ガールズ&パンツァー+ボーイズ&ゾルダース   作:宇宙刑事ブルーノア

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第94話『スクールカーニバル・ウォーです!(女子学園サイド・パート4)』

『ガールズ&パンツァー+ボーイズ&ゾルダース』

 

第94話『スクールカーニバル・ウォーです!(女子学園サイド・パート4)』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不慣れな学園艦の道で迷ってしまい、チンピラに絡まれてしまっていた346プロのニュージェネレーションズとプロデューサー。

 

幸いにも迎えの弘樹とみほが間に合い、事無きを得る。

 

そして、大洗女子学園へと向かう道中………

 

プロデューサーが元歩兵道者であった事が判明するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大洗女子学園・戦車格納庫前の広場………

 

整備部の手によって建設された特設ステージの控室にて………

 

「初めまして! 島村 卯月です!」

 

「渋谷 凛よ………よろしく」

 

「本田 未央です! 今日はよろしくお願いしまーす!」

 

「うわあ~~っ! 本物だぁ~っ!! 本物のニュージェネレーションズだぁっ!!」

 

卯月、凛、未央の3人………ニュージェネレーションズに挨拶をされ、感激した様子を見せる聖子。

 

「は、初めまして! わ、私! この学校のスクールアイドル! サンショウウオさんチームの郷 聖子です!!」

 

「東山 優と申します」

 

「西城 伊代です」

 

「植草 明菜と言います」

 

「天地 唯だ。そこんとこ、夜露死苦」

 

「我が名は『黄昏の真祖(レティシア・フォン・ファンタズミク)』………悪魔と吸血鬼の間に生まれ、人間の環境で育てられた。この右目は過去や未来を見通す瞳であり、左目は全てを屈服させる力を持つ。お会い赦されて光栄………それは毎夜繰り返される悪夢の如き滅びの調べ」

 

「薬丸 早苗ですわ」

 

「た、玉元 静香です………」

 

「ハロー! 内海 郁恵だよ」

 

「錦織 満里奈にゃ」

 

次々に自己紹介するサンショウウオさんチーム。

 

「わあ~、皆さん、とても個性的ですね」

 

「って言うか、ウチの人達と似てる様な子も居るわね………」

 

灰汁が強い………もとい、個性豊かなサンショウウオさんチームの面々を見て、卯月が無邪気にそう言い、凛が若干圧倒されている様に言う。

 

「あの子なんか、らんらんにソックリだもんね」

 

そして未央は、今日子を見ながらそんな事を言う。

 

「「主君を見限らんとする従者のプロトコル」………! 傷ついた悪姫ブリュンヒルデ枢機卿の事象ですか!?(訳:らんらん………!神崎蘭子さんの事ですか!?)」

 

と、未央がらんらんと呼ぶ人物が、彼女達と同じく346プロのシンデレラプロダクション所属のアイドル『神崎 蘭子』であると思い至った今日子がそう声を挙げる。

 

『神崎 蘭子』………

 

シンデレラプロジェクトの中で、唯一ソロ活動を行っているアイドルである。

 

ゴシックロリータのファッションを着こなす容姿と、高い歌唱力を誇るが………

 

彼女もまた、今日子と同じく中二病を拗らせており、過剰に比喩的で難解な言葉使いをしており、同僚の卯月達にも何を言っているのか分からない事がある。

 

「え、え~と………」

 

(何言ってるかさっぱり分からない………)

 

「みりあちゃんが居てくれたら分かったかも知れないんですけど………」

 

未央と凛が困惑し、卯月が苦笑いしながらそう呟く。

 

因みに『みりあ』とは、同じくシンデレラプロジェクトの同僚で、同僚の『諸星 きらり』、『城ヶ崎 莉嘉』と共に、『凸レーション』と言うユニットを組んでいる『赤城 みりあ』の事である。。

 

お喋りが趣味であり、それが理由でか、蘭子の言葉を普通に理解出来ているのである。

 

と、そこで………

 

「やあやあ~、良く来てくれたね~」

 

「本日は御足労頂き、誠に感謝しています」

 

そう言う台詞と共に、両校の生徒会メンバーを引き連れた杏と迫信が、ニュージェネレーションズとサンショウウオさんチームの間に入って来る。

 

「あ、ど、どうも」

 

「どうも………」

 

「いや~、こちらこそ、お招きいただき、感激であります」

 

若干緊張した様子で返事をする卯月に、いつもと変わらぬ調子で返す凛、そして少しおどけて敬礼しながら返事を返す未央。

 

「本日は、よろしくお願いします………」

 

とそこで、今までニュージェネレーションズの後ろに控え、事の成り行きを見守っていたプロデューサーが初めて口を開き、迫信達に向かってそう言いながら頭を下げた。

 

「いやいや~、こっちこそ宜しくね~」

 

「出迎えの件では申し訳ありませんでした。何分、コチラもバタついて居りまして………」

 

杏がいつもの調子でそう返していると、迫信が迎えをすぐに出せなかった事を謝罪する。

 

「いえ、こちらこそ、御手を煩わせてしまい、申し訳ありません………」

 

(真面目な人みたいですね、あのプロデューサーさん)

 

(雰囲気からして、どっかの誰かさんとソックリだな………)

 

それに対し、プロデューサーはそう言って謝罪し、その様子を見ていた清十郎と俊がそんな事を言い合う。

 

「失礼しや~す! そろそろリハーサルの方を行いたいんですけど、大丈夫っすかぁ?」

 

とそこで、ステージの調整を行っていた藤兵衛が楽屋に顔を出し、そう言って来た。

 

「あ、ハイ」

 

「良いですよ」

 

それに対し、卯月と聖子が返事をすると、ニュージェネレーションズとサンショウウオさんチームのメンバーは、リハーサルにステージへと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大洗女子学園・戦車格納庫前の広場に設置された特設ステージ上にて………

 

現在、ニュージェネレーションズがリハーサル中であり、持ち歌の『できたてEvo! Revo! Generation!』を歌いながら、ダンスを披露している。

 

「………凄い」

 

その圧倒的なパフォーマンスを間近で見ていたサンショウウオさんチームの中で、聖子がそう呟く。

 

「私達とは比べ物になりませんね………」

 

「コレが………本物のアイドル………」

 

優と伊代も、本物のアイドルのパフォーマンスに圧倒されている。

 

「オイオイ、そんなじゃ困るぜ。今日の主役はコッチなんだからな」

 

と、そんな聖子達に向かって、唯が檄を飛ばす様にそう言う。

 

「そうだね! よ~し! 気合入れるぞ~っ!!」

 

「が、頑張ります!」

 

「やってやるにゃ!」

 

「例え本物のアイドルと言えど、私には敵わなくてよ。オーホッホッホッホッ!」

 

「ロックだね~」

 

それを受けて、明菜、静香、満里奈、早苗、郁恵が次々にそう声を挙げる。

 

「かつては英雄と呼ばれた私とその眷属、我が眷属となりうるサラマンダー。運命を共にする仲間の世界を滅ぼす“力”、真の姿を見せて授けても運命に抗うというのか………(訳:私達、サンショウウウオさんチームの力、見せてあげます)」

 

今日子も相変わらずの難解な言語でそう言う。

 

「ふう、良かった………バッチリですね」

 

とそこで、リハーサルを終えたニュージェネレーションズの中で、卯月が凛と未央にそう言う。

 

「うん、まあまあだね………」

 

「今回も思いっきり盛り上げて行こうね!」

 

卯月にそう返す凛と未央。

 

「それにしても………」

 

そこで凛が、まだお客さんが入って居ない客席の方を見やる。

 

そこでは………

 

「ペンギンさん分隊は西側を。ハムスターさん分隊は東側を固めてくれたまえ。マンボウさん分隊とタコさん分隊は北と南だ。とらさん分隊とおおかみさん分隊は班員を数名ずつに分けて会場内を警備。尚、主メンバーが欠けているワニさん分隊は私達ツルさん分隊の指揮下に入ってくれ」

 

「「「「「「「了解っ!!」」」」」」」

 

迫信の指示の下、戦闘服姿で武装した大洗歩兵部隊の隊員達が、会場警備の最終確認を行っている。

 

「………凄い警備態勢だね」

 

武装した歩兵達が会場内を歩き回っていると言う光景に、凛は冷や汗を流す。

 

「ア、アハハハ………」

 

「流石は歩兵道の有る学校………いや~、圧巻だね~」

 

卯月も苦笑いを零すが、未央だけはその光景を楽しそうに見ていた。

 

「しかし、こんな物々しい警備が要るのかよ?」

 

「やり過ぎやないのか?」

 

一方、歩兵部隊の中でも、海音と豹詑がそう漏らす。

 

「何を言うんですか。アイドルを襲うって事件は結構有るんですよ」

 

そんな2人に、白狼不在の為、代わっておおかみさん分隊の指揮を取っている飛彗がそう言う。

 

「その通りだ。世の中にはファンを名乗っておきながら塩酸や硫酸を掛けたり、刃物で斬り付けたりする様な奴も居る。そう言った連中から彼女達を守るのは小官達の役目だ」

 

更にそこで、弘樹もそう口を挟んで来る。

 

「若干昭和入ってねえか?」

 

「兎も角、警備を固めるに越した事は無い。何かが起こってからでは遅いからな」

 

そうツッコミを入れる海音だったが、大詔がそう言い、ウィンチェスターM1897のポンプを引く。

 

「やはり、入場者の手荷物検査や所持品検査も実施した方が良いでしょうか?」

 

「確かに、安全面を考えると実施したいところだな………」

 

「しかし、手が足りてねえぞ。ウチは他校と比べて小規模なんだからよ」

 

清十郎、十河、俊がそう言い合う。

 

現在、大洗歩兵部隊の総人数は700人程度。

 

かなりの人数ではあるが、他校の歩兵部隊と比べればかなり小規模であり、元より超マンモス校である大洗女子学園と大洗国際男子校の両生徒に加え、一般の人々も多数来校している。

 

それを捌こうとすると、とても人数が足りなかった。

 

「風紀委員の皆も、手が空いてる子を総動員しているんだけど………」

 

大洗女子学園の風紀委員長であるみどり子も、手の空いている風紀委員全てを総動員させているが、元々学園祭全体の警備や監視・管理を務めている為、動かせる人数は少なく、焼石に水状態であった。

 

「それについては問題無い。間も無く応援が到着する手筈になっている」

 

するとそこで、迫信が不敵に笑いながらそう口を挟んで来た。

 

「会長?」

 

「応援………と申されますと?」

 

逞巳が首を傾げ、清十郎がそう尋ねた時………

 

「只今参りました」

 

そう言う台詞と共に、イートンジャケットタイプの大洗男子校制服を着用した生徒の一団が現れた。

 

全員が左腕に、『風紀』と書かれた腕章を装着している。

 

「ゲッ………」

 

「来てくれたか」

 

「大洗男子校風紀委員一同、集合致しました」

 

大河がその一団を見て苦々しげな声を挙げ、迫信がそう言うと、その一団………大洗男子校の風紀委員達の先頭に立っていたふちなしのメガネをした青年がそう言う。

 

「ご苦労………」

 

「風紀委員?」

 

「ウチの学校に風紀委員なんていたのか?」

 

「俺達も人の事は言えねーが、格好についちゃ皆フリーダムだしよぉ」

 

それを聞いていた地市、明夫、了平の3人がそんな事を言い合う。

 

他の一同も、風紀委員と名乗る一団の元へと集まって来る。

 

「まあ、その通りだね。風紀委員とは名ばかりで、実際は暴力生徒や不審者・不法侵入者の取り締まりと、やっている事は警備員に近いね」

 

と、その3人の声が聞こえたのか、ふちなしのメガネをした青年がそう言って来る。

 

「「「!………」」」

 

3人は気まずそうに視線を反らす。

 

「改めて自己紹介させて頂く。大洗国際男子校の風紀委員の委員長を務めさせて貰っている『上田 紫朗(うえだ しろう)』だ」

 

そこでふちなしのメガネをした青年………『上田 紫朗(うえだ しろう)』がそう自己紹介をする。

 

「今回、大洗女子学園でスクールアイドルと芸能プロ所属アイドルのライブを行うに当たり、会長の要請を受けて今回警備を補佐すると共に、大洗機甲部隊へ参加させて貰う事になる」

 

紫朗がそう説明すると、一部の大洗歩兵達がざわめき立つ。

 

「彼等は常日頃から不審者や不法侵入者の取り締まりを行っているからね。警備に関してはエキスパートだよ」

 

「会長、ひょっとして、また………」

 

「うむ、色々と手を回させて貰ったよ」

 

「やっぱり………」

 

今回の件も、迫信の策略であると分かり、逞巳はげんなりとした様子を見せる。

 

「面倒な奴が来おったわい………」

 

「黒岩 大河………」

 

と、大河がそう言いながら溜息を吐いた瞬間に、紫朗が声を掛けて来る。

 

「何や?………」

 

「君は少し授業をサボタージュしている回数が多過ぎる。このままでは進級に響くぞ。改善したまえ」

 

気だるそうに返事をする大河に、紫朗はそう注意を飛ばす。

 

「大きなお世話や。留年しようがワイの勝手や」

 

「妹さんに申し訳ないと思わないのか?」

 

「うっ!………」

 

そう言われて、大河は言葉に詰まる。

 

「全く………今月分は見逃してやるから、せめて授業にだけは出る様にしたまえ」

 

「わ、分かっとるわ!」

 

大河はそう言うと、逃げる様に紫朗の前から去って行く。

 

「やれやれ………」

 

「宜しいのですか、委員長」

 

紫朗が溜息を吐きながらそう言うと、風紀委員の1人がそう問い質して来る。

 

「構わんさ。彼は素行は少々悪いが、根は良い人間だ。杓子定規に取り締まる事が風紀を守ると言う事では無い。皆が自主的に守ろうとして風紀が保たれるのが理想だからな」

 

(大分話せる風紀委員みたいだな………)

 

紫朗がそう答えるのを聞きながら、圭一郎がそう思いやるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてそのまま時間は流れ………

 

いよいよ特設ステージの観客席は開場………

 

話題のサンショウウオさんチームを見ようと、或いはゲストのニュージェネレーションズ目当ての観客達が、アッと言う間に座席を埋め尽くす。

 

「凄い人だ………」

 

「今までやったライブの中で1番じゃないデスか?」

 

「ゲストのニュージェネレーションズの皆さんの効果もあるでしょうけど………それでも圧巻ですね」

 

埋め尽くされた座席を見て、勇武、ジェームズ、竜真がそう言い合う。

 

「お客さん、いっぱいだね」

 

「サンショウウオさんチームも5回戦までの活躍で名が知れたし、芸能プロ所属の人気アイドルが来ているからな。当然と言えば当然だな」

 

一方、貴賓席エリアの座席に座っていた大洗戦車チームの中でも、沙織がそう呟き、麻子がそう言う。

 

「でも、コレだけ集まったのは初めてですね」

 

「コレでまたサンショウウオさんチームが有名になると良いですね、西住殿」

 

華がそう言い、優花里がみほへ呼び掛ける。

 

「うん、そうだね(弘樹くんと一緒に見たかったなぁ………)」

 

そんな優花里にそう返しながらも、警備に就いて居る為、弘樹と一緒に観賞する出来ない事を内心で残念に思うみほだった。

 

「「「「「「「「「「わああああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!」」」」」

 

とそこで、観客達から歓声が挙がる。

 

見ると、特設ステージ上に、唯を除くアイドル衣装のサンショウウオさんチームの皆が姿を現していた。

 

「皆ー! こんにちはーっ!!」

 

「「「「「「「「「「こんにちはーっ!!」」」」」」」」」」

 

聖子がステージ上から挨拶すると、観客達は一斉に挨拶を返す。

 

観客達の中には、サンショウウオさんチームの名前やチームマーク、或いはメンバーの名前が入った横断幕や団扇を手にしている明らかなファンの姿もある。

 

「ありがとうー! 今日は心行くまで楽しんで行ってね! それじゃあ! 最初は勿論、この曲! 『Enter Enter MISSION!』!!」

 

「1、2! 1、2、3、4!」

 

聖子がそう宣言すると、バックバンドの磐渡達が演奏を始める。

 

それと同時に、サンショウウオさんチームのダンスも始まる。

 

「「「「「「「「「「わああああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!」」」」」

 

観客席からは、絶え間無く歓声が巻き起こるのであった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後もサンショウウオさんチームは『DreamRiser』、『それゆけ! 乙女の戦車道!!』と持ち歌を次々に披露。

 

更に今回、一部のメンバーの個人曲が、新曲として披露した。

 

聖子の『君と僕らのマーチング!』、『paradise piece』

 

明菜の『Sunlight』

 

優の『勇気の戦条旗』

 

今日子の『なつかしき島からの手紙』

 

伊代の『あなたを忘れない』

 

早苗の『tank of glory』

 

静香の『ごはんはみんなの思い出』

 

観客席のボルテージは、早くも最高潮に達しようとしている。

 

 

 

 

特設ステージの舞台袖………

 

「凄いですね! サンショウウオさんチームさん!!」

 

サンショウウオさんチームのライブの様子を見ていたステージ衣装姿の卯月がそう声を挙げる。

 

「ホント………凄い盛り上がり」

 

同じくステージ衣装姿の凛も、盛り上がっている観客席の方を見ながらそう呟く。

 

「流石は今注目のスクールアイドルだね! こりゃあ、私達もウカウカして居られないよぉ!」

 

ステージ衣装姿の未央が、卯月と凛に向かってそう言う。

 

「本田さんの言う事も一理有ります………」

 

と、その背後からそう言う台詞と共にプロデューサーが姿を見せる。

 

「あ、プロデューサーさん」

 

「彼女達のパフォーマンスはプロの目線で見るとまだ未熟さが残ります………ですが、それを補って余りある魅力が、彼女達にはあります」

 

卯月が反応すると、プロデューサーはサンショウウオさんチームの方を見ながらそう言う。

 

「それって………」

 

「笑顔です」

 

凛がそれは何かと問い質そうとしたところ、プロデューサーがそう言い放つ。

 

「確かに………皆良い笑顔だよね」

 

それに納得した様に未央がそう言う。

 

プロデューサーの言葉通り、サンショウウオさんチームは長時間パフォーマンスを続けているにも関わらず、全員が笑顔を浮かべている。

 

「でも! 笑顔なら私達だって負けません!」

 

「当然………それでプロデューサーにスカウトされたんだからね」

 

「よっしゃあっ! 笑顔と気合! 入れてくぞーっ!!」

 

そんなサンショウウオさんチームの触発されたかの様に、ニュージェネレーションズのテンションも上がる。

 

「…………」

 

そしてプロデューサーも、そんなニュージェネレーションズの姿を見て、笑みを零すのだった。

 

「間も無く出番となりますが、準備の方はよろしいでしょうか?」

 

とそこで、ステージ内の警備をしていた弘樹が、ニュージェネレーションズにそう声を掛ける。

 

「ハイ! 大丈夫です!」

 

「良いよ………」

 

「ドーンッと来いだよ!」

 

卯月、凛、未央はそう返事を返す。

 

「…………」

 

それを聞いた弘樹は無言で頷く。

 

「さて皆さん! ココでゲストの方々の登場となります!」

 

そこで、ステージ上の聖子が、観客に向かってそう言い放つ。

 

「「「「「「「「「「わああああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!」」」」」

 

またも観客から歓声が巻き起こる。

 

「多分、この人達を見たくて来た人も居るんじゃないかな? 今日は夢のコラボを楽しんで行って下さい!」

 

「「「…………」」」

 

聖子がそう言ったのを聞いて、3人は飛び出す準備をする。

 

「では! 登場して頂きましょう! ニュージェネレーションズの………」

 

と、その時!!

 

特設ステージ会場の外から、爆発音の様な物が聞こえて来る。

 

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

 

突如聞こえて来た爆発音に、会場に居た全ての人間が動きを止めるのだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




新話、投稿させていただきました。

遂に会合を果たしたサンショウウオさんチームとニュージェネレーションズ。
そして、歩兵部隊にも新たなメンバーが………

いよいよライブが開始され、サンショウウオさんチームは個人の新曲を披露。
そしてニュージェネレーションズの出番が来た瞬間に、爆発音が!?

只では終わらないのがこの作品。
果たして爆発音の正体は?

では、ご意見・ご感想をお待ちしております。

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