転生者のOO   作:物だよ

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七話

「初めまして、エイフマン教授。突然ですがあなたには俺と一緒に来てもらいます」

 

 現在俺はソレスタルビーイングからもらった情報を元にユニオンのエイフマン教授のもとに来ている。目的はもちろん勧誘のためだ。この人は死んでしまうには惜しすぎるんだよね。原作じゃ知りすぎて殺されてしまったらしいけどそれもしょうがないように思える。一期の時点でイオリアの計画の大部分を見抜いたうえでGNドライブの全容まで把握しかけるとか……なんていうかチート過ぎないかな。

 

「なぜわしを連れて行こうとする?知りすぎたものは殺すが普通ではないかね?」

 

「いや、あなたにはここで死んでもらっては困る。技術者でありながらイオリアの計画をおおよそ見抜くんですからね。死なせるには惜しい。というわけであなたが何と言おうと連れていきます。ここにいてもあなたは殺されるだけですからね」

 

「どうやら拒否権はないようじゃな……よかろう。私を連れていくがよい。少し待ってくれ、ビリーに書置きを残す」

 

「できるだけ、早くしてください。終わり次第すぐに出発します」

 

 よし、了解(強制)は取れた。さっさと連れ帰ってしまおう。こんなとこに流暢にいたらフラッグファイターと戦闘になってしまう。万が一にも負けないとは思うが可能な限り戦闘は回避したい……

 

「より、準備は完了じゃ。それでわしをどこに乗せてくれるんじゃね?ソレスタルビーイングよ」

 

「何か勘違いをしているようですが今は会話をしている場合ではありません。狭いですがコックピットに乗ってもらいます」

 

 マニピュレータでエイフマン教授をコックピットに誘導する。エイフマン教授は私に少し関心を見せたがそれ以上にこの機体のコックピットに興味があるようだった。

 

「あとでいくらでも見ていいですから今はおとなしくしておいてください。ではここから離脱……」

 

 その瞬間だった。脳の中で危険な信号が伝わる。すぐさま回避行動をとると自分がいた場所にビームが走っていく。その赤いビームに……というかこの時にビームを使えるのは……それも深紅のビームを使えるのは彼らしかいない。

 

「ザンスパインのパイロット、直ちに収容した人物をこちらに差し出せ。差し出さなければこちらに敵意があるとみなし対応する」

 

 やはりトリニティか……彼らより早くエイフマン教授と接触して助けるつもりだったがどうにも重なったようだ。なんとも運が悪い……

 

「おい、君らは味方ではないのかね?なぜガンダムが君を攻撃してくるのじゃ?」

 

「あとで全部説明します。スローネのパイロット聞こえるか?俺はこの人をそちらに渡すつもりはない」

 

「それはこちらと敵対すると思っていいのかな?君はガンダムマイスターではないが世界の変革を共に目指すものだと思っていたのだが……」

 

「そちらがソレスタルビーングと行動を別にして自分たちの考えで武力介入をするように俺も自分の考えで武力介入をしようと思うんでね。そして俺の考えではこの人を殺す必要はないと考えた」

 

「そちらの考えは理解した。こちらに対して敵対すると判断しそちらを攻撃する。ミハエル、行け」

 

「おうよ、兄貴!」

 

 やっぱり戦闘になるか……しょうがない。躊躇してたらこっちがやられてしまう。それに……ここらで俺とザンスパインの力を見せつけておいたほうが便利になりそうだしな……厄介なことにもなりそうだけど。

 

「ガンダムでもねえ奴なんか敵じゃねえんだよ!」

 

 ツヴァイがビームライフルを撃ちながらこちらに接近……そのまま格闘戦に持ち込むつもりだろう。ビームライフルを避けつつこちらの格闘兵装をいつでも使用可能にする。

 

「へ!これで終わりだぁ!」

 

「これで終わりとか……俺相当なめられてるんだな……まあそれもそうか、この世界じゃいまだにガンダムが最高の性能を持っているって言われているんだし……だけどね」

 

 背中のミノフスキードライブユニットを取り外し即座に応戦する。

 

「なにぃ!俺の動きについてこれるだと!?」

 

「ただの機体性能に頼り切ったやつに負けるほど俺は弱くはないんだよ!」

 

「背中の推進器が武装にもなるなんて……なんて機体じゃ……」

 

「ち!舐めんな!それがどうしたっていうんだ、こちとらガンダムに乗ってんだ!」

 

 もう一度向かってくるがこちらはそれを上手くいなす。しかしそれにイラついたのかさらに攻撃をしかけてくる。これじゃ埒が明かない……ここで悠長にしていたらユニオンの機体が出てくる。さっさと終わりにしよう。いったん距離をとりビームファンを元に戻す。そしてザンスパインの機動性を最大限発揮し動き回る。

 

「な、なんだ!この速さは!?どこだ!?」

 

 こちらに向かってビームライフルを撃ってくるがそんなものはかすりもしない。ここでスローネを撃墜しても構わないがそれだとまだこちらを様子見しているソレスタルビーングの連中に敵対したと思われるかもしれない……もう戦闘になってる時点で思われるかもしれないけど。そのためにも撃墜せずにこの場を撤退しなければいけない。どうしたものか……そうだ!今の状況なら俺も某赤い彗星のような真似事ができる。

 そう思い立ち即座に実行。ツヴァイの下に回る。そしていまだにきょろきょろしているツヴァイの真正面に唐突に踊り出てやる。

 

「うお!目の前に!」

 

 そして狼狽しているうちに思いっきりコックピットを蹴りつけてやる。相手はそれをもろに受けて後方に下がった。それを成功した瞬間俺は達成感に包まれた。あの赤い彗星が実行したことと同じことをやれたんだ。

 

「ミハエル、ガンダムでもないのにこれほどの性能とは……」

 

「どうする?まだやるのか?こちらはもう撤退したいんだけど」

 

 ツヴァイが圧倒されたのを見たせいかこちらには攻撃は仕掛けてこない。

 

「くっ!了解した……」

 

「そんな!兄貴、俺はまだ……」

 

「反論はきかん。私たちの力ではあの機体を仕留めることはできない……」

 

「理解が早くて助かるよ。では俺は撤退させてもらう。……あ、そうだ最後に聞きたいんだけど」

 

「……何が聞きたい?」

 

「どうしてお前たちは武力介入するの?」

 

 答えは知ってはいるが一応聞いてみる。

 

「そんなことか……もちろん戦争根絶のためだ」

 

 ヨハンが自信をもって答える。

 

「なぜ戦争根絶をしようと思うようになった?」

 

「それは……それは世界を変革のためだ。そのためにはたとえ非難されようとどんなことでもしよう」

 

 ふむ……この調子であるならやはりヨハンは自分が何のために生まれたのかをやはり知っているな。それがヨハンのアイデンティティになっている。これなら後に助けたとしても上手くケアして説得すれば俺の仲間になってくれるかもしれないな……

 

「そうか……わかった。今回はお前たちと敵対してしまったが俺も可能な限り俺も敵対したくはない。今後は君たちの動きに文句はつけないようにしよう。ではこちらは撤退させてもらう」

 

 

 

 

 そうして俺は自分の拠点に向かって急ぐのだった。

 ……というか急がざるをえなかった。隣のエイフマン教授がザンスパインの機動性を最大限発揮したことによりかなり気分が悪そう……というか悪かったからだ。

 

「エイフマン教授!ほんとすいません!急いで帰っているのでそれまで頑張ってください!」

 

「あぁ……静かにしてくれ。老体にさっきの戦闘は厳しかったのだ。うっ!」

 

「教授!諦めないで!教授!」

 

 何とか輸送艦にたどり着いたがその頃には教授の顔は真っ青だった。とりあえず簡易ベットに寝かせて話は次に起きたときにでもしようと決めた。

 




グラハム率いるフラッグはこの後に駆け付け原作の通りに交戦してハワードは死んでしまいます。

なんかUA数が一気に伸びてるの見て驚きました。閲覧していただき感謝を。
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