俺の名前は井口太朗。転生者だ。
今から約15年前、トラックに轢かれそうな女の子を~というあまりにもテンプレすぎる死に方をし、気がついたら井口家の赤ん坊になっていた。
父の名前は井口
親の話によると父は物の速度を好きな単位で測ることができ、母は『投げる』という目的ならどんなものでも投げることができる『個性』という物を持っている。
『個性』、能力のようなものだ。この世界では人間の八割が個性持ちであるらしい。
さあそこで気になるのが俺の個性だ。
4歳の頃。幼稚園で友達とかけっこをしていたとき、思い切り走ろうと足に力をいれたらあり得ない速度がでた。家に帰り、父に測ってもらうと時速500kmだった。その時点で足関係の個性ということがわかったが、詳しくは測れないため個性提出はしなかった。
6歳。父とキャッチボールをしていたとき、自分の球を容易く捕る父に腹が立ち、思い切り球を投げると異常な速度の球を投げることが出来た。父は時速800kmは下らないと教えてくれた。
7歳。近所の原っぱで素振りをしていた。999回素振りをし、最後の一回を思い切り振った。気がつくと辺り一面が焼け野原になっていた。
8歳。町の野球チームに入った。試合でバッターボックスに立ち、ボールを待っていると投げられた球が止まって見えた。否、止まっていた。ピッチャーを見ると、投げた後のフォームのまま固まっていた。
ここまで来たら答えがわかるだろう。
そう、自分の個性は
『イチロー』
だった。
◇◇◇
俺の夢はヒーローになり、子供達を笑顔にすることである。
そのためにはヒーローになるための知識や技術が必要なのだが、この世界の高校には『ヒーロー科』という科があり、ヒーローについて学ぶことが出来る。
しかしヒーローという職業は人気が関係する職業。名門から出たヒーローであればあるほど仕事が回ってくると自分は思っている。そこで自分は雄英高校を受験することを決めた。
それから時間か経ち
たった今、雄英高校受験、実技試験が始まろうとしていた。
◇◇◇
このしゃべり方辛すぎるンゴ。
さあ!待ちに待った実技試験だ!ここで結果を残すことができれば見事雄英に入ることが―
『ハイスタートォ!!』
「ファッ!?」
プレゼントマイクが合図無しに宣言する。
さすがの井口さんも驚いてしまいましたよぉ…。
一斉に周囲の受験者が動き出す。出遅れた(絶望)。
しかし安心してほしい。俺は超速で移動することが出来るのだ。
ん?お前の速度で走ると周りが大変なことになる?フフン、チッチッチ。
君達はイチローの帰宅時の移動方法を知らないのか?え、知らないのか。
ならば教えてやろう。
まずボールを投げる体勢を取り、空気を圧縮して右手にボールを作ります。
軽く体を捻り、斜め45度ぐらいに投げます。
同じ方向に軽く走り、ボールに乗ります。
で き あ が り。
「やべぇ!あいつ桃白白みたいになってんぞ!!」
「なにに乗って……ボール!?ボールゥ!?」
ふはははは。周りのカスどもが騒いでるわぁ!!
しかしこのままではポイントを稼げない。仕様が無いから近くのビルの屋上に飛び降りる。
実技ではロボを倒すことでポイントを得られるのだが、正直怖いし攻撃されたらちびっちゃうので遠くから狙撃して倒していくことに決めた。
右手にボールを作り、体を捻る。
ロボットだから大分固いのだろう。強めで投げてみた。
『周囲カラ、弾丸ノヨウナモノが接近』
『45号、避ケロ、避ケロ』
『リョウカ……オソスギタカ』
パァン!!!!!
『45ゴウ!!45ゴォォォウ!!オノレ!イッタイダレガ―』
パァァン!!
1台目破壊。2Pゲットなり。ついでに隣で叫んでいるロボを打ち抜く。
次のロボはどれにしようかな……お!でっけえの発見!ありゃ本気で打ち抜かなきゃ倒せないっすねぇ……。久しぶりに本気で球を投げられる……!
「テンション上がってきた」
おっとイケナイイケナイ、ついつい分身してしまったよ。それではデカ物目がけて……ぶん投げる!!
[瞬間、世界から音が消えた―。]
「ナァンダトォォ!?!?この後出現予定の0Pが破壊されちまったゼェ!?一体どこの誰がこんなことしたんだァ!!」
プレゼントマイクが実況している。誰がやったって?俺です(イケボ
しかしあのデカ物あとで出す気だったのかよ。いやー、あれですよね。
ヒーローも学校も嫌な受験考えるわけですよね。だからそれをぶちこわしたときの気持ちと言ったら……たまらないです…。
しかも今の一撃今までで一番じゃ無いか?テンション上がったのかな。え?関係性?
ほら、ドラゴンクエストでテンションが上がって強くなるでしょ。
とかなんとか考えていたら30台ほどのロボットに追いかけられてる女の子がいた。全裸で。とりあえず訳がわからないけどロボを打ち抜いて倒していく。助かったな全裸少女よ。社会的には助けられないけどな。てか教師陣あの子に服着させろよ。
でも今のでポイントは大分稼げたので実技終了までぐうたらする。
しかし今の女の子やばかったな……何がとは言わないが、ほぼイキかけました…すいません。
しばらく時間が経ち、受験が終わった。
家に帰ると母がカレーを作ってくれていた。やっぱカレーっていいね。
◇◇◇
井口太朗
VILLAN 70P
RESCUE 40P
合格
『開始直後、0Pを破壊した。威力も凄いが、索敵能力に長けている。
また、我々教師陣も気づいていなかった、ロボットに追われている受験者『葉隠 透』の救助に成功したためレスキューポイント40Pを与える。』
誤字脱字感想どんどんクレメンス。
葉隠ちゃんは調子こいてロボの巣窟に突っ込んだらロボ'sアイには捉えることができたって設定でオナシャス。