「「「うわああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」

 

戦車でコレなのだから、歩兵部隊の方は更に阿鼻叫喚だった。

 

1発の砲弾で、100人単位の歩兵が吹き飛ばされ、戦死判定となって行く。

 

そして砲弾は次々と降って来る………

 

「コチラ梶! 航空支援、並びに洋上支援を要請するっ!! 駿河湾と相模湾の敵艦を排除せよっ!!」

 

そこで、都草は歩兵総隊長権限で航空支援と洋上支援を要請。

 

艦砲射撃を浴びせて来ている大和と武蔵の排除を命じた。

 

「まほ! しっかりしろっ!!」

 

「!!」

 

そして、フリーズしていたまほを怒鳴りつける様にして覚醒させる。

 

「君が呆然となって如何する! 君は黒森峰機甲部隊の総隊長なんだぞ!!」

 

「! 全部隊、散開!! 固まって居ては被害が大きくなる! 兎に角バラバラに逃げるんだ! 可能ならば、頑丈な建物内か地下などへ避難するんだっ!!」

 

都草に叱咤され、まほはすぐさま指示を飛ばす!

 

「全員退避っ! 兎に角退避よっ!!」

 

「クソッ! 大洗めぇっ! ふざけやがってぇっ!!」

 

エリカと蟷斬が叫ぶ中、黒森峰機甲部隊は散らばる様に退避するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、その頃………

 

駿河湾上の大和では………

 

「撃てぇーっ!!」

 

護の号令と共に、東富士演習場に向けられている大和の主砲が一斉に火を噴く!

 

「流石に46cm砲の一斉射は腹に来ますね………」

 

副長が、全身を駆け巡る46cm主砲の一斉射の爆音と振動にそんな感想を漏らす。

 

「! 艦長っ! 御前崎方面から艦影多数接近! 黒森峰の支援艦隊と思われますっ!!」

 

するとそこで、晋がそう報告を挙げる。

 

その言葉通り、御前崎の方から駿河湾内へ侵入して来る旧ドイツ軍の艦艇で編制された艦隊の姿が在った。

 

更に、その頭上には、航空支援のものと思われる航空機部隊の姿もある。

 

「旗艦らしき艦影確認! ビスマルク級戦艦1番艦・『ビスマルク』です!!」

 

そこで見張り要員が、黒森峰艦隊の中に旗艦と思われる戦艦………『ビスマルク』を発見してそう報告する。

 

「相模湾の武蔵から入電! 相模湾にも黒森峰艦隊と航空部隊が出現! 艦砲射撃を中止し、応戦に入るとの事です!」

 

更に通信士が、相模湾の武蔵の方にも敵艦隊と航空隊が現れたと言う報告を挙げる。

 

「良し! 我々も応戦に入るぞ! 砲雷撃戦用意っ!! 一航専に航空支援を要請っ!!」

 

「了解! 此方呉校艦隊の大和! 一航専へ! 航空支援を要請!!」

 

そこで護も艦砲射撃を中止し、黒森峰艦隊への応戦に入る事を決め、一航専に航空支援を要請した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駿河湾内・江浦湾………

 

江浦湾に待機していた一航専の学園艦上の滑走路から、次々と航空機が飛び立って行く。

 

「坂井 六郎! 出るぞっ!!」

 

六郎の乗る烈風も、プロペラ音を響かせながら離陸する。

 

烈風が高度を上げ、ギアを収納したかと思うと、そこへメビウス1の紫電改とラーズグリーズ隊の疾風が合流する。

 

「出番は無いかと思ってたが、そうでもなかったな」

 

「ええ、存分に腕を振るわせてもらうわ」

 

「コレが我々の決戦だ」

 

「頑張りましょう! 分隊長!」

 

「ハイ………」

 

「…………」

 

ラーズグリーズ隊の面々が士気を上げ、メビウス1も何時も以上に冷静さを保つ。

 

「! 敵機視認っ!!」

 

とそこで、六郎が黒森峰航空部隊を捉える!

 

「全機、交戦開始っ!!」

 

「「「「「「「「「「了解っ!!」」」」」」」」」」

 

そして、六郎の声と共に、駿河湾上空で激しい空中戦が展開するのだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




新話、投稿させていただきました。

時を遡って大和の発進シーンをお送りしました。
………ハイ、分かってます。
どう見ても『宇宙戦艦ヤマト』の発進シーンです!
本当にありがとうございました!(爆)
やっぱり大和出すんならこの発進シーンはやらないとと言う使命感に駆られまして………

そして出番が無いと思われた一航専の面々は、洋上支援の援護で登場です。
こちらはサブなのでそれほど詳しくは描写しませんが、書ける範囲で盛り上げて行く予定です。
お楽しみに。

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