ドン・タコスです
よろしくおねがいします
この俺湊恭平は七芝高校に通う高校1年生である。
べつに俺のステータスなんざどうでもいいと思うが一応いっておこう。
俺には『妹』がいる。
それはそれは可愛い妹で思わず抱きしめちゃいたいくらいの可愛さだ
その妹なんだが小さい時からバスケとかいうスポーツをやっているんだ。
それはもう熱心に取り組んでいる
その妹がやってるバスケ、親父曰く『不良のスポーツ』なんだそうだ。
俺は別に不良のスポーツだなんて思ったりしてないが俺の通ってる高校のバスケ部のせいで変な印象を持っちまった。
バスケって変態がやるスポーツなんだなあって。
なんでそんな印象を抱いてしまったかと言うとうちの高校の男子バスケ部の部長さんがバスケの顧問の娘さんと恋仲になってしまって休部になってしまったからだ、1年間だけ
1年っていうのは長いんだか短いんだか良くわからないが俺もスポーツをする身として言わせてもらえばものすごい体が鈍るであろう期間だ……と思う
別に俺はバスケ部のメンバーと特別親しいわけでもなかったから
「へえ大変なロリコンさんだねぇ」で反応を終わらせた。
俺のクラスにも長谷川とかいうバスケ部志望だった男子がいるんだが……
なんせ入学して間もないからな。そいつと会話なんてしたことない
しかもその長谷川はまともな友達ができる前にロリコン騒ぎがおきたからな
みんな長谷川をまるで腫れ物に触るかのような態度だった。
しかも長谷川はスポーツ選抜で高校に入ってきたのだからなおさら話しかけづらい位置にいる。
ちなみに余談だが俺も陸上で推薦入学したので長谷川とは同じクラスだ
今は四時限目がおわって昼休みだ。あいつはいつも一人で飯を食ってる。
たまに眼鏡の男と飯を食ってるが。
そんな長谷川に俺はなぜか声をかけたくなった……だって便所飯とか悲惨すぎるじゃん
「は、長谷川」
「あ?」
えー……
おーけいおちつけ俺。なんか不良っぽいけど大丈夫。俺ならいける。
「あーなんだ一緒に昼飯でもどうだ?」
「え?」
「え?って聞こえなかったか?一緒に飯食わんか?って」
「え、いやでも……悪いし……」
なにがだ……こいつ遠慮深い性格だな?きっとそうだ。そう読んだぞ俺は
「いいからいいから!中庭いこうぜ」
「お、おう」
長谷川は突然の飯の誘いに戸惑ってる様子だった
だがそんなこと俺には関係ない、ずんずん中庭へ進んでいく
その後をちゃんと長谷川は追いかけてきていた
ちなみにまた余談だが俺達が所属する1年10組は面倒な事に様々な場所へのアクセスの悪い旧校舎の三階に位置している。
進行方向の反対側は普通科のクラスだ。まあ俺には関係のない話しだが・・・
「いよう!ロリコン一味!」
そんな事を考えていたら変な眼鏡が長谷川に声をかけていた
「……だれ?」
おそらく長谷川の知り合いだろうから長谷川に聞いてみる
バキッ!
「へんぶっ!」
いきなり殴ったぞこいつ。
「こいつは一成頭の良いバカだ」
「ああ、なるほどね」
長谷川の説明にうなずいていると一成とか言う奴が起き上がってきた
「ちょ!殴っておいてその紹介はどうなの?もっとちゃんと紹介しとけよ!」
あ、鼻血でてるぞあいつ
「だまれ今から飯なんだ、じゃあな」
長谷川、おまえすげえ冷静に対処してんな
「ん?へえ友達できたんだあんな事があったのにまだお前と付きあってくれる物好きがいたのか」
あの事とはバスケ部部長のロリコン騒ぎの事であろう。
「ん……まだそんなに話してないから友達とはよべないけどな」
「え?」
「え?」
長谷川の発言に俺は思わずアホみたいな声をだす。
すると向こうも同じ声で返してきた
「え、うそ友達じゃないの?」
「え、ああそう思ってていいんだちょっと不安だっただけ」
「なんだよ~結構心にきたぞお前の言葉」
「ごめんごめん。じゃあ一成俺達はこれで」
「ええ!?ちょ、まてよ!そっちのすこしでかい人を紹介してよ!」
「ん?ああ紹介がおくれたなこちら『湊恭平』俺の高校初の友達だ」
「よろしく……えーとなんて呼べばいい?」
「ああ、一成でいいよじゃあ俺は学食だから」
そういって一成は学食へ走っていった
「あ」
「どうした長谷川」
「・・・俺も学食だった」
「多分もうパン売り切れてるな」
「……」
長谷川には俺の弁当を分けてやった
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